あの子とＱ

万城目学

[ブクログ · ★★★★★]

青春×冒険×吸血鬼
奇想天外　万城目ワールド！！

１７歳の誕生日の１０日前
突然現れた謎の黒いトゲトゲQ

そこから怒涛の展開へ。
友人たちとのダブルデートでの事故
そして蘇生。　

主人公の弓子はQを救うことができるのか。

友人の「ヨッちゃん」も最高♪

[ブクログ · ★★★★★]

やっぱり万城目ワールド面白い！

今回は吸血鬼、高校生、学園ものに家族愛に…
Qってなに？から読み始め、大冒険をして、吸血鬼の世界を垣間見て、パワーや血の渇き、毒々しさもありつつ全てが清々しい…
言葉も秀逸で愛に溢れた感じもほんわかで全てが現実逃避。面白かったー！

世界で吸血鬼が誕生したのは15世紀　
ルーマニアにて　p.214

目が見えないぶん、耳がいい。様々な国の言葉を、すぐに覚えることができる。ことばにも形を感じる。音がかたちを帯びて聞こえるんだ。雲のような、波のような、雷のようなー、言葉によって色合いも動きも異なってくる。それを理解することで、様々な国の言葉を話せるようになる。お前の国の言葉は、岩にぶつかってはねる水のようなかたちだな
p.335

[ブクログ · ★★★★★]

【ネタバレ無】【感想】
女子高生の青春日常に溶け込むファンタジー。
『起承転結…どころか起転転転…結！』
1章の中での展開がありつつも1冊の大きな展開もあり読み心地バツグン！
続編に期待してしまうくらいの終わり際も爽やかでした。

[ブクログ · ★★★★★]

今回の万城目ワールドも安定の面白さ。吸血鬼者としてはここ最近読んだ恩田陸の『愚かな薔薇』や花村萬月の『姫』よりもよかった。ヨッちゃんがナイスキャラすぎる。

[ブクログ · ★★★★★]

久々の、奔放な万城目ワールドが展開されて、ただもう楽しむしかない。
吸血鬼が現代でどう扱われるのかは、昔とあまり変わっていないようで、今も密かに暮らしている。しかし、彼らは進化して、人類の間で適応して暮らせるようになっている。
永遠の命を持つバンパイヤといえば、萩尾望都さんの「ポーの一族」の儚いイメージがつきまとっていたので、嵐野弓子の変身ヒーロー並みの設定には舌を巻いた。
こんなに身体能力に優れていて、しかも吸血鬼としての縛りも当然ある中での、弓子の活躍ぶりが快哉でたまらない。
一気にラストまで、お得意の異世界に巻き込む技は、お手のもの。ただもうジェットコースターに乗せられたように楽しむしかない。
万城目さんは、恋愛の始まりの描き方が抜群にうまい作家さんだと思っている。そして、この結末が新たな始まりを暗示しているようで、当然これもスピンオフ（佐久の視点かな）での続編を期待してしまうのだ。

[ブクログ · ★★★★★]

オバケのQちゃん、高橋Qちゃん、きゅうりのＱちゃん...世の中にキューちゃんは数あれど、本作は吸血鬼のＱちゃんが登場。主人公は吸血鬼族の女子高生、弓子。かなり今の時代にアップデートされた吸血鬼で一見普通の女の子。ある日17歳の誕生日に行われる儀式のために送られてきた「Q」というお目付け役。禍々しい化け物姿のQに弓子はおおいに戸惑いながらも一緒に過ごすことになる。特殊設定に読み慣れない私でも単純に超面白かった。ほのぼの、シリアス、落涙と詰め込まれた日常系スペクタルファンタジー。挿画もアジがあってグッド。

[★★★★★]

あの子とQ

コロナで疲れた心に、なんというドキドキ！ワクワク！万城目先生、ありがとう！！この本のおかげでまだまだがんばれそうです！

[ブクログ · ★★★★☆]

十七歳の誕生日を目前にした弓子の前に異形の物体「Q」が出現する。吸血鬼が十七歳で迎える儀式の前に、弓子が人間の血の味を覚えてしまっていないか調査するための役割を与えられているQは弓子から片時も離れることがない。そんなQを厭いながらも何事もなく誕生日までの日々は過ぎるものと思ったが……。キュートでポップな吸血鬼小説です。
吸血鬼とはいえ、何世代も前から人を襲うことなく太陽の下も闊歩して、人間社会に溶け込みながらまるきり人間と同じように暮らしているものが大半だという、なんとも平和な物語です。なので主人公の弓子はほぼ普通の女子高生。そりゃあいきなり「血の渇き」とか言われても面食らうよねえ……と思ったのだけれど、それでも吸血鬼としての本能が目覚めそうになってしまうシーンはかなり怖くてどきどきさせられました。えっと、あのあたりから急激に物語の雰囲気が変わってしまったぞ？
だけれどあくまでもキュートでポップ、そしてほんわかする物語でした。弓子とヨッちゃんの友情もいいんだよなあ。大仏マスク最高（笑）。

[ブクログ · ★★★★☆]

ヨッちゃん大好き！(*≧∀≦*)主人公の吸血鬼・弓子の親友で人間なんだけれど、良い味出してます(o^-')b !そんな弓子の17歳の誕生日十日前に現れたＱ(゜゜;)「脱・吸血鬼化」の儀式に必要な証明をＱがしてくれるらしい(^^;)儀式の日まで弓子とＱが親交を深めていく話かと思ったら、全然違った(￣▽￣;)そしてＱは謎のＱでも、球(形状)でもなく吸としった時には脱力した(´д｀)この作品もだけど太陽を克服する妖し増えてきてるなぁ(；・∀・)

[ブクログ · ★★★★☆]

吸血鬼である弓子がすごくいい子で、両親はとてものほほんとした柔らかな人たちで、親友のヨッちゃんは少しぶっとんでるけど優しい子で。宮藤くん蓮田くんやQも、それぞれ不思議な魅力のあるキャラクターばかりで、好きな世界だった。
途中から大冒険になって、ちょっと怖くもあるんだけど、突然のヨッちゃんの台詞にほっとしたりもする。最後はこれからの展開に期待を持てるような終わり方。