紺野天龍のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
カタカナの名前は覚えにくいのでメモを取りながら読んだが、ニコラ・フラメルとテレサ・パラケルススの推理合戦が火花を散らす展開で、448ページだったが3日ほどで読破できた.錬金術師と変成術師の葛藤、舞台となった水銀塔の管理者たち、教会関係の聖騎士たち、更には巡礼者たちが入り乱れたなかで、首なし死体が3つも発生し、ニコラとテレサが中心になって調査する.当初はニコラが優勢で、水銀塔の管理者に疑いを抱いたが、テレサの相棒エミリアの活躍やエミリアの古い友人の支援で真犯人を突き止める.最後に出てきたエミリアとシャルロッテのエピソードにはほっとする感覚が得られて良かった.それにしても、このような奇想天外な物語
-
Posted by ブクログ
ネタバレ――
これこれ。これだよ…こうでなくては! ひっっっさしぶりに帯文と感想がマッチしたわ。
シリーズ二作目にして、陸の孤島/嵐の山荘もの。これはよくある構想自体はこっちが一作目、というやつかしら。
錬金術、というファンタジーな部分をフルに活かしたこの水銀塔という舞台装置が、このミステリの核心でもあり“ミソ”でもあって、
まぁ逆に云うとそれを素直に受け入れられるかどうかによって評価は分かれるんだろうなぁ。
これは漫才ではない論争と同じようなものである。
受け入れ、超えていくこと。それこそが、とまでは云わないけれど、そういう知性もある。
タイトルに関しては、前作『密室』と比べる -
Posted by ブクログ
〇〇×ミステリ、といえば?
青春×ミステリなんてありがち。
伝奇×ミステリや歴史×ミステリは妄想爆発してていい感じ。
SF×ミステリはそれはもう相性が良いことが歴史的に実証されてると云ってもいいでしょう。
本×ミステリ、珈琲×ミステリもまぁ、そこに必然性があれば楽しく読むけど。
(ちなみに青春×ミステリはキャラクタ的に必然性があるということにしておく。なんでもありやな。青春だからね。)
その点イロモノの今作は錬金術×ミステリ。
いい加減ネタバレしてもいいんだろうけど最近のイロモノと云えば『屍人荘の殺人』が爆発的に売れたけど、あれも〇〇×ミステリですね。
個人的にはこち -
Posted by ブクログ
ネタバレ定番の探偵と助手もの。遊び人で破天荒なテレサと実直なエミリアという対照的な2人のやりとりが楽しい。
ファンタジー×ミステリということだが、事件に関する細々とした伏線はあまりないので、情報がさっぱりしていて読みやすかった。(ミステリをあまり読まないので、単に私の読解力不足かもしれない)
かといってストーリーが物足りないというわけでもなく、事件の謎に加えてテレサとエミリアの過去に関わる情報や世界設定の話が同時に繰り広げられていくので、各方面に面白かった。錬金術の階層構造や、錬金術師と国家情勢のつながりなど、今回詳細に描かれなかったものを含めて世界観の広がりにわくわくする。そういう点では、どちらか -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
プロローグ
第1章 〈夏への扉〉トンネル効果事件
第2章 氷結魔法事件
第3章 量子テレポーテーションの殺人
最終章 聖女の原罪、探偵の論理
エピローグ
元高校生名探偵の新道寺浩平と宗教団体「科学の絆」の聖女・天祢こと門倉綸が「信者」たちの事件に取り組む。
2人の関係性、それぞれの事件、そして真犯人。
細かい事件の真相はともかく、大筋は直感でわかる(真犯人は主要登場人物が出そろって関係性がわかったところでわかる)ので、もうひとひねりあるとミステリとしては面白かったかなと思う。が、物語として甘めの終わり方は安心できてよかった。