嶋津輝のレビュー一覧

  • 猫はわかっている

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    「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
    「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。

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    2023年02月19日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 梢さんの「水底の星」
    大人になってからの友人作り、在り方を繊細に描いた額賀 澪さんの「こっちを向いて」読み終えてタイトルを見るとなるほどと思えます。

    柔らかい気持ちになれた阿川 佐和子さんの「ブータンの歌」
    情景が絶えず浮かび、二人の女性の微妙でありながらイイ感じの距離感を感じた嶋津 輝さんの「ラインのふたり」
    ややこしい人間関係ながら、こういうのも有りなのかと妙に女同士のリアルを感じた森 絵都さんの「獣の夜」タイトルがナイスマッチです。

    怖さあり、優しさあり、嫉妬、憎悪、女ともだちには様々な感情が蠢いている事を改めて実感すると共に、親友、本当の意味で真友に出会うのは伴侶を見つけるより大変かも知れないと思った短編集。

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    2023年02月11日
  • 猫はわかっている

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    ネタバレ

    猫にまつわる7編の短編。それぞれに猫の特徴をよく捉えている作品たち。

    阿部智里さんの『50万の猫と7センチ』は、タイトルからはどのような内容なのか全く想像できなかったが、一匹の茶トラとこの猫に関わりを持つようになった一家の物語は、これはもしかしてドキュメンタリーなのかと思えるほどにリアリティがあって、ほっこりしたりハラハラしたりして愉しめた。

    それにしても、「猫に九生あり」という諺は聞いたことがあったが、一生に一度だけ、人間の言葉を喋るとは知らなかった。そんな馬鹿なとは思えず、彼らならやりかねない!

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    2022年02月14日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • カフェーの帰り道

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    カフェー西行で働く女給たちの人生のお話。
    時代、戦争に翻弄されながらも懸命に生きている。切なさもあり。

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    2026年10月11日
  • カフェーの帰り道

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    戦前でカフェに女給として働いていた女性達がいろいろな人生を経ても戦後にまたマスターのもとにつながりができる心温まるストーリーでした。

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    2026年10月11日
  • カフェーの帰り道

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    カフェーを舞台にした日常の物語なのになんか先が気になる、読みたくなる。文章も読みやすいのに雰囲気はあって楽しい。ほのぼのと思いきや、そうかその時代か、となるエピソードもあり、最後まで入り込めた。

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    2026年10月11日
  • カフェーの帰り道

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    戦前・戦後の激動の時代を舞台に、上野の片隅にあるカフェー「西行」で働く女給たちの人生を描いた連作短編集です。

    当時の「カフェー」は、今私たちが想像するカフェとは少し雰囲気が違って、お酒や接客を伴う場所。
    でも、舞台となる「西行」はどこか穏やかで居心地が良く、彼女たちにとって大切な場所だったんだろうなと感じさせてくれます。

    全5編の短編を通して、時代や主役が少しずつ移り変わっていくのですが、それぞれの人生が裏で交錯していく展開が見事!
    前の話で脇役だった人の背景が見えてきたりと、ページをめくる手が止まりませんでした。

    そして個人的なお気に入りポイントは、なにげに良い味を出しているマスターの菊田さん。
    彼の存在が、店や物語全体の温かい空気感を作り出している気がします。

    激動の時代をたくましく、そしてしなやかに生き抜いた女性たちの姿に、じんと胸が熱くなる一冊でした。
    じっくり読書に浸りたい日の1冊として、ぜひ手に取ってみてください✨

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    2026年10月10日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    戦前から戦後にかけて、逞しく生きる女性が描かれています。
    短編で読みやすく、各短編の主人公が別の短編で出てくるので、楽しく読むことができました。

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    2026年10月09日
  • カフェーの帰り道

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    大正から昭和にかけ、カフェー西行で働いていた女給さんたちの物語。戦争があり物資もない時代にあった長閑なカフェー。何気ない日々を一生懸命に生きてそれぞれカフェーを去って行くのだが、店主にも惹き付けられるのか、不思議とまた、立ち寄るようだ。そのカフェーの中にはコーヒーの香りがただよう。そこにいる人たちの物語だ。

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    2026年10月06日
  • カフェーの帰り道

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    みんなのその後が語られて、まあるくまあるく終わるのがとてもよい。少しの悲しさはあっても文字通りの大団円。

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    2026年10月05日
  • カフェーの帰り道

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    2025年
    直木賞受賞作。
    カフェで働く女性たちを通じて、オムニバス形式で描かれる。
    今の時代とは、背景も習慣もまったく違う100年前の女たち。
    「100年前の私たち」という、この本の紹介文があるけれど、本当にそう。
    
時代は違っても、ここにいるかもしれない私たちの話だと思った。
    一番違うのは、常に戦争という大きな流れが身近にあること。
    暮らしも、恋愛も、仕事も、家族も、私たちと同じようにそれぞれの人生がある。
でも、そのすぐそばに戦争がある。

    
時代が変わっても、人が抱えるものには、思っているほど大きな違いはない。

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    2026年10月05日
  • カフェーの帰り道

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    私はセイに似ている気がする!
    1940年代、日常に戦争が入り込んだ様子が女給の暮らしを通して丁寧に描かれていました。
    言葉や漢字が当時のものでその場にいるような感覚に。
    苦しくも前向きで温かい気持ちになりました。
    素晴らしい作品に出会えた!

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    2026年10月04日
  • 駐車場のねこ

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    短編7編。
    主人公は普通の人だったりちょっと風変わりな人だったり…。普通の人などいないのかもしれない。それぞれに生活があり、淡々と暮らしている。今を生きてる強さみたいなものを感じた。

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    2026年10月03日
  • カフェーの帰り道

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    長い時間をかけて読み終えました。装丁が素敵です。大正から昭和にかけてまだ女性か外に出て働くことが珍しい時代にカフェーで女給として働いた女性たちの物語。生活の為、制服に憧れて、また華やかな高級店に転職する為、など現代の女性と変わらない目的を持つ彼女たちの心情が描かれています。出征した人または息子を想うこの時代ならではの物語は胸に来るものがありました。

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    2026年10月03日
  • カフェーの帰り道

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    上野にあるカフェーで働く女給さん達の物語。大正から昭和にかけての世相が描かれて興味深かった。さまざまな立場の女性が主人公になり、緩やかに物語がつながっていくのもよかった。悲しみや諦めに飲み込まれる事なく、楽しみを見つけて懸命に生きる女性たちに元気をもらえた。

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    2026年09月28日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    大正〜昭和時代のお話。
    戦前〜戦中〜戦後 一つの映画やドラマをみているかのような描写が目に浮かぶ作品。(特に料理のシーンはどれも食べたくなる…!)

    この時代の女性は、暮らしにくさもある中でとても強く、逞しくて、時にはお茶目で可愛くて尊敬する。令和の時代を生きる私にとってはある意味羨ましく感じる部分も…。

    千代さんがずっと過酷すぎて、もっと千代さんが幸せになってほしい。こんな運命でなければお初さんと死ぬまで暮らすことができなかったのであると考えれば、ある意味幸せなのかも。
    ずっとずっと二人で笑いながら楽しく生活してほしいな。

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    2026年09月27日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    いい話だった。
    明治の喫茶店とかいいね!お洒落。

    嘘つき美登里話も、園子との絡みが面白かった。
    何が嘘で何が本当かちゃんと園子は筋が通ってたし、
    継母へのコロリの嘘とか傑作だった。

    セイさんといつ結婚するんだろう…と読んでいたら向井が戦死してしまってめちゃくちゃショックだった。
    え…。

    タイ子の昔に出てきた手紙に泣きそうになった。
    自分が産んだ子供が戦争にとられるなんて辛すぎる…。
    まして戦死とか本当に病むから最後の話も…それはお母さん病むよね…と思った。
    衣紋掛け、という言葉が本の中に出てきて嬉しかった。

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    2026年09月26日
  • カフェーの帰り道

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    カフェー アウグイステヌスであったはずが、いつの間にやら、カフェー西行となり、後にそれが正式な店名となるカフェーと、そのカフェーで働く女給と周囲の人々の日々。
    彼女たちは必ずしも生活のためだけに働いているわけではない。悪気なく嘘をつく確信犯の美登里。女給の恰好がしたいというだけの理由で働く園子。二人が仲良くなるのが楽しい。鷹揚な店主の営むカフェーは、個性溢れる彼女たちをそのまま受け入れ、働く彼女たちは明るく愉しげである。
    時代の流れは彼女たちの日々に影を落とす。セイの恋は実ることなく、タイ子の息子は召集される。
    終戦後も営業を続けるカフェー西行に集う彼女たちは、しなやかにたおやかに逞しく生きている。
    良かったねと声にしてみる。とても気持ちの良い物語だった。

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    2026年09月23日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    短編集はサクッと読めて良い!

    copy
    騙された、僕って言うもんだから

    ト・モ・ダ・チ
    え、分かる。怖いけど早苗の気持ちが分かる。
    親友が欲しくて、孤立してる子に近づく気持ち。
    この子だったら親友になってくれるんじゃないか的な下心。
    ただ、あることないこと言いふらすのはだめです。

    卵の殻
    よかったのでは??お母さんはちょっとずれていたけど、遼子はずれてないように思えたし。

    水底の星
    タイプの違う負けず嫌いたち。怖い。

    こっちを向いて。
    刺さりまくりで痛い。仕事を辞めると仕事でつながっていた人脈がなくなるのが怖くて仕事辞められない。思えば、これまでの友達は、一緒に担ぐ御神輿があった。同じお神輿がないと、女ともだちって作りにくいのかも。

    ブータンの歌
    たぶん本筋とは違うけど、介護問題は根深い

    ラインのふたり
    結局、ふたりは何か共通の敵を作ってなんでもいいから文句言いたかっただけなんじゃないかと思った。ジャミラの方が一流だった。

    獣の夜
    同い年だ。なんか憧れた。好きな話だった。

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    2026年09月22日