嶋津輝のレビュー一覧

  • カフェーの帰り道

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    年をとったときに、菊田さんみたいに好きな場所で好きなことをして周りにはその場所を好きな人がいるというのは幸せなことだと思う

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    2026年04月20日
  • カフェーの帰り道

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    戦前の女性のしなやかさが好き。
    女性のかわいらしさ、したたかさ、それでも同性として憎めなくて、みんながんばっている、と感じられるお話が好きなので、良かった。
    なんとなくじんわり元気をもらえる。

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    2026年04月20日
  • カフェーの帰り道

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    教師である夫の浮気を感じた妻が、相手の女性の勤務先のカフェーを突き止めて、敵情視察に向かう1話のトーンからして、大正時代のとあるカフェーを舞台にした偶像劇的な短編集かと思いきや、1話ごとに時代が5〜10年単位で進み、気付いたら舞台は戦時中に。

    ふんわりした優しい空気感と、容赦なく描かれる戦争の残酷さの温度差で、読んでて風邪をひきそうでした。

    ある話でページをめくって冒頭の1行で色々なものをぶっ壊された時の衝撃は『十角館の殺人』を思い出しました…。

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    2026年04月19日
  • カフェーの帰り道

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    2026年、直木賞受賞作品。
    戦前など昔の話はあまり読まないけれど、この作品は読みやすくて面白かった。5つの短編で構成され、5人それぞれの視点から見る戦中戦後の様子。人と出会うことで自分も字を学ぼうと思ったり、自分に合う化粧や髪型を探したり、嘘をつくことで前向きに過ごそうとしたりする姿に、人と出会うと一歩前進できる。何かを学び、得ることがあると感じた。私は人と接するのが苦手だが、人と接するときはそう思うと少し気持ちが明るくなりそう。
    また、戦中戦後を私は経験したことがないけれど、計り知れないほど苦しいと改めて感じる。彼女たちの前向きな姿には、その苦しみとの勝負に打ち勝ち、自分の人生を自分の選択

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    2026年04月19日
  • カフェーの帰り道

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    大正から昭和にかけての時代の流れがわかる小説。

    仕事の女給を背景に、昔の時代の流れ楽しみながら読めたのがとても良かった。
    登場人物の個性豊かな女給がとても頼もしく元気がもらえました。

    今の時代と違う女性への立場や仕事の関わり方や戦争への考え方など今にはない時代背景がリアルに表現されてました。
    自分も昔の時代を生きた心地になりました。

    時代背景を楽しめる価値はある小説でした。

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    2026年04月18日
  • カフェーの帰り道

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    初めての嶋津輝。新聞の書評がよかったので購入。
    柔らかな文体と柔らかな心地よいストーリーに癒される。
    長編も読んでみたい。

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    2026年04月18日
  • 襷がけの二人

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    大正〜昭和にかけて。
    戦時下という過酷な時代だが、
    主人公・ 千代とお初さんの強い絆、
    お互いにかけがえのない二人のやりとりは、明るく和やかで本当に素敵な関係だと思いました。

    千代さんの半生、映画を1本観たような充実感がありました。

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    2026年04月17日
  • カフェーの帰り道

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    【カフェーの帰り道|嶋津輝】

    一文:思い出のタバコだった

    ひとこと:
    タバコは体に良くないものかもしれない。けれどこの物語では、心をほどく役割をしていた。苦しさやすれ違いを抱えた人たちが、一本のタバコをきっかけに過去と向き合い、気持ちを整え、やわらかくつながり直していく。煙のようにわだかまりが消え、止まっていた時間が少し動き出す。最後に残るのは、静かに戻ってきた笑顔。その余韻がいちばん心に残った。

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    2026年04月17日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    大正時代の日常を感じられて新鮮だった。章立ての単独のお話しかな思っていたが、各章の主人公になる女性たちがゆるやかに繋がっていて物語が線になっているところが良かった。女性が働くことの労働の中身は今と変わらないのに、時代が違うだけでこんなにも見られ方が違うという感覚も味わった。戦争に影響されていく日常は切なかった。

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    2026年04月16日
  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    まだ洋装が珍しかった昭和初期にタイムスリップしたような、時間のゆっくりした流れが楽しめる。昭和40年代生まれの著者が、こんな文章を書けるところが、ちょっと驚き。上野の片隅にある、あまり流行らないカフェー西行ではたらく女給たちの人生の一コマ。読んだ後に、ほっこりする。こんな静かな路地がまだあるんだろうか。立ち寄ってみたくなる。

    成金の父を持ち、豪邸に住むお嬢様の園子。華族ではないかもしれないが、おっとりしていて品がいい。豪邸から外に出られて、幸せになってよかった。

    蝿帳(はいちょう)、フードカバー
    肯んじた(がえんじた)
    与る(あずかる) =評判に与る。お褒めに与る、とは違う?
    梔子色(くち

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    2026年04月13日
  • 襷がけの二人

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    ネタバレ

    HKさんのおすすめ。

    千代は、三味線のお師匠さんである初衣の家で働く女中。
    初衣は東京大空襲で目が見えなくなっていたため黙っていたが、
    千代は東京大空襲の夜まで初衣と一緒に暮らしていた。
    千代が主人で初衣が女中として。
    いや、千代の義父の妾として。

    「カフェーの帰り道」と同じ作者だったが、
    それよりももうちょっとしっとりした感じだった。
    製罐工場の社長の妻として不自由のない暮らしをしていた千代が、
    夫とは心の通わぬまま別居になり、
    義父も亡くなり、もう一人の女中と三人で暮らしている様子は幸せそうだった。
    さらに、大空襲をきっかけに、
    独身寮の住み込み女中として自立できて、
    そこで悲しい恋も

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    2026年04月12日
  • 駐車場のねこ

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    不思議な作家さんである。
    ここにいる人たちは、どこにでもいるような普通の人たちなのだが、それでも小説になるほどの個性は持ち合わせている。事件らしい事件は起きないが、心がざわついたり、想定外の事態に狼狽えたりする。しかし、大きなオチもない。
    人生で、誰かに起こりそうで起こらない、または起こらなそうでも実際起きていそうな、そんな人生の綾を描いた短編集。

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    2026年04月11日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    とつとつと、心に迫るものがある。このお話たちに、出会えてよかった。少しあの日に帰ったような感覚に陥った。

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    2026年03月15日
  • 駐車場のねこ

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    読者に想像させる終わり方の話が多く、余韻まで楽しめる短編集。
    森絵都さんの解説を読んでたしかに。。!の連続でした。面白かったです!

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    2026年03月14日
  • 駐車場のねこ

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    えー!どうなるの?どこ行っちゃったの?大丈夫なの?からの…?!あぁwwってな物語たちよ(笑)
    通常運行であろう日常の人々にドキドキしながらのーー…?!だからさぁwwwって…

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    2026年03月13日
  • 襷がけの二人

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    大正から昭和にかけての時代を生きた女性2人の物語。

    父の友人が経営する製缶会社の跡取り息子に嫁いだ千代は、無口な夫とは心も体も通じず、女中頭の初衣や歳若い女中のお芳ちゃんと家事をする毎日だった。

    千代と夫の関係がどうにもならなくなったり、初衣が元芸者で義父と関係があったことなどやさまざまなことがあるなかで、戦禍のなか逃げているうちにはぐれた千代と初衣。

    ひとりで健気に生きようとする千代が、やっと親しくなれた男性にも裏切られ、次に出向いたのは住み込みで盲人の三味線のお師匠さん宅だった。


    空襲に巻き込まれて喉を潰した千代と目が見えなくなった初衣との再会は、2人の立場が逆転したとはいえ、そ

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    2026年03月09日
  • 襷がけの二人

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    忘れ得ないもの、ってあると思いますか?そんな問いかけが聞こえてくるようだった。懐かしい気持ちにさせられる、不思議な文体であった。

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    2026年03月05日
  • 襷がけの二人

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    戦前から戦後にかけての家父長制の時代。そんな中で、女性が「自分の生きたいように」生きることは、どれほど困難だっただろう。 さまざまな出来事に翻弄されながらも、「家」や「普通」という枠からはみ出すことを恐れずそれぞれの道を選び取っていく千代と初枝さんの姿はとても力強く凛としていて、心から素敵だと思った。 主人と女中という立場の違う二人が、次第に心を通わせ、やがてタッグを組む。そのときに生まれる絆の強さには思わず惚れ惚れする。身分や常識を越えて結ばれる信頼関係の尊さが、心に残る作品。

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    2026年03月04日
  • 襷がけの二人

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    千代は容姿が平板で後味を残さない。
    それがいいのか、悪いのか。

    昭和24年、千代が訪れたのは
    盲人で三味線の師匠をしている女性・初衣の家。
    師匠の身の周りの世話をする仕事を得た千代。
    そこから2人がどのように生きてきたのか
    世の中の動きと共に明かされていく。

    大正15年、千代が嫁いだ先に女中頭の初衣がいた。
    時代と共に日常生活から戦局が深刻化していく様子が伝わってくる。

    初衣と千代、その時代を生きた全ての女性たちの力強さが
    読むものの胸にしっかり響いてくる。

    木内昇さんが好きで読み続けているけれど
    似ているようでまた違った面白さがある。
    初読み作家さんだったが、この先も追っていきたい。

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    2026年03月05日
  • 襷がけの二人

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    大正14年
    19歳で工場を経営する山田家へ嫁いだ千代
    その婚家で女中頭だった初衣
    二人は20歳差ながら、気の合う仲間

    千代の夫である茂一郎はあまり喋らない人で夫婦関係はうまくゆかない
    よその女性との間に子供を作り家にはほぼ帰らない

    この時代の女性達は、一人で暮らしていける様な仕事もないから、どんな夫であろうと離縁されると生きてゆけず我慢するしか無いのですね

    女性が一人前の仕事をしていた、数少ない人たちは
    朝ドラのヒロインになる位珍しい事だったのでしょう

    戦争の後初めて、一人で必死で生きる千代
    戦禍の中生き別れになってしまった千代と初衣
    そして再会出来た後、前向きに今を生きる二人の姿が、

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    2026年02月26日