嶋津輝のレビュー一覧

  • カフェーの帰り道

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    上野のカフェーで働く女給のドラマを描く。大正から昭和を描く。着物にフリルのエプロンだなんて想像しただけでレトロで粋だ。
    好きな世界観。
    美しいが学がなく文字の読めない未亡人であるタイ子。客だった女学校の国語教師に字を教わる。その妻の稲子に関係を疑われる。タイ子より稲子目線の話。皆純粋。学がないことを恥じる稲子とタイ子それぞれがいじらしい。
    嘘を好む美登里とどう見ても四十路近いのに19歳と言い働き始めた園子の話。園子の言うことのどこからどこまでか本当か!?
    気が強く高学歴でプライドの高いセイの話。一度はカフェーを辞めて他の職につくもののやはり時代的に女性は活躍しづらい。結局、カフェーに出戻った

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    2026年04月05日
  • カフェーの帰り道

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    向井正一に髪を切ってもらいたい。そして、「28歳でしょ?」と本気で言ってもらいたい。
    容姿を美しくさせる能力が高いのに、年齢を当てる能力が破滅的な向井が面白い。そして、悲しい。
    人間の魅力は、アンバランスさにあるんだなと思う。
    向井といい、菊田といい、園子といい、脇役も魅力的だった。

    明治から昭和に生きた女性を主人公に描いた小説。
    きっと、私の曾祖母と同年代だろうか。
    遠い昔の物語のようだけれど、一方で生きていた頃の曾祖母を重ね合わせると、最近の話のような気もする。
    タイ子のナチュラルなパパ活は、全く古さを感じなかった。そして、セイの職場での男尊女卑。当時の女性の生き様は、現代とそう変わった

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    2026年04月05日
  • カフェーの帰り道

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    直木賞作品として話題の本。カフェーを舞台に大正から昭和の時代をたくましく生きる女性の姿は、現代にも通ずる葛藤や困難を乗り越えて掴み取る自分らしさに共感する。優美な文章にどんどん引き込まれていき、その世界観にどっぷりとつかって最後読み終えたら、ため息が出るほど面白かった。
    当時の華やかな世界から戦争が落とす悲惨な影。そこには母であり、妻であり、娘であるそれぞれの女性の姿が確かに存在していたと感じさせてくれる。
    勝手ながら天海祐希を想像させるタイ子が、努力して学んだ文章で綴ったものの、出せなかった息子への手紙に涙し、今の時代も平和でありますようにと祈らずにいられなかった。

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    2026年04月02日
  • カフェーの帰り道

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    ものすごく私好みのお話でした(о´∀`о)
    大正から昭和の時代を生きた、「カフェー西行」で働く女給達の連作短編集。
    連作短編集ってやっぱりいいな、と思いました。
    前のお話では脇役だった人が次のお話では主人公になっていて、誰もがその人の人生の主人公なんだと気付かせてくれます。
    一冊の中で二十年ほど経過しているので、その時間を生きてきた彼女達の暮らしに思いを馳せてしまいます。
    若い頃は不安や不満があった彼女達も、歳を重ねた今は、後輩女給の悩みに、その人それぞれの言葉ややり方で、慰めやアドバイスを与えたりして。
    きっとこの後輩女給も数年後には誰かを助ける言葉をかけたりするのでしょう。こう思うと歳をと

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    2026年04月02日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    時代を感じる小説ではあるものの
    とても面白い。
    色々な女給さん達が登場し
    個性的な人物描写で
    読みやすい。
    寝る前に読んでいたが、楽しく読むことが出来た。

    ドラマ化しても面白そう!

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    2026年04月01日
  • カフェーの帰り道

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    さすが直木賞受賞作。
    時代物は苦手だったけど、読み進めるうちに引き込まれた。戦前から戦後の時代の流れの描写が細かく、しかし今に通じる登場人物の人柄や思考があり、親しみやすい作品だった。

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    2026年03月31日
  • カフェーの帰り道

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    主人公の女性たちが、人間味に溢れていてとても魅力的だった。様々な視点から物語が紡がれており、その度に女性たちの人間味溢れた性格を素敵な個性だと感じてしまう。自分自身に対する嫌気や後悔も、時代と年齢を重ねながら自分の個性として受け入れ強く生きていく主人公たちに、胸が満たされあたたかくなるのを感じた。

    女給や戦争、時代がめまぐるしく変化していく中で、カフェー西行での繋がりやそれを受けた帰り道での気持ちひとつ一つに、どうしようもないほどの胸が詰まる気持ちが生まれた。

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    2026年03月29日
  • カフェーの帰り道

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    大正から昭和時代に、カフェで働いていた女性たちの物語。短編小説で、一人一人の女性の人生について、丁寧な心情描写で書かれている。読み終わった後は、登場人物に対してほっこりする気持ちになる。

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    2026年03月29日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    島津輝さんは『襷掛けの二人』についで2度目の作者さん。
    この作品も直木賞候補に上がっていましたが、今回は見事に受賞なさいました。おめでとうございます。
    時代も、女性の生き方というテーマも、襷掛けの〜とほぼ同じで、別の場所で生きる女性たちの物語になる。
    小説としては本編の方がすっきりとまとまっていて、わかりやすいと思う。

    というわけで、今回の小説。
    初期のカフェの女給は、華やかで憧れの職業でもあったようだ。時代が進むにつれて、いかがわしい所と見られるようになり、規制が厳しくなった。「西行」は店主のおおらかで優しい人柄と、真面目な性格からそういう店にはならず、戦後まで、コーヒーを出し続ける店だっ

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    2026年03月29日
  • カフェーの帰り道

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    昔の風景がありありと浮かんできた。時の流れが自然で、時の経過もすっと入ってきた。戦前、戦中、戦後。とても読み心地が良かった。

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    2026年03月29日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    直木賞受賞作品。大正から昭和初期の激動の時代、カフェー西行に縁のできた女性たちの物語。
    どの話もいいけど、特に出戻りセイとタイ子の話が好き。セイと向井さんには幸せになって欲しかったし、タイ子の子供を想う気持ちには共感した。
    本当に戦争は碌なものじゃない。飢えや空襲の心配がないのは幸せなことだと実感。

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    2026年03月28日
  • カフェーの帰り道

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    戦前から戦後に至るまでのカフェー西行で働く女給さん達の物語。
    そうか、ほんの100年前の東京はこんな景色だったのか。皆それぞれ沢山思い悩みながらも周りの人に助けられ励まされ時にはそっと寄り添い…そういうことの積み重ねで人って何度でも前を向いて生きていけるんだなぁとしみじみ思った。
    文章も読みやすく、昔の東京にタイムスリップしたかのような感覚が味わえて非常に面白かった。ずっと手元に置いておきたい良作

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    2026年03月28日
  • カフェーの帰り道

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    第174回直木賞受賞作品

    美術海(近代図案コレクション)の図案のカバーが、大正時代を思わせ、目を惹きます。大正から昭和にかけて、喫茶西行で働いた女性達の物語にふさわしい装丁だと思いました。

    ページをめくると、最初の情景を表す文章から引き込まれました。カフェー、女給、 昇降機ガールなど時代を表す言葉とカフェーで働く女性たちの生きざまが興味深かったです。

    ひょんなことから西行という名前で呼ばれるようになったカフェーと、そこで働く女性達が時代の流れと共に変わっていく様子がうまく表現されていました。

    大正から昭和へ、そして戦後と目覚ましく変わっていた時代に働いていた女性達の思い、生き方、家族へ

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    2026年03月28日
  • 襷がけの二人

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    「カフェの帰り道」で最近直木賞を受賞された嶋津輝さんの作品。女同士の友情が爽やかで読後感がいい。

    千代は目の見えない三味線のお師匠さん初衣のところに住み込み女中としてお世話になることになった。初衣は空襲で目が焼けて見えなくなった。千代も空襲で喉が焼けてしまって今はダミ声である。それで初衣は千代がわからなかったのだ。初衣と千代はもともと知り合いだった。

    大正15年、千代は山田家に嫁ぐ。初衣はそこのお手伝いさんだった。家事全般何をさせても手際が良く、素晴らしい。特に料理がうまく、千代は初衣に教えてもらったようなものだ。初衣は元芸者で、夫の父に落籍されて山田家に来ていた。

    夫が高崎の方に仕事に

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    2026年03月08日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    襷がけをして家事に勤しむ2人の姿と、長い人生をかけて交差する2人の関係性を掛けているんですね…

    おっとりした千代さんと芸妓あがりで粋なお初さん。主従関係が入れ替わりながらも長い間連れ添った2人の関係性が羨ましい。
    義父の妾と嫁という間柄で、お互いに軽蔑しようと思えばできたのに、尊敬しあって支え合う2人の心根の良さが沁みました。

    お料理シーンが大変多く出てくるので、昔の手の込んだ旬の食材を使ったお料理が美味しそうで美味しいそうで…現代では高いお金を払わなければ食べられなくなりましたが、手間暇かけて自分と誰かのためにお料理したくなりました。

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    2026年03月01日
  • 襷がけの二人

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    この世に生きる人たちが綴る日常ひとつひとつが、大切な人生でありドラマなのだと思わせる物語。どのエピソードも人物も愛おしく、読み終わると心が温かくなる本でした。

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    2026年02月14日
  • 襷がけの二人

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     とにかく面白かったです。
     大正15年(1926年)から昭和25年(1950年)までの千代さんと初衣さんの関係と人生が描かれています。
     少しぼおっとしたところがある千代さん、背が高くキビキビと行動する初衣さん。
    わたしは、お初さんのカッコよさのファンになりました♡

     千代さんとお初さんがお風呂に入っている場面での、お初さんの「もそっと」には声を出して笑ってしまいました。

     ていねいに書かれている名作だと思います。
     みなさまもぜひ♡

    〔作品紹介・あらすじ〕
    第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
    全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
     裕福な家に嫁いだ千

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    2026年01月25日
  • 襷がけの二人

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    主人公に感情移入してしまった
    それぐらい応援したくなる女性
    初枝さんとお芳ちゃんとまた3人で笑顔で会えたかな
    この作家さんの本 次も読みたい

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    2026年01月17日
  • 襷がけの二人

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    『カフェーの帰り道』『スナック墓場』に続く3作目。
    非常に良い!
    柔らかな、血の通った文章を書く作家さんだと思う。次回作も今から待ち遠しい。

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    2025年12月29日
  • 襷がけの二人

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    audible→本購入♡
    とっても大好きな物語だったので、すぐに本購入した。
    千代の嫁入りしてから茂一郎とのやり取りにモヤモヤした…千代の心情は事細かく書かれていて同じ女性として共感できることも多かった。
    一方で茂一郎がなにを考えて想っているのか⁇同じくらい細かく知りたかった。
    お初さんと千代の物語はもー心が震えるくらい身に染みた。戦前、戦中、戦後の2人が支え合い生きる生き様が美しく、いつの時代も手のこもった料理は心を温めてくれるんだと感じた♡

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    2025年12月27日