【感想・ネタバレ】かのこちゃんとマドレーヌ夫人のレビュー

あらすじ

かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて……。元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎた日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

優しくて可愛くて楽しいお話。
マドレーヌ夫人とかのこちゃんの視点が変わって
どちらのターンもとても面白かった。
源三郎がトリガーの不思議な出来事は、かのこちゃんとすずちゃんを最後まで繋いでくれたんだなと切なく嬉しくなった。

良いお話だった!

0
2025年09月25日

Posted by ブクログ

ヤングの棚にあったから油断してた。
近所のお洒落なマダムを想像してたらとんでもない事に!!旦那のくだりはひたすら号泣。目の奥が痛いくらい泣いた。この手のものにめっぽう弱い。

0
2025年07月24日

Posted by ブクログ

もうなんと言ってもかわいい
かのこちゃんもマドレーヌ夫人も玄三郎も和三盆もミケランジェロもすずちゃんも可愛いし健気
かのこちゃんとすずちゃんは小学一年生らしく意味不明ででも元気に楽しんでいるし
マドレーヌ夫人と玄三郎はかのこちゃんの成長の様子を見守っている
人間と動物や動物の種の垣根を超えてお互いを思い遣って生きている様子がほのぼのと描かれており、小さい子でも読める素敵なお話だった

0
2025年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

笑って、泣いた、暖かい世界
登場人物、癖があっても何だかんだみんないい人、いい動物たちでほっとする作品だった
最後は結局どうなったんだろう?
余韻のある終わり方がまた好き。

暖かい世界だけど、ベースにあるテーマは別離だと思うので切ない…
でも、みんなこの気持ちを乗り越えていかないといけないんだよね
それを、こんな、不思議で暖かい話で伝えてくれたこの本に出会えてよかった。

0
2025年02月20日

購入済み

ご都合主義がニャンダフル!

小学生女児かのこちゃんの出会いと別れの物語。にとどまらず、猫のマドレーヌ夫人によるニャンとも不可思議な体験こそ見所だ。😺この夢とも現実ともつかない体験は、随分とご都合主義で展開し、理屈も何もあったものではない。だが、それがいい。理屈を超えて感性が揺さぶられ、マドレーヌ夫人とともに、夢見心地で彷徨うニャンダフルなひとときを過ごすことができる。😺また、夫の玄三郎は、常に優しく穏やかながら世故長けて頼り甲斐のあるニャイスガイだ。玄三郎のように歳を重ねた男を目指したい。😺

#癒やされる

0
2025年02月19日

Posted by ブクログ

余韻のある終わり方が素敵…!!
えーどっちだろう?
私は…あーこれ言ったらネタバレしちゃう。
あーこの本好き。

かのこちゃんのお友達…刎頚(ふんけい)の友のすずちゃんが両方の鼻の穴に親指を突っ込んで、残りの手をひらひらさせる「鼻てふてふ」、この部分は腹を抱えて笑いました。
なんて可愛らしい!
なんて子供らしい!
自分の子どもがやってたら速攻やめさせるけど!笑
他人事だとなんて面白いんでしょう!

笑えてほろりと涙する。良い本でした。

0
2025年02月10日

Posted by ブクログ

小学1年生のかのこちゃんと、飼い猫マドレーヌの章が交互に語られる。
かのこちゃんはもちろん、お友達のすずちゃんや同級生たちも生き生きと描かれていて、なんとも暖かい。
マドレーヌ夫人はかのこちゃんちでもともとかっていた犬の玄三郎と夫婦で、近所の和三盆やミケランジェロといった猫達に一目おかれている、人間的には不細工な顔らしいがとても優雅な猫。
かのこちゃんとすずちゃんの別れのシーン、そしてマドレーヌと玄三郎の別れのシーンそれぞれ泣ける。
笑いあり、涙ありのさわやかなとてもいい本だった。また読みたい。

0
2025年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かのこちゃんがお父さんから教えてもらった「どこか変で、でも好きな響きの言葉」
私は「いかんせん」という言葉が好き。会話の中で「いかんせん」を使う人がいると、あ、なんか素敵ーといつも思います。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鹿男あをによしを読んだ後に手に取りました。少し世界が静かな感じがして、少しずつ読んでいたのですが、かのこちゃんの名前の由来(鹿のかのこ模様)の所から、世界が何だか続いている感じがして、嬉しく感じました。
第三章からは、すずちゃん、玄三郎との別れに涙してしまい、玄三郎とマドレーヌ夫人の夫婦の姿が胸に残り、外出先で涙を拭うのが大変でした。
お父さん、お母さんの様子や、日本家屋の感じなどの描写も本当に懐かしくて、読んで良かった1冊になりました。

0
2024年11月21日

Posted by ブクログ

泣いた。通勤電車の席で泣いた。そろそろ降車駅なのに顔が上げられず困った。かのこちゃんの一風変わった言動に笑いを堪えながらの終盤、玄三郎の下りにはしてやられました。
人は一生のうちに多くのお別れを経験して何かを失ってゆきます。子供達にとってはその切なく悔しく苦しい体験は、計り知れないほど大きくて尊い、成長の糧になっているのだろうと思います。
愛が満載の幸せに浸れる物語で、作品としてもとても優れていると思います。

0
2024年10月08日

Posted by ブクログ

小学一年生になった、かのこちゃん。
外国語を話せるアカトラ猫のマドレーヌ夫人。
その彼らの日常と不思議な出来事、出会いと別れを描く、
心にしみるファンタジックな佳品。
・プロローグ
第一章 かのこちゃん 第二章 マドレーヌ夫人
第三章 かのこちゃんとすずちゃん
第四章 かのこちゃんとマドレーヌ夫人
・エピローグ
・解説 松田哲夫

知恵が突然啓かれてからの、かのこちゃんは好奇心旺盛に。
楽しいことがいっぱいだけど、悩んだり、迷ったり、
「ふんけーの友」のすずちゃんと共に成長していきます。
ふと住み着いたマドレーヌ夫人。
空地での猫集会にも参加し、この町に馴染んでいきます。
彼女の傍らには老犬の玄三郎。2匹は夫婦なのでした。
それは、絆と別れの物語。
2学期始めまでの出来事は日常であり、非日常でもある。
ちょっとした出来事と不思議な出来事が織り交ぜられ、
かのこちゃんとの絆、玄三郎との絆が深まっていく。
猫股からのマドレーヌ夫人の大冒険。
玄三郎からの犬たちへのメッセージの伝わりは、
「プリンセス・トヨトミ」のヒョウタンの如し。
だが、別れは突然にやってくる。
マドレーヌ夫人と玄三郎の別れには、思わず涙。
本当に夫婦だってんだなぁと、しみじみしてしまいました。
また、かのこちゃんの別れは、成長の新たな一歩に。
うん、また会える。だって「ふんけーの友」だもの。
うん、また帰ってくる。玄三郎の思い出が残る、この家へ。

0
2024年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鴨川ホルモーとか鹿男あをによしとかとは、ちょっと違う雰囲気かな。

基本的に氏の作品は、どこか不思議な世界で一風変わったキャラクターが縦横無尽に活躍する、そんな作品が多いイメージだったけども、今回のはそうした雰囲気は少し薄い。キャラがたってるのはいつもどおりだけど、世界観としては比較的ほのぼのしてるし、マドレーヌのねこまた事件も世界を揺るがすような大げさな事件ではない(ネコにとってはそうであったとしても)。

だからこそなのかもしれないけど、ジブリを見ているような気持ちになるし、それでいてどこかに氏の他の作品への入口があるのではないかとワクワクさせられる。盛り上がりどころでスコーンとあがるような作品ではないが、じわりじわりと染み込んでくる登場人物たちの心の表情が大変すばらしい。

これまでこんなふうに感じたことはあまりない気がするんだけれど、できれば映像化はしてほしくないタイプの作品かなと思う。

0
2024年07月19日

Posted by ブクログ

 何とも可愛らしく心が和む物語。小学一年生のかのこちゃんと飼い猫マドレーヌ、飼い犬の玄三郎、クラスメイトのすずちゃん。それぞれとの関係性が微笑ましく、この優しい世界にずっと浸っていたい。息子がちょうど一年生なので、この純粋さや天真爛漫な言動はよくわかる。マドレーヌの散歩地図いいなぁ。大人にお別れする方法が「さらばでござる」と言うことだったり、茶柱ならぬウンコ柱だったり、なんて可愛いんだ。人間の体を手に入れたマドレーヌ夫人がやりたいことも愛情に溢れているし、堪らなく愛おしい一冊になった。

0
2024年07月10日

Posted by ブクログ

かのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人と老犬の玄三郎、すずちゃんにお父さんとお母さん。みんなが温かく微笑ましい。穏やかにそして優しい気持ちにさせてくれる。
乳歯のように出会いと別れ、そしてまた新しい出会いの中で成長していくんですよね。うちの娘も成長したなあと思いながら娘と話したくなってしまった。

それにしてもかのこちゃんとすずちゃんの会話のキャッチボールが軽快で笑える。好きだなあ。

0
2024年06月10日

Posted by ブクログ

小学1年生のかのこちゃんが成長していくのが、ユニークに描かれており、忘れていたことを思い出させてくれる。決して茶柱ならぬうんち柱を思い出したわけではない。

なぜ、かのこという名前になったか、指吸いからの卒業、漢字や言葉への興味から始まる。突然出てきた「刎頚の友」ということばの回収もちゃっかりある。
一方、マドレーヌ夫人は猫である。外国語を話す。この外国語はどんな言葉かも描いている。これが万城目学さんらしい。

さまざまな別れも描かれている。マドレーヌ夫人の不思議な出来事とは別に、温かさを感じる。そしてかのこちゃんが、また一歩成長した。ほんのりと温かさを残して、この物語は終わる。

0
2024年05月16日

Posted by ブクログ

友人が読んでいたというきっかけで購入。

最序盤は児童書っぽいかな、合わないか??とか思っていたけれど、言葉の回し方に洒落が効いていて読むほどに進む感じがすごく好きだった。
始まり方に反して最後はかなり映画的な盛り上がり方もするのに締め方がさっぱりしていて、こういう締め方をする小説は本当に好きなんだよなと思った。ちょっと泣いた。

0
2024年04月19日

購入済み

小さな成長物語

小さな女の子と、人間と犬の言葉を理解する猫との、少し不思議な物語です。
小さな女の子、かのこちゃんの成長と、それを温かく見守る両親と、一緒に成長する親友のすずちゃんとの心温まる小さな物語。そこに不思議な猫のマドレーヌ夫人がかのこちゃんを優しく手助けをする、読んだ後に心が少し暖かくなる本です。
また、マドレーヌ夫人の夫である犬の玄三郎さんもとても素敵です。

これは小学校の図書館に置いておくべきの本ですね。

0
2015年09月20日

Posted by ブクログ

いつの間にやら別世界へ誘われる万城目ワールド。
かのこちゃんの感性。
猫からの視点。
爽やかな風が吹き抜けるような物語の進み方。
小学生の時のこだわり?難しい言葉知ってるんぜ俺、みたいな若さ、好きだわ〜

他の万城目さんの本も読みたい。
鴨川ホルモー以外はまだなので。

0
2025年06月28日

Posted by ブクログ

かのこちゃんとマドレーヌ夫人の関係がよい。かのこちゃんの成長、友達とのやり取り、思わず涙してしまった。きれいな文章。

0
2025年05月03日

Posted by ブクログ

タイトルどおり『かのこちゃん』とその飼い猫である『マドレーヌ』が繰り広げる人と猫と犬の物語。

そう、犬も重要でばっちり出てくるのです。犬派の私、バンザイ笑。
少し悲しい話にはなるけれど。
猫もとても好きだけれど。

児童小説ということになるのかなこの作品。とても情景がわかりやすく文章にされているので納得です。
お話もとても良い。
ページ数もほどよい。
そしてわかりやすいということは下手に感想を書くとうっかりネタバレしてしまいそうなのであまり書きません。(文章力なくて書けないいいわけかも笑)

全体的にほのぼのとした、しかししっかり感情も揺さぶられる『出会いと別れ』の物語でした。

0
2025年03月25日

Posted by ブクログ

ゲリラ豪雨のある日、かのこちゃんの家の老犬、玄三郎の犬小屋に現れたメスのアカトラネコ。マドレーヌ夫人と呼ばれるその猫は、犬の中では玄三郎とだけは話すことができて打ち解けていった。いっぽうでかのこちゃんは小学校に入学し、新しい友達ができていく…。

万城目学による児童文学。猫と子供が意思疎通をする…?というようなプロローグから始まったので、そういう話かと思いきや、子供は子供、猫は猫(と犬の玄三郎)の視点で日常的な話が進んでいく。

中盤から、マドレーヌ夫人の不思議な話がでてくるのだが、これまたせっかくいろんなストーリーにつながっていくのかと思いきや、はっきりと出てくるのは実はほとんどない。

マドレーヌ夫人とかのこちゃんのそれぞれの視点の話も長くはないので、こういう文庫本で読むよりも、青い鳥文庫などで挿絵入りで読むのが醍醐味なのだろうなあ。最近読んだ本の中でも、とびぬけてカラフルな作品であった。

ただ、難はいくつかあり、「玄三郎」「和三盆」という名前が序盤で混乱したり、かのこちゃんの家族を描いた部分では、おとうさんの話なのか、かのこちゃんの話かわかりにくかったり、一番の山場でも、何がどうなったのか何度か確認が必要だった。音読しても理解できるのだろうか。

0
2025年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

万城目学さんの本は初めて読んだ。

古い言い回しがあったりでとっつきにくいかも…と思ったけど読んでいくうちに話に引き込まれた。

かのこちゃんは不思議な感じの子だなぁと思ったけれど、おそらく自分も子供の頃は大人には理解できない言動をしていたんだろうな。

すずちゃんとのやりとりや仲良くなる過程も独特で、子供達ならではの感覚なのではと思う。

猫股の不思議な体験もその後につながるのが面白い。

ファンタジーではあるけれど、こんなことがあったら素敵だなぁと純粋に思える作品。

玄三郎やすずちゃんとの別れには涙が出た。

猫股の体験を使ってかのこちゃんや玄三郎の別れに一役買ったのも良かった。

かのこちゃんがマドレーヌ夫人の気持ちをわかってあげられてるのも大人びていて感心した。

0
2025年02月17日

Posted by ブクログ

色んな愛に溢れてる〜〜♡
なんとも愛らしくて優しい世界だった
万城目ワールドはちょっと不思議全開すぎて苦手意識あったけど、これはとても好きだった(*´-`)

小学一年生のかのこちゃんは、お父さん、お母さん、犬の玄三郎、そして玄三郎の妻で猫のマドレーヌ夫人と暮らしている。
天真爛漫で好奇心旺盛なかのこちゃんが、"ふんけーの友"のすずちゃんと過ごす毎日がなんとも可愛くて愛おしい。
そして同時に描かれるマドレーヌ夫人と玄三郎の関係も素敵。
出会いと別れを経て、少しずつ成長していくかのこちゃん。
笑いあり、涙あり。
最後のシーンも思わずホロッと泣きそうになるけど、この終わり方、とても好き( ඉ-ඉ )
どこか懐かしくてキラキラ眩しい物語。
爽やかに心和みました\♡︎/





0
2024年09月27日

Posted by ブクログ

小学1年生のかのこちゃんと猫のマドレーヌのお話。マドレーヌは犬の玄三郎と結婚している。
小学1年生になったかのこちゃん。ある日朝早く学校に行くと、すずちゃんが両方の鼻に親指を突っ込み、親指以外の指をひらひらしていて…。
マドレーヌに起こるハプニングにもドキドキしながらも笑ってしまいます。

マドレーヌと犬の玄三郎が種を越えて結婚しているということに、どんな形の結婚も素敵だし、相手を思いやる気持ちが美しいと感じさせられました。

かのこちゃんとすずちゃんの子供らしくて一生懸命なところや、自分とは違うなにかを相手に感じて尊敬に近い友情が生まれるところに癒されます。
赤毛のアンを真似てすずちゃんとお茶会をするも、すずちゃんに、アンの国に畳の部屋ってあったのかと聞かれ、「あるよ」と力強く答えるかのこちゃん。それに納得するすずちゃんが可愛すぎます。

子供らしいかのこちゃんの発想は純粋で本来の人のあるべき姿のような気がします。

0
2024年08月09日

Posted by ブクログ

なんて 素敵な おはなし
猫と犬と、小学一年生の女の子のあいだには
もしかしたらこんなことも
あるのかもしれない

0
2024年07月12日

Posted by ブクログ

種別も年齢もこえて、想い合う存在っているんだな
玄三郎、老犬ながら男前ぶりに惚れた
かのこちゃんとすずちゃんの微笑ましいやりとりにもかつて子どもだった頃を重ねた
作者と同じ歳だからかな…

懐かしくて静かに心に寄り添ってくれるようなお話でした
ラストもすっきり
悲しいこと、どうにもならないことも受け止めて、前向きな気持ちで明日に向かえるチカラをもらいました

0
2024年06月02日

Posted by ブクログ

かのこちゃんは小学一年生。お父さん、お母さん、老犬の玄三郎とその妻(!)で猫のマドレーヌ夫人と一緒に住んでいます。かのこちゃんが『ただものではない』と認めるすずちゃんとは、不思議な出会い方をします。親友になります。マドレーヌ夫人はふとした事で出会った玄三郎の妻になり、夫を助けます…

かのこちゃんの穏やかな成長、温かく見守ってくれるお父さんとお母さん、猫たちの密かなコミュニティの不思議な世界、老犬とマドレーヌ夫人の絆…。読んでいて心が温かくなります。基本になっているのは"小さな女の子の成長と家族の物語"ですが、それだけで終わらない深みがあります。それは『別れと死』という、生きていく上で避けては通れない事象を、正面からきちんと描いているからだと思います。ただの"可愛い"だけで終わらせない所に、著者の作家としての技量の高さを感じました。

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鹿男あおによしの作家さんだと思って読んでみました。薄い本だし、全体的にほんわかしている話で一気に読めますが、かのこちゃんの2つのお別れのところでは涙が、、
すっかりこの独特の世界観にどっぷりつかっていたようです。
お父さんは鹿男の人?

0
2024年05月02日

Posted by ブクログ

小学校に入学したばかりの“かのこちゃん”。そしてその家にいるマドレーヌ夫人。
かのこちゃんは教室にいた“ずずちゃん”と言う女の子が気になり、友達になりたいと思う。かのこちゃんとすずちゃんはやがて一緒に遊ぶ仲になるのだが、その二人のやりとりを読んでいると、強烈な郷愁に駆られる。お父さんから教わった難しい言葉、2人だけの楽しいお茶会、そしてお祭りの夜。泣かせようとした文章ではないのに、むしろ、ふふっと微笑んでしまうような可愛らし描写にも、涙が滲んできて喉の奥に石が詰まったようにグーっとなる。あの頃の純粋な子供心をまるで今見ているかのような。あー、だめだー。書いてる最中も涙が止まらん(汗)

さて、マドレーヌ夫人とは•••
彼女には玄三郎という夫がいる。そして彼女には彼女のコミュニティがあり、井戸端会議にも参加する。それは街の開発のことや近所の人間の話。
そのマドレーヌ夫人とかのこちゃんとの絆もこの物語の見どころで、ここも胸熱ポイントだった。
とっても素敵なお話だった。読んでよかった。(図)

0
2024年05月01日

Posted by ブクログ

「かのこちゃんとマドレーヌ婦人」はずっと読みたかった本
万城目さんの異色の絵本だと勘違いしていた
子供用だけど子供な大人も読めるメルヘンだと
なんでそんな勘違いをしたのかそこはわからないが
そんなふうに思ってずっといつか読もうと心に温めていた本
蓋を開けてみると、児童書?普通の小説?でした

あるオスの老犬と、あるメス猫と、ある人間の女の子のお話でした
かのこちゃんは、小学校1年生の女の子
玄三郎は、かのこちゃんちの年老いた柴犬
マドレーヌ婦人は外国語を話せるアカトラの猫で
ひょんなことからかのこちゃん家で暮らすことになる
日常に潜んだ不思議の中、出会いと別れと成長が心地よく響き余韻を残す

他の万城目作品からは一線を画す物語ですが
万城目さんらしいっちゃらしいとっても面白いお話でした

0
2024年04月29日

yuu

購入済み

かわいい♡

かのこちゃんみたいな
小学生だったらよかった。
かのこちゃんの家族もあたたかい。
ニコニコしちゃう。
そこで飼われていらっしゃる
マドレーヌ夫人。
あなたは、素敵です♡
皆好きになります。

あたたかい物語です。

また、こんなファンタジーがあったら
読みたいなぁ。
動物が好きになります。

1
2014年03月12日

Posted by ブクログ

長くない物語にも関わらず、キャラクターが良い。

かのこちゃん、マドレーヌ夫人を始め、全てのキャラクターが素敵だ。

物語の長さに比べ、満足度は非常に高い。

星は3.8とする。

0
2025年04月07日

Posted by ブクログ

小学1年生と猫と犬
それぞれの視点からの冒険、心情が描かれていて、万城目学さんの書く力をものすごく感じました。
あの頃は、何を見ても新鮮で驚きの日々だったなと思い出しましたし、夏休み後の登校は嫌なわけではないけれどなんだかそわそわしたよなと思い出しました。
猫や犬の視点は味わったことがないので、こんな感じなのかしらと面白かったです。

0
2024年11月14日

「SF・ファンタジー」ランキング