嶋津輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 梢さんの「水底の星」
大人になってからの友人作り、在り方を繊細に描いた額賀 澪さんの「こっちを向いて」読み終えてタイトルを見るとなるほどと思えます。
柔らかい気持ちになれた阿川 佐和子さんの「ブータンの歌」
情景が絶えず浮かび、二人の女性の微妙でありながらイイ感じの距離感を感じた嶋津 輝さんの「ラインのふたり」
ややこしい人間関係ながら、こういうのも有りなのかと妙に女同士のリアルを感じた森 絵都さんの「獣の夜」タイトルがナイスマッチです。
怖さあり、優しさあり、嫉妬、憎悪、女ともだちには様々な感情が蠢いている事を改めて実感すると共に、親友、本当の意味で真友に出会うのは伴侶を見つけるより大変かも知れないと思った短編集。 -
Posted by ブクログ
戦前・戦後の激動の時代を舞台に、上野の片隅にあるカフェー「西行」で働く女給たちの人生を描いた連作短編集です。
当時の「カフェー」は、今私たちが想像するカフェとは少し雰囲気が違って、お酒や接客を伴う場所。
でも、舞台となる「西行」はどこか穏やかで居心地が良く、彼女たちにとって大切な場所だったんだろうなと感じさせてくれます。
全5編の短編を通して、時代や主役が少しずつ移り変わっていくのですが、それぞれの人生が裏で交錯していく展開が見事!
前の話で脇役だった人の背景が見えてきたりと、ページをめくる手が止まりませんでした。
そして個人的なお気に入りポイントは、なにげに良い味を出しているマスターの菊田さん。
彼の存在が、店や物語全体の温かい空気感を作り出している気がします。
激動の時代をたくましく、そしてしなやかに生き抜いた女性たちの姿に、じんと胸が熱くなる一冊でした。
じっくり読書に浸りたい日の1冊として、ぜひ手に取ってみてください✨ -
Posted by ブクログ
カフェー アウグイステヌスであったはずが、いつの間にやら、カフェー西行となり、後にそれが正式な店名となるカフェーと、そのカフェーで働く女給と周囲の人々の日々。
彼女たちは必ずしも生活のためだけに働いているわけではない。悪気なく嘘をつく確信犯の美登里。女給の恰好がしたいというだけの理由で働く園子。二人が仲良くなるのが楽しい。鷹揚な店主の営むカフェーは、個性溢れる彼女たちをそのまま受け入れ、働く彼女たちは明るく愉しげである。
時代の流れは彼女たちの日々に影を落とす。セイの恋は実ることなく、タイ子の息子は召集される。
終戦後も営業を続けるカフェー西行に集う彼女たちは、しなやかにたおやかに逞しく生きている。
良かったねと声にしてみる。とても気持ちの良い物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集はサクッと読めて良い!
copy
騙された、僕って言うもんだから
ト・モ・ダ・チ
え、分かる。怖いけど早苗の気持ちが分かる。
親友が欲しくて、孤立してる子に近づく気持ち。
この子だったら親友になってくれるんじゃないか的な下心。
ただ、あることないこと言いふらすのはだめです。
卵の殻
よかったのでは??お母さんはちょっとずれていたけど、遼子はずれてないように思えたし。
水底の星
タイプの違う負けず嫌いたち。怖い。
こっちを向いて。
刺さりまくりで痛い。仕事を辞めると仕事でつながっていた人脈がなくなるのが怖くて仕事辞められない。思えば、これまでの友達は、一緒に担ぐ御神輿があった。同じお神輿がないと、女ともだちって作りにくいのかも。
ブータンの歌
たぶん本筋とは違うけど、介護問題は根深い
ラインのふたり
結局、ふたりは何か共通の敵を作ってなんでもいいから文句言いたかっただけなんじゃないかと思った。ジャミラの方が一流だった。
獣の夜
同い年だ。なんか憧れた。好きな話だった。