万城目学のレビュー一覧

  • 偉大なる、しゅららぼん
    不思議な力の話なんだけど
    よくある感じとはちょっと違うことで
    ぐっと掴まれた感じ

    「しゅららぼん」が出てきたとき
    少年ジャンプの世界と繋がった(笑)
  • 悟浄出立

    異世界

    万城目さんの小説を読むと、異世界に入り込んでしまった様な感覚になります。孫悟空の世界、古き中国の世界へと。様々な人々の生き様を、まるで今目の前にしているような驚き。
    今後の作品も楽しみにしています。
  • ホルモー六景



    ::: あらすじ :::


    このごろ都にはやるもの、
    恋文、凡ちゃん、二人静。
    四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、
    負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、
    励むはご存知、是れ「ホルモー」。負けたらご存知、其れ「ホルモー」。
    このごろ都にはやるもの。
    元カレ、合コン、古長持。
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  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    縁結びの神様(おそらく下級)のお仕事に真面目に取り組む姿勢が、まるで日本の下っ端サラリーマンの様でおかしい。
    偉い神様からの縁結びノルマも、ノルマ至上主義に対する批判はあるものの、自分の昇進を気にしペコペコするあたり、神様も日本のサラリーマンと一緒だ。
    「はあ...参った。困った。吐きそう」
    ......続きを読む
  • 時の罠
    面白かった。続きが読みたくてあっという間に読んだ。
    4人の作家さんの短編集。
    題名の時の罠はなぜそのタイトルにしたのかやや不明。
    私の好きな作家の辻村深月さん、湊かなえさんの短編は本当にワクワクした。さすがのお2人。
    ただあとの2人の作家さんの話は面白くなかった。星4つは辻村さんと湊かなえさんの面白...続きを読む
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    1文目から表現がおもしろい。
    肩肘張らずに読めるけど、その中でちょっとした気づきを得ることができます。
    自分たちが崇める対象である神にも苦労があるんだなあとおもしろがりながら読むことができました。
  • 時の罠
    4人の人気作家による『時』をテーマとしたアンソロジー。
    女性作家2人の作品は、どちらも学校の卒業記念で埋めたタイムカプセルがコア。しかし、辻村深月はハートフル。湊かなえはちょっとウエット気味と、それぞれの持ち味が存分に出ていて興深い。
    対して男性作家2人の作品は、どちらかと言うとSF的作品。万城目学...続きを読む
  • ザ・万歩計
    著者初のエッセイ集です。

    『虚航船団』など読者を驚かす発想を生み出した鬼才・筒井康隆に、『着想の技術』という本があります。それになぞらえていえば、本書はマキメ版「着想の技術」でしょうか。『鴨川ホルモー』や『プリンセス・トヨトミ』といった怪作を生み出した知性の実演を見ているような印象を受けます。

    ...続きを読む
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    京大卒の作家には独特のワールド感がある。森見登美彦さんと万城目学さんその双璧。
    万城目ワールドでは京都を表立ってモチーフには余りしていないが、行間にふと漂う古の都ならではの魑魅魍魎感がやっぱ好きだなと思う。
  • ホルモー六景
    何としても恋人たちの聖地「鴨川デルタ」に行きたくなった!久しぶりの万城目さん。新たなホルモー展開かと思いきや、前作の後の話で、織田信長まで広範囲に及ぶ。前作の4大学にはそれぞれドラマがあった。登場人物全員が真面目にホルモーゲームに向き合っていたことに嬉しく思う。私の中で不思議ちゃんの凡ちゃんが超クー...続きを読む
  • 時の罠
    限りなく☆5つに近いが、米澤穂信さんの作品がネックになった。好きな作家さんばかりで胸が踊るお宝作品集。短編なのに読み応えもあり読後感もここまで素晴らしいとは。同じタイムカプセルものでも作家さんの味がそれぞれにあって甲乙つけがたい。人気作家さんだけにうならせるところが
    全ての作品にあって最高。
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    再読3回目。
    おもろー。こんな毒にも薬にもならん作品(最大級の賛辞)、最近あんまりないのよね。読んだら、人にやさしくなれそうな気がした。
  • 時の罠
    アンソロジーです。アンソロジーは編者の意図というものがあると思うので、掲載されている順番に読んで、編者の思いを読み取るという楽しみもあると思うのですが、辻村さんがとても好きなので、好物は最後に、という嗜好ですので、辻村さんを最後に回して読み始めました。
    結果として、辻村さんで初めて湊さんで終えた編者...続きを読む
  • 悟浄出立
    あとがきの「著書解題」★5つ。
    中国と日本における歴史の記録の違いを司馬遷のに見てとるのは非常に説得力があります。
  • 時の罠
    時の流れをテーマにした4編は面白かった。女性二人はタイムカプセルの話だったが、優しい読後感が残っている。


    タイムカプセルの八年 辻村深月
    教育熱心な担任の勧めで6年生は卒業前にタイムカプセルに記念品を入れて埋めることにした。だがそのカプセルは倉庫の隅に置いたままになっていた。
    同級生の父親で...続きを読む
  • ぼくらの近代建築デラックス!
    最高なタイトルからわかるように、大阪から台湾まで、ぼくらの大好きな近代建築が蘊蓄とともに紹介されるゆるガイドブック。
    訪れたことのある場所でも、その建物や建築家のエピソードを知るとまた行きたくなる。
    「建ってから八十年以上も焼けてないのは大阪城史上最長」など、どうでもいい記録がわかったりします。
  • 悟浄出立
    言ってみれば中国の歴史小説のパロディですが、万城目氏が本書を書いた理由が非常に興味深いです。
    ヘンテコな作品ばかり書いている天才だと思っていたら、意外と正統派の感性を持っていたんだ。
    ついでに言うと、内容も充分面白い。
  • 偉大なる、しゅららぼん
    気になるタイトルです。しゅららぼんとは一体何なのか?この言葉の意味はかなり読み進めないとわかりません。
    主人公の日出涼介は、父の命で高校入学を前に日出家の本家へ居を移します。琵琶湖畔にある城の主である日出家のスケールは桁違いに大きく、この町では権勢を誇っています。
    この家の長男である日出淡十郎は涼介...続きを読む
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)
    いくさのシーンは血生臭い。生々しい表現もたくさんあるし。それでも読み進められてしまう、風太郎たちの生きざま。助けられたあの子がどうなっていくのか、非常に気になる...。
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)
    風太郎のイメージが、勝手にむくむく膨らんで止まらない。のんびり瓢箪育ててるかと思えば、殺伐とした戦いのシーンもあって。登場する人物がみんな魅力的...。着地点が気になる気になる。