嶋津輝のレビュー一覧

  • 女ともだち

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    女ともだちかぁ…ドロドロだろうな…
    と、読むかどうか迷っていたのだが、気が付いたら読んでいた。

    しかし、内容は、予想の斜め上を行くもの。
    私の思い描いたドロドロは“三角関係”とか“ライバル”とか“嫉妬”だったのだが、それは、さすがオバチャン、認識が古い!!…という感じで。

    最初の三作は、三部作?この本には裏テーマがあるの?と思わせるほどの共通点があり…なんというか、サイコパス?
    普通と異常の認識が、いきなり反転するところなど、胃袋がグルッと裏がえるような気持ち悪さを味わう。
    大崎氏の作品は、知ってる舞台に知ってるキャラが友情出演のサービスあり、テーマもひとひねり。
    阿川氏の作品は、女の友情

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    2019年04月20日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    *村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*

    前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
    特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳

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    2018年09月18日
  • カフェーの帰り道

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    連作短編集という形式、短編集の中では、没入した世界観を短編毎に切り替えなくてもよいし、気になるあの人がどうなったのかその後もわかるし、登場人物が少しずつ色濃くなって親しみが持てるようになってくるのがいいところ。

    戦争に突入して家族が出兵するあたりが読ませどころだ。この山場がこの作品を直木賞にさせたんだろうな。

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    2026年02月15日
  • カフェーの帰り道

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    カフェではなく、カフェー 美しい装丁。
    戦前から戦後の厳しい時代背景なのに
    穏やかで品よく落ち着いていて軽やか。
    静かに滲みます。

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    2026年02月11日
  • カフェーの帰り道

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    時代は変われども、人間の感情はさほど変わらないものですね。
    女性は時代を作ると言われます。
    26/02/11 8冊目

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    2026年02月11日
  • カフェーの帰り道

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    戦前戦後、とあるカフェーで働く女性たちを主人公にした物語。
    エンタメとしてのわくわく感はそんなに無かったけれど、優しくて暖かくて、「素敵なお話だったな」とじんわり反芻したくなる連作集だった。
    大正昭和の街の風景や市井の人々の空気感が味わえるのも面白かった。
    個人的に「出戻りセイ」のお話が1番好き。「幾子のお土産」も本の最後を飾るにふさわしい話で印象に残った。

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    2026年02月09日
  • カフェーの帰り道

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    今回の直木賞は初読みの作家さんでした。講評によると「最初の投票で嶋津さんがほぼ満票を獲得」ということなので、万人受けする出来だったのだと思いますが、ぐいぐい読ませるような歴代の受賞作と比べるとちょっとパワー不足な感は否めませんでした。

    同時に、このような戦中・戦後の世相とか人間模様をテーマとして小説がまだウケる余地があるという事実にちょっと驚きました。歴史小説、時代小説という括りなのかもしれまsねんが。。

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    2026年02月09日
  • 猫はわかっている

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    「猫」がタイトルに入っていたり猫に関係する物語は好きでよく読んでいます。
    それぞれ「猫」の存在感が効いていておもしろい。

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    2025年12月13日
  • 襷がけの二人

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    大正時代末期に、ちょっとお金持ちの家庭に嫁いだ千代とその家の女中さんが心を通わせる。そんな家庭でのこの時代の日常が描かれる前半は退屈で、読むのをやめようとしたけれど後半の空襲に遭う辺りからは動きがあり読み進めた。

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    2025年08月23日
  • 襷がけの二人

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    裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
    「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様と呼ばれる立場になる・・・。
    夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。

    千代と初衣の不思議な縁が独特のハーモニーで紡がれた、血縁や男女の婚姻関係で作られないシスターフッドの物語だった。千代は実母との折り合いも悪く、夫との関係もうまくいっていない。つまり家族との縁が薄い。玉の輿のような嫁ぎ先とは

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    2025年06月28日
  • 駐車場のねこ

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    面白かったけれど、なんと書いていいかよくわからない話。
    知人にはおすすめはしないかな。
    どれも設定もユニークでいいんだけれど、最後に で?と聞かれてしまいそうな話ばかり。
    まぁ、実際に現実は解決しないこと・割り切れないことの方が,多いということではありますが。

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    2025年06月18日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    大正~戦後までの女の友情物語。

    裕福な家に嫁いだ嫁と女中が仲良くなり、その精神的結びつきは家族以上となる。太平洋戦争がはじまり、お互いの所在が分からなくなるのだが、戦後何年か経ち、逆の立場で邂逅することになる。

    おいしそうなごはんがたくさん出てくるなあ、ほんわかした空気の物語なのかなあ、と思って読んでいたら、ちょっとあなたたちお風呂で何を見せ合っているのとびっくり展開だった。

    旦那ひどいなーと思ったら、倍返しくらいの仕打ちを作者からくらっていた。
    (旦那の死後、妻が寮の男との営みで「旦那よりうまい」的な感想をほのめかすシーンなど、、)

    独特の展開を見せつつ、戦争に関しては割と淡々と物語

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    2025年05月31日
  • 駐車場のねこ

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    不思議な話でした。
    変わった人が地域から孤立をするのでなく、必ず周囲には見守っている人がいて、その関係を第三者の目線で見ている感じ。
    それぞれに記憶に残るような特別なエピソードはないんだけれども、なんともいえない読後感が良かった。

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    2025年05月31日
  • 駐車場のねこ

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    7篇からなる短編集。
    ちょっとしたことがちょっと幸せに思えることとか、ちょっと艶めかしい?話しとか…なんてことない所に転がっていそうなことにスポットライトを当てて丁寧に書かれている感じ。

    『一等賞』が中でも一番好き。商店街の人々が病気でおかしな行動を起こす男を決して迷惑がらずに協力して彼の家まで誘導していく様が素敵に思えるから。

    全体的な感想としては『どこにでもありそうだけどちょっと不思議な話し』なのです。

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    2025年04月12日
  • 襷がけの二人

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    清々しく、心が浮き立つようなラスト。
    裕福な家に嫁いだ千代と、元芸者の女中頭・初衣。
    二人の女性の生きざまを、見届けられてホッとしています。

    戦前から戦後へ、人々の暮らしを描きながら、二人の女性の生き方を描く。
    女性の役割は、「後継ぎの男児を生んで、家庭を守る」というもの。それが「普通」とされていた時代。
    役割を全うできないと離縁されてしまったり、そうでなくとも肩身の狭い思いをすることになる…。

    そんな「普通」に当てはまらない千代とお初さんの日常に引き込まれました。
    性描写に驚く場面もありますが、とても丁寧な暮らしぶりや揺れる千代の気持ちが描かれていました。
    料理にしろ、掃除にしろ、粛々と

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    2025年04月03日
  • 襷がけの二人

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    裕福な家に嫁いだ千代とその家の女中頭の初衣。
    この2人の激動の人生の物語。時代は大正から第二次世界大戦終戦後まで。これはまた朝ドラみたいな感じかな?と読んでみました。

    千代はいい家に嫁いだものの幸せとは言えない。
    初衣は仕事ができて優しい女中。でも世間からはあまりいい目では見られていない。2人ともこの時代だと認められない存在みたいな感じなのかな?こんなにいい人たちなのに、なぜ?と思い悲しくなる。
    でもこの2人はそんなことには負けずに懸命に生き抜いた。戦時中は女だけで暮らしていると、大変だろうし怖い思いをいっぱいした思う。よく頑張った。すごいな。周りの人にも理解者がいて良かった。

    千代と初衣

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    2025年03月03日
  • 襷がけの二人

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    ここに2人の女がいる。
    1人は千代。地味で目立たない。名前からしても平凡。醜くはないが、美しくもなく、引っ掛かりがないせいか、他人の印象に残りにくい。どこか人の気持ちに鈍いところもあり、悪気はないのだが、とにかくぱっとしない。
    もう1人はお初。粋でしゃきしゃきしており、何でもてきぱきとこなす。人のよいところを伸ばすことにも長けていて、教え上手。以前は芸者として働いていたという。
    このあまり似通ったところのない2人が出会い、大正から第二次大戦後までを過ごし、強く温かな絆で結ばれていく、そんな物語である。

    第1章は「再会」と題される。すでに戦後である。
    盲目の初衣は住み込みの女中を探している。そ

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    2024年11月25日
  • 駐車場のねこ

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    ネタバレ

    ラインのふたり
    日常のちょっとした嬉しさ

    カシさん
    カシさんは何だったのか、男にどんな感情を抱いていたのか
    奥さんの強さ

    姉といもうと
    こんな姉妹関係だったら、素敵だなあ

    駐車場のねこ
    苦手だった人が、あんがい悪い人じゃないかもと思えたこと

    日常だけどどこか日常じゃない、吸いこまれるような作品たち

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    2024年11月08日
  • 猫はわかっている

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    猫を飼っている身として、しみじみ色々なことを考えさせられた作品。
    短編集なので、各々の作家さんの色が見れてよかった。
    ちょっと強引すぎない?という内容もあったものの、フィクションなので我慢。

    個人的には最後の話が好きでした。
    生まれた時から家に猫が絶えずいますが、今までそういう視点で猫を見たことがなかったので新しい気付きになりました。
    最後の話だけでも読んで欲しいなぁ

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    2024年10月31日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
    6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
    寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。

    以下、収録作品と簡単なレビュー 

    飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
    成年年齢が引き下げられた。
    でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。

    寺地はるな「ありふれた特別」
    読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
    ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。

    雪舟えま「二人という旅」
    家読みのシガとクローンのナガノ。
    まさかのSFでぶっ飛んでいた笑

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
    感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生

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    2024年10月16日