嶋津輝のレビュー一覧
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「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 -
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小説を読むのは久しぶり。
小説を読むのって楽しいな、としみじみ思わせてくれる。
カフェー西行(通称)に集う人々、特に女給さんの半生を、語り手は寄り添うように物語にする。
女給のそれぞれは個性豊かというか、場合によっては結構困った人とも言える。
夢二風の美貌に恵まれているものの年齢や教養の点で女給として伸び悩んでいるタイ子、ついうそをついてしまう美登里、自己評価の低さと裏腹のプライドの高さからつい人にマウントを取ってしまうセイ。
一つ間違えば困った人たちなのに、この物語は彼女たちの魅力的な面を描き、暖かく遇している。
彼女たちが周囲の人々と心を通わせたり、さりげなく助け合ったりしながら、戦争と -
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前半は穏やかな空気の中、洒落た?場末の?カフェーで働く女性たちの柔らかな日常の風景で、
なるほどこういうテイストの物語なのかと思って読んでいたら
そこににわかに戦争の影が差し込んできて、するともうあっという間にやるせない、切ない、苦しい物語になっていった
とはいえ多くは語らず、あくまでも軽快な体裁が取られていて、悲惨な描写もないけれど、その向こうに想像される人々の苦しみや悲しみはとてつもなく大きい
でも人々は生きていく
現代の日本には戦争は今のところないけれど
それでも人生には、自分ではどうすることもできない流れのようなものはある
初めから決まっていることもあるし、途中から現れることもある -
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関東大震災から数年後の東京。食堂や喫茶も兼ねた「カフェー西行」は、あまり流行っていないけれど、近隣住民の憩いの場となっていました。
ここには、それぞれの事情や悩みを抱えながらも、明るく逞しく生きる個性豊かな女性たちが働いています。
彼女たちは店主の優しい人柄に守られながら、互いに緩やかにつながり、励まし合って日々を過ごします。やがてそれぞれの道を見つけて店を去っていきますが、時代は徐々に戦争へと突き進み、彼女たちのささやかな暮らしにも暗い影を落とし始めます。
戦争によって大切な人を失う悲しみや、戦後の癒えない傷を抱えながらも、100年前の市井(しせい)を生きる女性たちが、強さとたおやかさを持 -
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直木賞受賞ということで読んでみました。
大正時代から昭和時代にかけて「カフェー西行」で働いていた女性たちの話。章によって主人公が変わるので、この人はこんな人なのかというのが話が進んでいくたびにわかっていく。美人のタイ子、嘘つきな美登里、小説家を目指すセイ…。個人的にはセイの話が好きだった。セイが働くカフェーに客としてやってきていた理髪師の向井。その向井に髪型や服装を指摘され、セイはそのアドバイスを受けて自分らしい良さを理解していく。この2人の雰囲気が良くて…素敵な2人だなと好きだった。でもその2人を戦争が引き裂いていく…。
全体的に貧しかったり苦しかったりする一面も描かれていて、その時代を感じ