嶋津輝のレビュー一覧

  • 駐車場のねこ

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    「ラインのふたり」正社員で働いていた仕事を、イジメのような形で辞めることになり、次の就職のつなぎとして工場のライン作業につく女性の、仕事仲間と職場の嫌な上司。
    「カシさん」下着までクリーニングに出そうとする女性とクリーニング屋のおかみさん。銭湯で出会う。
    「姉といもうと」幸田文の小説に影響されて家政婦の仕事をする姉と、知り合いの経営する地元のラブホテルのフロントで働く妹。妹の両手の指のほとんどは欠損している。
    「駐車場のねこ」向かいに建つ、ふぐ屋の料理人と布団屋のおかみさんの、地域ねこをめぐる攻防。ふぐ屋は出てゆき、あらたに若者たちがカフェを始める。
    「米屋の母娘」ケガをした母の家の手伝いに行

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    2026年06月06日
  • 駐車場のねこ

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    劇的な事件なんてそう滅多に起こらないよね、とのんびり読み進めていたら……主人公の周りで起きる小さな偶然が、苦手な人の「悪意」に見えてきて、勝手に疑心暗鬼になっていく過程が妙にリアルで、各話の主人公と一緒に心がザワザワさせられる。ちょっとクセのある登場人物たちとちょっとした日常のユーモア。とある商店街の日常を描いたほのぼのとした作品。

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    2026年05月28日
  • カフェーの帰り道

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    すごく読みやすい。
    現代と似たような悩みを持ちながらも強く生きていく女給さんたちのお話です。
    明日も頑張ろうと思わされます。

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    2026年06月17日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    「おたがいを永遠に愛したいという、それほどまでに強い願いが、人の短い一生に一瞬でも存在したことの証明という意味らしい。結婚という契約は」
    「奇跡だもんね、そんなの」(165頁)

     SFということもあり、賛否両論あるようですがやっぱり雪舟えま大好きだ……となりました。
     まず、「二人という旅」という題名がいい。旅だよね。異性ではない、ましてや人間同士でもない(⁉︎)シガとナガノが、喜びや悲しみ、苦しみを共有しながら、同じ方向を目指して生きていく……、二人が隣同士で座るところは特に印象的なシーンで、ドキドキしながら読みました

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    2026年04月22日
  • 襷がけの二人

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    作品紹介文にある、「全編にわたるユーモア」はよくわからなかった。
    夫の茂一郎の寡黙で思いやりがなくて冷たい感じはイラっとした。
    子を成さない女性は肩身が狭かったり、妾がいたり、この時代は苦労が多そう。
    そんな中、千代と初衣が共同生活をして淡々と日々を過ごす様子や、互いに信頼している様子に好感がもてる。
    女性の体の話はびっくりするような展開で面食らった
    それ以外は『カフェーの帰り道』同様、派手な展開はなく、2人の過ごした時間と絆がちょっぴり心に沁みる感じ。

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    2026年04月15日
  • 駐車場のねこ

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    「襷がけの二人」も「カフェーの帰り道」も読んでないけど この作家さん 好きかも、だ。どの話も なにも ほんとに なにも 起こらなすぎて それでも 先が気になるのは どうしてなんだろう?きっと 島津輝さんは、観察眼がすごくて どんな些細なことも 気になるんだろうなぁ〜と勝手に想像してみた。好き嫌いはあるだろうけど わたしは 好きに1票 入れる。

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    2026年04月12日
  • 襷がけの二人

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    中盤までそんなに起伏が激しくなく、主人公のチヨの性格も平坦で怒ることもなく、何かに執着することもなく同調できなかった。
    途中からチヨのお宝が話題になって話が面白くなった。
    最後にチヨもお初さんもいろいろあったけど幸せそうなので良かった。
    よくある戦前から戦後にかけての男尊女卑や苦しい生活の話だけど、なぜかな心に残る物語。

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    2026年04月07日
  • 駐車場のねこ

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    まったく何も知らない本だったけど、タイトルと帯に惹かれた。
    どうしても「猫」がタイトルに入ってると目が行ってしまうのだ…。
    タイトル的にはほっこり平和な小説かと思ったけど、帯には「なにか悪いことがおきるのかも、という薄暗い期待。…」と書いてあって、はて一体どんなストーリーが?と謎を感じつつ読み始め。

    7つの短編で、1話30ページくらいの短い話。
    なんだけど、思ったよりも引き込まれた。
    短い話の中で大きな動きがある訳ではないんだけど、決して平坦でもない。
    帯の文の意味が分かった。
    タイトルから漂うほっこり感はないけど、不穏な終わりでもなくて、なんだか不思議な本だった。
    癖のある人たちがでてきて

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    2026年03月23日
  • 駐車場のねこ

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    ありふれていないハズの日常なのに
    嫌なコトも、嫌なヒトも出てこない。
    一般的に絶対嫌なヒトのハズなのに?
    とすら感じる登場人物でも。

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    2026年03月17日
  • 襷がけの二人

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    戦前から戦後へのあの時代を生きた庶民の物語。
    シスターフッドものとして傑作と思うけれど、こんな時代に戻りたくはない。

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    2026年03月17日
  • 女ともだち

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    読書の幅を広げるアンソロジー
    女性作家8人8作品収録されている
    読み始めると表題のタイトルから発展するドラマは、あぁこうなるのかと遅れて思い至る
    この辺りは読者の性差で大まかに分かれるのではなかろうか
    物語的には男女関係がメインとなる
    好きな話は、阿川佐和子さんの『ブータンの歌』、森絵都さんの『獣の夜』でした
    本の構成が、どろどろ→人生→奔放という感じだったので、読後感は悪く無かった

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    2026年03月08日
  • 駐車場のねこ

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    日常の中に現れる小さな違和感や不思議な出来事にこそ、人は魅了されるのだなと思った。
    クセのある人物や見方によっては厄介な人物であっても、この作家にかかればとても個性的にユーモア溢れるキャラクターに見えてくる。大きな事件は起きないけれど、人々が織りなす生活の一部に心が温かくなりました。

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    2026年03月05日
  • 猫はわかっている

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    猫をテーマにしたアンソロジー短編集ですね。
    人気作家7人が、謎と企みに満ちた短編を綴ります。

           目次

     世界を取り戻す    村上由佳
     女か猫か       有栖川有栖
     50万の猫と7センチ  阿倍智里
     双胎の爪       長岡弘樹
     名前がありすぎる   カツセマサヒコ
     猫とビデオテープ   嶋津輝
     幸せなシモベ     望月舞衣

     阿倍智里さんがエッセイで猫との生活を描いた作品で、それ以外はフィクションの短編なのだけど、猫が脇役扱いなので、ちょっと残念です。
     長岡弘樹さんと望月舞衣さんはさすがに短編の名手ですね。有栖川さんは、学生アリスで久しぶりに江神さんが

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    2026年02月25日
  • 猫はわかっている

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    「猫」がタイトルに入っていたり猫に関係する物語は好きでよく読んでいます。
    それぞれ「猫」の存在感が効いていておもしろい。

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    2025年12月13日
  • 駐車場のねこ

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    面白かったけれど、なんと書いていいかよくわからない話。
    知人にはおすすめはしないかな。
    どれも設定もユニークでいいんだけれど、最後に で?と聞かれてしまいそうな話ばかり。
    まぁ、実際に現実は解決しないこと・割り切れないことの方が,多いということではありますが。

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    2025年06月18日
  • 駐車場のねこ

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    不思議な話でした。
    変わった人が地域から孤立をするのでなく、必ず周囲には見守っている人がいて、その関係を第三者の目線で見ている感じ。
    それぞれに記憶に残るような特別なエピソードはないんだけれども、なんともいえない読後感が良かった。

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    2025年05月31日
  • 駐車場のねこ

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    7篇からなる短編集。
    ちょっとしたことがちょっと幸せに思えることとか、ちょっと艶めかしい?話しとか…なんてことない所に転がっていそうなことにスポットライトを当てて丁寧に書かれている感じ。

    『一等賞』が中でも一番好き。商店街の人々が病気でおかしな行動を起こす男を決して迷惑がらずに協力して彼の家まで誘導していく様が素敵に思えるから。

    全体的な感想としては『どこにでもありそうだけどちょっと不思議な話し』なのです。

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    2025年04月12日
  • 駐車場のねこ

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    ネタバレ

    ラインのふたり
    日常のちょっとした嬉しさ

    カシさん
    カシさんは何だったのか、男にどんな感情を抱いていたのか
    奥さんの強さ

    姉といもうと
    こんな姉妹関係だったら、素敵だなあ

    駐車場のねこ
    苦手だった人が、あんがい悪い人じゃないかもと思えたこと

    日常だけどどこか日常じゃない、吸いこまれるような作品たち

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    2024年11月08日
  • 猫はわかっている

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    猫を飼っている身として、しみじみ色々なことを考えさせられた作品。
    短編集なので、各々の作家さんの色が見れてよかった。
    ちょっと強引すぎない?という内容もあったものの、フィクションなので我慢。

    個人的には最後の話が好きでした。
    生まれた時から家に猫が絶えずいますが、今までそういう視点で猫を見たことがなかったので新しい気付きになりました。
    最後の話だけでも読んで欲しいなぁ

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    2024年10月31日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
    6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
    寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。

    以下、収録作品と簡単なレビュー 

    飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
    成年年齢が引き下げられた。
    でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。

    寺地はるな「ありふれた特別」
    読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
    ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。

    雪舟えま「二人という旅」
    家読みのシガとクローンのナガノ。
    まさかのSFでぶっ飛んでいた笑

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
    感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生

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    2024年10月16日