紺野天龍のレビュー一覧

  • 幽世の薬剤師2(新潮文庫nex)

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    今回も推理はしっかりしたわかりやすい解説がついていてとても読みやすく楽しめました。

    滞在先の村の人々に決断を促す霧瑚がとてもかっこいいです。自分の考えを押し付けるでもなく、あくまで個人の意見として伝える話術をもっているのが羨ましい。
    今回の問題は前回のものよりも考えやすい内容であったので、それを説明する霧瑚をどう描くかを著者は悩んだだろうなと感じました。

    個人的に少し気になっているのが、霧瑚は「転生」したのかということ。前作では生きたまま幽世にやってきたはずなのですが、これが今作でも謎のままの「右目」ともしかしたら関連していたりするのかも。

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    2022年11月03日
  • 錬金術師の消失

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    シリーズ2作目
    錬金術が存在する世界観でのミステリ

    前作同様に、事前に錬金術でできることやその他の条件など提示されているので、特殊設定ミステリとしてフェアだと思う

    今回はクローズドサークルの館もの(塔だけど)

    「神の子」が建造し「始まりの錬金術師」が住み着いたとされる、表面が液体水銀で覆われた奇跡の塔「水銀塔」
    第五神秘の解明に繋がる資料があるとの情報を受けて派遣されたテレサとエミリア
    そして、教会関係者、聖騎士、帝国の錬金術師、巡礼者との邂逅
    セフィラ教会の聖地で王国と帝国の間を流る川の中州に建つため、嵐による川の増水で陸の「孤塔」となった水銀塔で起こる、連続首なし死体事件
    犯人の動機

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    2022年07月11日
  • 錬金術師の密室

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    ネタバレ

    とても面白かったのですが、疑問に思ったことが1つ。

    族に襲われそうになり、咄嗟にエミリアが錬金術を使用したシーンがあったと思うのですが、あのときテレサとエミリアの首には爆発する首輪が付いていたように思います。
    錬金術を発動した際になぜ爆発しなかったのでしょうか?
    何か読み損じているところがあるかもしれませんが、わかる方が居れば教えて頂きたく思います。
    気になって仕方がありません。

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    2022年03月30日
  • 無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる(2)

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    1巻とは打って代わり、ラブコメとSFの融合を王道で行く話に変わりました。二人をくっつけないと世界が滅亡するけど、その事を当人には言えないから周りからどうするんだ、というところを、ハルヒっぽいSFチックな要素を交えて話が進んでいくので、楽しく読めました。1巻の設定が活かしきれていない点や、ヒロインが空気な点はちょっと残念だけど、次巻以降きっと活躍してくれると思います。

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    2021年12月30日
  • 錬金術師の消失

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    前作も好きだったので続編も読んでみることに。
    キャラクター小説としても楽しめ、ミステリの要素もたっぷりつめられていたので大満足。特に水銀の塔にまつわる謎が面白かった。次作からはもっとSF色が濃くなるのか? 期待して待ちたい。

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    2021年10月18日
  • 錬金術師の消失

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    カタカナの名前は覚えにくいのでメモを取りながら読んだが、ニコラ・フラメルとテレサ・パラケルススの推理合戦が火花を散らす展開で、448ページだったが3日ほどで読破できた.錬金術師と変成術師の葛藤、舞台となった水銀塔の管理者たち、教会関係の聖騎士たち、更には巡礼者たちが入り乱れたなかで、首なし死体が3つも発生し、ニコラとテレサが中心になって調査する.当初はニコラが優勢で、水銀塔の管理者に疑いを抱いたが、テレサの相棒エミリアの活躍やエミリアの古い友人の支援で真犯人を突き止める.最後に出てきたエミリアとシャルロッテのエピソードにはほっとする感覚が得られて良かった.それにしても、このような奇想天外な物語

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    2021年09月07日
  • 錬金術師の密室

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    錬金術が実在する世界を舞台にしたファンタジーミステリ。
    軍人エミリアは錬金術師テレサの同行者として、フェルナンド三世が「魂の解明」を実現したとして披露する神秘公開式へと赴いた。しかし式の前夜に三世の死体が密室で発見され、二人は事件に巻き込まれることに‥
    ラノベ風のキャラ設定、ファンタジー要素が入っているものの新本格っぽい謎の構成、ラストの意外な結末など読みやすく面白かった。
    シリーズ続編も出ているようなので読んでみたい。

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    2021年08月18日
  • 錬金術師の消失

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    ネタバレ

     今回の舞台は水銀でできた塔。そこでの密室殺人。
     異端狩りを追うテレサとエミリオ。
     敵国の錬金術師ニコル。
     どうやって密室で殺人を起こすことができたのか?
     遺体から首が切り取られていた意味は?

     ある意味凄い設定の嵐の山荘でしたぁ。

     面白かったなぁ。続きが楽しみ♪

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    2020年12月28日
  • 錬金術師の消失

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    ネタバレ

    ――

     これこれ。これだよ…こうでなくては! ひっっっさしぶりに帯文と感想がマッチしたわ。
     シリーズ二作目にして、陸の孤島/嵐の山荘もの。これはよくある構想自体はこっちが一作目、というやつかしら。
     錬金術、というファンタジーな部分をフルに活かしたこの水銀塔という舞台装置が、このミステリの核心でもあり“ミソ”でもあって、
     まぁ逆に云うとそれを素直に受け入れられるかどうかによって評価は分かれるんだろうなぁ。
     これは漫才ではない論争と同じようなものである。

     受け入れ、超えていくこと。それこそが、とまでは云わないけれど、そういう知性もある。


     タイトルに関しては、前作『密室』と比べる

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    2020年12月25日
  • 錬金術師の密室

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    ファンタジー&ミステリー
    錬金術師だからファンタジーだけど、
    密室の謎を解く。

    ちょっとラノベっぽかったし、
    あの作品のオマージュなんだろうみたいな所もあったけど勢いで読めた。
    次回作もぜひ!

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    2020年09月15日
  • 錬金術師の密室

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     〇〇×ミステリ、といえば?


     青春×ミステリなんてありがち。
     伝奇×ミステリや歴史×ミステリは妄想爆発してていい感じ。
     SF×ミステリはそれはもう相性が良いことが歴史的に実証されてると云ってもいいでしょう。
     本×ミステリ、珈琲×ミステリもまぁ、そこに必然性があれば楽しく読むけど。
    (ちなみに青春×ミステリはキャラクタ的に必然性があるということにしておく。なんでもありやな。青春だからね。)

     その点イロモノの今作は錬金術×ミステリ。

     いい加減ネタバレしてもいいんだろうけど最近のイロモノと云えば『屍人荘の殺人』が爆発的に売れたけど、あれも〇〇×ミステリですね。

     個人的にはこち

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    2020年05月18日
  • 錬金術師の密室

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    ネタバレ

    定番の探偵と助手もの。遊び人で破天荒なテレサと実直なエミリアという対照的な2人のやりとりが楽しい。

    ファンタジー×ミステリということだが、事件に関する細々とした伏線はあまりないので、情報がさっぱりしていて読みやすかった。(ミステリをあまり読まないので、単に私の読解力不足かもしれない)
    かといってストーリーが物足りないというわけでもなく、事件の謎に加えてテレサとエミリアの過去に関わる情報や世界設定の話が同時に繰り広げられていくので、各方面に面白かった。錬金術の階層構造や、錬金術師と国家情勢のつながりなど、今回詳細に描かれなかったものを含めて世界観の広がりにわくわくする。そういう点では、どちらか

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    2020年04月09日
  • 鬼の花婿 幽世の薬剤師(新潮文庫nex)

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    今回は、鬼。
    そう言えば、幽世に鬼がいない様に見えたのは、幽世とは別の異世界に集まっていたためなんですね。
    槐の正体は、意外だったけれど、異世界の中の鬼族の有り様は、その伏線だったのだろう。
    この後どの様に話が進んで行くのか、楽しみです。

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    2025年11月30日
  • シンデレラ城の殺人

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    面白かった。
    けど、たまに現れる今時のバカみたいなセリフの言い回しは無い方がいいな。
    クロノア裁定官カッコ良かった。
    オチがなかなか良かった。

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    2025年12月01日
  • シンデレラ城の殺人

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    童話をモチーフにしたリーガルミステリで、キャラのギャップも面白いとのことで読んでみたが…
    う~ん、要素的には好きなジャンルなのにあまり好みの作品ではなかった。敬体で書かれているからか、入り込みづらさもあり、いまひとつ。
    ただ、シンデレラの巧みな話術だったり、緊張感のある舌戦が繰り広げられる様など、テンポがよく飽きのこない展開は良かった。登場人物もキャラが濃いので覚えやすく、なんだかんだで平和なお話だったので嫌な気持ちはせず楽しめた。エピローグも良き♪

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    2025年11月10日
  • シンデレラ城の殺人

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    お城で殺人事件!?

    がっつりミステリで楽しかった。
    文体が現代っぽいのがちょっと気になるが。
    オチも良かった。

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    2025年11月08日
  • 魔法使いが多すぎる 名探偵倶楽部の童心

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    来栖志希は東雲大学一年で名探偵倶楽部の一員
    そこにある事件の相談に聖川麻鈴がある殺人事件の相談に

    師匠の光琳殺害事件の真相と真犯人と名乗る姉妹たち

    様々な伏線回収して気持ち穏やかに読めるミステリー

    ハード系が多いのでこの程よい心地良さ前作も読みたくなる優しいミステリー

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    2025年11月05日
  • シンデレラ城の殺人

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    シンデレラが可愛くて美人で聡明で毒舌で、という厨二病患者さんの心と自認をくすぐる感じでしたがしっかりミステリーではありました。ダンロン、逆裁が好きな方はスピード感良く読めると思います。

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    2025年11月05日
  • 聖女の論理、探偵の原罪

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    探偵の再生の物語。親しみやすい文章で、気軽に読める。
    旅行の移動中に読んだが、ミステリとして面白く1日で読み切ってしまった。

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    2025年09月29日
  • 神薙虚無最後の事件 名探偵倶楽部の初陣

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    初読み作家さん˙ᴥ˙

    作中作のノンフィクション小説を『名探偵倶楽部』の面々が多重推理しあう。

    ラノベ風?なのか、登場人物や会話文が厨二病すぎるし、回りくどすぎるし、強引だし、好みが分かれるかも。

    事件の推理合戦そのものは楽しめました。
    伏線もフェアなのである程度気付けます˙ᴥ˙

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    2025年09月29日