万城目学のレビュー一覧

  • ホルモー六景
    確かにこれは「鴨川ホルモー」のスピンオフで、ホルモー本編を読んだ人ならぜひとも読んでほしい短編集で、ホルモー本編を読んでいない人には少し理解がしづらいものかもしれませんが、それにしたって、素晴らしい短編集ではございませんか。再読ですが、初読みの時よりさらにそう感じます。その壮大な奇想天外さの割には本...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    「プリンセス・トヨトミ」を再読したら、もっともっと万城目ワールドに浸りたくなって、こちらも再読。本当は「プリンセス・トヨトミ」と関係がある(らしい)「とっぴんぱらりんの風太郎」を読もうと思ったのだけど、風太郎がちょっと重めだった記憶があり、今は悲しい読み物はつらいので、軽めのホルモーからにしてみまし...続きを読む
  • バベル九朔
    結末に関して、そこまで斬新なものではなく立ち止まって考えれば途中で気付くこともできたであろうが、適度な緩急、過不足ない表現、自然な文体、抜群の文章力がそれをさせてくれない。この冒険譚をよくもこの小さな文庫に収めたものである。さすがだと言わざるを得まい。筆者の作品は他にプリンセストヨトミを読んだのみで...続きを読む
  • 悟浄出立
    遠い世界だった中国の歴史の世界を私も一緒になって肌で感じられて、中国史のとりこに
    それも万城目さんらしく人間味あふれる魅力的な人たちにしてくれました
    はまりすぎて中国語も習い始めてしまいしまた
    私の世界を大きく広げてくれた1冊

    短篇集で読みやすく、何度も読み返すほど好き
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    心あたたまる小説。

    主人公は小学一年生のかのこちゃん。この女の子とマドレーヌ夫人と呼ばれる飼い猫を中心として描かれるファンタジー要素を含んだほっこりストーリー。

    かのこちゃんの天真爛漫且つパワフルな言動や行動はどこか懐かしく、好奇心旺盛だった少年・少女時代を重ねた方も多いのではないだろうか。

    ...続きを読む
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    ちえがひらかれた、かのこちゃん。好奇心の赴くままに駆け回る姿は読んでいて楽しいし、マドレーヌ夫人との心の通わせ方はとても素敵だった。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    大好きな一冊。
    万城目学さんの他の著作は大学生とか若いめの大人が主役のことが多いけれど、(それらも面白くて好きだけど)これは、小学一年生女子と猫と柴犬の物語。
    言葉遣いが独特で、なんだかずっと面白い。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    一年生のかのこちゃんは両親と犬の玄三郎とその妻のマドレーヌと名付けた猫と暮らしています。
    刎頚の友であるすずちゃんと出会い、なかなか充実した日々を過ごしています。

    初っ端からかのこちゃんのファンとなってしまいました。

    心がほっこりし、読んでいるだけで笑顔になれるそんな一冊です。
  • 八月の御所グラウンド

    一気読み

    標題作と「十二月の都大路上下ル」の2作品、どちらも心に滋養を与えてくれるサプリメントのような作品でした。特に「十二月〜」は続きが読みたくなるほど、短編なのに登場人物が全員魅力的でキャラ立ちしていたので、長編小説として膨らませていただきたいほど、この世界観から離れるのが惜しい気がしていました。いずれの...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    プリンセストヨトミ→鴨川ホルモーと読んで、万城目作品3冊目。すっかり万城目ワールドにハマっているので、この話もバッチリ面白かった。現実ありえないような出来事なんだけど、奈良という歴史ある場所でなら、本当にあるんじゃないかと思わせる、見事な話の構成。散らかった話が、最後にはきちんとまとめられて、モヤモ...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    大学生のホルモー対戦。めちゃくちゃ意味のないものこそ、楽しかったなって大学生活か懐かしくなる。笑
    素晴らしい本だった。
  • 偉大なる、しゅららぼん
    ものすっごく面白かった!
    やはり長編小説は読み応えがあるし、私の中のファンタジー成分が満たされた。

    琵琶湖周辺に住む日出家と棗家は不思議な力を持つ同士、古くから敵対してきた。
    琵琶湖に住む龍にご神水、不思議な力、不念堂、登場人物のキャラクター付けもしっかりしていて、本当にいる様な、起きている様な、...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    鴨川ホルモー。タイトルが秀逸。
    対立構図つくるのと地図を活かすのめっちゃ上手くて好きかも。現実離れしてるのでイメージできるかが大事
  • ヒトコブラクダ層戦争(下)
    何やかやで自衛隊に入ってイラクに派遣された榎戸の三つ子(のうちの二人)は失われたシュメールの都、アガデの神殿に立ちその地を統べる神に邂逅する。祝福を与える神に対して「いけ好かない感触」を覚える兄弟と、その様子を見て既に神の時代が去ったことを知る古い時代の冥界の女神。んー、ドラマだなぁ。

    メソポタミ...続きを読む
  • ヒトコブラクダ層戦争(上)
    これはまた壮大なスケールの奇想天外。万城目ワールドにどっぷり浸かっています。シュメール文明に肉薄する展開にワクワクが止まらない。期待が盛り上がる折り返し点。後半もこのワクワクが続くのか?
  • ヒトコブラクダ層戦争(上)
    再読。とにかく奇想天外な設定がてんこ盛りで、これをどうさばききってどんな結末を迎えるのか本当に楽しみ。感想は下巻で。
  • ホルモー六景
    鴨川ホルモーの続きかと期待したらスピンオフでがっかり。。
    が、それぞれの小話が良すぎる!
    けっこう泣いてしまった。。
    もっちゃんもヤバかったけど、長持の恋、ヤバすぎる。涙止まらない。。

    もともと信長好き。戦国好き。本能寺の変関連好き。明智いまいちだけど気になる。

    本能寺に付き従っていたお小姓たち...続きを読む
  • ヒトコブラクダ層戦争(下)
    本書を読んで良かった事
    ・チグリスユーフラテスというボードゲームの存在を知った
    ・メソポタミアの文明は黄河文明より古いという事がわかった
    ・イラクは石油だけじゃない
    ・中東と言うより西アジアと呼びたくなる
    ・遺跡はやっぱりヨーロッパよりもアジア!
    ・やっぱり万城目学は面白いと再認識できた!

    全巻に...続きを読む
  • 偉大なる、しゅららぼん
    U-NEXTでたまたま映画を見つけた。
    琵琶湖が舞台だったので気になって見始めたが面白くない!でも話が気になるので原作を読むことに。

    原作めっちゃ面白い!!

    琵琶湖には、何か深いところに、奥底に、生き物がいそうな、秘めた力がありそうな気がしていたのでどんぴしゃ!
    ノンフィクションでもおかしくない...続きを読む
  • ヒトコブラクダ層戦争(上)
    私にとって久々の万城目学!

    好きな作家だったけど【バベル九朔】で失速
    →個人的に・・・

    しかし本作は私のツボを突いてくる
    メチャメチャ血行が良くなって血を吐くぐらい面白い!


    三つ子の梵天、梵地、梵人は其々【三秒】が使える!?
    その能力を使い泥棒稼業をやっていたのだが、家族の為に自分の人生を使...続きを読む