万城目学のレビュー一覧
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項羽と虞にチャイニーズデスコアの優Voodoo Kungfuのvo 李楠とサポート?Bの蒲羽を脳内キャスティングして読んだ「虞姫寂静」が良かった。
これ、読み始めてから間もなく何処かに行っちゃって、この前やっと発見したんだよね。
で、再読。
西遊記も史記も三国志も試験対策以外の知識も興味はなかったワケだよ。これまでは。まぁ、孫悟空は知ってるけど。
で、最初は正直辛かった。西遊記さえも。
でも、読んでいるうちに気がついた。と、いうか思い出した。漢文とか古典は同級生が言うほど嫌いじゃなかったことを。みんなに合わせて文句は言ってたけど、文中にふと差し込まれる視覚的な風景描写が好きだったなぁ。
で、 -
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ネタバレ目次
・はじめの一歩
・当たり屋
・トシ&シュン
・パーマネント神喜劇
万城目学の小説ってARみたいだよなあ。
普通の日常の中にポンと異物が登場する。
ホルモーや、鹿男や、しゅららぼんや…。
小さな神社に行ってみたら、そこに出たのはポケモンではなく神だった、という。
日本の神様って、元々はすごく人間臭い。
だから、ここに出て来る神様の、まあ器のちっちゃいことも、逆に「まさしく日本の神」なのかもしれない。
神様の直系の子孫であるところの天皇家にしたって、日本人の精神性の大本ではなく、日本人の食の安全と安定供給をつかさどるものだからね。
実に実に具体的かつ現実的なのが日本人のメンタルなのでしょ -
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ネタバレ「時」をテーマに捻ったアンソロジー4編。
・面白かった編
「タイムカプセルの八年」
何だこの屁理屈親父は?という導入から始まって、こんなのあるあるだなぁな脇キャラに流されながら意外と矜持を見せ、”黄金期”だった小学生時代の父親たちで優しい嘘を守り、綺麗にオチをつける。流れるように起承転結のレベルが高くて「いいもん見せてもらったぜ」って気分になる。ハズレなし作家だなぁハッピーエンドっていいよなあと素直に思える良作。
・微妙だった編
「トシ&シュン」
「パーマネント神喜劇」やん!よね??と思いながら読む。再掲かいと思いきや、こちらの発表が先で後でもう1章足して「パーマネント」完成だった -
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にわかに信心を起こし、神社詣でするお正月休みに読むといい感じだろうか?
うららかな新春の雰囲気に、ぴったり。
縁結びの神として千年、小さな神社で務めてきた下級神が主人公。
何と神界にもノルマがあり、査定があり、転勤も昇進もある!
そして、この神さん、小心で出世欲もあり、ちょっと小ずるかったりする。
なかなか「人間的」なお方。
でも、いざという時、出世より、人間に寄り添い、縁結びをすることを選んでしまう、泣かせる神さんでもある。
物語は凝った構成を持つ。
神の世界の話と、神を見ることができない人間の世界とを交互に描いていくのだが、時に交錯したり、夢が何層にも入れ子になっていたりと、多彩だ。
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購入済み
異世界
万城目さんの小説を読むと、異世界に入り込んでしまった様な感覚になります。孫悟空の世界、古き中国の世界へと。様々な人々の生き様を、まるで今目の前にしているような驚き。
今後の作品も楽しみにしています。 -
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4人の人気作家による『時』をテーマとしたアンソロジー。
女性作家2人の作品は、どちらも学校の卒業記念で埋めたタイムカプセルがコア。しかし、辻村深月はハートフル。湊かなえはちょっとウエット気味と、それぞれの持ち味が存分に出ていて興深い。
対して男性作家2人の作品は、どちらかと言うとSF的作品。万城目学は、神様モノ。米澤穂信は過去から未来にかけての壮大な時間モノ。
売れっ子作家さんだけにハズレなし。
装丁の猫は何故?と思うが、読み終えるとおそらくシュレーディンガーの猫なのだろうと気付かせてくれる。
何れも初出は別冊文藝春秋らしいが、このアンソロジーは、企画が先にあって雑誌に掲載されたのか、掲載後に