万城目学のレビュー一覧

  • ホルモー六景
    地名が実名で登場し現実味があるのに、オニや首塚まで出てくるので、個人的には怖い話と思っている。まだまだ謎だらけでそこかしこで物語が始まりそう、続きが読んでみたい。特に黄龍の話の顛末とか…。凡ちゃんは強いし可愛らしいしやはり最強。
  • プリンセス・トヨトミ
    初万城目作品。

    一見何気ない日常が流れる大阪。
    でも実はそんな大阪には独立した大阪国が併存していて、国の危険が訪れた時、大阪国がその姿を現す、そんなぶっとんだ設定の本作。

    こんなぶっとんだ設定にもかかわらず、歴史は修正していないところが好きです。あくまでも既存の歴史の中で仮設を立てて設定を作るこ...続きを読む
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    面白くてするする読めた。
    神様部分は1人語りなので落語の様だった。
    野草好きで丁度どんぐり(スダジイ)クッキーを作った所だったので、御神木のマテバシイにはおぉっ!となった。
    マテバシイは公園でよく見られる木、大きめの実でアク抜きすると食べられる秋の味覚なんだよねぇ。
  • 時の罠

    アンソロジーは
    手にした事のない
    作家さんを
    開拓できるから
    嬉しい
    実際
    湊かなえ先生以外は
    お初でした

    ''時''をテーマにした
    コチラ

    どのストーリーも
    短編なのに
    読み応えのある
    ものばかりでした

    「タイムカプセルの八年」
    とっても共感が出来る
    ストーリーと
    ニヤッとしてしまうラスト...続きを読む
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)
    ラストの結末が切なすぎる。個人的には、ラスト風太郎がひょうたん屋をやるシーンで終わると勝手に想像してたので、読み終わった後ちょっとショックでした。だけど、豊臣家だけではなく、忍びも戦国時代の終了と共に滅びる運命だと解釈するならこの結末もありかもしれない。でもでもせめて黒弓と風太郎は生き残って欲しかっ...続きを読む
  • 悟浄出立
    どの話も面白い。その人を周縁から描く手法。ただ、予備知識は多少いるのが難。
    司馬遷のお話が一番かと思う。
  • プリンセス・トヨトミ
    歴史に興味があるので面白くよめた
    大阪城に久しぶりにいきたくなった
    なんか大阪の文化いいなーっと思った

    未だに大阪の人に支持されてる豊太閤すごいな

    てか、ストーリーがよくできててすごいと思った
    真田大阪国総理大臣の演説よかった
    父と息子!!黙って見守ってる女!!
    すてき!!

    あとお好み焼き食べ...続きを読む
  • プリンセス・トヨトミ
    軽快な筆致で読みやすく、ユーモアが溢れていて楽しく読み進められました。
    疑問になってたことや気になってたことが、物語が進むにつれて解決したのも良かったです。 いやー面白かった。
  • 時の罠
    好きな作家さんばっかりの贅沢なアンソロジー。四者四様で面白かった。湊かなえさんの「長井優介へ」は短編ながら読み応えがありました。
  • 偉大なる、しゅららぼん

    「お前ーーー僕の供にしてやる」

    琵琶湖から特殊な力を授かった日出一族。その本家に移り住んだ涼介は、跡継ぎのナチュラルボーン殿様、淡十郎に出会う。さらにライバルの棗一族の跡継ぎと同じクラスに…
    .
    どのキャラも個性的で、力を持ったもの同士の戦いに元気を貰えた。展開が面白くて後半一気に読み進めた...続きを読む
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    目次
    ・はじめの一歩
    ・当たり屋
    ・トシ&シュン
    ・パーマネント神喜劇

    万城目学の小説ってARみたいだよなあ。
    普通の日常の中にポンと異物が登場する。
    ホルモーや、鹿男や、しゅららぼんや…。
    小さな神社に行ってみたら、そこに出たのはポケモンではなく神だった、という。

    日本の神様って、元々はすごく...続きを読む
  • 時の罠
    短編集だけどそれぞれ読み応えがある。
    湊かなえの長井優介へが1番好き。
    イヤミスイメージが強いけど
    こんな暖かいストーリーもあるんだと思った。
  • ホルモー六景
    『鴨川ホルモー』の外やその後、はたまた過去についてのアレコレを六者六様で描く、スピンオフ作品群。

    京産大玄武組の定子と彰子。自然に過ごしていれば彼氏ができるかと思っていたものの全くその気配はなく、なし崩し的にホルモーのサークルに所属してしまう。そして、それぞれの誕生日には一緒に過ごすことを誓うのだ...続きを読む
  • 時の罠
    「時」をテーマに捻ったアンソロジー4編。

    ・面白かった編
    「タイムカプセルの八年」
    何だこの屁理屈親父は?という導入から始まって、こんなのあるあるだなぁな脇キャラに流されながら意外と矜持を見せ、”黄金期”だった小学生時代の父親たちで優しい嘘を守り、綺麗にオチをつける。流れるように起承転結のレベルが...続きを読む
  • 悟浄出立
    特に表題の悟浄出立が面白いです。1つ1つが短いので読みやすいと思います。万城目学さんの個性が出てます!
  • ホルモー六景
    「鴨川ホルモー」の番外編的な内容なので「鴨川ホルモー」が面白かった人限定ではありますが、とても面白かったと思います。個人的には「鴨川ホルモー」よりもこっちの方が良かったかも??
     ※「鴨川ホルモー」は、終盤は非常に良かったですが前半がやや退屈だったので^^;

    「もっちゃん」「長持の恋」は特にオスス...続きを読む
  • プリンセス・トヨトミ
    発想はすごい
    会計検査院の部分は面白く読めた
    いじめの話は特に復讐することがないのがモヤったが本筋ではないのでまあ
    結局一気に変えようとしないでゆっくり変えるしかないという母親が正しかったのは苦笑いした
  • プリンセス・トヨトミ
    『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』で有名な作家・万城目学の長編小説。直木賞候補にもなり、映画化もされた。

    会計監査院。あまり馴染みは無いが、政府から独立し、国の税金の使われ方をチェックする機関である。
    その会計検査院第六局所属の松平、鳥居、旭ゲーンズブール3人は実地検査のため大阪を訪れる。
    そのリ...続きを読む
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    にわかに信心を起こし、神社詣でするお正月休みに読むといい感じだろうか?
    うららかな新春の雰囲気に、ぴったり。

    縁結びの神として千年、小さな神社で務めてきた下級神が主人公。
    何と神界にもノルマがあり、査定があり、転勤も昇進もある!
    そして、この神さん、小心で出世欲もあり、ちょっと小ずるかったりする。...続きを読む
  • 悟浄出立
    万城目さんのは、映像化されてるのは、全部観てる!
    (そんなんばっかやな(・・;))
    で、はじめて本読んだ。
    何か、あらすじなどに、惹かれて。
    西遊記、三国志などのサブキャラをメインにしての短編5つ。
    スラスラ読めるし、なかなか面白い。
    好みは、やっぱり「悟浄出立」かな?
    ・結果が全てではなく、過程も...続きを読む