紺野天龍のレビュー一覧
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世界観、登場人物の口調、ロジック構築の方法、少しの恋愛要素
個人的な好みが満載の作品だった。
魔法によりドレスに変身し舞踏会に参加したシンデレラが、冤罪をかけられるがお得意の屁理屈で自身の無罪を証明しようとするという話。
シンデレラの丁寧な言葉遣いから放たれる煽り文句や、一つずつ論理的に時間を整えていく様がとても好み。だからこそ途中のクロノアの勢い任せの推理パートを読んでいる時は複雑な気持ちになった。
シンデレラの推理パートの中を小さく区切られているが、その区切りの最後のセリフが毎回気持ちの良い物だった。中でも「ガラスの破片が、何故、靴だとわかったのでしょう?」というセリフには「確かに」と声 -
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天命に背く行為で災いを呼ぶからと
わずか4歳で幽郭の に合い
家族を含め育った町を奪われた蓮珠。
医療行為を禁止されるなんて酷いと思ったけど
病で死ぬのは天命で運命だといわれれば
確かにその通りなのかも知れないとも思えてくる。
薬と香辛料は表裏一体だから
香辛料を扱う家で奉公しながら
薬師として知識を守ろうとしてる蓮珠は
本当に強い子だと思うし
人を助ける為に薬を調合して
死罪になった時の覚悟や諦めは凄い。
そこから陰陽師の晴藍に助けられ
蓮珠の薬師としての知識と
晴藍の陰陽師の能力で協力しながら
ある村の災いを解決するし
蓮珠の出生や九十九の書の謎が見えてきて
2人の旅の幕開けって感じ -
Posted by ブクログ
いや~
今回も面白かったし楽しかった。
現世と幽世とは別の異空間が現れるんだもん。
しかも鬼が暮らす異空間。
その異空間に
突如連れていかれた空洞淵霧瑚だけど
霧瑚を鬼の世界に連れて行ったのは
金糸雀の侍女・紅葉だった。
この時点で頭の中に“?”がいっぱい。
紅葉と鬼の世界との関係や
なぜ霧瑚を連れて行ったのかなど
疑問が解決していったら納得なんだけど
異空間の成り立ちとかを考えると
今回はどうやって呪いや感染怪異を解決するのか
ぎりぎりまで解けない疑問もあって
本当に読んでてワクワクした。
そして
以前から登場してた鬼の根元怪異・槐が
今回の鬼の世界と大きく関わってて
今までの伏 -
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ネタバレ微笑みに死す(三上延)
晴子さんの覚悟が凄まじい。
時坂家の血は繋ぎつつも正夫さんの拠り所を否定しないように守った。
祖父の明太郎さんは正夫さんが晴子さんを死なせたと考えたけど、晴子さんの自殺は正夫さんの為であっても正夫さんのせいではないだろうな。
でも正夫さん気付いてしまったんですよね。
名もない男(長岡弘樹)
頑なに名前が出ないと思ったけどそういう事か。
姓と名の区切りが重要。
いくら名前が羨ましかったとしても許されることではないだろうに。
ただでさえ嫌な思い出しかないのに自分が目指してた俳優になったって聞いて感情がぐちゃぐちゃなところ、地味に上からの許してくれよな。なんて言われたら手が -