万城目学のレビュー一覧

  • ホルモー六景
    『鴨川ホルモー』のスピンオフ的続編。ホルモーに関わる者たちの恋愛短編集と言ったところかな。「ローマ風の休日」の楠木さんは鴨川ホルモーに続き良い感じでした。「もっちゃん」の正体とはまさかの…。第四景では芦屋くんの元カノが登場したり、第五景では東京でもオニが現れたり。そして、何と言っても時空を超えた恋物...続きを読む
  • べらぼうくん
    万城目さんの作家デビュー前の話。
    若い頃からの観察眼の鋭さとツッコミがおもしろく。どんな夢も仕事もそうですが努力して今の地位を気づかれたんだなぁと改めて思うエッセイです。
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    なんとなくおもしそうと思って読み始めた本
    人が良さそうな人間臭い?神様
    日本人の八百万の神様への信仰心とほっこり神様
    うっかりウルっとしたところも
    楽しい本でした
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
     神社を護る(縁結び)神のお勤めを描いたコメディファンタジー。4話からなる連作短編集。

         * * * * *

     縁結び神の語りで始まるのだけれど、何か神のイメージとはズレていて、舞台喜劇を観ているようでおもしろかった。

     各話もそれぞれ味があります。

     1話目は、言霊で以て煮え切らな...続きを読む
  • プリンセス・トヨトミ
    500ページ越えの大作であるが、一気に読み切ってしまった。万城目ワールド全開!数々の史実や場所などの設定がしっかりしているので、偉大なる創作(大阪国て!)をすんなりと受け入れてしまう。二転、三転、四転するストーリーに、驚き、笑い、ほろりとしたり。巻末エッセイを見ると、作者がこの作品に込めた想いも分か...続きを読む
  • 偉大なる、しゅららぼん
    また変な話だ!なんでいつもムチャクチャな話なのにいい話を書くんだよ!
    その後が気になる終わり方だった
  • バベル九朔
    スリリングで面白い話でした。
    誰が敵で誰が味方か、ずっとはらはらしっぱなし。
    最後はすっきり終わる訳じゃないけれど、どういうことなんだろうなあと考え続けられるので、余韻までしっかり楽しめる作品だと思います。

    ネタバレだけど、追い込んだ自分の行く先はどこなんでしょう。
    大九朔が生きている過去のバベル...続きを読む
  • ザ・万歩計
    ひとつひとつのエピソードに笑いがあり、面白い。かと思えば、ほろっと泣ける話もある。つぎはどんな話かなとページを捲るのが楽しみになる作品。
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    最初は表紙に戸惑ったけど、終わった後はこの表紙でよかったなと。我々の日常も神さまの日々のお勤めあってこそと思うと感謝ですね。
  • ホルモー六景
    鴨川ホルモーのスピンオフ小説だと思う。
    だけど私は鴨川ホルモーよりホルモー六景の方が好きだと思った。
    なんかウルっとしそうになる箇所が幾つもあった。
    歴史が絡むストーリーも好き。
  • プリンセス・トヨトミ
    万城目作品はどう言い表せば良いのか分からない唯一無二の存在だ。大阪国という架空の存在に立ち向かう会計検査院の主人公たち。思惑が錯綜するなか歴史の謎が明かされたとき大阪は全提出する。もはやどういうことか理解できないのにめちゃ面白い。映画化もされた関西三部作の最後を飾る作品だ。
  • 悟浄出立
    この本を読んでいると、久々に中国史に関する本を読みたくなった。中国史は謎が少ないけど、題材にすると書き手によって特色が出るストーリーになって面白い。

    万城目学は著者解題で中国史にミステリー要素が少ないのは、司馬遷がいたからだと主張している。司馬遷によって緻密に歴史が記録されたため、司馬遷以降も中国...続きを読む
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)
    はぁぁぁー………

    みんな死んじゃうなんて……

    こんな結末ならのんきなタイトルと帯にして欲しくなかった……

    『ラスト忍者』とかにしてくれてたら心構えもできたのにな……

    主人公にも仲間にも感情移入させておいてそりゃないよ……

    まさか導入でにんにくの絵を思い出す場面が死に際の重い場面だなんて思わ...続きを読む
  • バベル九朔
    バベルというビルの管理人をしている主人公がパラレルワールド?に迷い込んでしまう話。続きが気になってぐいぐい読めてしまった。バベルは夢追い人のテナントによって増殖されていく。主人公も小説家を夢見ている。最後がタイムリープのような終わりになっていたが、主人公は元の世界に戻ることができたのか、それともバベ...続きを読む
  • 時の罠
    4人の作家さんの短編集。それぞれ面白かったけど1番気に入ったのは湊かなえさんの物語。
    小学生の頃のタイムカプセルを開けに行く話だったんだけど、小学生時代にこじれたままになっていた友達との関係が見事にほぐれていく感じが読んでいて心地良かった。
    人間関係のゴタゴタって結局は誤解から始まってるんだよなぁっ...続きを読む
  • 悟浄出立
    中国の古典に題材をとった五篇の短編から成る短編集。

    この短編集ではない、昔読んだ小説の中に出て来た会話。
    妻がいる男性が妻を手酷く裏切って他の女性の許に走り、恨んだ妻は相手の女性に復讐する。

    「これは酷い…もし復讐するなら男にするべきだ」と、ある小説家は妻に言う。すると妻は
    「そうなんでしょうね...続きを読む
  • 偉大なる、しゅららぼん
    どんな深刻な場面であれ止むことがない、くだらなくも真剣な心のささやきの描写力がピカイチ!そこらの人もみんな頭の中でこんなこと考えてるのかと思うと世界が好きになれそう
    伏線回収しながら進むも最後まで予測不能!非現実的だが子供っぽくなく大人も楽しめる
    個人的にはあをによしのほうが好き。
  • ぼくらの近代建築デラックス!
    このお二人がなぜ近代建築談義を?と思いつつ、読み進めるうちに、面白いは面白いは。知っている建物もあり、そうでないものもあり。どれも、一度訪ねてみたいと思えてくる。
    綿業会館と御影公会堂は是非行きたい。
  • 悟浄出立
    項羽と虞にチャイニーズデスコアの優Voodoo Kungfuのvo 李楠とサポート?Bの蒲羽を脳内キャスティングして読んだ「虞姫寂静」が良かった。

    これ、読み始めてから間もなく何処かに行っちゃって、この前やっと発見したんだよね。
    で、再読。
    西遊記も史記も三国志も試験対策以外の知識も興味はなかった...続きを読む
  • ホルモー六景
    鴨川ホルモーのスピンオフ(?)的な短編集。
    各キャラクター視点の物語で、本編読んでないと楽しめないかな?

    サクッと読めてよい一冊。