万城目学のレビュー一覧
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ネタバレおもしろいと聞いて読んだ。
鹿男って笑
「あをによし」は奈良の枕詞とのこと。
鹿男in奈良みたいなことだろうか。
奈良の女子校に赴任した先生に、鹿が話しかけたことから物語は進む。
鹿「目をもってこい」
先生「目って何!?」
具体的な内容は触れずに、鹿は人間のためだ、大変なことになる、と告げる。
信じていない先生に鹿は印をつけ、そこから先生の鹿化が始まる。
自分の顔がどんどん鹿になっていくが、他人には人間に見える。
怖くなり先生はようやく鹿の言うことを信じて「目」を探す。
雌鹿なのにおっさん口調、神様の使いだからかとても偉そう。
もっと具体的に教えてくれても良いじゃないかと鹿に腹が立った。
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Posted by ブクログ
現代に生きる吸血鬼の女子高生のお話
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見た目は普通の高校生、でも実は吸血鬼。
平穏な日々を送る嵐野弓子のもとに「Q」が出現、試練と冒険の幕が開く!
吸血鬼の一族である嵐野家。でも、現代の吸血鬼は人間社会に溶け込んでいて、人の血を吸うなんてもってのほか! 嵐野家の一人娘・弓子は親友のヨッちゃんと楽しい高校生活を送っていたが、ある朝突然「Q」というトゲトゲのばけものが出現。弓子が17歳の誕生日を迎えるまでの10日間、人の血を吸わないか監視に来たと言うのだが……。
「Q」にまつわる秘密、親友の恋の行方、そして巻き起こる大騒動の結末は……!?
ミラクル -
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Posted by ブクログ
駅伝と野球を題材に、中編の二部構成となっている。
二話とも少し不思議な体験が絡んでいるものの、感想は、爽やか、である。
駅伝の方は、なぜ新選組?と思いつつ、新選組好きの私としては、思いがけない登場で嬉しかったが、新選組でなくてもいいわけで、もうちょっと深い仕掛けがあったほうが面白かった。
野球の方は、戦時中の若者が助っ人として登場するという話だが、飲み屋のバイト明けで絶賛二日酔いの現代の若者と戦争に動員される運命にある当時の若者が、同じチームで野球をする。同じ若者なのに置かれている状況の違いに考えさせられるものがあるが、野球を介すことで、そこまで重たく引きずられるわけでもない。なんだか、すごい -
Posted by ブクログ
前作『あの子とQ』の続編。
ではあるものの、嵐野弓子がメインではなく短編連作。
・あの子と休日
→前回のバス事故で乗っていた全員が軽傷、無傷だったことがどうしても新聞部員「須佐見」は納得できない。
その秘密を握るはずと目をつけた相手「よっちゃん」を取材するため近づいた。そしてなぜか高校生クイズ番組によっちゃんと嵐野弓子と一緒に参加する羽目に···。
・カウンセリング·ウィズ·ヴァンパイア
→『サク』の大昔話。
・あの子とO
→ヴァンパイアが経営する人手不足ピッツァ店。そこの小学生の双子『ルキア』『ラキア』と店に応援として働きにきたピッツァ職人の『オーエン』のお話。
本書も面白い -
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ネタバレ目次
・三月の局騒ぎ
・六月のぶりぶりぎっちょう
京都で、出会うはずのない人と出会うシリーズ。
『八月の御所グラウンド』に続く第二弾。
「ぶりぶりぎっちょう」とはまた、面妖なものを見つけてきたな、という感じ。
平安時代から続いていた球技というか、子どもの遊びの名前らしいのですが、正直言ってこれは出オチ。
ぶりぶりぎっちょうである必要性はない。
そもそもテーマは本能寺の変だし。
語り手は滝川という高校の日本史教師。
研究発表会のため同僚と京都に来たのだが…。
朝、見覚えのないホテルで目を覚まし、死体を発見してしまい、知り合いがことごとく別人のような言動(堅気じゃないっぽい)を取り、ボス(織 -
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Posted by ブクログ
京都、奈良に続いての大阪のお話。例によって「こんな話あるかぁ⁉️」な話で面白かったです。
鳥居と言うキャラに途中はイライラしながら読んでました。スパイス効かせすぎ(笑)
あと、まさかの「鹿男」に登場した難波先生再登場!
二つの話は同じ世界の話だったんですね。
この話の鍵の一つに「父から息子へ」ってのがあると思うのですが、読み終わって、自分は一体どれだけの事を自分の息子と向き合って伝える事ができたんだろうか…ってなことを考えてしまったです。
それと、女性の懐のデカさには白旗です。
大義やら名分やらと偉そうにしてるかもしれませんが、結局、なんやかんやで、男性は女性には敵わんのですよ。こそこそ悪巧