万城目学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久々の万城目学さん。やっぱり良いです、万城目学さん。
万城目さんの作品はどれも清々しい。作品自体が清々しいし、読者側の気持ちとしても読み始めから読み終わりまでずっと清々しい。
それを、解説で「品がある」と表現されていて、なるほど!!と膝を打った。確かに「品がある」はしっくりくる。
主人公は縁結びの神様。姿かたちはおっさん。神々の中でも下級に属するらしく、ノルマに追われているよう。この神を取材したいと常にそばにいるライター神様。姿かたちは、銀行員。もうこれだけでわけわからん設定だけど、「神喜劇」とあるだけに、本当に楽しめる。
このおっさん神様の言葉(セリフ)だけで物語が進んでいく部分と、おっさ -
購入済み
大阪の日常文化が垣間見えるのが興味深かったです。そうした細やかな日常描写の一方、物語の柱となる壮大な陰謀が急に現れ、スリリング&スピーディーな展開となります。万城目作品は良作揃いですが、こちらも間違いないと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレとってもおもしろかった。
テンポよく、駆け抜けるようで、ぐいぐい読んでしまった。
忍者の主人公が、どちらかと言うと落ちこぼれで、よく騙されてしまうのが(忍者なのに!)笑ってしまう。
でも万城目学の作品だからと油断していた。
めっちゃ死んだ。みんな死んだ。
そして誰もいなくなった。アガサ・クリスティーかよ。
正確に言うと、全員が死んでしまった訳じゃないけど、おまえー!なんで死ぬんだ!!って何度心の中で叫んだことか。
なのにハッピーエンドなのは間違いない。
なるほど、これにプリンセス・トヨトミが続くわけね、ってわかる。
私はというと、ついつい芥下とか、黒弓のお母さんとか、残された人はどう思ってこ