悟浄出立

悟浄出立

539円 (税込)

2pt

おまえを主人公にしてやろうか! これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語――。勇猛な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。ともに妖魔に捕えられた日、悟浄は「何も行動せず、何も発言せず」の自分を打ち破るかのように、長らく抱いてきた疑問を八戒に投げかけた……。中国古典の世界を縦横無尽に跳び、人生で最も強烈な“一瞬”を照らす五編。

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悟浄出立 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中国の古典を元にして書かれた短編集
    西遊記だったり、三国志だったり、史記だったり

    その中から『主役の周囲にいる人物を中央に置き、その視点でもって主役を観察し、ひるがえって自己を掘り下げる、という心の動きを描いた(P.6)』お話になってます
    例えば沙悟浄から見た孫悟空・猪八戒、趙雲から見た諸葛孔明・

    0
    2024年06月19日

    Posted by ブクログ

    ついに直木賞作家となった作者といえば、京都ラヴァーズな、歯切れの良い文章と会話の掛け合いが楽しいエンタメ作家…という印象を、昔読んだ初期作たちの思い出とともに持っていたが、その初期作に混じって、こんな短編集も書いていたのか…とおどろき。
    中島敦インスパイアから始まる、著名な中国の故事・逸話に材をとっ

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    「鴨川ホルモー」をはじめとする万城目学氏の作品はいくつか読んだことがあり、面白い話を書く人、奇想天外なストーリーを書く人 というイメージだったが、本作はだいぶ違う。そして私好み。中国古典を題材に、深みのある内容、心に刺さるフレーズ、描写の巧みさ(スケール感、血腥さ、悲哀など)で、読み手の心を揺さぶっ

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    遠い世界だった中国の歴史の世界を私も一緒になって肌で感じられて、中国史のとりこに
    それも万城目さんらしく人間味あふれる魅力的な人たちにしてくれました
    はまりすぎて中国語も習い始めてしまいしまた
    私の世界を大きく広げてくれた1冊

    短篇集で読みやすく、何度も読み返すほど好き

    0
    2024年02月21日

    Posted by ブクログ

    物語の切り取り方。もう秀逸すぎます!

    原典を知ってる人は大いに楽しめること請負。
    そうでない方も、短篇として入り込めるストーリー。
    読んでて、たまりません。

    戦略・戦術をカッコヨク語る、猪八戒。
    風邪で鼻水が止まらない、諸葛亮。
    船酔いをする、趙雲。
    しあわせを語る、范増。
    訛りが酷くて笑える、

    0
    2019年01月26日

    Posted by ブクログ

    著者の作品は好きで、色々と読んでいるが、それらの作品とは一線を画す内容。
    生意気ではあるがこんな作品も書けるんだ、と感心してしまった。
    結構好き。

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    実は、私が"万城目学"の名を最初に意識したのはこの文庫本。パラパラと目次を見ただけで、中国古典が好きな人ならすぐに気付くタイトルがずらりと並ぶ。

    1 「悟浄出立」 西遊記のメンバーの一人•沙悟浄を主人公とした物語。
    2 「趙雲西航」 三国志の蜀の軍人•趙雲子竜を主人公とした物語

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    中国の古典に題材をとった五篇の短編から成る短編集。

    この短編集ではない、昔読んだ小説の中に出て来た会話。
    妻がいる男性が妻を手酷く裏切って他の女性の許に走り、恨んだ妻は相手の女性に復讐する。

    「これは酷い…もし復讐するなら男にするべきだ」と、ある小説家は妻に言う。すると妻は
    「そうなんでしょうね

    0
    2022年05月02日

    Posted by ブクログ

    項羽と虞にチャイニーズデスコアの優Voodoo Kungfuのvo 李楠とサポート?Bの蒲羽を脳内キャスティングして読んだ「虞姫寂静」が良かった。

    これ、読み始めてから間もなく何処かに行っちゃって、この前やっと発見したんだよね。
    で、再読。
    西遊記も史記も三国志も試験対策以外の知識も興味はなかった

    0
    2022年01月29日

    Posted by ブクログ

    どの話も面白い。その人を周縁から描く手法。ただ、予備知識は多少いるのが難。
    司馬遷のお話が一番かと思う。

    0
    2021年11月04日

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