あらすじ
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する。VR世界にプレイヤーを閉じ込め、数多の被害者を生んだ『SAO事件』。
そこには、迷宮入りとなった「連続殺人事件」が存在していた――。
《アルヴヘイム・オンライン》の世界で探偵事務所を開いていた少女スピカと助手の俺は、とある手記を偶然入手する。それはSAOの難解なダンジョンに閉じ込められた後に起きたという、おぞましき凶行の記録。未解決の殺人事件の真相を調査しようと意気込むミステリマニアのスピカとともに、事件現場になったという新生アインクラッド二十層《ひだまりの森》の片隅にたたずむ《迷宮館》を訪れ、推理を始めるが……。
謎が紐解かれたとき、あなたの認識は覆される。SAO×本格ミステリ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
SAOの世界観も、デスゲームやミステリとしての面白さも、スパイスのような青春物もぜんぶ楽しめる、見事にまとまった一作だった。閉じ込められた館ものミステリとしての真相も楽しめたし、オンラインゲームだからこそ存在する伏線・叙述トリックも見事だったので、最初から最後まで一気読みせずにいられなかった。SAOについてはあまり詳しくないのだけれど、それでも語り手の『俺』の置かれた立場から最終的な決着までの展開も美しく、ラストは本当に良かったと安心して読み終えることができるほどだった。
Posted by ブクログ
SAOの本格ミステリ。
そこまで期待せずなんとなく買いましたが想像以上に素晴らしかったです!!
ゴリゴリの本格ミステリでした。
SAO要素は取って付けた感じではなく、ちゃんと『SAOの世界ならでは』の要素が盛り沢山です。
これ書くの大変だっただろうなと思います。
読んでて僅かに覚える細かい違和感もきっちり全部伏線回収されるのでとても心地良かったです。
SAOが好きなら是非とも読んでほしい。
SAOを知らなくても楽しめるとは思いますが知ってた方が理解しやすくてより楽しめると思います。
Posted by ブクログ
謎解きに多少無理矢理感はあるものの、全体的には良かったんではないだろうか。
謎の手記の正体とは?
それがわかっただけでも、読む価値はあると思う。
本格ミステリとはなんなのか?詳しくないけど、うん、そういうこともあるかな?
と思えるラスト。
このギミックは本家でもありましたね。
SAOのスピンオフ小説として、一定の役割は果たしたと思います。
Posted by ブクログ
すっかり見逃していて、結構探し回って購入しました。
SAOの世界観で本格ミステリーをというコンセプトの1冊。迷宮内に2つのパーティが囚われ、次々と人が死んでいくという展開。雰囲気は悪くない。けどちょっと凝りすぎな感じもします。20層にある迷宮に強すぎる敵、ほぼヒントになってないヒント、一番気になるのは手記の書き手であるイアソンは一度も地下に降りてないのに何故地下のマップがあるのか。
試みは面白いのでこういう遊びは続けてほしい。
あとネタバレになっちゃくかもですが、ちょっとだけ「HALLO WORLD」を思わせますね。
匿名
まさかのSAOでのミステリーという無理難題とも言える話を上手くまとめていて驚嘆した。トラックもVRMMOならでは。かの綾辻氏の館シリーズを彷彿とさせる展開もお見事!