嶋津輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 -
Posted by ブクログ
直木賞受賞作。
時代小説、というか自分が生きている時代以外が舞台となった作品(SFとかファンタジーとかも含めて)はあまり積極的に読まないけど、この本はおもしろかった。
戦時中のお話でありながら、令和のいま読んでも現実味があって、時代や価値観は違えど、人間の根本的な感じ方というか理想や夢に恋焦がれる姿というか、そういうものは時を超えて共通する部分も大きいのだなぁと感じた。
あと、そもそも喫茶店という空間がとても好きだから、レトロで可愛らしいお気に入りの純喫茶の光景を思い浮かべながら、自然にイメージを膨らませて読み進めることができたのが良かったのかもしれない。