嶋津輝のレビュー一覧
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ネタバレ『駐車場のねこ』は普通の人と、ちょっと普通じゃない人たちの物語。この「わからない感じ」が面白くて少し怖いのです。
文庫化の際に『スナック墓場』から『駐車場のねこ』へタイトルが変更されました。
【駐車場のねこ】
ふとん屋の民子は野良猫たちに餌をやっている。猫は去勢済の「さくら猫」だし、客受けがいいので商店街でも餌やりを認めていた。
しかし、向かいのふぐ屋の料理人だけは、民子に文句を言ってきた。
ある時、民子が膝の手術で入院中に夫から猫たちが来なくなったと聞かされる。民子はふぐ屋がなにかしたのではと思い込むようになり…。
商店街の店同士って、連帯感があるのかとおもったら、アパートと同じで付き合いがないことも多いんですね。
近所が何をしているかわからないのが少し怖い感じがします。
そんな、ちょっと怖くてほっこりする人々の日常が描かれています。 -
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とても心が癒された。ほっこりした物語。
100年前、今より裕福でもなく、便利なものもない。
戦争は始まるし、決して良い時代ではないのに、何故か羨ましいと思えた。
『カフェー西行』に行ってみたい、というか、働いてみたい。
大正の終わりから戦後にかけて、上野の片隅にある『カフェー西行』で働く女給たち。
一人一人にスポットをあてた短編集。
それぞれの女性たちが魅力的で、絶妙に絡んでいくのもまた面白い。
和服にエプロンのカフェというのもハイカラだったんでしょうね。
朝ドラを見ているような感覚で、とても読みやすかった。
美登里、好きだなぁ(笑)
いつの世も、戦争だけはあってはならない。 -
Posted by ブクログ
すっごく素敵な世界観
読み始めて数ページで「もうすでに好きだ」と!
短編集だけどそれぞれの登場人物のその後も後々描かれてて思わぬところで知れる楽しさとワクワク感
戦争時代ってこともあり別れや食糧難、敵国に対する思いも描かれててつらい部分や泣けるところもあったり。
セイちゃんがしっかり生きててくれてほっとしたり。
私の好きな登場人物は「園子さん」でした。
聞かれたら素直に住所も言っちゃうけど年齢聞かれると堂々と嘘を、、
住所はだめよって注意されると息吐くようにほろほろと嘘が出てくる出てくる。笑
園子さんに対して冷たくあたる人もいる中、嫌な態度も取らずなんなら、相手にしてないですわって感じで堂々としててとてもかっこよかった!!
逞しく勇ましい姿がとっても素敵でした。 -
Posted by ブクログ
なんて味わい深い作風!いきいきと描かれる人物描写にはクスッと笑ってしまうようなおかしみが随所にあり、戦中戦後の健気で切ない事情もしみじみと胸に迫り一日でイッキ読み。舞台の街も馴染みのあるところばかりで当時の雰囲気や暮らしぶりを想像しながら楽しく読んだ。戦争を挟んだ何年間かのカフェー西行まわりで、25過ぎたら年増扱い、28過ぎたら辞めさせられる若年定年制などの社会のしがらみや年齢に化粧や髪型、服装などに向けられる世間の好奇の目にもめげず、様々な年代の女給たちや彼女らの周囲の人々が心をときめかせたり悲しみに胸を痛めたりお互いにイラついたり助け合ったりしながら働いて生きていく様子がたくましく微笑ましくて、ほのぼのとした読後感が心地よくて、未読の「襷掛けの二人」もすぐに読みます!
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Posted by ブクログ
お話の主要な場面に「猫」が登場するアンソロジー。
内容はミステリーだったり、エッセイだったり。。
どれも秀逸で、面白く読むことができました。
最初の作家さんの、親の影響で猫を飼っていて、仕事の中で余命いくばくの猫に遭遇して・・のお話も良かったし、ミステリー好きとしては、ロックの仲間割れを招いた猫の話、離婚話で持ち上がったある疑惑から、猫が切欠で現実味が帯びる話はゾクッとするものがありました。
その中でも、一番好きなのは、野良ちゃんを見守るご家族のエピソードが詰まった、感動&笑いのお話。とても良かったし、私がポチっとしたこの電子書籍代も、猫ちゃんの治療の還元に役立てば大変うれしいです笑 -
Posted by ブクログ
全話面白かった!
周りにこういう女の子居たなぁって
どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!
特に刺さったのは
「こっちを向いて」というお話。
仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。
でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO
最後の「獣の夜」は、臨場感がすごい文章で、めちゃくちゃ惹き込まれました。
早く誕生日の友達をサプライズで会場まで連れて行かないといけない、皆が待ってるのに!と焦りつつ、ジビエフェスで楽しくなっちゃってどうでもよくなってきてる主人公。
責任感vsどうにでもなれ( ´∀`)⭐︎
の感情がずっと主人公の中で戦ってるのに、どんどんお酒と料理追加していくのおもろい!笑
わぁーー確かに!!!ってなった文章抜粋
↓ ↓ ↓
「いない人を否定したら女の友情はひびが入りだす。」
「今、自分が置かれている境遇に似た人と仲良くなる。女がともだちを作るときの条件は、基本的にそこにある。ただいま現在の悩みを共有できることが、女にとってともだちになる大切なポイントになりやすい。」