嶋津輝のレビュー一覧

  • カフェーの帰り道

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    直木賞受賞作。初めましての作家さん。

    愛聴するラジオで、
    「朝ドラのような」って紹介されてて、言い得て妙。

    のんびり、カフェーで珈琲飲みながら、ゆったり読みたい、そんな感じ。
    良くも悪くも起伏がなく、嫌な気持ちにならない。
    最後の短編「幾子のお土産」を読んで、プラス星1になりました。

    再読したい、もっと時間が欲しい。次の本が控えてる。もう少し人生にゆとりがあったら、星5だったかな。。自分に残念。またいつか読もう。

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    2026年08月01日
  • カフェーの帰り道

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    各登場人物の活き活きとした様が文章から感じられ、読んでいて楽しい。知らない時代なのに情景が思い浮かぶのも良い。セイの話がすごく良かった。ページを繰るごとに物語の時間が進んでいることを感じられる。ページまたぎの最後の1行がとても沁みる。この時代と情勢ならではの切なさ。

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    2026年07月31日
  • カフェーの帰り道

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    知らない時代の知らない人生を味わえる。最初の1話を読んだときに、最後がこの読後感だとは思わなかった。思わず1日で読んでしまった。装丁がとても綺麗で、カバーを外してもこだわりを感じるので、ぜひ書籍として手にとって欲しい。文庫版が出てほしい。

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    2026年07月30日
  • カフェーの帰り道

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    第174回直木賞受賞作

    今年の1月に買ったらしい。半年も積んでいては。

    東京の上野にある、カフェー西行。
    そこは銀座などと違い、派手でもなく、人の良い主人がいる。失礼ながらあまり流行らぬ店。しかし、香り高いコーヒーが飲める。明治生まれの女給たちが、そこでどう生きたか。戦後すぐまでの、カフェー西行に集った女たちの、さややかで愛しい日々――。

    かかっているブックカバーが、本編の雰囲気にぴったりだ。連作短編集の形を取っていて、カフェー西行で働いた女給たちひとりひとりの物語が語られる。

    気負っていない。

    それが第一印象だった。

    カフェに通う夫の浮気を案じる妻か゚、まず登場する。
    妻は華やか

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    2026年07月30日
  • カフェーの帰り道

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    一見短編小説のようだがそれぞれの物語が繋がっていて、青山美智子さんを彷彿とさせるような構成だった。
    あまり読んだことのないような時代背景・舞台で最初は読みにくいな〜とおもいながら読んでいたけど、どんどん物語に入り込めて面白かった!それぞれの女給さんがお互いを少しずつ羨ましかったり妬ましかったり、だけどその女給さんも他の人からは羨ましがられるような素敵なところがあって、みたいなのは人生あるあるだった
    読み終わった時にじんわり心が温かくなる素敵な本!

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    2026年07月30日
  • カフェーの帰り道

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    大正から昭和、戦争があり、切なく、悲しいこともある
    そんな時代、女給として働いた個性豊かな女性たちの視点から様々な想いが伝わり、その生き方を応援したくなる
    ほのかに懐かしさを感じる、素敵な話

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    2026年07月24日
  • カフェーの帰り道

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    『そこには夢二が描いた女の顔があった』 
     ー稲子のカフェー
    『彼女を男爵家の十九歳の令嬢と信じている者は誰一人としていないが、無茶を言い張るおかしな中年女として園子を見れば、それはそれで興味深いのだある』 ー嘘つき美登里
    『望まぬ箱に収まり、似合わないエプロンを着けているのは今だけなのだと、周囲に虚勢を張っていたのだ』  ー出戻りセイ
    『生まれて初めて息子から貰った手紙を、タイ子は百遍は読んだ』  ータイ子の昔
    『幾子の家は、いまだ喪中なのであった』 
     ー幾子のお土産

    読みながらわくわくしてどんどん読み進めていきました
    そして“嘘つき美登里“の妹小路園子自称19歳の登場に、心を持っていか

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    2026年07月24日
  • 駐車場のねこ

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    なんとも言えず面白かった。ひやっとして嫌な予感がする展開でも、杞憂に終わって本当に悪い人は誰もいない。そういえば、直木賞受賞作でも旦那さんは浮気などしていなかったな。作者は平凡そうに見せかけて変わった人間を描く作家だけど、いい人なんだろうな。ちょっとクセになるお話ばかり。もっと他の作品も読みたいと思う。

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    2026年07月20日
  • カフェーの帰り道

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    大正から昭和にかけてのカフェーで働く女給たちの物語。

    なんと言っても文章のリズムがいい。
    冒頭の一文、
    「上野黒門町、池之端仲町の繁華街を過ぎてちょっとゆくと」
    の音の心地よさよ。

    Audibleできいたら気持ちいいんだろうなぁ。

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    2026年07月14日
  • 襷がけの二人

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    筆致がカフェーの帰り道に似ていると思ったら同じ著者だった。

    仇っぽい箇所が割とあるのだが、千代さんの木訥とした雰囲気と山田家の人々とトラオの優しい空気に包まれて最期までふんわりと温かい。

    戦前戦後の背景で色んなタイプの女性が出てくるけど、みんな精一杯逞しく生き抜いていて愛おしくなる。男はみーんな脇役。しゃんとしよう。うん、しっかり丁寧に生活しよう。

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    2026年07月05日
  • 駐車場のねこ

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    七篇の短編集
    いずれも市井の人々の日常を描いたものだが、どれもがひと癖あってじんわりくる
    「一等賞」のアラオさん
    「あねいもうと」の多美子さん
    「スナック墓場」のハラちゃんが好き

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    2026年06月07日
  • 駐車場のねこ

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    短編集。7本中の3本目で「あ、これは作者の『リアリティ』なんだ」と気付いてから一気に面白くなりました。特殊な状況で明確になる、特殊ではない感情に、共感。よかった。

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    2026年06月01日
  • 襷がけの二人

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    『カフェーの帰り道』で直木賞を受賞した嶋津さんの作品を初めて手に取りました。本作は『カフェー…』と同じ、大正から昭和の時代を生き抜いた女性たちの生きざまを描いた小説でした。

    物語の主人公である“千代"とお初さん。戦前と戦後でこの二人の主従関係が逆転するという出色のストーリー展開に、まずはびっくりさせられました。それなのに、二人の仲は時が経るにしたがって「不思議な絆」で結ばれていきます。

    まず、関東大震災や太平洋戦争といった出来事が、彼女たちの人生に色濃く影を落とすのですが、世間の荒波や風聞に押しつぶされそうになりつつも、しっかりと地に足を付けて日々の暮らしを立てていきます。

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    2026年05月26日
  • 襷がけの二人

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    ​正直なところ、はじめはあまり惹かれなくて、一度は読むのをやめていた。
    でも、その後から段々と面白くなり、気が付くと彼女たちの日常に夢中になっていた。

    挫けそうになっても必ず助けてくれる人がいる。
    大変な時代でも女性たちがお互いに助け合って、明るく楽しく頑張って生きている。
    特に、誰かを思って作る丁寧な料理のシーンは、彼女たちの温かさがじんわりと伝わってきた。

    そして、『カフェーの帰り道』ではあまり描かれていなかった戦争中の悲惨な体験や、抗えない現実も今作は描かれている。
    それでも重くなりすぎず、さらっと描かれている。

    嶋津さんの作品は、いかに悲惨だったかをストレートに伝えるものではなく

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    2026年05月20日
  • 襷がけの二人

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    表紙の穏やかそうな女性二人の波瀾万丈の人生と絆が描かれた作品でした。

    登場人物に色々なタイプの女性がいましたが、なかでも芯の強い初衣にひかれました。知られたくない過去を持ちつつも、置かれた立場でおおらかに前向きに生きる姿がよかったです。

    大正から昭和にかけての物語の中で、主人公の千代が守られる側から守る側へと成長し、心から信頼できる人とも出会え、今までの経験を糧に生きていこうとする姿を見守るような読書時間でした。

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    2026年05月19日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    なんと、まともな男性(個人的な感想)は1人?2人しか出てこなかった…ように思える
    親都合での結婚、女中の仕事や妾の存在など、この時代ならではの女性の苦労も多いほか、戦争描写がある為、実際に胸が詰まり読んでいて苦しくなる場面もかなり多かった。
    その反面、幸せな場面を描くのも上手で、読んでいる自分もまるでその空間に混ぜて貰っているような気持ちになる。
    容姿も良く、仕事ができ、人からも愛されるお初さんでも、人には言えない過去を抱えていて、そしてその過去に対して後ろ指を刺されているんじゃないかと何十年経っても心配しているところに人間味を感じた。
    主人公の千代は幾度と大変な思いをして、何度か環境が変わっ

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    2026年05月19日
  • 駐車場のねこ

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    表題作「駐車場のねこ」を含む全7編の短編集。
    単行本時「スナック墓場」から改題。

    商店街を中心にした人間模様が描かれる。

    少しスカッとしたり、
    ちょっとほっこりしたり。

    一体何が起こっていたんだろう、という作品も。

    分からない作品は、作家さんが書きたいものがより際立つ気がして興味深い。

    それにしてもあまりにヒキのない題でびっくりする。
    直木賞を獲っていなければまず手にとらなかった。
    獲ってくれたから、読むことができた。
    直木賞ありがとう。

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    2026年05月14日
  • 駐車場のねこ

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    【感想】普通のようでいて、どこか奇妙な感じの人びとが棲息してる短編集。湿っぽくなく、したたかに、やすらかに暮らしている。
    【内容】(01)作業ラインで知り合った女たちのほのかな交流。(02)シミ抜き好きクリーニング屋主人と乾いた感じの妻と洗濯をしない不思議な女性カシさん。(03)女中願望のある里香と指に欠損があるが屈託ない多美子の姉妹の仕事と生活。(04)布団屋の民子・治郎夫婦と地域猫とフグ屋の女将。(05)女性にぞんざいに扱われると気分が高揚する益郎はぶっきらぼうな母娘の米屋で弁当を買う。(06)ときどき何かを探そうとする発作が起きる荒雄さんと、商店街のみんなと、いろんな店でアルバイトしてい

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    2026年05月12日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    いろんな作家さんのいろんな作風の物語を読めるのでアンソロジーは好きです。お得感がある(笑)。
    好きなのはやっぱり寺地はるなさん。最高にハッピーな成人式の話でした^^

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    2026年05月05日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    好みなのは「祀りのいきもの」。祖母は何を飼っていたんだろう。南洋の妖精?そもそも南洋の妖精は生き物なのか。不思議が心地よく残るお話だった。
    文章が全体的にひんやりと静かなイメージで好み。

    印象に残ったのは「二人という旅」。冠婚葬祭というテーマにSFチックな作風という斬新な角度?からの物語だなと思った。アンソロジーにスパイスが効いて私は好き。
    あと、結婚について、契約の女神と対話するシーンがとても好き。結婚の誓いは後に夫婦が別れたとしても破られたことにはならない。なぜなら、結婚という契約はお互いを永遠に愛したという、それほどまでに強い願いが、人の短い人生に一生に一瞬でも存在したことの証明だから

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    2026年05月04日