嶋津輝のレビュー一覧
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猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫 -
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ネタバレ*村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*
前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳 -
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ネタバレカフェーの女給の話。昭和一桁の時代から、戦前、戦中、戦後の20年余り、それぞれの時代背景の中、当時は少数派だったかもしれない働く女性たちの苦労と、それを取り巻く人々の優しさが描かれる心温まる短編5編。
女性作家らしくファッション視点の描写が多く、銘仙とか本絹とか、髪型とか、おじさん読者には食傷気味だが、着物にフリル付きエプロンという女給の定番スタイルは今のメイドカフェと似ていて面白い。
5つの短編の登場人物の絡まりがあるのにあまり深くないのでやや拍子抜け。美登里のお相手の正一はタイ子のお隣さん豊子の兄。俣野銀次稲子夫妻が幾子編に。幾子編では美登里とセイとタイ子がそろって全員集合。 -
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まったく何も知らない本だったけど、タイトルと帯に惹かれた。
どうしても「猫」がタイトルに入ってると目が行ってしまうのだ…。
タイトル的にはほっこり平和な小説かと思ったけど、帯には「なにか悪いことがおきるのかも、という薄暗い期待。…」と書いてあって、はて一体どんなストーリーが?と謎を感じつつ読み始め。
7つの短編で、1話30ページくらいの短い話。
なんだけど、思ったよりも引き込まれた。
短い話の中で大きな動きがある訳ではないんだけど、決して平坦でもない。
帯の文の意味が分かった。
タイトルから漂うほっこり感はないけど、不穏な終わりでもなくて、なんだか不思議な本だった。
癖のある人たちがでてきて