嶋津輝のレビュー一覧

  • 駐車場のねこ

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    ほのぼの、としていながら続いていく何気ない日々。
    こんな小説を読みたかった。いくらでも読める。
    良い本に出会えました。

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    2024年09月13日
  • 駐車場のねこ

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    前回の直木賞候補『襷がけの二人』の作者、嶋津輝の短篇集。作者の作品にはごく普通の人たちの世界を描いているようでいて実は変わった個性や身体的特徴を持つ人が度々出てくる。そんな人々をあたたかい目線で愛する作者の優しさを感じる。

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    2024年07月03日
  • 女ともだち

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    327ページ
    720円
    6月17日〜6月19日

    女性作家8人による短編集。女ともだちの表と裏が、絶妙に描かれていて、どの話もおもしろかった。

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    2024年06月19日
  • 駐車場のねこ

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    7編収録されている短編集。どの作品も淡々と描かれているけれどどこか不思議な魅力も感じられる。どこにでもある日常のなかの変化やふと感じる違和感を通して見えてくる毎日が少し良く思えたりする瞬間がとてもいい。この淡々とした空気感とその中にいる人たちの暮らしのこれまでとこれからがもっと読みたくなるとても大好きな短編集。

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    2023年10月24日
  • 猫はわかっている

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    「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
    「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。

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    2023年02月19日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日
  • 猫はわかっている

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    ネタバレ

    猫にまつわる7編の短編。それぞれに猫の特徴をよく捉えている作品たち。

    阿部智里さんの『50万の猫と7センチ』は、タイトルからはどのような内容なのか全く想像できなかったが、一匹の茶トラとこの猫に関わりを持つようになった一家の物語は、これはもしかしてドキュメンタリーなのかと思えるほどにリアリティがあって、ほっこりしたりハラハラしたりして愉しめた。

    それにしても、「猫に九生あり」という諺は聞いたことがあったが、一生に一度だけ、人間の言葉を喋るとは知らなかった。そんな馬鹿なとは思えず、彼らならやりかねない!

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    2022年02月14日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    戦前戦後の日本。昨今の男女平等やルッキズムなどを完全無視した男尊女卑の時代。社会で生きる女性達の逞しさが描かれていた。当時の喫茶店やデパートの賑わいある情景が目に浮かんで新鮮な気持ちになった。

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    2026年06月08日
  • カフェーの帰り道

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    大正末期から終戦後までの激動の歴史を、本流から大きく離れた小さなカフェーを通して描いた傑作。
    形を変えながらずっと存在を続けて、人々の人生を見届けてきた西行のような店が、語られない歴史の中で私の街にもきっとあったのだろうと想像するだけで胸が暖かくなる。

    長閑な雰囲気の「稲子のカフェー」から徐々に戦争が影を落とし、「幾子のお土産」で現代に繋がる希望の光を見せて終わる構成にも心を掴まれた。
    最初から戦時中の話だと、どこか現実味を欠いた読後感となっていたと思う。

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    2026年06月07日
  • 駐車場のねこ

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    七篇の短編集
    いずれも市井の人々の日常を描いたものだが、どれもがひと癖あってじんわりくる
    「一等賞」のアラオさん
    「あねいもうと」の多美子さん
    「スナック墓場」のハラちゃんが好き

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    2026年06月07日
  • カフェーの帰り道

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    小説を読むのは久しぶり。
    小説を読むのって楽しいな、としみじみ思わせてくれる。

    カフェー西行(通称)に集う人々、特に女給さんの半生を、語り手は寄り添うように物語にする。
    女給のそれぞれは個性豊かというか、場合によっては結構困った人とも言える。
    夢二風の美貌に恵まれているものの年齢や教養の点で女給として伸び悩んでいるタイ子、ついうそをついてしまう美登里、自己評価の低さと裏腹のプライドの高さからつい人にマウントを取ってしまうセイ。
    一つ間違えば困った人たちなのに、この物語は彼女たちの魅力的な面を描き、暖かく遇している。
    彼女たちが周囲の人々と心を通わせたり、さりげなく助け合ったりしながら、戦争と

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    2026年06月07日
  • カフェーの帰り道

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    前半は穏やかな空気の中、洒落た?場末の?カフェーで働く女性たちの柔らかな日常の風景で、
    なるほどこういうテイストの物語なのかと思って読んでいたら
    そこににわかに戦争の影が差し込んできて、するともうあっという間にやるせない、切ない、苦しい物語になっていった

    とはいえ多くは語らず、あくまでも軽快な体裁が取られていて、悲惨な描写もないけれど、その向こうに想像される人々の苦しみや悲しみはとてつもなく大きい
    でも人々は生きていく

    現代の日本には戦争は今のところないけれど
    それでも人生には、自分ではどうすることもできない流れのようなものはある
    初めから決まっていることもあるし、途中から現れることもある

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    2026年06月07日
  • カフェーの帰り道

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    大正から戦中戦後の時代を苦難に直面しながらも、たくましく生きるカフェーの女給達の姿が素敵に描かれていました。各話の女給さんのキャラがあり、短編集ですが交わり互いを緩やかに支え合う優しさが感じられ、心がじんわりと温かくなる作品です。

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    2026年06月05日
  • カフェーの帰り道

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    いろいろなところで絶賛されていたので、楽しみに読む進める。期待とは裏腹に、1章では少々物足りなさを感じつつ・・・結果、女性たちのカフェでの繋がりがあるとはいえ、みんな立場や人生は違っていても、生き生きと生きた証が感じられ、豊かな気持ちになりました。

    直木賞って、既に知っている作家に与えられる印象が強く、直木賞に選ばれた本そのものはそれほど印象にないのだけれど、今回の直木賞はこの小説が受賞したんだなと思える内容でした。

    著者のこれからの本を楽しみにしたいと思います。

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    2026年06月04日
  • カフェーの帰り道

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    一つのカフェを通した戦前から戦後の女性たちお話。
    戦争のお話ではあるけれど、一生懸命生きる登場人物たちに心が温かくなるお話。それでも戦争を女性目線で紡いだお話なので、ふと心苦しくなる文章があり今読んでよかったと思いました。最後の一節を紡ぐための物語。

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    2026年06月03日
  • 駐車場のねこ

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    短編集。7本中の3本目で「あ、これは作者の『リアリティ』なんだ」と気付いてから一気に面白くなりました。特殊な状況で明確になる、特殊ではない感情に、共感。よかった。

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    2026年06月01日
  • カフェーの帰り道

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    こちらも読んではいたのですが、感想を書きそびれておりました。ですので若干うろ覚えです。若干歴史物に苦手意識はあったのですが、直木賞の受賞作ということで読み進めました。蓋を開けてみると、時代背景よりも現代でも通じるような群像劇という感じで、思ったより読みやすかった印象です。

    本作は一つのカフェ「西行」に勤める女性たちのお話で連続短編集です。美人な女中が勉強するお話や、年配の女中さんのお話など、ポップなものから、当時の戦争に関して取り扱ったお話など、さまざまでしたが、割と読み口は軽めでしたし、全て楽しめたかなという感想です。

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    2026年05月31日
  • カフェーの帰り道

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    関東大震災から数年後の東京。食堂や喫茶も兼ねた「カフェー西行」は、あまり流行っていないけれど、近隣住民の憩いの場となっていました。
    ここには、それぞれの事情や悩みを抱えながらも、明るく逞しく生きる個性豊かな女性たちが働いています。

    彼女たちは店主の優しい人柄に守られながら、互いに緩やかにつながり、励まし合って日々を過ごします。やがてそれぞれの道を見つけて店を去っていきますが、時代は徐々に戦争へと突き進み、彼女たちのささやかな暮らしにも暗い影を落とし始めます。
    戦争によって大切な人を失う悲しみや、戦後の癒えない傷を抱えながらも、100年前の市井(しせい)を生きる女性たちが、強さとたおやかさを持

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    2026年05月31日
  • カフェーの帰り道

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    直木賞受賞ということで読んでみました。
    大正時代から昭和時代にかけて「カフェー西行」で働いていた女性たちの話。章によって主人公が変わるので、この人はこんな人なのかというのが話が進んでいくたびにわかっていく。美人のタイ子、嘘つきな美登里、小説家を目指すセイ…。個人的にはセイの話が好きだった。セイが働くカフェーに客としてやってきていた理髪師の向井。その向井に髪型や服装を指摘され、セイはそのアドバイスを受けて自分らしい良さを理解していく。この2人の雰囲気が良くて…素敵な2人だなと好きだった。でもその2人を戦争が引き裂いていく…。
    全体的に貧しかったり苦しかったりする一面も描かれていて、その時代を感じ

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    2026年05月29日