嶋津輝のレビュー一覧

  • カフェーの帰り道

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    緩やかなつながりのある女性たちの語り口から、戦前から戦後の日本社会の景色が浮かび上がってくるような作品。時代の変化に翻弄される女性たちの息遣いや、移ろいゆくものを感じ、味わえる。

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    2026年06月28日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    上野のカフェー西行を舞台に、そこで働く女給や人々の暮らしを描いた本。
    少し前に『エレガンス』を読んだときにも感じたが、実際には生きていない時代の話をこんなに鮮やかに書けるって本当凄いと思う。
    その時代の空気感が伝わってくるというのか…。
    一人ひとり個性的な女性達も魅力的だが、やはり店主の菊田の温かさが良かった。

    前半はほのぼのした雰囲気でのんびり読んでいたら、「出戻りセイ」の途中から急に空気感が一変し、そこから先は涙無しには読めなかった。
    セイもタイ子も幾子も…いろんな形で苦しみを背負わされており、戦争そのものが描かれているわけではないが、その時代に生きるということがどれだけ苦しかったかと思

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    2026年06月27日
  • カフェーの帰り道

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    切なさや、ままならなさも沢山あるのだが、それぞれが必ず少しずつ前に進む姿に、じんわりと力をもらった。

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    2026年06月22日
  • カフェーの帰り道

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    大正、昭和のカフェーの女給たちの物語。それぞれに悩みはある中で強くたくましく生きる姿が印象的。戦時にもかかる時代のため、辛い出来事もあるけども、前に進む彼女たちの姿に胸を打たれる。
    人と人が支え合って生きてきた時代、マスターやご近所さんなどつながりが感じられた。

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    2026年06月19日
  • カフェーの帰り道

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    女給それぞれが想像でき生き生きと感じた。嘘をついたり、気持ちを秘めたり、正直にぶつかったり。カフェーを通じて時代背景も変わる中、彼女達の生きる姿にエールを送りたくなった。はじめから終わりまで、ゆったりと穏やかに心地よく描かれていた。ただやはり戦地がらみの話は、心が苦しくなる。誰も悪くないのに…誰もが辛かった。
    上野あたりへ旅行したら、この一冊を携えて再読したいな。

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    2026年06月18日
  • カフェーの帰り道

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    戦前・戦中・戦後と、上野のカフェーで女給として働く女性たちの群像劇。
    それぞれ、苦労はあっても前向きに、たくましく生きている女性たちに、時代を超えて勇気づけられる。
    時期をまたいで主人公を変えることで、ほかの短編の主人公のその後がわかる構成になっており、なんだか毎話、久しぶりに同級生に会ったかのよう。
    作中の食べ物や女給さんの服装など、直接知っているわけではないのに、なぜか懐かしい。レトロ喫茶なんかが流行っているからかしら……。
    女性たちが助け合って生き抜いた時代の連帯感に、現代の私も心強さを感じた。

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    2026年06月15日
  • カフェーの帰り道

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    関東大震災2年後の大正14年から終戦の昭和20年までを、5章にわたり女給の視点から描いた作品。カフェーで働く女たちの人生を通して、終戦までの社会の変化がよく伝わってくる。

    女性の職業選択肢が少なかった時代でありながら、美貌や接客の才覚を武器に高収入を得る女性たちの姿はたくましく魅力的だ。チップを多く得るために工夫を凝らし、竹久夢二の絵に似せた厚化粧で人目を引こうとする女給のエピソードなどは、自信に満ちた女性という感じで好きだ。読んでいて、「チップ制を復活させたら面白いのでは」と思うほど、職場で彼女たちは生き生きしてる。

    戦前の華やかなカフェー文化が日中戦争以降衰え始め、業態変更してくる。カ

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    2026年06月10日
  • カフェーの帰り道

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    めちゃめちゃ良かった。
    面白さと悲しみと哀しみ、慈しみと再生する力が詰まっている。
    カフェー西行を中心に、何人もの人物が登場し、繋がっていくオムニバス。
    いいお話でした。

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    2026年06月08日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    カフェーの帰り道が面白かったので、こちらも読んでみました。
    少しずつ時が進んでいくのはカフェーの帰り道と同じ。ただ、視点がずっと千代さんなので、より感情移入してしまう。
    前半の茂一郎と上手く行かないもどかしさ、タケさんの嫌な感じ。モヤモヤしつつも、お初さんとの暮らしにほっこりさせられる。
    戦後のお初さんとの再会は本当に嬉しくって!!
    引き込まれるように一気に読んでしまいました。とても面白かったです!

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    2026年06月02日
  • 襷がけの二人

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    お初さん強くて格好良すぎる。私もついて行きたい。
    お初さんの影響で、お千代さんが葛藤を乗り越えて成長していくのが素敵。
    これは女同士の友情や師弟関係も越えた、さっぱりとした愛だ。

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    2026年05月17日
  • 襷がけの二人

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    とても好きです。
    穏やかで優しくて・・・直木賞の作品もよかったのですが、
    こちらも読むのが楽しくてあっという間でした。
    今の私の年代だからかもしれない…けどとてもいいです。

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    2026年05月12日
  • 襷がけの二人

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    戦前から戦後の東京、のんびり屋の千代としっかり屋の初が織りなす物語。昭和24年に千代は盲目の三味線の師匠の元で女中奉公をすると言う所から話ははじまる。遡って千代の婚礼、婚家で女中をしていた初との出会い、女性2人での生活を余儀なくさせられた戦時中。時が変わろうと主従が変わろうと、2人の連帯と絆、成長がとても感動的に描かれている。凄く良くて一気読みした。

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    2026年05月09日
  • 襷がけの二人

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    「カフェの帰り道」で最近直木賞を受賞された嶋津輝さんの作品。女同士の友情が爽やかで読後感がいい。

    千代は目の見えない三味線のお師匠さん初衣のところに住み込み女中としてお世話になることになった。初衣は空襲で目が焼けて見えなくなった。千代も空襲で喉が焼けてしまって今はダミ声である。それで初衣は千代がわからなかったのだ。初衣と千代はもともと知り合いだった。

    大正15年、千代は山田家に嫁ぐ。初衣はそこのお手伝いさんだった。家事全般何をさせても手際が良く、素晴らしい。特に料理がうまく、千代は初衣に教えてもらったようなものだ。初衣は元芸者で、夫の父に落籍されて山田家に来ていた。

    夫が高崎の方に仕事に

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    2026年03月08日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    襷がけをして家事に勤しむ2人の姿と、長い人生をかけて交差する2人の関係性を掛けているんですね…

    おっとりした千代さんと芸妓あがりで粋なお初さん。主従関係が入れ替わりながらも長い間連れ添った2人の関係性が羨ましい。
    義父の妾と嫁という間柄で、お互いに軽蔑しようと思えばできたのに、尊敬しあって支え合う2人の心根の良さが沁みました。

    お料理シーンが大変多く出てくるので、昔の手の込んだ旬の食材を使ったお料理が美味しそうで美味しいそうで…現代では高いお金を払わなければ食べられなくなりましたが、手間暇かけて自分と誰かのためにお料理したくなりました。

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    2026年03月01日
  • 襷がけの二人

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    この世に生きる人たちが綴る日常ひとつひとつが、大切な人生でありドラマなのだと思わせる物語。どのエピソードも人物も愛おしく、読み終わると心が温かくなる本でした。

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    2026年02月14日
  • 女ともだち

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    全話面白かった!
    周りにこういう女の子居たなぁって
    どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!

    特に刺さったのは
    「こっちを向いて」というお話。
    仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。

    でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
    めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
    大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO

    最後の「獣の夜」は、臨場

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    2025年12月18日
  • 駐車場のねこ

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    どれも好きだなー

    「一等賞」
    気づくと、細田守監督がアニメ化した映像を勝手にイメージして読んでいた。
    脳内に映像がどんどん浮かんできて、それはどこかポップな絵で、いかにもアニメ的だった。
    主人公が転んだ場面、冬であったりその原因や怪我の状況などが、私の小学生の時の思い出とかなり重なっていてビックリした。

    GOAT初号に収められていた短編をきっかけに読んだわけだけれど、期待を裏切られず大いに楽しめた。
    もうすっかり嶋津輝さんファンである。

    森絵都さんの解説も楽しく、最後のツッコミ?的な指摘に大いに納得した。

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    2025年12月11日
  • 猫はわかっている

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    この本棚に「猫」で検索かけたら17冊も読んでいた。これが18冊目である。
    アンソロジーもあるので、ニャンコ好きな作家さんは多いんだなあと感心するニャンコ好きな自分である。
    1番バッターの村山由佳さんの作を読みながら、ずっと前から読みたいと思いながらも650ページの大作にためらっていた「風よあらしよ」に、やっぱり挑戦しにゃきゃあと思った。

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    2025年08月03日
  • 駐車場のねこ

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    一見普通だけど、ちょっと不思議な人たちの話。

    どんな人にも文字通り人生があるのですね。

    読んで良かったなーと思わせられました。
    嶋津輝さんの他の作品も読んでみようと思います。

    なお、「美丈夫」という表現が妙に気に入ってしまい、これから積極的に使っていきたい。

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    2025年01月04日
  • 猫はわかっている

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    ほっこり系からミステリーまで。猫にまつわる短編集。個人的には村山由佳さんの「世界を取り戻す」と長岡弘樹さんの「双胎の爪」、嶋津輝さんの「猫とビデオテープ」が良かった。

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    2024年10月07日