紺野天龍のレビュー一覧
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購入済み
もっと長編で読ませろ
謎の2重構造は好きだけど、内側の謎(殺人事件)は地味な展開で残念。折角ゲームの中なんだし、建物が回るとか派手なギミックでもいいのでは?「ボスに殺されました」では「まあSAOはそういうゲームだからな」に思えて、謎と言う程ではないな。
それに比べて手記の謎は面白かった。物語の謎を追ってたら、現実でも…!?この展開本当好き。肝心なヒロイン(誤解を恐れずに言うと俺は表紙の女の子に釣られて購入した)もちゃんと幼馴染名探偵(?)しててグッドです。回想ばかりで出番が少ないのが悔やまれる。
「この世のすべての謎には、意味があると考えている。そしてその謎の根底には、救いを求める誰かの意思がある。」と名探偵は言ってたけど。丁寧に救ったのは手記の方だけで、殺人の方はちょっとおざなりな解決編だったのでは?前後編に分けてキャラも謎ももっと丁寧に掘り下げてもよかったと思う。 -
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ネタバレ幽世の薬剤師10作目。
間違えて9作目の前に読んでしまった。
今回は長編。
空洞淵は、金糸雀の従者の紅葉に、さらなる異界「紫鬼城」に連れ去られる。
そこは鬼たちが住まう世界で、統べる者「紫鬼」とは紅葉の双子の妹、呉葉だった。
「黒鬼」となる呪いを受けてしまった紫鬼を治すべく、
空洞淵が動き始めるが、どさくさ紛れなのか治せなかった場合は、
紅葉が空洞淵を婿としろという勅命が出されてしまう。
鬼の世界は、幽世ができた直後にフィラリアを隔離するために創られた世界で
という結論がわかったが、
その過程の論理展開が難しすぎてついていけない。
鬼の紅葉に錬金術師のカリオストロと、
急にもてている空洞淵だったが、
最後には綺翠と良い仲になることへの前振りだったのか。 -
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ネタバレまず、作品自体はミステリとしてとても魅力的な構造を作ろうと試みていて面白かった。
以下、ネタバレありで引っかかりを感じたことについて
・「第2章 氷結魔法事件」と真相について
ダミーの犯人である剛田は、ガラス像が冷たいと犯行時刻からあまり時間が経っていないことが明らかになってしまうため、ガラス像を砕いた
最終章における真相では、本当は0時頃に殺害し、ガラス像も外に出していた。これにより、そのまま放置すれば常温となってしまい、用意していた剛田犯人説と矛盾するため、ガラス像を砕いた
冷たいから砕いた→常温だから砕いた
ここでは砕いた理由の逆転が発生している
このあたりに引っかかりを感じた
本来であれば、ガラス像が常温であることは容疑者圏外に逃れることにつながり、犯人にとって有利な状況になる
ミステリとして見た場合、本来は容疑者がどうやって犯人候補から逃れようとしているのかを読者側は考えるわけだけど、この場合犯人側が自身が犯人である根拠を残すためにそうしたという推理をする必要がある
共犯であり、なおかつ自身が犯人とされることを受け入れている剛田という存在がこの奇妙なロジックの前提にある
このあたりのねじれた構図に引っかかりを感じているのかも知れない
また作中の論理に則ったとしても、二人であればガラス像を運べるとした場合、天袮と樹里の共犯説もあり得ると思うのだけれど、暗黙の了解としてこちらの可能性は除外されている
・共犯について
本作に限った感想ではないけれど、共犯がありになるだけで、作中で出来ることが一気に増え、様々な可能性を考慮する必要が出てくる
また、共犯がありならば、それこそ二人に留まらず三人以上の共犯の可能性もあり得る
(作者の恣意性が強くなってしまう?)
古今東西で納得のいく共犯が真相のミステリは存在するのか?
本作の場合、自分が犯人であることを受け入れ、さらにはその後に自殺する共犯者という、だいぶ特殊な共犯者であることを想定する必要がある
なんやかんやと引っかかる部分はあるけれども、最終章でこれまでの事件全ての真相が覆されるという構造は誰もが一度は夢想したくなる大変魅力的な構造であり、そんな魅力的だけれども難易度が最高に高い構造をどんな形であれやり通した本作の試みを賞賛したい -
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ネタバレ幽世の薬剤師8作目。
妖の世でもある幽世に教会とは、
またこれ、ぶっ込んできた感じ。
キリスト教は、
教会で世話をしていた子供たちが「こっくりさん」で遊ぶうちに、
天使になることを夢見る少女が幽世を滅ぼすまでの力を持ってしまう。
その少女を救うために、
教会の神父とシスター、実は一人の肉体を分け合った二つの魂が、
その一つを失ってしまうお話。
その合間に、綺翠が神父に笑みを見せたのに、
空洞淵がやきもきするというしょーもないエピソードがはさまれる。
少女をそそのかした狐の仮面の男の正体は、
結局全く分からず。
教皇に使われる「猊下」という敬称が、
神父に使われたところが違和感があった。 -
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ネタバレある日、目の前に突然不思議な少女があらあれ、気がついたら自分の住んでいた世界とは明らかに違う<幽世>という世界に連れていかれた海洞淵霧瑚。
彼は、<現世>では、漢方診療科に勤める薬剤師であった。
その<幽世>では、<現世>のこと、そして<現世>とのかかわりがあることで、こういった現象も起こることがあり、また、連れてきたその少女にも心当たりがあるということで、この地の神社の巫女を務める綺翠たちの元に身を寄せ、<現世>に戻る方法を探し始める。
巫女の綺翠はまた、怪異を祓う祓い屋としての強い能力も持っていた。そして、霧瑚は漢方薬剤師としての知識を生かし、祓うべき怪異の裏に隠れていた病気などを見つけ出し、綺翠に協力していく。その結果、いつしか<幽世>の薬剤師として名が知れ渡っていったのだ。
そして、まさにこの現象が、少女が霧瑚をこの<幽世>に連れてきた理由であった。主に、前巻までは、綺翠と霧瑚が怪異の原因を突き止めて、それを祓っていくのを中心に書かれ、この巻ですべての真相が一気に明らかになる。
各巻の怪異の裏に、霧瑚が連れてこられた少女が見え隠れしていて、とても彼女の存在が気になるとともに、時の流れを行ったり来たりして、何度か読まないと、理解しづらい場面もあったけど、わかった時とてもああなるほどとすっきりした。
そして、綺翠と霧瑚の今後がとても楽しみ。