嶋津輝のレビュー一覧

  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    とても良かった。上野のカフェーで働いてきた女給さんたちの物語。「嘘つき美登里」で、美登里も園子さんもカフェーの制服が可愛くて好きだから働いているという理由が可愛くて微笑ましかった。「出戻りセイ」では、背が小さく童顔な理容師の向井とハキハキとしたセイの何とも言えない関係性が良かった。タイ子さんと出征してしまった息子との文通も印象深くて、大変な世の中だったのだなぁと改めて感じた。終戦し、カフェー西行から喫茶西行になって働き出した幾子のお話で、戦地で病死した兄を引きずっている母に、私と父が生きているじゃないかと涙ながらに訴えるシーンで泣きそうになった。

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    2026年05月17日
  • カフェーの帰り道

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    読後、ほっこりできるいい話でした。

    昔のカフェーは純喫茶と特殊喫茶に分かれていると初めて知りました。純喫茶は聞いたことはあるけれど、特殊喫茶は不純な喫茶店だったんですね…
    歴史的な興味も湧いちゃいました。

    女給さんたちの逞しい生き方が素敵でした。男尊女卑の時代に女性が生きていくことに悩む姿も印象的です。かわいい制服で仕事したい!という女の子ならではの理由もそうだよな〜と思っちゃいました。大正〜昭和のカフェを体験したくなります!

    舞台が上野なので、是非行きたくなること請け合いです!

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    2026年05月17日
  • カフェーの帰り道

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    著者初読み。直木賞作品とのこと。正直言って、気に入りました。私はこういうのに弱い。当時のことは知る由もありませんが、雰囲気が出てる気がします。この時代の哀しさも含めて。でも、優しさ、とか、強さ、も。カフェー文化も一人一人の人間、人生が作ったもの。連作だけど続いている。本の題名も頷ける。新しく好きな作家さんを見つけた、そういう一冊でした。

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    2026年05月17日
  • 襷がけの二人

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    お初さん強くて格好良すぎる。私もついて行きたい。
    お初さんの影響で、お千代さんが葛藤を乗り越えて成長していくのが素敵。
    これは女同士の友情や師弟関係も越えた、さっぱりとした愛だ。

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    2026年05月17日
  • カフェーの帰り道

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    戦前から戦後にかけてのカフェー西行で働く女給たちの物語
    物語の主軸は、タイ子、セイ、美登里、最後に幾子の視点で話が進む。戦前の華やかなカフェーのイメージから、戦中を通じた贅沢がままならず、生きることまで厳しい時代。そして復興に向けての戦後直後
    タイ子が戦中に再度、西行を訪れた時のマスターの蒲焼きの缶を持してくれる優しさが良かったし、タイ子ま何とかして、知り合いの奥さんを助けてあげたいという思いやりも良かった。
    セイ子の恋が、想い人の死で叶わなかったのは辛いけど、その直後もきっと、人生に悲観したかもしれないけど、元気な姿が見れて良かった。
    美登里の人生が、1番驚きだったかもしれないと実感。
    最後

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    2026年05月14日
  • カフェーの帰り道

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    パケ買い。大正から昭和にかけたとあるカフェで働く何人かの女給に関する話。50年程の時間が流れながら着目する人ごとに章がわかれており、前出てきた人が後の方でまた出てくるなんてこともあるために、この時代のノスタルジックな雰囲気とあいまって読んでいる間は懐かしい感覚にずっと浸っていた。
    現代人は、半世紀におよんでずっと通いたいと思える場所はあるだろうか。東京在住26歳の僕は今のところない。自宅、会社、行ったことがない場所、の3つくらいで近頃行く場所が分類できてしまう。大人になって行きつけのバーに憧れる感覚に似てる。サードプレイスっていうとスタバが象徴的すぎるけど、自宅よりも緊張感を持ちながら、会社よ

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    2026年05月12日
  • 襷がけの二人

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    とても好きです。
    穏やかで優しくて・・・直木賞の作品もよかったのですが、
    こちらも読むのが楽しくてあっという間でした。
    今の私の年代だからかもしれない…けどとてもいいです。

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    2026年05月12日
  • カフェーの帰り道

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    カフェーは昔、ビールを提供する場所であった。それすら知らない状態で読み始めたが、戦前・戦時中・高度経済成長期と、時代の流れを綺麗に汲み取って描かれており、物語世界に引き込まれた。
    カフェーの名前すら変わりながらも、女給がそれぞれの青春を過ごしては逞しく生き抜く姿が清々しく、気持ちよく読み切った。

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    2026年05月10日
  • 襷がけの二人

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    戦前から戦後の東京、のんびり屋の千代としっかり屋の初が織りなす物語。昭和24年に千代は盲目の三味線の師匠の元で女中奉公をすると言う所から話ははじまる。遡って千代の婚礼、婚家で女中をしていた初との出会い、女性2人での生活を余儀なくさせられた戦時中。時が変わろうと主従が変わろうと、2人の連帯と絆、成長がとても感動的に描かれている。凄く良くて一気読みした。

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    2026年05月09日
  • 襷がけの二人

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    「カフェの帰り道」で最近直木賞を受賞された嶋津輝さんの作品。女同士の友情が爽やかで読後感がいい。

    千代は目の見えない三味線のお師匠さん初衣のところに住み込み女中としてお世話になることになった。初衣は空襲で目が焼けて見えなくなった。千代も空襲で喉が焼けてしまって今はダミ声である。それで初衣は千代がわからなかったのだ。初衣と千代はもともと知り合いだった。

    大正15年、千代は山田家に嫁ぐ。初衣はそこのお手伝いさんだった。家事全般何をさせても手際が良く、素晴らしい。特に料理がうまく、千代は初衣に教えてもらったようなものだ。初衣は元芸者で、夫の父に落籍されて山田家に来ていた。

    夫が高崎の方に仕事に

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    2026年03月08日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    襷がけをして家事に勤しむ2人の姿と、長い人生をかけて交差する2人の関係性を掛けているんですね…

    おっとりした千代さんと芸妓あがりで粋なお初さん。主従関係が入れ替わりながらも長い間連れ添った2人の関係性が羨ましい。
    義父の妾と嫁という間柄で、お互いに軽蔑しようと思えばできたのに、尊敬しあって支え合う2人の心根の良さが沁みました。

    お料理シーンが大変多く出てくるので、昔の手の込んだ旬の食材を使ったお料理が美味しそうで美味しいそうで…現代では高いお金を払わなければ食べられなくなりましたが、手間暇かけて自分と誰かのためにお料理したくなりました。

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    2026年03月01日
  • 襷がけの二人

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    この世に生きる人たちが綴る日常ひとつひとつが、大切な人生でありドラマなのだと思わせる物語。どのエピソードも人物も愛おしく、読み終わると心が温かくなる本でした。

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    2026年02月14日
  • 襷がけの二人

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     とにかく面白かったです。
     大正15年(1926年)から昭和25年(1950年)までの千代さんと初衣さんの関係と人生が描かれています。
     少しぼおっとしたところがある千代さん、背が高くキビキビと行動する初衣さん。
    わたしは、お初さんのカッコよさのファンになりました♡

     千代さんとお初さんがお風呂に入っている場面での、お初さんの「もそっと」には声を出して笑ってしまいました。

     ていねいに書かれている名作だと思います。
     みなさまもぜひ♡

    〔作品紹介・あらすじ〕
    第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
    全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
     裕福な家に嫁いだ千

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    2026年01月25日
  • 襷がけの二人

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    主人公に感情移入してしまった
    それぐらい応援したくなる女性
    初枝さんとお芳ちゃんとまた3人で笑顔で会えたかな
    この作家さんの本 次も読みたい

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    2026年01月17日
  • 女ともだち

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    全話面白かった!
    周りにこういう女の子居たなぁって
    どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!

    特に刺さったのは
    「こっちを向いて」というお話。
    仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。

    でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
    めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
    大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO

    最後の「獣の夜」は、臨場

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    2025年12月18日
  • 駐車場のねこ

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    どれも好きだなー

    「一等賞」
    気づくと、細田守監督がアニメ化した映像を勝手にイメージして読んでいた。
    脳内に映像がどんどん浮かんできて、それはどこかポップな絵で、いかにもアニメ的だった。
    主人公が転んだ場面、冬であったりその原因や怪我の状況などが、私の小学生の時の思い出とかなり重なっていてビックリした。

    GOAT初号に収められていた短編をきっかけに読んだわけだけれど、期待を裏切られず大いに楽しめた。
    もうすっかり嶋津輝さんファンである。

    森絵都さんの解説も楽しく、最後のツッコミ?的な指摘に大いに納得した。

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    2025年12月11日
  • 猫はわかっている

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    この本棚に「猫」で検索かけたら17冊も読んでいた。これが18冊目である。
    アンソロジーもあるので、ニャンコ好きな作家さんは多いんだなあと感心するニャンコ好きな自分である。
    1番バッターの村山由佳さんの作を読みながら、ずっと前から読みたいと思いながらも650ページの大作にためらっていた「風よあらしよ」に、やっぱり挑戦しにゃきゃあと思った。

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    2025年08月03日
  • 駐車場のねこ

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    一見普通だけど、ちょっと不思議な人たちの話。

    どんな人にも文字通り人生があるのですね。

    読んで良かったなーと思わせられました。
    嶋津輝さんの他の作品も読んでみようと思います。

    なお、「美丈夫」という表現が妙に気に入ってしまい、これから積極的に使っていきたい。

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    2025年01月04日
  • 猫はわかっている

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    ほっこり系からミステリーまで。猫にまつわる短編集。個人的には村山由佳さんの「世界を取り戻す」と長岡弘樹さんの「双胎の爪」、嶋津輝さんの「猫とビデオテープ」が良かった。

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    2024年10月07日
  • 駐車場のねこ

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    ほのぼの、としていながら続いていく何気ない日々。
    こんな小説を読みたかった。いくらでも読める。
    良い本に出会えました。

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    2024年09月13日