嶋津輝のレビュー一覧

  • 襷がけの二人

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     太平洋戦争を挟んで、ひょんなことから二人で一緒に生活していくこととなった二人の女性の出会いと別れ、そして再会の物語です。

     物語は、主人公がとある女性の家に住み込みの女中として働き始めるところから始まる。その女性は、盲目だがしゃんとした人で三味線のお師匠をしている。彼女は、主人公にとっては戦時の混乱の最中に生き別れになった、誰よりも近しい人だった。大正十五年の嫁入りから、昭和二十年三月十日の東京大空襲の日まで、ずっと同じ家で過ごしてきた。その日々の中には様々な想いや葛藤があったけれど、つましい中にもたくさんの楽しみを見つけていく彼女たちは、生き生きとその時代を生きていたのだと感じられる一冊

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    2025年05月02日
  • 駐車場のねこ

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    ほのぼのした短編だが、登場人物のキャラクターが面白くかつ物語にも一捻りあって面白かった。
    他の作品があればまた読みたい。3.8

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    2025年04月23日
  • 襷がけの二人

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    直木賞候補に上がっていたときから気になっていた小説。
    大正時代から昭和にかけて、婚家の女中頭であった初枝と、嫁いできた千代、それに年下の女中、およしの3人の人生を描く。
    千代の結婚と、東京大空襲が二人の運命を翻弄していくが、さらに二人の女ならではの事情が絡んでいく。育った環境も、それまでの人生も全く違う二人が一つ屋根の下で暮らし、山田家の男たちと暮らしていく。千代は夫との関係に悩むが、初枝にも事情があった。
    女が耐え忍ぶばかりの話かと思ったらそうではなく、男たちにも事情があり、時代を感じさせる。千代は印象が薄いくらいの目立たない女で、苦労知らず、世間知らずであるのに、初枝はそういうおおらかなと

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    2025年04月09日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    昭和の頭から戦後の二人の市井の女性を描いた物語。

    祖母の名前が主人公と同じ(正確には祖母は鈴木千代子)だったり、
    祖母も結婚前までは芸者の置屋で育てられていたとのことで三味線などの芸事がうまかったことなど、
    物語の中に祖母の面影を思い出しながら読ませていただきました。
    時代的には不幸なのでしょうが、主人公たちの性根が素晴らしいので、読後感も爽やかでした。

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    2025年03月28日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    久々に全部好きな話が詰まったアンソロジーだった。

    何よりインパクトがあったのはラストの町田その子さんの「六年目の弔い」。最後にとんでもない爆弾をぶっ込んできたな…。
    設定の時点で結構突っ込んだ内容になりそうだったけど、その中で珠美と志乃がいい関係性になれてほっこり終わるのかと思ったら最後に胸がざわつく展開に。

    冠婚葬祭の中で、一番無難そうで難しいテーマの「婚」がSFだったのも面白かった。普段SF読まない人間でも読みやすくて好きな話だった。雪舟えまさん、他の作品も読んでみたいな。

    寺地はるなさんも安定して好みの作品。40代の幼馴染たちがバタバタする話って微笑ましい。

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    2025年03月01日
  • 女ともだち

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    女ともだちって、すごく独特な世界だと思う。
    男ともだちほど単純じゃなくて、複雑だ。

    嫌気がさしたり疲れちゃう事も多いけど、それでも何だかんだと素敵だなと思わせられた一冊だった。

    全然違う物語なんだけど、どれも身近な感じがするから面白い。

    読み終われば『それなりに色々あるけど、やっぱり女ともだちって最高じゃん?』って気持ちになれるかも?
    しばらく寝かせてから、また読み直したいなぁ。

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    2025年02月05日
  • 駐車場のねこ

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    なんだろう、不思議な読後感。
    決して悪い話ではないのに、うすら怖さがあったり、変な人?とカテゴリーしたくなるような、癖のある人たちが出てくるのに、全体的には温かく優しい話の数々。作中にも出てくる幸田文の文体と似ているのだろうか?いずれも処女作というのに驚く。そして解説の森絵都さんが、著者インタビューを読んだら、「普通、ということにこだわりました。ふつうの人とか生活費を描きたいという気持ちが強いので」という言葉を見つけ、危うく椅子から転がり込む落ちそうになった。と。笑笑

    7つの短編。バラバラな日常を描いている。
    どれもどこか強烈な印象が残っていて面白かった。また読み返した時に何を感じるのか楽し

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    2024年12月30日
  • 襷がけの二人

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    不思議な味わいのある作品です。
    女性2人の敬称しがたい絆を描いた作品。
    男性のバディものは結構あるけれど女性の人生苦楽を共にしたバディものは珍しい。いい言葉がみつからなくてバディとゆうてみたが、そこには収めたくない関係性ですね。

    2024.11.30
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    2024年11月30日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日
  • 襷がけの二人

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    千代とお初さんの昭和初期から終戦後までが描かれている。
    父親の親友の息子のもとに嫁ぐ事になった千代、そのうちにはお初さんという女中さんがいた。
    千代の結婚生活は決して順調なものではなかったが、お初さんや同年代の女中のお芳さんと仲良く暮らしていく。
    順風満帆ではない千代とお初さん、それでも前向きに生きている姿に清々しい感動を覚える。
    立場が逆転してもこだわることなく生きていける二人がいい。
    そんな関係が築ける相手がいることは大変幸せなことだろう。
    戦争で身体だけでなく心も傷ついた人達がいっぱいいた時代だったんだ。
    とにかく千代の生き方、お初さんの生き方、どっちも素晴らしく爽やか。
    長編だったが読

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    2024年11月07日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬式の時にしか会わない遠い親戚との話。自分の母親の兄の奥さんの妹の娘、遠すぎてものすごく考えた…その親戚、カナさんと4回顔を合わせ、その後、父親の後妻になっていた、そんな複雑でもあり得そうな話。何度登場してもカナさんはステキで、自分に対してもハッキリ物申す人で憧れていたのに、いつか違う感情を抱くようになっていた。薄く長いスパンの付き合いの親戚ならではの動きのあるストーリーだと思った。

    町田そのこ「六年目の弔い」
    哀しみを共有してくれる人がいて必要と思えば手を差し出し触れ合える、それがありがたかった
    というところ、が身にしみる。
    亡くなった人は、思い出の中でしか生きられない

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    2024年11月06日
  • 駐車場のねこ

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    世の中のちょっとフツウではない人たちの日常というか、フツウなんて枠はぼやけていて、みんな何かしら変わってるんだけど、ちゃんと合わせたり合わせなかったり、話してみたり付き合わなかったりしながら生きている。
    姉といもうともよかったし、一等賞は切ないけどおかしみがあり、スナック墓場の馬券のくだりはリアルで面白かった。

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    2024年10月29日
  • 襷がけの二人

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    裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。二人の四半世紀に渡る物語。
    冒頭のシーンで女中頭だった初衣が思わぬ姿になり、その雇い主だった千代が逆に住み込み女中として初衣の家で働き始めるところが描かれている。
    戦争の混乱による影響だと思われるが、一体何が起きたのか興味を掻き立てられる。
    そこから物語は遡り、大正15年の千代の嫁入りから始まる。

    千代と初衣の関係は傍から見れば奇妙だが、楽しい。
    決して雇用主と女中という上下関係はなく、共に家を切り盛りする同僚のようでもあり、千代が嫁入りするまで家を切り盛りしていた初衣が様々なことを教える先輩のようでもあり、もう一人の若い女中・お芳と共に三人姉妹

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    2024年09月30日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    寺地さんの作品を、何作か読んでいますが、初めて爆笑しながら読んだ。ほんとに寺地さんのだよね こんな面もあるんだーと、楽しくなりました。それから、勝手に騙されてしまった。ネタバレしちゃうので、詳しくは書きませんけど。

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    2024年09月28日
  • 襷がけの二人

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    はじめての著者さんでしたが、すきっと、読み終えました。
    テレビドラマを見終わった感じかな。次作もあれば、読んでみたいです。

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    2024年09月25日
  • 襷がけの二人

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    最初面白くないと思ったけど 面白かった
    淡々としたお話だけど そうだよねと思えた

    花電車は若い頃どちらの意味も読み聞きしてて 久しぶりって感じ 私よりわかい作者なのによく知ってたなと思った ま 時代劇かくひともいるから当たり前か
    戦争
    は、経験してないのにいうのもなんどけど よく描かれてると思った 二人 互いに、一緒に生きていくんだなと思った それまでの人生に無駄はないと思った

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    2024年09月24日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたオムニバス。冠が成人式を、祭が先祖の霊をまつる祭事を指すとは分かってなかった。
    飛鳥井千砂、寺地はるな、雪舟えま、嶋津輝、畠山羽根子、町田そのこのうち3人は初読み。飛鳥井千砂と町田そのこの作品が良かった。

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    2024年08月12日
  • 女ともだち

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    女性作家8人が描く「女友達」とは。
    1人目の村山由佳からやられた。大好物ですよ…。
    いいな、こわいな、めんどくさいな…が全部楽しめる。
    阿川佐和子作中の「女がともだちを作るときの条件」が真理だと思う

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    2024年08月06日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    寺地はるなさんと町田そのこさんの短編が読みたくて。
    お二人の短編は安定の面白さ。特に町田そのこさんのお話は号泣。登場人物の二人と一緒に、ゆっくり時間をかけながらいろんな感情を落とし込んで読み終えた感じ。ラストは切な過ぎる。

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    2024年07月03日
  • 女ともだち

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    女ともだちがテーマというだけあって
    共感も怖さも面白さもあって
    感情が良い意味でぐちゃぐちゃになる。

    短編だからサクッと読めるし
    作家さんによって文体も違うから
    一気読みというよりは作品ごとに間を開けて読んだ。

    最後の獣の夜が近い女ともだちが見事に描かれてて読みながらもドキドキした。

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    2024年04月27日