あらすじ
薬剤師として働く空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、自身が専門とする漢方と現代医療の狭間で苦悩していた。そんなある日、病院からの帰り道で不思議な少女に出会う。「幽世(かくりよ)の薬師様、お迎えに上がりました」――気が付けば、そこは携帯の電波も届かぬ異界であり、さらに、謎の感染現象に苦しむ人々が溢れていた。これは病か。あるいは、怪異か。現役薬剤師が描く漢方×異世界×医療ミステリー、開幕!
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幽世に誘われた漢方薬剤師が、この世界で起きているパンデミックの真相を解き明かしていく。
紺野先生は初めてでした。
正直に言うと、帯買いですが(^^;
私はこういう物語が好きなので、出逢えて良かったと思いました。
漢方医学を学んでみようかな(^^)
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これ好き!
是非ともアニメ化してほしい!
異世界ものではあるけれども転生ではない……巷に溢れる異世界ものとは少し経路が違う異世界もの。
怪異を薬で祓う?なんて発想、面白すぎるわ!
ハイブリッド作品。
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面白いこと考えましたねえ!
漢方の薬剤師 実家は何代も続く漢方の家
実家の屋号は 伽藍堂
異世界に連れてこられ 吸血鬼に血を吸われた女の子たちの治療に漢方薬を試みる。
漢方って 病気の原因は問わず 出た症状を治めていくものなんですね。
最後に 吸血鬼にわざと襲われ その子の身体と心が違う性に支配されてることを 教える。
最後に前 薬剤師さんがいた薬局を掃除すると
なんと 実家の屋号 伽藍堂と書かれていた。
実の世界の隣に寄り添っている異世界
ここからの続きも楽しみです。
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こんなにもワクワクしながら一気に読み切れた小説は久しぶりに会った。登場人物にそれぞれ個性があり、没入してしまう!
漢方薬剤師が幽世という異世界に飛ばされ、そこで起こる怪事件に薬剤師や漢方の知識で立ち向かうお話。
薬学の知識がある人が読むと、漢方の名前や病気の名前に聞き馴染みがあって、また違った意味で面白さを見いだせるかもしれない。
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幽世での怪異を払う、設定もおもしろかった!
謎解きも二転三転して
別シリーズの錬金術師を彷彿とさせて
読みごたえがあった。
シリーズ化されて、長く読みたい
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想像を超える物語力!
医療ミステリーの中では1番面白くて好きな[知念実希人]が絶賛と帯に書いてあり期待して読んだ。
いつものあやかしファンタジー小説だと思ったら大間違い。漢方薬師が主人公なのだけど、現実世界を舞台にしたとしても面白そうだけどそこに何でもありの異世界を絡めてきたから縦横無尽のストーリー展開に難しい漢方知識が混ざってまぁ難しいやら面白いやら!シリーズ化してくれてありがとうございます!!
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異世界ものシリーズ。
薬剤師という職業が主人公なのにひかれて読んでみた。全体的に面白かった。
吸血鬼になってしまう事象を現代に当てはめて解決しそうになったところには感心したし、
ファンタジーと現代医療、どっちもが存在していて、でも基本はファンタジーだよという頭があれば十分楽しめる!
個人的には恋愛要素はなんだかちょっとって感じではあったけど。全体的には面白い!
最初は期待していなかったのですが面白かったです。
何というか賢者の金糸雀は主人公のお祖父様の事を知っていたのかな?そんな感じがするのですが…先が楽しみです。
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現世で漢方薬の薬剤師だった青年、空洞淵が幽世に招かれてしまったお話。
このお話での「幽世」は、
妖怪や物の怪、異能を持つ人間を現世から切り離した世界ということらしい。
その幽世の創造主ともいうべき三つ目の美少女金糸雀は先読みの力があるものの、
自分の妹、月詠の動きだけは読めず、
その月詠の招きで(悪だくみで?)空洞淵は幽世に連れてこられてしまった。
いきなり白髪の鬼に襲われそうになったものの、
金糸雀にはなぜか気に入られているし、
預けられた先の巫女姉妹は、
姉は美人で、妹はかわいらしく料理も上手い、
薬剤師として働ける打ち捨てられた薬局もあると、
さすがに都合良すぎでは?
吸血鬼になるという「病い」に苦しむ人々のために、
その原因だと疑っていたヒ素の入ったおしろいを一気飲みする根性は買うけど。
この世界の要、「人々の認識が現実を書き換える」というところが、
ちょっと難しくてついていけなかった。
病は気から、が実際に病気になるってこと?
子供たちが口裂け女の噂話を信じると、口裂け女が実際に動き出すってこと?
卵もないのに鶏が生まれるってこと?
よくわからなかった。
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異世界ものではあるが、医療の方が強いので私は好きでした。それに病も現実的な感じで。
続編も期待。
ただ、名前の読み方が笑 毎回何って読むんだっけ?となってました笑
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現役医師の知念実希人さんが描かれる医療ミステリがおもしろいように、現役薬剤師が描かれる医療ミステリもやはり期待を裏切らない。
異世界とか怪奇現象とか言うと非現実的に思えてしまいますが、病として考えると見えてくるものがある。
推理しながら読むのも楽しいですね。
シリーズになってるようなので、次の作品も読んでみたいと思いました。
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現代の漢方薬剤師が幽世に連れてこられて、謎の感染現象に挑んでいきました。
怪異の感染という発想が異世界ならではの設定だなぁと思いますが、現代も認識は噂で広まるので同じようなものかなとも思いました。
他の本でも「幽世」というのを目にしたことがありますが、この本の幽世の説明はわかりやすくて「なるほど」と納得できました。
エピローグでは空洞淵と幽世の関係が少し出てきたので、次はもう少し掘り下げられるのか楽しみです。それにしても珍しい名前です。
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主人公が巻き込まれた異界というのが結構意味ありげで面白い。根源怪異と感染怪異!この考え方には大いに同意するところあり。主人公の薬師の空洞淵霧瑚と美少女巫女の御巫綺翠の二人とも結構生真面目で、そこがいいかも。まあ、二人は最初からいい雰囲気だねえ。ただ、挿絵がねえ、美少女に見えない。今回は吸血鬼に関する騒動。
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知念さんの「天久鷹央」シリーズが好きなので、帯に知念さんのコメントが書いてあり、釣られて買った。正直リアリティ薄そうと舐めてた。でも、この世在らざるものとの共存、その中での言葉の言い回しがわかりやすいが、複雑でとても楽しんだ。特に薬師の彼が人々のためにおしろいを自ら飲み込み危険性を示した、その場面の彼の命をかけてでも誰かを守ると言った異常なその行動が心に響いた。できないから、非現実的だから諦めるのではなく、できる最大限を尽くすその姿がカッコよかった。
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漢方薬の薬剤師が、突如幽世へと連れていかれた。
一体何故連れてこられたのか、という謎と
最初の襲ってきたものはなんなのか、という謎。
生活には困らない状態ですが、主人公自体が
何だかこう…浮世離れしているような?
淡々としているというよりも、さらさらと。
主人公以外は、何だか個性がある、ような??
さらっとしているせいでしょうか?
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漢方をテーマにしたファンタジー。原因がわからなくても対処療法が出来るなんて漢方ってすごいんだな。主人公の謎解き要素もあり楽しかった!
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薬剤師として働く空洞淵が漢方の知識を武器に謎の感染現象の解明に挑む物語。漢方を題材にしている点に興味が湧くし、吸血鬼化の原因も意外なもので面白かった。次巻も読んでみようと思う
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これは、いわゆる「あるある」の異世界転生物語!薬草とかが登場するから、和風、中華風の世界で、症状とか薬とかの名前がほんとにありそうな感じで(本当にあるかもしれんけど)、リアリティーがあった。もし、薬で「ウルトラキュンスリム」とかさ、そういう名前だとさ、「?」ってなっちゃうもんね。(=^▽^)σ
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漢方の知識に詳しい主人公が転生し、異世界で漢方の力を使いながら人々の病を治していく。漢方や医学を通じて異世界の病の謎を解き明かすミステリー要素、出会う女性みんなに好感を持たれるハーレム要素、病に犯された者たちとのアクション要素、と色々な要素があるが、複雑な心理描写はあまりなく台本のような形で物語がサクサクと進むためとても読みやすい。深い洞察をせず気軽に読むのに最適。
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漢方×異世界×医療ミステリーとの紹介文があって読んでみた。
医療ミステリー色は薄いかな。
紺野天龍さんの作品は錬金術師シリーズの方が私の好みです。
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漢方×異世界×医療ミステリー
漢方系薬剤師の青年が、幽世(かくりよ)と呼ばれる並行世界的異世界(和風テイスト)に迷い込む、というか誘われ込む。
彼は、自分の漢方の知識を活かして、幽世の吸血鬼症のパンデミックの収束に奔走する。全てを怪異とするのではなくて、その根本原因からの根治を目指す。
文庫の紹介に現役薬剤師とありますね。またしても特殊資格士作家。
青年は、幽世で自分の薬屋を開業しましたので、シリーズ化されています。
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幽世だとか魔界だとか、異次元で活躍する話が多くなってきた。読めない名前とかも。ストーリーもわかりやすい。YGに分類される小説。2023.8.29
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異世界✕薬師✕漢方✕という設定に興味を持ちました。
シリーズ1作目との事で少し説明の部分が多い印象だけどシンプルな内容に読みやすい文体。
現代社会の差別や精神的な問題、ジェンダー問題、霧湖と綺翠との関係、なかなか盛り沢山でした。
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異世界に迷い込まされた?漢方医。
現代知識を活かして異世界で活躍するというのはオーソドックスな設定ではあるが世界観がユニーク。
先読みできるわかりやすい伏線の貼り方。
途中までは続き買うの悩むな、と思ったが、ひと段落からのもうワンターンでそこそこ楽しめたので続きも読もう。
2023.7.28
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ファンタジー×医療ミステリーで、しかも漢方薬ということで、どんな世界観だろうかと手に取った。
異界に転移させられた漢方薬剤師が異界の感染症の謎を解き明かす。
江戸時代から明治時代を混ぜた感じの異界の雰囲気と漢方医療は馴染んでいる。
薬剤師は、なぜ異界に転移させられたのか?そこに何があるのか興味深い。
Posted by ブクログ
漢方薬剤師が明治初期(?)位の世界観な幽世に転移してしまい、怪異になってしまう病理を解明診断、処方して解決するお話
漢方と神事の専門的な描写が出て来るので戸惑うけれど、それも作風かと思う
果たして彼は現世に戻れるのか
気になるのは時間の概念
幽世に行ってしまった彼が現世に戻った時、時差どれくらいあるんだろう
主人公、その辺気にしてなくてびっくりする(苦笑)
転移させられた理由も、戻れるのかもまだ分からない導入部
幽世の住人、綺翠との淡く繋がる関係も、現世に戻ったらどうなるのか気になる所です
Posted by ブクログ
期待していたが、期待が高すぎたのか、あんまりだった…
世界観の構築は、やや難しく、わかったようなわからないような…
キャラ設定も、イメージと性格があわず、性格もウケ狙いのような性格多い。
私も薬剤師だか、とってつけたような漢方と医学のひけらかしにちょっと鼻白む。
幽世としなくても、現代または過去において、現代医療と民間伝承の差を埋めるものとするなら、より良かったかも。