万城目学のレビュー一覧
-
本当に久々に夢中で読めた作品だった。
何ににもなれない忍者の主人公はなぜか周りから好かれていて、どんどん事件の渦中へと。
上巻は緩めの万城目ワールドだったが下巻からはガラリと変わってシリアスな展開。タイトルに騙されてはいけない。歴史でも学んだ大坂の陣、フィクションではあるけれどこんなにも熱いドラマが...続きを読むPosted by ブクログ -
万城目さんの魅力は突拍子もない設定の小説だが、エッセーも秀逸。今作も、ひょうたん栽培の話から東電の株主総会の話(しかも2011年の)、城崎温泉からエーゲ海まで、幅広い話題をおもしろおかしく書いている。森見さんとはホント仲良しなんだなーお互い認めてないけど(笑)
次のエッセー本も楽しみにしてます。Posted by ブクログ -
小さな女の子と、人間と犬の言葉を理解する猫との、少し不思議な物語です。
小さな女の子、かのこちゃんの成長と、それを温かく見守る両親と、一緒に成長する親友のすずちゃんとの心温まる小さな物語。そこに不思議な猫のマドレーヌ夫人がかのこちゃんを優しく手助けをする、読んだ後に心が少し暖かくなる本です。
また、...続きを読む -
2015年26冊目。
京都、大阪、神戸、横浜、東京の近代建築を巡る、ゆる散歩対談集。街中で、「レトロかわいいな」とか「しぶいなあ」と感じた建築物は、これからは意識的にチェックしてみようかな。
どの建築物にも、時代背景はもちろん、関係者の趣味や思惑も色濃く反映されている。人間味溢れるストーリーがある。...続きを読むPosted by ブクログ -
この手の企画は、東京だけとか、関西だけ、という内容が多いけれど、本書は大阪、京都、神戸、東京とバラエティに富んでいるのが嬉しい。さらに追加での台湾の部分も興味深い内容だった。
近代建築というとどうしでもコンドル、そして辰野金吾に偏りがちだ。本書も勿論辰野金吾の作品はフィーチャーされているが、偏った感...続きを読むPosted by ブクログ -
コミック版完結。
うーん、映画がおもったよりもおもしろくなかったのが残念でした。
キャラクターの感じは、すごく雰囲気があったのですが、物語の切り取り方がなあ……。
まあ、長い話を短くしなければならないので、難しいところかなぁ。
その点、コミック版は、切り取り方も、膨らませ方も、よかったです。
妹...続きを読むPosted by ブクログ -
万城目エッセイ本を読むのは2作目。冒頭の「風が吹けばエッセイを書く」の発想飛びのエピソードがいい。高校時代に先生に評価されたことが物書きとしての原点という。同世代なので、歌の思い出などは自分の経験と重なる部分もあって共感する点が多い。Posted by ブクログ
-
奈良が舞台の小説。
二回目読んだ。面白かった。坊ちゃんを読んだあとに読むとちょっとニヤニヤして読める。
忘れたころに三度目。ほぼほぼ内容忘れていたけどやっぱり良かった!Posted by ブクログ -
第170回直木賞受賞作。
「12月の都大路上下ル」と表題の「八月の御所グラウンド」からなる。
なぜ猛暑真っ盛りの京都で野球をするのか。
助っ人として登場する3人とは?
ただ彼らは生きたかった、野球をしたかったのだろう。
何を語るわけではないのに、彼らの思いがグッと心に刺さる。
多聞は無事に卒業で...続きを読むPosted by ブクログ -
万城目学が直木賞。
そんな時代が来るなんて。
と思いつつ、読んで納得。
いつもの万城目さんとはちょっと違う。
何というか、とっても読み易い。
テーマもすっごく明確。
いつもと違うけど、これはこれで好き。Posted by ブクログ -
万城目学さんの小説は、いつもスケールが大きい。この小説は、またまた大きすぎる!一緒に砂漠を駆け巡った気分を存分に味わったので、読み終えた瞬間にお風呂に入って砂を洗い流したくなりました!一気に読んだので目が痛い。
万城目さん書いていて楽しかっただろーなあ
Posted by ブクログ -
御所グラウンドで出会うあの世のものたちとのファンタジー。静かに反戦や平和をうたう。セカンドハウスや健勲神社、大文字…。懐かしい時空、京都の磁場にいざなわれる。Posted by ブクログ