万城目学のレビュー一覧

  • 八月の御所グラウンド

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    直木賞受賞作ということで巡り合った本作。
    読み易くさらっと読めたけど、京都の情景が目に浮かぶような作りで心に残った。
    万城目学氏の他の作品も読んでみようと思った。

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    2025年10月29日
  • 鹿男あをによし

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    ネタバレ

    おもしろいと聞いて読んだ。
    鹿男って笑
    「あをによし」は奈良の枕詞とのこと。
    鹿男in奈良みたいなことだろうか。

    奈良の女子校に赴任した先生に、鹿が話しかけたことから物語は進む。
    鹿「目をもってこい」
    先生「目って何!?」
    具体的な内容は触れずに、鹿は人間のためだ、大変なことになる、と告げる。
    信じていない先生に鹿は印をつけ、そこから先生の鹿化が始まる。
    自分の顔がどんどん鹿になっていくが、他人には人間に見える。
    怖くなり先生はようやく鹿の言うことを信じて「目」を探す。

    雌鹿なのにおっさん口調、神様の使いだからかとても偉そう。
    もっと具体的に教えてくれても良いじゃないかと鹿に腹が立った。

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    2025年10月27日
  • プリンセス・トヨトミ

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    楽しめました。
    堅苦しい話かと思いきや
    エンタメ要素や人情話もあり
    作家さんの地元愛を感じる作品です。

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    2025年10月25日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    現代に生きる吸血鬼の女子高生のお話
    
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    見た目は普通の高校生、でも実は吸血鬼。
    平穏な日々を送る嵐野弓子のもとに「Q」が出現、試練と冒険の幕が開く!
    
    吸血鬼の一族である嵐野家。でも、現代の吸血鬼は人間社会に溶け込んでいて、人の血を吸うなんてもってのほか! 嵐野家の一人娘・弓子は親友のヨッちゃんと楽しい高校生活を送っていたが、ある朝突然「Q」というトゲトゲのばけものが出現。弓子が17歳の誕生日を迎えるまでの10日間、人の血を吸わないか監視に来たと言うのだが……。
    「Q」にまつわる秘密、親友の恋の行方、そして巻き起こる大騒動の結末は……!? 
    ミラクル

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    2025年10月23日
  • 鴨川ホルモー

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    ネタバレ

    バイト先の人に勧められて読んでみた

    ホルモーがなんのことか全くわからず読んでたけどなんか興味失わず最後まで読めて面白かった
    さすがに女なのでわんちゃん楠木さん安部のこと好きなんちゃんって気づいてました
    作者は何をしてたらこんなこと思いつくんや

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    2025年10月22日
  • ザ・エッセイ万博

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    万城目さんのおもしろエッセイ
    大好きなヨーロッパ企画さんとの舞台、その裏話も聞けてよかったです
    自費出版の話、チャゲとの合作の話や、
    早生まれの甘え?での津村記久子さんとの話、
    森見さん、綿矢りささん、京極夏彦さんなど、集まった小説家メンバーがほぼ早生まれ(小川哲氏は12月年末)という不思議法則は面白かった
    タイトルにもなってる万博は、トルクメニスタンのモニュメントと俺、犬と俺で、笑ってしまった

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    2025年10月19日
  • 八月の御所グラウンド

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    万城目さんの作品は、いつも映像が頭に浮かんでくるから不思議だ。
    NHKでドラマ化して来年の8月に放送して欲しい。

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    2025年10月17日
  • 八月の御所グラウンド

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    駅伝と野球を題材に、中編の二部構成となっている。
    二話とも少し不思議な体験が絡んでいるものの、感想は、爽やか、である。
    駅伝の方は、なぜ新選組?と思いつつ、新選組好きの私としては、思いがけない登場で嬉しかったが、新選組でなくてもいいわけで、もうちょっと深い仕掛けがあったほうが面白かった。
    野球の方は、戦時中の若者が助っ人として登場するという話だが、飲み屋のバイト明けで絶賛二日酔いの現代の若者と戦争に動員される運命にある当時の若者が、同じチームで野球をする。同じ若者なのに置かれている状況の違いに考えさせられるものがあるが、野球を介すことで、そこまで重たく引きずられるわけでもない。なんだか、すごい

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    2025年10月12日
  • あの子とO

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    前作『あの子とQ』の続編。

    ではあるものの、嵐野弓子がメインではなく短編連作。

    ・あの子と休日
     →前回のバス事故で乗っていた全員が軽傷、無傷だったことがどうしても新聞部員「須佐見」は納得できない。
    その秘密を握るはずと目をつけた相手「よっちゃん」を取材するため近づいた。そしてなぜか高校生クイズ番組によっちゃんと嵐野弓子と一緒に参加する羽目に···。

    ・カウンセリング·ウィズ·ヴァンパイア
     →『サク』の大昔話。

    ・あの子とO
     →ヴァンパイアが経営する人手不足ピッツァ店。そこの小学生の双子『ルキア』『ラキア』と店に応援として働きにきたピッツァ職人の『オーエン』のお話。

    本書も面白い

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    2025年10月07日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    血を吸わない吸血鬼一族っていう設定がまず面白く、主人公の女の子とその周囲の友人たちはみなキュートで微笑ましい。
    いつもの通り、深く意味を考えるだけ無駄になりそうな、ユニークであり、ある意味脱力しそうなネタが色々と散りばめられていて、なんだかんだ楽しく読めた。
    がしかし、終盤のこの展開はちょっとやりすぎというか、もっとシンプルな救出の形にしてもよかった気はする。

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    2025年10月05日
  • 八月の御所グラウンド

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    読み始めたのが7月末、8月の〜と言うタイトルにに惹かれて読んだのですがこの時期に読めてなんだか良かったと思えました。
    京都を中心に巻き起こるファンタジーは、行った事もない見たこともない景色や匂い感じさせてくれたり、優しい気持ちになったり切ない気持ちになったりすごく私に合っている作品とも感じました。

    2025年7月29日

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    2025年10月05日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    個人的初の万丈目学作品。"万丈目"というと20世紀少年の党首を思い出すのもあって、カルトっぽい小説書くのかなとか超絶偏見持ってたんですけど、本作はめちゃめちゃポップでコミカルな作品で驚きでした(どうでもいい)。コミカルと言いつつ、バス事故の緊張感ある描写だったり、ハートフルな結末であったり読み応えありつつもサクッと読めてどなたにでもおすすめの一作でした。よっちゃんのキャラ好き。スピンオフ出てるみたいなので、そのうち読みたいです。

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    2025年09月30日
  • 八月の御所グラウンド

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    八月に読むべきだった。ジリジリと暑い大文字焼きの頃終戦記念日の頃に。

    駅伝の物語から始まり、草野球のメインストーリーへ。関係ないようで微妙に繋がっている。
    方向音痴の駅伝ラストランナー、サカトゥーが疾走する横で、新撰組が刀を振り走る。
    笑った。

    御所Gでは、クラブのママのちゅーのご褒美獲得を目指して、30年間真夏の野球大会が続いている。

    『フィールドオブドリームス』を彷彿とさせ、余韻が良い物語。万城目ワールドにハマり込み、『しゅららぼん』読み直したくなった。

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    2025年09月29日
  • 八月の御所グラウンド

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    すごく読みやすかった
    マラソン、野球、二つのテーマで、どちらも万城目さんらしいミステリーがあり心が温まる

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    2025年09月27日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    ネタバレ

    目次
    ・三月の局騒ぎ
    ・六月のぶりぶりぎっちょう

    京都で、出会うはずのない人と出会うシリーズ。
    『八月の御所グラウンド』に続く第二弾。

    「ぶりぶりぎっちょう」とはまた、面妖なものを見つけてきたな、という感じ。
    平安時代から続いていた球技というか、子どもの遊びの名前らしいのですが、正直言ってこれは出オチ。
    ぶりぶりぎっちょうである必要性はない。
    そもそもテーマは本能寺の変だし。

    語り手は滝川という高校の日本史教師。
    研究発表会のため同僚と京都に来たのだが…。
    朝、見覚えのないホテルで目を覚まし、死体を発見してしまい、知り合いがことごとく別人のような言動(堅気じゃないっぽい)を取り、ボス(織

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    2025年09月21日
  • 八月の御所グラウンド

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    ネタバレ

    アメリカのユダヤ系作家、バーナード・マラマッドの「Natural」(汚れた白球)やケビンコスナーの「フィールド・オブ・ドリームス」を思い出した。

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    2025年09月21日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    コミカルで主人公も応援したくなる性格をしていて、読みやすい本を求めている方にはおすすめな一冊だと感じた。予想外な展開もあり、どんどんと読み進めることができた。

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    2025年09月21日
  • あの子とO

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    今回はスピンオフ的な作品集だった。
    相変わらずヨッちゃんが面白い。
    本当にキャラが良い。
    双子の吸血鬼が登場する表題作とクイズ&ゲーム大会に出場する『あの子と休日』は、基本コミカルだけど要所要所でクールだったり切ない場面があってとても良かった。
    前作のQもオーエンも結構好きなので、再登場するの待ってます。
    一方、佐久の過去を知ることになる『カウンセリング・ウィズ・ヴァンパイア』は、終始シリアスで驚いた。
    「あれっ少しも笑うとこ無いぞ?」と新鮮味を感じた。
    このシリーズ楽しいので、続編出てくれたら嬉しいなあ。

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    2025年09月18日
  • ザ・エッセイ万博

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    エッセイタイトルには、名前にも因んで歴々「万」が付いていて、今回は絶妙なタイミングでの万博とは流石である。

    「少年昭和時代」
    年代は違うものの共感できる昭和を見事に笑いに転じている。

    万筆舎の2編、Xで少し垣間見ていたが、そんな経緯があったとは・・・リアルタイムで参加したかった。
    V3、ネットで購入しようかと思ったけれど、大阪の本屋さんで買います。
    しかし、大阪に行く予定が当面ない。けど、無理やりでも行く用事を作ります!

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    2025年09月18日
  • プリンセス・トヨトミ

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    京都、奈良に続いての大阪のお話。例によって「こんな話あるかぁ⁉️」な話で面白かったです。
    鳥居と言うキャラに途中はイライラしながら読んでました。スパイス効かせすぎ(笑)
    あと、まさかの「鹿男」に登場した難波先生再登場!
    二つの話は同じ世界の話だったんですね。

    この話の鍵の一つに「父から息子へ」ってのがあると思うのですが、読み終わって、自分は一体どれだけの事を自分の息子と向き合って伝える事ができたんだろうか…ってなことを考えてしまったです。
    それと、女性の懐のデカさには白旗です。
    大義やら名分やらと偉そうにしてるかもしれませんが、結局、なんやかんやで、男性は女性には敵わんのですよ。こそこそ悪巧

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    2025年09月17日