万城目学のレビュー一覧
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あの子とQの続編。あれからもう3年もたっているのに、すぐにキャラクターが浮かんできた。続編があって嬉しいが、さらに続きそうなのでもっと嬉しい。
前回とても気になっていた、佐久の正体について、語られたのが興味深い。
弓子は相変わらず超人だが、今回は控えめ。他にもQの一族が続々と登場する。
ネタバレになるのでないも言えないが、スピード感を持って一気読みできると断言する。
双子のキャラクターも素直で可愛いし、Oの一族が現れたのも、今後の展開に関係してくるのかどうか。オーエンは好青年だし、魅力的なので、ぜひ再登場してほしい。
今後の活躍が楽しみ。 -
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“自分の鹿(マイシカ)に乗って、登校してきましたー”なんて言う女子高生、名前は堀田イト。
はじめからぶっ飛んでて、おもしろくて、サイコーです。もうホントおかしい!
大学で研究に励んでいた「おれ」28歳が、ひょんなことから奈良の女子校で教師をやるハメに!
「おれ」は最初ドギマギなのですが、教師業に慣れるのはやく、いい味出していきます。周りの教員のキャラも人間味あふれ、かつ面白く描かれています。剣道部の顧問まで任されることに。
なんと、鹿が「おれ」に話しかけてきて司令を出すのです。もっと愉快なのは、ある日「おれ」が鏡を見ると、「おれ」は超ビックリ‼︎
教師である「おれ」と生徒の堀田イトは、同じ目的を共有しているのです。それは何か?
楽しく気楽に、ドンドン読めてしまう。そして、爽やかな読後感。
この本を読み終えると、鹿を見る目が変わるかも!奈良をゆっくり訪ねてみたくなりました。
気軽に楽しい気分になりたいとき、オススメです。
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万城目学に物語を書かせると、それはもうファンタジーだとかミステリーだとかのジャンルを超えて、万城目学というジャンルなのではないかと思わされる。
今回の作品も日常生活(とはいえ「吸血鬼の」ではあるが)から始まって、気づけば本当に自分たちと同じ世界に住んでいるのではないかと思わされて、あっという間に読み終えてしまう。
「鴨川ホルモー」でも、本当にホルモーなるものがあるのかもしれないと思わされるし、「鹿男あをによし」でも、奈良には本当に鹿男がいるのかもしれないと思わされるのである。
この作品も日常と虚構の境目を見事にシームレスにつなげている。
やはり万城目学は面白いのである。 -
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『プリンセス・トヨトミ』―
大阪の隠された“想い”が涙を誘う、最高傑作!
物語に隠された大阪の人と街の熱い想いと壮大な秘密に、ぐっと胸を掴まれてしまいました。
読後には、きっと大阪の街が違って見えるはずです。
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1. 購読動機
SNSで話題沸騰!「読書の秋」におすすめされた傑作⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
最近、X(旧Twitter)などのSNSの読書界隈で「とにかく読んで!」と熱烈におすすめされていたのが、この『プリンセス・トヨトミ』。
* 読書好きなら誰もが知る、あの作家さんの作品であること。
* 「泣ける」「そうなるの?!」という感想が多かったこと。
「読書の秋」に何か心に残る一冊を、と思っていた私にはドンピシャ! 普段、ミステリーや歴史ものが好きな人にも響く、という口コミも後押しし、すぐに手に取りました。
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2. 登場人物:クセ者揃いの「会計検査院」が大阪へ!
物語のキーとなるのは、国家の税金が正しく使われているかをチェックする会計検査院のメンバーたちです。
彼らは、国から独立した組織として、巨額の税金を監査する国家最強の“地味”な公務員と言えるかもしれません。
●監査チームのメンバー
* 会計検査院の3名: 冷静沈着でエリート然としたメンバーたち。
彼らが大阪に乗り込み、一つ曰く付きの案件を監査することになります。
●大阪の中学生2名
一見、物語とは関係なさそうな彼らですが、この少年少女が持つ視点や行動が、物語の真実に深く関わってきます。
彼らが追うのは、35年前に監査され、記録がほとんど残っていない組織。
なぜ、そんなに情報がないのか? この時点ですでに、並々ならぬ「何か」の存在を予感させます。
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3. 遡ること35年前
リーダーの“消えない記憶”
会計検査院のリーダーは、35年前、彼が大阪で暮らしていた幼少期に、ある異常な光景を目撃していました。
●大阪城が、血のような「赤」に染まる光景。
この鮮烈な記憶は、彼の心から消えることがなく、それが真実だったのか、それとも妄想だったのか、ずっと判断できないままでした。
この過去の記憶と、現在の監査がどう繋がるのか? ここから、物語は一気にサスペンスの様相を呈してきます。
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4. 監査:大阪城の地下に広がる「秘密の空間」の正体
曰く付きの案件の監査当日、会計検査院のリーダーは、担当者からたった一人で対応を受けることになります。
そして、そこで彼の目の前に現れたのは、信じられない光景でした。
なんと、大阪城の地下に広がる巨大な空間。
そして、その地下空間の維持・運営に、巨額の税金が使われていた事実を知ります。
その使途と、地下に隠されたものが、すべて繋がった時、読者は「え? まさか!」という驚きと、深い感動を覚えるでしょう。
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5. 読みどころ:
大阪人の400年の「想い」に涙が止まらない、、、
この物語の最大のテーマ、そして最高の読みどころは、「大阪」という街の歴史と、そこに住まう人々の“想い”です。
▲豊臣・徳川の因縁▲
大阪は、豊臣秀吉が築き、彼の死後、徳川家康によって完全に崩壊させられたという悲しい歴史を持っています。
それから400年。
大阪、そしてそこに住まう人々は、豊臣への想い、徳川への想い、そして故郷への誇りを、どのように受け継いできたのでしょうか?
この物語は、まさにこの『400年の想い』起点として、一気に現代の物語として紡がれます。 -
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著者のエッセイは5冊目。全てに「万」の文字が入っている。雑誌掲載は2024年3月から2025年4月まで。そこに書き下ろしを加えた13篇で構成されている。
著者には馴染みの京都ゆかりの人物で野球チーム編成を妄想する話や、デビュー作舞台化の話、昭和時代の大坂を回想する話、自著を同人誌のように売る話、初めての歌詞創りの話などなど…。どれも面白い。
白眉は、正に会期末を迎えようとしている大坂万博に関する著者の想いだ。開催決定時からのバタバタの顛末や、著者本人による忌憚の無い現地レポート。大坂出身の著者の見方や感じ方が、なんとなく理解できて興味深かった。
万博自体は、特段大きなトラブルも無く無事終了出来そうだけど、関西在住ではない私や私の周辺の人にはまるで他人事だった。そりゃそうだよな…という感じ。
…というわけで、相変わらずバラエティにとんだ内容で楽しめました。内容量は少ないです。私が大坂万博に行く電車で読むとしたら、たぶん新幹線ターミナル駅に行くまでに読み終わる。(どれだけ田舎に住んでるんだか…) -
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ネタバレ面白かった!!!やっぱりスキ万城目本。
短編3本で、3本がうっすら全部繋がっているやつ。
タイトルの『あの子とO』は3本目。
とりあえず、1本目で前作のあの子とQを思い出し、
O様は前作のQ様的なキャラだろうかと想像したりとか
そんなことないかな、、とも思ったりとか、
O様が出てくるのを待ちながら読む。
2本目はガラっと変わって、日本の吸血鬼の始祖の話、
3本目でようやくO様登場
やっぱりQ様か?とベタに思わせるシークエンスもあり(笑)
尖ってきたときは、やっぱりかとおもったら
どっこい、そっちか!!と。
まあなんにせよ
O様、私のドストライク、かっこよ!!
弓子と丘山さんちも続編ほしいが、
O様を主役にしたヤツを読みたいです。
これからずっと出て欲しい。 -
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WEBでの連載時から楽しみに読んでいました。
一人出版社「万筆舎」の話やChageさんとの交流歴、最後には大阪・関西万博に行った顛末を書き下ろしなど。どれをとっても内容が濃くていつもながら「頭の中どうなってんねん」と感心してしまいます。
ちなみに「万博」というタイトルがついていますが、実際に万博に足を運んだ話は最後の1話だけです。
奈良で行われた講演会でトルクメニスタン館の話を聞いて、それまであんまり興味がなかった万博に足を運びました。開幕間もない5月と大賑わいの9月では世間のノリや会場の状況も全然違っていて、エッセイを思い出しながら2度美味しかったです。
X(Twitter)でもいいから、閉幕後にもう一度感想を聞いてみたいなあと思ったのでした。