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世界には「無駄」が必要だ。
カラス女、ヘンテコ店舗、夢の結末――雑居ビル管理人を最上階で待つものは?
全編ビルから出ずに繰り広げられる、最狭(さいきょう)かつ最高の冒険譚!
俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。
巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。
だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の“カラス女”が付け回す。
テナントのギャラリーに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める――外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。
「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?
Posted by ブクログ 2024年03月03日
結末に関して、そこまで斬新なものではなく立ち止まって考えれば途中で気付くこともできたであろうが、適度な緩急、過不足ない表現、自然な文体、抜群の文章力がそれをさせてくれない。この冒険譚をよくもこの小さな文庫に収めたものである。さすがだと言わざるを得まい。筆者の作品は他にプリンセストヨトミを読んだのみで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月23日
ごく平凡な生活や日常の中にしれっとファンタジーが紛れ込んできて、気づけばすっかりその世界の中に入り込んでしまう。その辺りの自然な感じが万城目学のすごいところなのだと感じる。
この作品も当たり前の日常生活の中に自然と不思議な出来事が混ざるので、いつも通りの万城目ワールドである。確かに鴨川ホルモーや鹿男...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
不思議…でしたね。
語弊はあるかもしれませんが、万城目学ワールドが森見登美彦ワールドに取り込まれたような、そんなファンタジー感と怖さも感じる作品でした。
オチの付け方、伏線回収がどうなるのかを楽しみに読んでましたが、ちょっとフワッとしてましたかね。理屈・論理を求めて読むと理解できねー、ってなるのは...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月27日
久しぶりの万城目学さん。
「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」などのイメージで、最後は暖かい気持ちになれるもの、と思って読んでいたら、うーん。
ほっこりもスッキリもしなかった。
感想を見てみたら、この作品やあるいは少し前から作風が変わった…と言っている方が多く、確かになあと納得しました。
ちょっと謎が...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月26日
★それがこのバベルの源だった(p.322)
【感想】SFでもなくファンタジーとも言えず、不条理系というほどでもない奇妙な小説。でもけっこう読みやすくはありました。主人公がもう少しお気楽な性格でもよかったかなあとは思いました。
【内容】
・祖父の建てたバベル九朔というカラス群がる雑居ビルの管理人を...続きを読む
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