嶋津輝のレビュー一覧

  • カフェーの帰り道

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    登場する女性達の生きる姿が、健気で一生懸命で、素敵でした。

    それぞれ世間に対して引け目や不満はあるものの、決して卑屈にならず、前を向いて生きているところが清々しく、文中にある可笑しみも伝わってきました。

    戦中の女性達の辛さを思うと、辛うじて守られている今の平和の大切さを痛感します。

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    2026年02月13日
  • カフェーの帰り道

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    平らかな文体が読みやすく、その分一撃が強い。
    面白かったと言える話だが、戦争の時の描写の何気ない一文にやられる。マジで途中ひぃ、となった。
    カフェーで働くそれぞれが事情があり、でも生活があり、必死に生きている。今とは違う常識に腹立たしく思うし、ゾッとするところもある。
    生きることが今よりも難しく、でも確かに逞しい彼女たち。なんだか眩しく思えるよ。

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    2026年02月12日
  • カフェーの帰り道

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    モノが豊かな時代ではないけれど、ヒトへの関心、思いやりが窺い知れる物語でした。『カフェー西行』で働く滑稽な女性たちの隙間に、悲惨な戦争を挟む哀楽のバランスが良かった。タイ子が幾子に贈った粋な計らいや、菊田の優しさが心に染みた。第174回直木賞受賞作。

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    2026年02月12日
  • カフェーの帰り道

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    戦中、戦後をカフェー西行という鄙びた喫茶店で生きた女性たちの物語。
    文体にユーモアがあり、笑ったりじんわりと胸が温かくなったり、目頭が熱くなったり。
    嘘つき美登里、タイ子の昔、出戻りセイどれも良きエピソード。不慣れなタバコに咳き込む字面に笑ってしまった。

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    2026年02月11日
  • カフェーの帰り道

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    彼女たちの働く姿が素敵でうれしい気持ちと、彼女たちが生きた時代の過酷さに胸が詰まる気持ちを行ったり来たりしながら読んだ。コーヒーを飲みながら読むのがいいかも!

    【読んだ目的・理由】直木賞受賞作が読みたかったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.2
    【一番好きな表現】見られることで、自分という存在を、誰かに知ってもらいたかったのだ。(本文から引用)

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    2026年02月09日
  • カフェーの帰り道

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    大正から戦後にかけて戦争の重くのしかかる影の中、
    懸命に生きるカフェーで働く女給さんたちの短編集
    ほっこりもあるけど胸が締め付けられることもあり、
    どの話もバランスが絶妙でした
    美登里さんの話がお気に入り

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    2026年02月09日
  • カフェーの帰り道

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    さて、明日はどんな一日になるのでしょう。

    タイ子の場合は出世して、
    稲子の場合は安心して、
    美都里の場合は友達が出来て、
    セイの場合はその恋心に気付かされて、、。

    出世も安心も、喜びや恋心を感じることも、
    どれも人生の一時でしかない。
    それなのに、過去を振り返る時に思い出すのは
    いつも感情が動かされた時のことばかり。

    「カフェーの帰り道」は、大正から昭和にかけて
    同じカフェーで働いていたりそこを訪れた女性たちの群像劇。

    明治に開いた華やかなカフェ文化と、
    その後待ち構えていた戦争は、明と暗をわかりやすく表現していて、
    その時代を生きた女性たちの日常に、どんな花を咲かせ
    どんな影を落とし

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    2026年02月09日
  • カフェーの帰り道

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    直木賞受賞作
    戦前から戦後をカフェーを通して見る作品。時代背景がわからないこともあったけど、なんか少し癒された。

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    2026年02月08日
  • 駐車場のねこ

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    ネタバレ

    何か起こりそうな不穏な感じがあるけど結果何も起こらない(ほっ)。何か事情がありそうだけどそれは書いてない(想像が膨らみ、気になる)。読後感よい話が多い。
    現実では、原因と結果と、全てがわかるわけじゃないからリアルといえばリアルだけど、小説だし、もうちょっと情報開示してほしいかなぁ。
    「カシさん」「姉といもうと」「米屋の母子」が好み。

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    2026年02月08日
  • 襷がけの二人

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    とてもよかった。
    女性はたくましい。
    だけど、終盤で山田だか鈴木だかわからんくなって、作者も間違えてると思う箇所がいくつかあった気がする‥

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    2026年02月02日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    主人公の人生は、結構悲惨だと思うけど、ラストは清々しい。
    戦前から戦後にかけての女性の立場の弱さや生きる事が大変な時代の暮らしなどがよくわかる小説。
    おっとりとおおらかな千代だからこそ生き抜けたのかも。まっすぐで裏のない千代を大事にした20歳も年上の初さんとの友情がとても心地よい。婚家の女中として出会った初さんは、過去の出来事を悔いている。千代は初のサッパリとした男らしいとさえ感じる性格や品のある優雅な物腰に憧れる。だが、夫はそうではなかった。理由は次第に明らかになるが、不幸な夫婦だったと感じた。
    それにしても戦後の千代は頑張ったと思う。初が感心するくらいテキパキと動く。
    2人の再会は奇跡的。

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    2026年02月01日
  • 襷がけの二人

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    今回の直木賞受賞の嶋津輝さんの作品。直木賞候補。
    住み込み女中と奥様が固い絆で結ばれ大正から昭和の時代の変化を生き抜き、戦後は雇い主と女中に立場逆転。
    その時代の家族関係、夫婦関係、主従関係が興味深い。

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    2026年01月29日
  • 駐車場のねこ

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    2026年直木賞作家の初期短篇集ということで購読。ちょっとだけ普通からズレた、でもかなりたくましい登場人物たちの気負わない日常の話。そこが良いバランスになっているのか不思議とささります。やんわり元気もらえました。

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    2026年01月23日
  • 襷がけの二人

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    不仲ではない夫。その夫の浮気。
    それゆえ、自由に生きていられる。
    その自由さに、夫が不要に等しいのだから、受け止めて、飲み込んで、今の生活を大切にする。
    生きるために食べる。食べることを大切にする。
    食べることで強く生きられて、行きたいからこそ食べる。

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    2026年01月19日
  • 襷がけの二人

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    カフェーの帰り道がとても良かったので。
    ありそうな話なのに、とてもいいなあ。
    昭和24年から時代が遡って、また最終章で戻ってくるのだけど、2人の物語を読んだあとでは、再会の奇跡を思ってどうしても涙ぐんでしまう。

    昭和大正のお話だけど、雰囲気から時代小説へ分類。

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    2026年01月14日
  • 襷がけの二人

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    淡々と進んでいく人情物語かと思いきや、予想外な理由での夫婦不仲話や芸者の花電車の話など、オモシロ?エピソードが多々出てくる。
    もしこれが男性作家の作品だったらちょっと嫌だなと感じそうだが、女性作家だからさっぱりと面白おかしく笑えるのかもしれない。

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    2025年12月18日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにした短編集。年齢のせいか、成人と結婚の話は微笑ましかった。
    祭りには儚さを、葬式には哀しさを覚える。
    人生の節目がぎゅっと凝縮された物語を読むと、自分の来し方を振り返って身が引き締まる。
    今、出会えてよかった。

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    2025年12月16日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    色んな話があって、それぞれ面白かった。
    村山由佳さんのは人怖もあり、短篇ではないやつを読んでみたくなった。
    こっちを向いて、の話は凄くわかる!
    ブータン以外は好みだった。

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    2025年11月26日
  • 襷がけの二人

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    昭和24年、鈴木千代が口入屋(職業紹介所)から斡旋されて三村初衣という三味線のお師匠さんの家を訪ねる場面から始まる
    千代は目が不自由な初衣の家で住込みで働くのだ…
    しかし初衣はその昔、千代が嫁いだ先の女中…
    つまり千代が奥様だった
    東京大空襲で目が見えなくなっていた初衣と喉を痛め銅鑼声の千代
    千代は素性を隠して初衣に仕えることに…
    そして場面は大正15年
    千代の祝言の日に変わる…
    そして二人は互いにかけがえのない存在になっていく

    表紙からも想像するように市井の普通の生活が描かれているようで…途中からこれはミステリなのかしら?と思いながらこの作品にどっぷりはまった!
    (ミステリではなかった…(

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    2025年09月04日
  • 襷がけの二人

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    朝ドラ「あんぱん」とドラマ「めおと日和」で、ちょうど同じ時期に戦前戦中の暮らしが描かれていたことがきっかけで、こちらの本に興味を持ちました。

    工夫しながら丁寧に家事をして日々を過ごしている様子が好印象でした。ご飯もおいしそう!
    タケのように噂好きな人はいるでしょうが、基本的には他人の暮らしが見えず、自分たちの小さな生活に集中している感じが、今のSNSまみれの生活よりも精神上安定するのかなと思いました。
    悩みはあるけれど、知らないことは知らないでいいし、できないことはできないと割り切る感じ。

    千代とお初さんの、奥様と女中でありながら、師匠と弟子、親子のような、踏み込みすぎずお互いを気遣い合う

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    2025年08月30日