嶋津輝のレビュー一覧

  • 駐車場のねこ

    Posted by ブクログ

    家政婦の姉とラブホテル勤務の妹、職人気質のクリーニング屋と常識外れの女性客。何気ないやりとりから生まれる違和感がクセになる愛すべき7篇。
    平凡な人生、平凡な暮らし…何かと私たちは、とりあえず普通であれば不満は抱かないが、人間関係も自身の行動もひとつ選択を間違えれば非常事態に陥る。そんなスレスレ感を事を荒立てることなく表現する作者の巧さに感服する。誰の人生もホラーだ。

    0
    2022年04月25日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

    0
    2022年04月17日
  • 猫はわかっている

    Posted by ブクログ

    猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。

    「世界を取り戻す」
    最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい

    「50万の猫と7センチ」
    作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。

    「双胎の爪」
    猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。

    0
    2022年03月08日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    完全に個人的好みででいうと、前半の千早さんまではおもしろかった。
    (これは個人的趣味。女同士の業の深い話ばっかりが好みだったので、残りのお話は、結構すがすがしい話だったから)

    特にしょっぱなの村山さんの話は叙述トリック!という感じで「ぎゃー!そうだったのそういうことだったの騙された~~~~~!!!!」という、シンプルかつインパクトの強い驚きがあった。あれは絶対見破れない。

    坂井さんはやっぱり好きだ。前回BUTTERを読んだけど、短編の方が好きなのかも、と思った。坂井さんの短編があれば読んでみたい!

    0
    2022年03月01日
  • 猫はわかっている

    Posted by ブクログ

    猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
    ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
    描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫

    0
    2022年02月28日
  • 猫はわかっている

    Posted by ブクログ

    世界を取り戻す 村山由佳/女か猫か 有栖川有栖/
    50万の猫と7センチ 阿部智里/双胎の爪 長岡弘樹/
    名前がありすぎる カツセマサヒコ/
    猫とビデオテープ 嶋津輝/幸せなシモベ 望月麻衣

    ねこ ネコ 猫 猫だらけ キャーー!
    みんな可愛い奴らですハイ

    0
    2021年12月20日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ


    女性作家たちが描く、「女ともだち」のアンソロジー。
    やさしかったり、ヒリヒリしたり。離れたりくっついたり。女同士だから分かり合えること、女同士だから叶わないこと。

    どれも絶妙な距離感がたまらない作品ばかりだった。

    初めの2作はゾッとする感じ。

    額賀澪さんと嶋津輝さんは初めましてだったけど好きな感じだった〜‪

    0
    2021年12月17日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ


    千早茜さんが書く小説が好きで買ってみたけど
    正しい女たちに出てくる読んだ事ある短編小説でした( ¨̮ )

    他の作家さんも面白いと思うのがあって
    他にも読んで見ようと思った。

    ゾッとしたりお前かーいて思ったりできて
    面白かったです。

    0
    2021年08月15日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    COPY 村山由佳
    ト・モ・ダ・チ 坂井希久子
    卵の殻 千早茜
    水底の星 大崎梢
    こっちを向いて。 額賀澪
    ブータンの歌 阿川佐和子
    ラインのふたり 島津輝
    獣の夜 森絵都
    8人の女性作家による、女性ばかり出てくる8つの短編集。豪華な顔ぶれの短い話が詰まっているから読み終わるのがあっという間でなんとももったいない。けど、読んだことのない作者の作品を読んで興味を持つきっかけとしていい機会になったかも。
    男性目線でよく描かれるような、勘違いとか思

    0
    2021年02月19日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    女性作家8人の短編。どれも面白かった。ゾクっとしたり、女友達ってそうだったなーと身に覚えもあるものもあり、やはり女性作家だけにリアリティがありつい肯いてしまった。初めましての作家さんとも出会えるのが短編を楽しむ醍醐味でもある。

    0
    2020年09月19日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    女友達同士のあるある三昧。なかなか面白いストーリーが個性的に繰り広げられる。この作家はここを攻めてくるのね〜とか思いながら読めるのも楽しい。

    0
    2019年07月31日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性作家8人の「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。こういうアンソロジーて、「ん?」て思うものが入っていたりもしますが、今回はどれも面白かった。初め3篇は女性のドロドロした部分をクローズアップ。友達ストーカー手怖い!でもこんな心理なんだろうなぁ。大崎梢は未熟な子供同士の嫉妬、大人になるともっと世界は広い、と思えるけどこれくらいの年の時はこんなかんじだよなぁ。後半になるにつれて女友達ていいなと思える、明るい気持ちで本を閉じられました。

    0
    2019年07月11日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*

    前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
    特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳

    0
    2018年09月18日
  • カフェーの帰り道

    Posted by ブクログ

    戦争の影がちらつく時代。カフェの女給という目線から時代の日常を切り取って見せるのは斬新でした。戦況の悪化が影を落としつつも、登場する女性の芯の強さを感じる物語。

    0
    2026年06月07日
  • カフェーの帰り道

    Posted by ブクログ

    戦争が隣り合わせであり、日常に戦があることが普通だった時代の女給さんの物語。思えば戦争が舞台のお話って初めて読んだ!
    カフェー西行のはんなりした空気がいいなと思ったし、戦前戦後と名前を変えても同じ場所に在り続けることの安心感。ただ、変わらず在り続けるには戦時下のあらゆる規制があったり、男尊女卑の風潮もあったり。そんな時代をカフェー西行で働く女給たちの、何とたくましいことかと感嘆。
    聞きなれない見慣れない用語がたくさん出てきたけど、興味を絶やすことなく読めた。【直木賞作品=読むのが難解】ってイメージが強かったけど、そんなイメージを少し払拭してくれた1冊。

    0
    2026年06月07日
  • 駐車場のねこ

    Posted by ブクログ

    「ラインのふたり」正社員で働いていた仕事を、イジメのような形で辞めることになり、次の就職のつなぎとして工場のライン作業につく女性の、仕事仲間と職場の嫌な上司。
    「カシさん」下着までクリーニングに出そうとする女性とクリーニング屋のおかみさん。銭湯で出会う。
    「姉といもうと」幸田文の小説に影響されて家政婦の仕事をする姉と、知り合いの経営する地元のラブホテルのフロントで働く妹。妹の両手の指のほとんどは欠損している。
    「駐車場のねこ」向かいに建つ、ふぐ屋の料理人と布団屋のおかみさんの、地域ねこをめぐる攻防。ふぐ屋は出てゆき、あらたに若者たちがカフェを始める。
    「米屋の母娘」ケガをした母の家の手伝いに行

    0
    2026年06月06日
  • カフェーの帰り道

    Posted by ブクログ

    第174回直木賞受賞作。
    100年前の東京。あまり流行っていないカフェー「西行」で働く女給達。年齢も様々、働く理由もそれぞれだが、銘仙の着物に白いエプロンは女給の象徴だ。
    大正から昭和にかけて生きる女性の姿が強くしなやかで、美しい。
    息子を戦争に送り出す話が胸につまされた。昔の母親達はこんな辛い経験をしているのかと、改めて再認識させられた。私には耐えられそうにない。
    こんな読みやすいカフェーの物語から日本の近代史を身近に感じる事ができ、とても良かった。朝ドラにできそうだね。

    0
    2026年06月06日
  • カフェーの帰り道

    Posted by ブクログ

    何かが起こるのではなく、日常の本当にありふれた日常を切り取ったお話。ただ、普段は強気なあの人だって、何でもそつ無くこなしているあの人だって、自分にはそう見えているだけであって心の中や、自分と居ない時のその人はまた違っているのかもしれない。そんな風に、皆違った日常があって、皆違った守りたいものがあるのだと思わせてくれた。私も、私が目に見えている部分だけでその人を判断するのではなく、その人にはその人の大切なものがあるのだと考えられるようになりたい。
    平穏な日常が、どれだけ大切でどれだけ愛おしくて、その日常にどれだけ支えられてきたか、私も日常を大切にしながら生きたい。

    0
    2026年06月02日
  • カフェーの帰り道

    Posted by ブクログ

    昭和の戦前戦後の時代。上野の「カフェー西行」で働く女給たちの話。

    その当時の作家が書いたのかと思うほど、会話や言葉が古くていい。考え方や心のあり様もちゃんとその当時の感じで、とても最近書かれたように思えない出来に驚いた。

    短篇の体で1人ずつ主人公になっているけど、全て繋がっているし時間も進んでいくので短篇集とは違う。ひとつの話。
    その構成もいい。

    軽いようで、その実生きることにひたむきな姿に真理があって、直木賞受賞に納得の作品だった。

    0
    2026年05月29日
  • 駐車場のねこ

    Posted by ブクログ

    劇的な事件なんてそう滅多に起こらないよね、とのんびり読み進めていたら……主人公の周りで起きる小さな偶然が、苦手な人の「悪意」に見えてきて、勝手に疑心暗鬼になっていく過程が妙にリアルで、各話の主人公と一緒に心がザワザワさせられる。ちょっとクセのある登場人物たちとちょっとした日常のユーモア。とある商店街の日常を描いたほのぼのとした作品。

    0
    2026年05月28日