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「白銀の愚者」月詠(つくよみ)の暗躍は、姉である「国生みの賢者」金糸雀(カナリヤ)を救うためだった。月詠の目論見通り感染怪異「幽世(かくりよ)の薬師」となった空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、彼女の求めに応じ、薬を処方する。だが、それは最悪の結果を招き……。想い人を失い、悲嘆に暮れる御巫綺翠(みかなぎきすい)。想定外の事態に、戸惑い苦しむ霧瑚。二人の運命は再び交わるのか。現役薬剤師が描く異世界×医療×ファンタジー、第1部完結。
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Posted by ブクログ
6巻目は空洞淵霧瑚が現世か幽世のどちらで生きるのかが中心でした。その中でやはり御巫綺翠の存在が大きく、決め手は御巫綺翠であったようでした。私としては現世に居続けても良かったのにな、と個人的には思ったのですが、ストーリーの流れだからこれはこれで良かった選択だったのかなと思いました。
1~6巻を通して読んでみてこの「幽世」の世界観が上手く構成されていました(たまに自分も幽世に住んでみたくなるように思いました)。面白かった作品でした。
自分は恋愛小説を読むのがあまり得意ではなく、この物語も恋愛要素を含む箇所がいくつかありましたが、この物語ではその恋愛にフォーカスを置いているのではなく、怪異の正体を突き止める所にフォーカスを置いているので自分は嫌な気分にならず、スラスラと読めました。
Posted by ブクログ
ある日、目の前に突然不思議な少女があらあれ、気がついたら自分の住んでいた世界とは明らかに違う<幽世>という世界に連れていかれた海洞淵霧瑚。
彼は、<現世>では、漢方診療科に勤める薬剤師であった。
その<幽世>では、<現世>のこと、そして<現世>とのかかわりがあることで、こういった現象も起こることがあり、また、連れてきたその少女にも心当たりがあるということで、この地の神社の巫女を務める綺翠たちの元に身を寄せ、<現世>に戻る方法を探し始める。
巫女の綺翠はまた、怪異を祓う祓い屋としての強い能力も持っていた。そして、霧瑚は漢方薬剤師としての知識を生かし、祓うべき怪異の裏に隠れていた病気などを見つけ出し、綺翠に協力していく。その結果、いつしか<幽世>の薬剤師として名が知れ渡っていったのだ。
そして、まさにこの現象が、少女が霧瑚をこの<幽世>に連れてきた理由であった。主に、前巻までは、綺翠と霧瑚が怪異の原因を突き止めて、それを祓っていくのを中心に書かれ、この巻ですべての真相が一気に明らかになる。
各巻の怪異の裏に、霧瑚が連れてこられた少女が見え隠れしていて、とても彼女の存在が気になるとともに、時の流れを行ったり来たりして、何度か読まないと、理解しづらい場面もあったけど、わかった時とてもああなるほどとすっきりした。
そして、綺翠と霧瑚の今後がとても楽しみ。
Posted by ブクログ
幽世の薬剤師6作目。
前作にて、月詠の思惑通り、「どんな病も治せる薬師」となってしまった空洞淵が、
幽世を作り出した際の因縁の先祖の生まれ変わりでもあり、
幽世の創造主、金糸雀の病を無事治したものの、その体は現世に帰ってしまった。
(厳密に言うと全く同じ現世ではないということだったが、
そこは難しいので割愛)
ただ空洞淵も綺翠も幽世に戻ることを願っており、
双方向から戻る道を探していた…。
当然、幽世に戻れて良かった、良かった、という結末なのだが、
現世に戻った空洞淵に恋バナは必要だったのか?という疑問は残る。
幽世から戻って人との接し方が変わった空洞淵に恋心を抱いた看護師が、
単なるあて馬っぽくて可哀相だった。
そして大団円で終わったと思ったら、これは第一部の終わりだったらしい。
かなり大きな山場を越えてしまったけど、どう話が続くのか?
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