あらすじ
テレビドラマ化もされた大ベストセラー、ついに電子化。
大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声が鹿が話しかけてくるまでは。「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは?古都を舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー!
感情タグBEST3
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やべぇ、おもろい
卑弥呼を物語にからませるか!?ふつー
書いた人、頭おかしいわ(褒め言葉
そのくせ妙に切なく終わる
児玉清さんの解説もいいな〜
マジメニマナブは笑った
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奈良を舞台に繰り広げられるファンタジーの物語。関東から奈良の女子高に赴任した「おれ」が、突如、鹿の「運び番」に任命されたことを鹿から告げられます。1800年続く儀式を無事成功させ、日本の滅亡を防ぐことができるのか…?神話や史実に基づくこの物語は、他にはないおもしろさがあり、一気読みしてしまいました。
ドラマが大好きだったので、原作を手に取りましたが、原作も大好きになりました。大枠は同じですが、ドラマと原作で少し違う部分があって、楽しめました。
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万城目学さんの作品は初読みながら、面白かった~。
人が鹿化していくなんて、何この展開?と思いつつ、あっという間に引き込まれ、どんどん読み進めた。
奈良の高校に産休教員の代行で派遣された「おれ」がある日鹿に話しかけられ、昔から伝わる「目」を取り戻すよう鹿から指令を受けるところから、話が一気に深まる。
クラスの生徒、イトとの関係性の変遷も面白く、最後はホロリとしてしまった。
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「かのこちゃん〜」以来、万城目作品は2作目。森見作品も変わらず好きだが、「夜は短し〜」のような作品が最近見られないので物足りなかったところ。他の作品も読んでみよう。スケールの大きさと話のくだらなさとのバランスが良い。坊っちゃんエッセンスはどうせなら最後まで効かせてほしかったが、経験がなくとも手に汗握る展開を見せる大和杯の剣道試合や大災害と鹿化を防ぐために奮闘する主人公とヒロインのあれやこれやなど見所満載で最後まで面白かった。今度地震があったらこの本を思い出しそう。
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藤原くんは赤ペンを鼻と上唇の間に挟み、ちたく間抜けな顔で、のところ綾瀬はるかの顔を連想してしまう。でも、それでまた物語に気持ちが入っていける。テレビドラマを見ているからこそのイメージ。
本当に大事なことは、文字にしてはいけない。言葉とは魂だからだ。
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とても面白かった!ドラマ版は知らなかったけど、観てみたくなった。
地震というワードでなんだか今年読んだことにちょっと運命も感じたり…
分厚いけど気にならないくらいサクッと読めた。
歴史のお勉強にもなるかも。
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モルホーシリーズに続いての三冊目。
万城目ワールドと言いますか、独自の世界観は健在。多分この世界観にハマってしまったからこの本手に取ったんだと思います。
奈良市民としては奈良の風景描写が手に取るように浮かびました。
伏線もきっちり回収されていて面白かった!
次は大阪にしようか?それとも滋賀?
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この本にハマってから頻繁に奈良に通っています! 物語の終盤、きれいに伏線回収されていくのが気持ちいいです。最後、鹿が愛おしくなってしまった笑 奈良好きな私の大好きな一冊です。
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テンポよく読めて、実に面白かった。
これをドラマにするとは、何を考えていたんでしょうね。
玉木宏の顔を鹿にするなんて。
テレビも元気だったな。
一気に読み進めました。
最近再放送でドラマを全編見て小説も読みたくなって購入しました。小説の設定とドラマの設定が少し違っていたものの大変興味深く読み進めることができました。
改めて録画してあるドラマを見てみようと思いました。
さわやかな読後感
テレビドラマを見た人にも、おすすめします。
逆に、テレビドラマを見た人に、そのイメージを持ってもらった状態で読んだ方が、おもしろいのではないかと思いました。
最後までさわやかな文体が気に入りました。
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2007年に読んだものを再読。
私の中では剣道のシーンが一番盛り上がった。
先生があまりにも運がなく可哀想に思う場面が何度かあるが、最後は多くの人に愛されながら奈良を去る様子に報われた。
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おもしろいと聞いて読んだ。
鹿男って笑
「あをによし」は奈良の枕詞とのこと。
鹿男in奈良みたいなことだろうか。
奈良の女子校に赴任した先生に、鹿が話しかけたことから物語は進む。
鹿「目をもってこい」
先生「目って何!?」
具体的な内容は触れずに、鹿は人間のためだ、大変なことになる、と告げる。
信じていない先生に鹿は印をつけ、そこから先生の鹿化が始まる。
自分の顔がどんどん鹿になっていくが、他人には人間に見える。
怖くなり先生はようやく鹿の言うことを信じて「目」を探す。
雌鹿なのにおっさん口調、神様の使いだからかとても偉そう。
もっと具体的に教えてくれても良いじゃないかと鹿に腹が立った。
先生のクラスの堀田イトも、初めから様子がおかしい。不良かと思いきやそうでもない。この子も何かありそうな予感。
読み進めていくうちに全てが繋がっていき、「目」は近くにあることが判明。そこからは気持ちが良いほど物語がまとまっていく。
鹿もいいヤツだった。先生との別れには目の奥がじんとした。
堀田イトも、悪い子ではなかった。最後には先生のために鹿化を止めてくれた。
読み終わってしまうと、スッキリときれいにまとまっていておもしろかった!
読み始めが入りきれず⭐︎4で。
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かつての直木賞候補作品。作者このとき31歳。28歳の森見登美彦も「夜は短し歩けよ乙女」で候補にあがっていた。トボけた感じが少し似ている気がする。両作とも秀逸だと思うけど、そこは直木賞。若さが邪魔したのかもしれないって勝手に思ってみたりする。
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初めての万城目学さん。史実を土台にしたファンタジーで、初めて読むタイプの小説だったが楽しめた。森見登美彦さんと似た雰囲気を感じる。デビュー作である『鴨川ホルモー』も読んでみたいと思わせられた。
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いや〜面白い。何が面白いかと説明するのは難しいけど、面白い。ずいぶん前にドラマで少しだけ見た記憶はある。鹿の顔をした変な男が出て来ていた。今にして思うと、よくこの小説をドラマ化しようと思ったものだなぁ。この面白さを映像で表現するのはかなり難しかっただろうに。
「神々しい魚顔」ってどんな顔だよーー!!
この得体の知れない面白さは、クセになりそうだ。
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日本を救うというスケールの大きな目的と、そのために剣道の交流戦で優勝を目指すというスケールの小ささ。
そのちぐはぐな感じが面白いなーと思っていたら、そこからまたさらに展開していって、この不思議な世界の中にどんどん引き込まれていった。
序盤に出てきた「マイシカ」と松尾芭蕉の歌が後半に効いてくるのも面白い。
先生と鹿のやりとりがクセになる。
私もポッキーを持って講堂跡の礎石に腰掛けて、鹿に話しかけられたい!
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随分前にドラマで観た事があり、小説では藤原君が男性だがドラマ版では綾瀬はるかが演じている。主人公との恋愛もあり面白かった記憶があるが小説も面白い!ファンタジーみたいなのは得意ではないが、現代ファンタジーは歴史小説の次に好きかな!万城目学さんの小説は読みやすいし映像化されてるのも多いので両方楽しむのもお勧め!
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2008年本屋大賞
万城目作品に出会った。
備忘あらすじ -----
大学研究室を追い出された「おれ」
奈良の高校の臨時教師として赴任し弱小剣道部を顧問する事になり。
「喋る鹿」が現れた後、
京都と大阪の姉妹校との剣道大会で優勝し「目」を取り返さなければならなくなり
実は天才剣士だったヒロイン生徒の活躍で優勝。無事、取り戻すことができました。
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エンディング、ちょっと忘れた。読み返そう。
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ドラマはまだ見てないのですが、どんな話になってたのか気になりました。鴨川ホルモーとプリンセス・トヨトミを思い出しながら読みました。歴史がからむファンタジーですね。
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奈良と鹿の美しさに息をのむ。
夏目漱石の『坊っちゃん』や邪馬台国の卑弥呼に思いを馳せる。
職員室や先生達のやりとりにほのぼのする。剣道の躍動感にほれぼれする。
二転三転する『目』の行方にドキドキする。
おれとイトちゃんの謎が解けるほどに、そういうことかと驚き、最後にキュンとさせられる。
奈良の静かな満月の夜に、1800年に渡って人知れず行われる儀式が本当にあるといいなぁと思ってしまう。神も人も動物も近しい関係であった時代の儀式が。
先日、娘が奈良に遊びに行った。奈良公園で鹿せんべいを持っていると、お辞儀しながら近づいてくる鹿に追い回されたらしい。それでも鹿はとても可愛かったとのこと。
儀式を行う鹿の教えは、しっかり伝えられているみたい。
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表紙の良さに惹かれたのが正直な動機で。
主人公の人間的な他者との葛藤や、苛立ち、不安は理解できるものでしたが、彼には僕にはない冷静な面もあることにやや嫉妬を覚えました。
他にも神鹿との掛け合いや誰がどの使いなのかと推理するのも面白かった。
そんな中でも私が心奪われたのは堀田イトという少女でした。少女は強く美しくあり、どことなく感じる透明感に私は惹かれたと言えます。
全体を通してもまとまりがあり、オススメできる本だと思います。ぜひ奈良で鹿せんべいを食べたいものです。
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『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』『悟浄出立』『プリンセス・トヨトミ』と万城目学作品を読んできて、作風が摑めてきた。
著者は大阪の出身らしい。関西の歴史や文化を絡めた作品が多く、本作も其の一つである。
『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』は京都、『プリンセス・トヨトミ』は大阪であったが、此度手に取った本書の舞台は奈良。京都と双ぶ古都である。
他作品同様、ユーモア全開でありつつも随所に鏤められたウィットが秀逸。『坊っちゃん』のパロディは勿論、"運び番"達が一堂に会した旅館の部屋が"ミサキの間"だったりと、細かいところに奥深い味わいがある。
基本的には楽しく読めて教養も得られるので、中高生の課題図書なんかに丁度良いかも。
Posted by ブクログ
奇想天外なストーリーに夢中になって一気に読んでしまいました。どの登場人物も癖があって、読み進めるうちにどんどん愛着が湧きました。
ラストは最高でしたし、綺麗にまとまっていましたが今後の先生の人生をもっと見たいと思ってしまいます。面白かったです!
Posted by ブクログ
以前話題になっていて気になっていた小説。
調べたら18年ぐらい前だった。
月日が経つのは早い。
読みやすくてあっという間に読めたけど、特に感じることがなかった。
スポーツ青春、古代へのロマン、人類への警笛みたいなことが混ぜ合わさったような感じ。
でも長い間気になっていたので、読めてよかった。