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Posted by ブクログ
〇〇×ミステリ、といえば?
青春×ミステリなんてありがち。
伝奇×ミステリや歴史×ミステリは妄想爆発してていい感じ。
SF×ミステリはそれはもう相性が良いことが歴史的に実証されてると云ってもいいでしょう。
本×ミステリ、珈琲×ミステリもまぁ、そこに必然性があれば楽しく読むけど。
(ちなみに青春×ミステリはキャラクタ的に必然性があるということにしておく。なんでもありやな。青春だからね。)
その点イロモノの今作は錬金術×ミステリ。
いい加減ネタバレしてもいいんだろうけど最近のイロモノと云えば『屍人荘の殺人』が爆発的に売れたけど、あれも〇〇×ミステリですね。
個人的にはこちらのほうがかなり好み。
錬金術、とは外れるけど大分類に上がって、所謂ファンタジー×ミステリといえば『折れた竜骨』とか『アンデッドガール…』くらい? 『クロック城』はあり?
あんまり成功例が無いのかしら。
どうにもファンタジーが「なんでもあり」という感じになってしまうと、そりゃミステリとは相容れなくなるわけで…
その点今作はバランスの良い配合で、ちゃんとフェアに書かれていて謎解きもさせてくれるし、とても気に入りました。☆3.8
しかも続くであろうというのが嬉しい…!
Posted by ブクログ
錬金術なるファンタジックな要素がメインとなっているものの、筋立てや論理の展開はいたって古風。あとがきに書かれているような講談社ノベルスの新本格系統を思い出すような、ロジカルに意外性を導き出すお話でした。
なので推理を組み立てていく過程を行っていくと頭でっかちというか、読んでいて平坦な印象になりかねないときもありますが、この作品では主人公の錬金術師とその相棒の軍人の水と油なペアのやり取りそのものも楽しく、早くいえば「キャラ立ち」しているので、その楽しさでするすると読めました。新鮮というほどでもなくても、読んでてストレスフリーな奇天烈風味なキャラクタの匙加減が自分にはちょうど良かったです。
真相にどれだけ綻びがないかまではともかく、錬金術という架空の魔術をメインとしてはいても、きちんとルールを敷き、「なんでもあり」にはしていないので、論理が通ったミステリとしてもしっかり収束していると思いました。
ただキャラクタものの宿命なのか、彼らのバックボーンについては「続編を待て!」というか、続編ありきな書きかただったのは、この物語そのものはちゃんと解決はしているとはいえ、仕方ないかぁ、と思うしかないかなと。その辺はお約束なようなもので、突っ込むのも野暮なのでしょうけれども、少し気になったのでした。
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