あらすじ
死刑か逆転無罪か。童話×リーガルミステリ!
怪しい魔法使いにガラスの靴を渡され、言葉巧みに王城で開かれる舞踏会へと誘われたシンデレラ。
お城に到着するやいなや、シンデレラはさっそく王子様の目にとまりダンスを踊る。しかしその後、王子様の死体が発見されたことで華やかな舞踏会の空気は一変。
シンデレラは王城の兵士によって殺人の現行犯として捕まってしまい、臨時法廷で裁かれることに。何もしなければ死刑になる大ピンチを前に、シンデレラは自身の手で無実を証明しようと決意する――。
王子様の死は事故か他殺か、それとも……。西洋童話とリーガルミステリが融合した大傑作、ここに開廷!
※この作品は過去に単行本として配信されていた『シンデレラ城の殺人』 の文庫版となります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世界観、登場人物の口調、ロジック構築の方法、少しの恋愛要素
個人的な好みが満載の作品だった。
魔法によりドレスに変身し舞踏会に参加したシンデレラが、冤罪をかけられるがお得意の屁理屈で自身の無罪を証明しようとするという話。
シンデレラの丁寧な言葉遣いから放たれる煽り文句や、一つずつ論理的に時間を整えていく様がとても好み。だからこそ途中のクロノアの勢い任せの推理パートを読んでいる時は複雑な気持ちになった。
シンデレラの推理パートの中を小さく区切られているが、その区切りの最後のセリフが毎回気持ちの良い物だった。中でも「ガラスの破片が、何故、靴だとわかったのでしょう?」というセリフには「確かに」と声が出てしまった。
最後の思いもよらない方向での恋愛要素も個人的に好きなパートの一つ。ライラお姉様がずっと横にいるのは適度なアドバイスと、シンデレラとの掛け合いを見せるためだと思っていたが、まさか恋愛要素も組み込まれていたとは驚いた。
今年読んだ中でも上位に入る面白さだった。
奇想天外なシンデレラ・ミステリ
誰もが持つ「シンデレラ」のイメージを、根本から覆してくれました。
最初からずっと笑いながら読んでました(笑)とはいえ、「シンデレラ」をベースに本格ミステリとして、リーガルミステリとしてとても優れた作品です。
最後まで読むと、表紙の絵も違った印象に見えてくると思います(笑)
紺野天龍先生のセンスと才能に拍手!これからもご活躍を期待してます!
Posted by ブクログ
表紙のシンデレラに一目惚れ。遠田志帆さんが手掛けている中でも、1番好きでした。
内容も、こんなにねじ曲がったシンデレラはいないだろうと突っ込みたくなるような振り切った感じが良い。元々のシンデレラの設定も程々に踏襲しつつ、見事な法廷コメディ?になっていて、最後まで楽しく読めました。
Posted by ブクログ
シンデレラをモチーフにしたリーガルミステリ。ファンタジー要素もあるけど、法廷で必死で無実を証明しようとする緊迫感と、どことなくとぼけた風味がいい塩梅。ミステリとしては普通だけど、読み物としては大変面白く、ニヤニヤしそうになるのを抑えながら読んだ。最後は、そうきましたかと。ライラお姉様、かわいすぎる。
Posted by ブクログ
ストーリー設定はあのシンデレラ
シンデレラの家族は意地悪ではなくウィットに富んでいて童話のように暗くない。会話や関係性は楽しめる。
そんなシンデレラが舞踏会で王子殺しの容疑者になる。
屁理屈と悪あがきで探偵となり真相を突き止める。
魔法ありなのが少しマイナスだがそれも込みの伏線や設定を面白く受け入れていた。
面白かった
Posted by ブクログ
弁が立つシンデレラ‼️面白すぎます。
謎解きはいくつか強引な箇所もありますが、最後こう来ますか!キュンとしつつ、とある2人のやり取りを再読してしまいました
Posted by ブクログ
このシンデレラ、とんだ曲者。
冒頭からキャラ立ちしすぎて「もしやバカミスなのか…?」と別の意味でハラハラさせられた。
大丈夫、ちゃんと法廷ミステリでした。
コミカルな作風とロジカルな推理の組み合わせは読んでいて楽しい。
シンデレラの義母と義姉に好感が持てるなんて、原作ではあり得ないもんなあ。
自身の無実を証明すべく、屁理屈と論理で応戦しまくるシンデレラが面白い。
窮地に立たされる度、証言の穴を突き、何度でも起死回生を図る。
二転三転どころじゃないストーリー展開に振り回されっぱなしだった。
もはやゲームの逆転裁判に近いものを感じた。
面白かったです。
Posted by ブクログ
これも特殊設定ミステリーなんだって。
あー面白かった♪
久しぶりに素直に騙されて、後味スッキリ爽快なミステリーだった!
にしてもシンデレラドSね笑
真相が分かってから見る表紙はそれはそれはも納得……ん?違うな、これは…そうね、そっちじゃなくてこっちね!!!
あースッキリ♡
Posted by ブクログ
私の大好きなゲーム、逆転裁判で1つの事件を解決しているかのようでした。
閃きと屁理屈とハッタリでその場をなんとか切り抜ける主人公シンデレラ、証言中に発狂する証人達などなど。
読みやすくて面白いので、もしシリーズ化されたら続編も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
地の文が三人称パターンも読んでみたい気がしました。
セリフの掛け合いが面白かったです。リーガル小説って言うのかな、初めて読んだかも。いい勉強になりました。
映像化されたらより楽しめるのではないだろうかと思った作品でした!
Posted by ブクログ
シンデレラが基本の題材で、舞踏会の夜におきた王子殺害の犯人としてシンデレラが捕まる。法廷で自らが自らの弁護人として活躍し、裁定員達を論破していく。状況は昔話法廷の感じ。
屁理屈だらけのシンデレラのキャラクターが面白い。二転三転する状況を論破していくシンデレラにワクワクが止まらない。
そして、初めに描かれた状況全てが複線となり、最後の回収もお見事。
魔法が出てきた際は、なんでもありやんか!と、ちょっと白けたが、魔法の行使条件等も論理的に決まっている枠からはみ出さず、読者側での推理しやすい状況に収めている。
Posted by ブクログ
最後までどう決着するか読めなくてハラハラドキドキ楽しかった。 真犯人はやっぱりかと思ってもそこに行き着くまでの過程や論証で十分楽しめる。途中あれ、二人はこの先もしかして……?って思ってたら「いや、そっちなんかい!」って最後思わず全力で突っ込んでしまった笑 全体的に逆転裁判がずっと頭の中チラチラしてたなぁ。
Posted by ブクログ
まず、シンデレラというお話とキャラクターが好きな人は読まないほうがいいです。本書のシンデレラは屁理屈吐きで、継母からの命令に「前向きに善処します」とか言ってスルーすてしまうようなキュアです。
本書はシンデレラをベースにしていますが、設定はかなり異なります。王城での舞踏会で王子殺害事件が発生し、シンデレラが容疑者として捕縛されます。事件発生以後は裁判が行われ、シンデレラは被告でありながら自己弁護するという流れです。シンデレラが屁理屈で場を翻弄していく流れが楽しく、また事件解決への流れはかなりロジカルです。ライトな文章ですが、ミステリーとしても法廷モノとしてもかなり読みごたえがある作品でした。
Posted by ブクログ
面白かった。
けど、たまに現れる今時のバカみたいなセリフの言い回しは無い方がいいな。
クロノア裁定官カッコ良かった。
オチがなかなか良かった。
Posted by ブクログ
童話をモチーフにしたリーガルミステリで、キャラのギャップも面白いとのことで読んでみたが…
う~ん、要素的には好きなジャンルなのにあまり好みの作品ではなかった。敬体で書かれているからか、入り込みづらさもあり、いまひとつ。
ただ、シンデレラの巧みな話術だったり、緊張感のある舌戦が繰り広げられる様など、テンポがよく飽きのこない展開は良かった。登場人物もキャラが濃いので覚えやすく、なんだかんだで平和なお話だったので嫌な気持ちはせず楽しめた。エピローグも良き♪
Posted by ブクログ
シンデレラが可愛くて美人で聡明で毒舌で、という厨二病患者さんの心と自認をくすぐる感じでしたがしっかりミステリーではありました。ダンロン、逆裁が好きな方はスピード感良く読めると思います。
Posted by ブクログ
想像していたシンデレラ像ががらりと砕ける、痛快な法廷ミステリー!
細やかな伏線もしっかり回収され、ミステリーとして良い筋の通し方がされていた。シンデレラでお馴染みの魔法が唯一現実と違う点だが、明確な弱点があることにより推理ができる範囲に収まっているのがとても良かった。
なによりシンデレラのキャラクターが面白い。
本家と主な家族設定は同じだが、作者オリジナルの性格により全く違う家族となっていた。
人は選ぶが、ここまでしっかり割り切られていると読んでいて楽しかった。
そして最後には衝撃の展開が待っている。
それにより、シンデレラの特徴的な性格の一端も上手く理由づけされていた。
ただしあまりに突然の展開であり、そこに至る伏線が少ない。納得感という面では少し薄いが、私はこの本にミステリー要素を求めて読んでいたため、満足である。
Posted by ブクログ
面白かった
どんでん返しとかはなかったが
グリム童話のシンデレラのような感じではなく
家族も含めキャラが立っていて
読みやすかった
最後にちょっとだけどんでん返しあるかなー
読みやすくてよかった
Posted by ブクログ
原作「シンデレラ」とは違い、シンデレラが虐められてるわけではなく、かなり仲良さそうにコメディしてて平和でよかったです。
ファンタジー世界でのミステリー自体があまり経験がなく、魔法なりがトリックに関わってくると理解するのに時間がかかるかなと危惧していましたが、実際にはあまり関わらず、オリバー王子の失踪に関してのみでそれも少しだけではあったのでさらさら読むことが出来てストレスを感じませんでした。