嶋津輝のレビュー一覧

  • 襷がけの二人

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    『カフェーの帰り道』『スナック墓場』に続く3作目。
    非常に良い!
    柔らかな、血の通った文章を書く作家さんだと思う。次回作も今から待ち遠しい。

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    2025年12月29日
  • 襷がけの二人

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    audible→本購入♡
    とっても大好きな物語だったので、すぐに本購入した。
    千代の嫁入りしてから茂一郎とのやり取りにモヤモヤした…千代の心情は事細かく書かれていて同じ女性として共感できることも多かった。
    一方で茂一郎がなにを考えて想っているのか⁇同じくらい細かく知りたかった。
    お初さんと千代の物語はもー心が震えるくらい身に染みた。戦前、戦中、戦後の2人が支え合い生きる生き様が美しく、いつの時代も手のこもった料理は心を温めてくれるんだと感じた♡

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    2025年12月27日
  • カフェーの帰り道

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    2025.直木賞、芥川賞の候補作品が
    発表され、前回受賞作品がなかったことから
    気になっていて候補作品をいくつか
    読みたくなりました。

    1番初めに目についたのがこの作品で
    直木賞、芥川賞の候補作は読み進めにくい
    物が多いような気がして躊躇したのですが
    題材がカフェー(カフェではなく敢えてのカフェー)
    だった事もあり読んでみました。

    明治〜大正〜昭和と移りゆく時の中で
    カフェーの女給として生きた数名の女性達の
    物語。気を衒う派手さはないけれど
    こんなにも静かに揺るぎなく本を読めたのは
    久しぶりでした。
    後半は戦中、戦後の女性達の大切な息子達が
    出征し胸が詰まるようなシーンもあるのですが
    決し

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    2025年12月26日
  • カフェーの帰り道

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    派手さや強い感動を与えてくるわけではないけど、読み終わると胸の中が満たされている。心を撫でられたような良い空気感。

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    2025年12月25日
  • カフェーの帰り道

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     忘れ去られたような寂れた一角に、そのカフェーはある。著名な哲学者にあやかって名付けられた正式名称を持つが、覚え違いによる哲学者名の誤りを帝大の教授に指摘され、備前焼の西行法師で看板を隠したことで、いつしか『カフェー西行』と呼ばれるようになった。女給の出入りも激しく、そこには様々な女給たちがいる。字が読めない女性もいれば、嘘つきな女性もいるし、十年後に出戻りしてくる女性もいる。

     本書は関東大震災の二年後、大正十四年(いまからちょうど百年前ですね)から終戦の五年後、昭和二十五年までを舞台にした連作集になっています。視点も時代も移り変わり(重複する場所もありますが)、それぞれの短編はそれひとつ

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    2025年12月18日
  • 女ともだち

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    全話面白かった!
    周りにこういう女の子居たなぁって
    どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!

    特に刺さったのは
    「こっちを向いて」というお話。
    仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。

    でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
    めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
    大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO

    最後の「獣の夜」は、臨場

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    2025年12月18日
  • 駐車場のねこ

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    どれも好きだなー

    「一等賞」
    気づくと、細田守監督がアニメ化した映像を勝手にイメージして読んでいた。
    脳内に映像がどんどん浮かんできて、それはどこかポップな絵で、いかにもアニメ的だった。
    主人公が転んだ場面、冬であったりその原因や怪我の状況などが、私の小学生の時の思い出とかなり重なっていてビックリした。

    GOAT初号に収められていた短編をきっかけに読んだわけだけれど、期待を裏切られず大いに楽しめた。
    もうすっかり嶋津輝さんファンである。

    森絵都さんの解説も楽しく、最後のツッコミ?的な指摘に大いに納得した。

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    2025年12月11日
  • カフェーの帰り道

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    東京上野の場末、お客は近所の年寄がメインの、流行らないけど細々続くカフェー西行。そこで銘仙の着物の上に白いフリルエプロンを着て働く女給たち。彼女達を主人公に、大正末期から大戦後までの場末の風情を描いた連作短編。
    物語の中で何か特別な事件が起こるわけでもなく、大きな変動に揉まれた時代の片隅の風情~カフェ、女給、夢二、エレベーターガール、戦争、そして終戦後の再生~を情緒豊かに、繊細に描いて見せます。変動の片隅がたまらなく愛おしく感じられる物語。嶋津さん上手いな。
    『この世界の片隅で』に近い印象かな。お勧めです。

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    2025年12月08日
  • カフェーの帰り道

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    昭和の戦前の情景が目の前に流れるような本です。

    カフェーと聞けば大正の頃を想像しますが、戦前、戦中、戦後のお話で、庶民のどうしようもできない無力感を感じました。でもその中で立ち直って行く人間。

    特に悲しくも、驚くこともないのですが、淡々と続く日々を綴った良書です。

    多分タイ子さんやセイさんは、本当にいたんじゃないでしょうか?ひょっとすると今でも谷中銀座辺りにいそうです。

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    2025年11月27日
  • 猫はわかっている

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    この本棚に「猫」で検索かけたら17冊も読んでいた。これが18冊目である。
    アンソロジーもあるので、ニャンコ好きな作家さんは多いんだなあと感心するニャンコ好きな自分である。
    1番バッターの村山由佳さんの作を読みながら、ずっと前から読みたいと思いながらも650ページの大作にためらっていた「風よあらしよ」に、やっぱり挑戦しにゃきゃあと思った。

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    2025年08月03日
  • 駐車場のねこ

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    一見普通だけど、ちょっと不思議な人たちの話。

    どんな人にも文字通り人生があるのですね。

    読んで良かったなーと思わせられました。
    嶋津輝さんの他の作品も読んでみようと思います。

    なお、「美丈夫」という表現が妙に気に入ってしまい、これから積極的に使っていきたい。

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    2025年01月04日
  • 襷がけの二人

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    女性のための女性の物語。
    生きて、作って、食べて、
    戦中、戦後を生き抜い二人の女性。
    年齢も立場も違えど、形を変えながら固い絆で繋がる二人の人生が尊く、愛おしい。
    今年最後の本に相応しいので、これにて完!
    また来年たくさんのよい本と出会えますように。

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    2024年12月25日
  • 襷がけの二人

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    大正から戦後を舞台にした 二人の女性の不思議な絆。
    本当にどう言ったらいいのだろう。二人の関係。

    立場が変わっても仲間の様な、師弟のような。奥様だった千代の優しさ、純粋さが
    女中頭だった初にも通じ。きっと二人で戦後を乗り越えていくのだろう。二人なら乗り越えられる。

    女性二人の友情の話⁈

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    2024年12月16日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    戦後間もない昭和24年。盲目の三味線師匠、三村初枝宅の女中となった鈴木千代。実は戦争前、初枝は千代の家の女中だったのだ。

    なるほど、こう書いてみると二人の立場も襷がけなんだなぁと読後に分かる。襷をかけて力いっぱい生きようという意味も込めているんだなぁと感嘆。

    太平洋戦争をはさむ波乱の時代を、女の絆で乗り切ってきた千代と初枝の物語。有吉佐和子や田辺聖子らが描いてきた昭和女流文学のテイストを強く感じる作品だった。家事の苦労、夫との不和、妾の存在、おせっかいババアのうっとうしさ、実家の確執。それらの話を徹底的にひっくり返す東京大空襲。

    たくましく生きてきて、これからも生きていくであろう、2人(

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    2024年11月19日
  • 襷がけの二人

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    感想を書き忘れていた。4カ月以上経ってしまったが、覚えていることを記録。
    初めての作家さん。純粋に楽しめた。朝ドラを観ているかのよう。大きな商家のお嫁さんと女中さんの関係が、上下や主従と言うよりは、それぞれが仕事としてその立場を務めているように描かれていたのが、とても新鮮だった。だからこそ、立場や状況が変わっても、共に働いた戦友として、心のつながりを持ち続けることができたのだろう。
    性的な描写へのこだわりにやや違和感あり。そこの整理がつかなかいまま、感想を書き忘れてしまった。

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    2024年11月02日
  • 猫はわかっている

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    ほっこり系からミステリーまで。猫にまつわる短編集。個人的には村山由佳さんの「世界を取り戻す」と長岡弘樹さんの「双胎の爪」、嶋津輝さんの「猫とビデオテープ」が良かった。

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    2024年10月07日
  • 駐車場のねこ

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    ほのぼの、としていながら続いていく何気ない日々。
    こんな小説を読みたかった。いくらでも読める。
    良い本に出会えました。

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    2024年09月13日
  • 襷がけの二人

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    とても面白かった。大正から昭和にかけて、暗い時代に生き抜いた女性たちのお話。でも話自体は暗くなくて、日々の生活の様含めて軽妙な描写も多く、ストーリーの全体の雰囲気は明るい。
    戦果の影響や当時の社会的地位の低さなどの困難はあれども、女性の逞しさやどんな時代にも日々の明るさはある点などを、感じつつ、気持ちよく読み終えることができた。

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    2024年09月05日
  • 襷がけの二人

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    裕福な家に嫁いだ地味で平凡な女性千代とその家の女中頭のお初との大正から昭和にかけてのシスターフッドの物語。 寡黙な夫と心通わせられない千代はお初、女中のお芳とともに家事を取り行う日々。時代の変化とともに家族、周囲の人々、社会環境が変わりゆく中で、互いの秘密を共有する二人はより一層支え合うように暮らしていく。 大空襲により生き別れた2人が紆余曲折を経て、立場が逆転した状態で再会。この再会が冒頭に描かれるため、終盤まで読み進めたあと、立ち返って読み直してしまった。 「死ぬまで一緒にいる」お初さんの言葉に胸熱。

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    2024年09月01日
  • 駐車場のねこ

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    前回の直木賞候補『襷がけの二人』の作者、嶋津輝の短篇集。作者の作品にはごく普通の人たちの世界を描いているようでいて実は変わった個性や身体的特徴を持つ人が度々出てくる。そんな人々をあたたかい目線で愛する作者の優しさを感じる。

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    2024年07月03日