万城目学のレビュー一覧
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『プリンセス・トヨトミ』―
大阪の隠された“想い”が涙を誘う、最高傑作!
物語に隠された大阪の人と街の熱い想いと壮大な秘密に、ぐっと胸を掴まれてしまいました。
読後には、きっと大阪の街が違って見えるはずです。
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1. 購読動機
SNSで話題沸騰!「読書の秋」におすすめされた傑作⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
最近、X(旧Twitter)などのSNSの読書界隈で「とにかく読んで!」と熱烈におすすめされていたのが、この『プリンセス・トヨトミ』。
* 読書好きなら誰もが知る、あの作家さんの作品であること。
* 「泣ける」「そうなるの?!」という感想が多かったこと。
「読 -
Posted by ブクログ
著者のエッセイは5冊目。全てに「万」の文字が入っている。雑誌掲載は2024年3月から2025年4月まで。そこに書き下ろしを加えた13篇で構成されている。
著者には馴染みの京都ゆかりの人物で野球チーム編成を妄想する話や、デビュー作舞台化の話、昭和時代の大坂を回想する話、自著を同人誌のように売る話、初めての歌詞創りの話などなど…。どれも面白い。
白眉は、正に会期末を迎えようとしている大坂万博に関する著者の想いだ。開催決定時からのバタバタの顛末や、著者本人による忌憚の無い現地レポート。大坂出身の著者の見方や感じ方が、なんとなく理解できて興味深かった。
万博自体は、特段大きなトラブルも無く無事終了 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!!!やっぱりスキ万城目本。
短編3本で、3本がうっすら全部繋がっているやつ。
タイトルの『あの子とO』は3本目。
とりあえず、1本目で前作のあの子とQを思い出し、
O様は前作のQ様的なキャラだろうかと想像したりとか
そんなことないかな、、とも思ったりとか、
O様が出てくるのを待ちながら読む。
2本目はガラっと変わって、日本の吸血鬼の始祖の話、
3本目でようやくO様登場
やっぱりQ様か?とベタに思わせるシークエンスもあり(笑)
尖ってきたときは、やっぱりかとおもったら
どっこい、そっちか!!と。
まあなんにせよ
O様、私のドストライク、かっこよ!!
弓子と丘山さんちも続編ほしいが、
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Posted by ブクログ
WEBでの連載時から楽しみに読んでいました。
一人出版社「万筆舎」の話やChageさんとの交流歴、最後には大阪・関西万博に行った顛末を書き下ろしなど。どれをとっても内容が濃くていつもながら「頭の中どうなってんねん」と感心してしまいます。
ちなみに「万博」というタイトルがついていますが、実際に万博に足を運んだ話は最後の1話だけです。
奈良で行われた講演会でトルクメニスタン館の話を聞いて、それまであんまり興味がなかった万博に足を運びました。開幕間もない5月と大賑わいの9月では世間のノリや会場の状況も全然違っていて、エッセイを思い出しながら2度美味しかったです。
X(Twitter)でもいい -
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ネタバレ陽気な語りで始まるので、とても読みやすい。
ひとりでペラペラしゃべって読者へ自己紹介するのは縁結びの神様!笑 しかもおっさん。
かと思いきやもうひとり神様がいた。
縁結びの神様を取材して本を出したいライターの神様だった笑
神様でもノルマを達成するためにズルしたり、上級神様へ陰で文句を言ったり、不安になって吐きそうになったり。おっさんなのに可愛らしくて憎めない笑
最後の章では、不安になったが結果オーライ!
感動も詰め込まれていた。
こんな神様に見守られて日々過ごしていると幸せだなぁと思った。神社へ行ったら思い出そう。
解説にもあったが、登場人物に気持ち悪い人がいない。だから気持ちよく読める -
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Posted by ブクログ
万城目学氏の小説は当たり外れが大きい。
奇抜なアイデアにより、日常世界からファンタジー世界への扉が開かれ、冒険がはじまってゆくのが氏の小説の特徴であり面白さである。そうして広がった風呂敷がうまく畳まれればよいが、前半で力尽きたのか、なんとかまとめようとしているのか、尻すぼみでがっかりさせられる作品も何作かある。
前置きが長くなったが、本作は無茶苦茶面白かったです。17歳の誕生日まで血を吸わないでいれば、儀式が成功し、脱・吸血鬼化するという主人公を襲う試練、楽しい冒険絵巻でした。コミカルな友人のヨッちゃんが良いキャラしていて好きでしたね。
続編もあるようなので、文庫化を楽しみに待ちたいと思い -
Posted by ブクログ
ネタバレ果たしてこれをどう面白く物語に仕立てるのだろう…と一見して不安になってしまう微妙な初期設定でありながら、あれよあれよという間に不思議なほど巧みに料理されているではないか…という見事な手腕は本当にいつも通り。
特に今作では第2章以降ぐわっと一気に加速度を増していく馬力がものすごく、弓子たちがクボーに乗り込んで大立ち回りを繰り広げるクライマックスが文字通りの見せ場となっている。
まさか宙に浮かぶトケトゲの生えた奇妙な球体を題材にして、読者の琴線にここまで訴えかける物語になろうとは、露ほども思わなかった…。
「新世界より」で、無間地獄の刑に処されるバケネズミに感情を揺さぶられるのに似ているだろうか… -
Posted by ブクログ
わー、じんわりおもろいもん読んだわ〜、と言うのが、率直な感想です。
万城目節が全面に出ていて、コトをシニカルにクスッと、でもそんな自分にも良い意味で期待していない、等身大の著者の半生が、まぁオモロく綴られています。
ただ、エッセイだからといって、軽く読み飛ばして終わるわけでなく、最後の方はドッグイヤーしながら読んでしまうほど、読み応えありました。
・そんな五里霧中にある私に手を差し伸べたのは、やはり本だった。霧が濃いのなら、空間を広げて、薄めてしまおうじゃないか。そんなことを言って、目の前に現れてくれたような気がする。
・「独りよがり」とは心のひだにこびりついたガンコな燃料だ。