万城目学のレビュー一覧

  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    前作、八月の御所グラウンドと同じく京都を舞台とした歴史に触れたファンタジー。

    【三月の局騒ぎ】
     今は作家である主人公の、昔にょごだった頃に起こった作家を目指すきっかけが綴られる。

    かなり昔から寮の一室に住んでいる不思議でちょっと近寄り難い「キヨ」と主人公が相部屋になってしまう。キヨに完全に無視を決め込まれるなか、ある日のこと。
    キヨに『なんで、書くのやめたの』と唐突に質問される。小学生のときネットにあげた文章が中傷されてからぱったりと文章に触れていない主人公はその言葉に戸惑うが…。

    にょごにはじまり、局やら壺やらキヨやら…、おそらくそのへん詳しければ序盤には察しがすぐつく人も多いのかも

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    2025年10月16日
  • あの子とO

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    「あの子とQ」のスピンオフ的な作品。
    タイトルが似ているので、まちがえてこちらから先に読み始めてしまった、、
    Qを読んでからのほうが絶対おもしろいので、順番にご注意を。


    Qで出てきた人物たちに、各話ごとにスポットが当たる。かなり個性のつよいキャラたちなので短編の話もおもしろい。

    1作目はおもしろ全開、いつになっても親友ヨッちゃんはヨッちゃんで、天然ポジティブおもろい。

    個人的には2作目がダークで悲しくて日本の怪談ものを読んでる感じが心震った。佐久の話が怖くてゾクっとくるけど続きが気になる!

    3作目は双子のお話。可愛い二人に、新たな登場人物が出てきてこんな展開になるとは!?

    シリーズ

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    2025年10月15日
  • あの子とO

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    現代の吸血鬼一族を主人公とした連作短編集。
    世代を選ばず楽しく読めると思います。
    イラストもポップ!
    が、失敗しました。
    「あの子とQ」のほうを先に読むべきでした。
    そのままでも大丈夫ですが、読んでおけばもっとわかりやすかったかもという場面がありました。
    記憶が新しいうちにQも読んでおきたい。

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    2025年10月12日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    女子寮のお局様が気になる話と本能寺の変の謎に巻き込まれる話。どっちも大変好みで大好き。お局様があのお方で思わずあぁって膝を打つ。せやな、私もその篇首知ってる。本能寺もそんなことになる?って展開が楽しみ。古都ってこういうことありそうでいいよな。

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    2025年10月08日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    他の方も書いてらしたけど、私も、ぶりぶりぎっちょうより、局騒ぎの方が良かったです。ぶりぶりぎっちょうは、少しSFっぽい感じがしてしまって…さり気なさが良いのになぁ、と。

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    2025年10月05日
  • 八月の御所グラウンド

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    京都を舞台にした二篇からなるお話。知った土地の名前が出るとその時主人公が見たであろう景色が容易に想像できる。京都は通り名があるからそれがわかりやすい。本のタイトルにもなっている二篇目は送り火に合わせたタイミングと相まって、どう言えばいいのか、心が澄むというか、静かに目を閉じたくなるというか、そんな気持ちにさせてくれる。実写で観てみたくなる。

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    2025年10月04日
  • ザ・エッセイ万博

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    万博開催中なのでエッセイのタイトルにピッタリ。真面目さとユーモアのかけ合わせが絶妙で面白かったです。

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    2025年09月30日
  • 八月の御所グラウンド

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    表題作の感想。
    エンターテインメント作品で
    読者年代、時季、地域文化への親和性が
    マッチすると非常に楽しめるものと
    感じた。

    自身は京都に住んでいた時期もあり
    楽しめた作品ではあるが
    もう少し長編で、ひと盛り上がり
    あってもよかったかな。

    ただ建勲神社からの大文字送り火は
    見たいと思ったし、そこからは
    妙法も見えるのではと
    勝手に考えている。

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    2025年09月29日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    局の方は、直木賞の世界観を残し、じんわりしてくる。
    ぶりぶりの方は、そんな未練もあるのか?という思いを組んだストーリー構成は面白いが、やり過ぎと感じてしまった。さりげなく主役の存在を感じさせる展開の方が、この手のストーリーは適していると思う。織田信長とさりげなさの組み合わせは難しそうだから、主役の選択が残念ということか。

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    2025年09月27日
  • ザ・エッセイ万博

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    タイトルから全編、大阪・関西万博の話かと思ったら違った。まあ、最後にひとつだけ出てきたがね。ちょっとタイトル詐欺っぽい。内容的にはまあ彼らしいエッセイ。万筆舎の話は面白かった。エッセイより、もっと面白い長編を書いて欲しいなあ。小説の井戸が枯れてないことを祈る

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    2025年09月19日
  • ザ・エッセイ万博

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    万城目さんのファンだけど、エッセイ作品は初。
    ちょうど時期だし、万博という言葉に惹かれて購入。
    作家さんの生活とか、視点が垣間見れて楽しい。他のエッセイもチャレンジしてみようかな。

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    2025年09月15日
  • ザ・エッセイ万博

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    タイトルからまんま万博紀行かと思いきや、エッセイのタイトルには「万」を付ける流れで万博となり、タイトルからの後付けで大阪万博訪問記で〆られていた。
    Chageとの融合話が面白かった。
    そしてマシュー・マコノヒーはつい検索しちゃったよw

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    2025年09月09日
  • あの子とO

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    「あの子とQ」の続編と云うかスピンオフ。前の話はすっかり忘れていたが、多分大したつながりはない。まあ、3作、軽い話なので軽く読める

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    2025年08月28日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    八月の御所グラウンドに続いて読んだ今作品。
    またまた京都が舞台で楽しめましたが、六月のぶりぶりより三月の局騒ぎの方が響きました。
    にょごと呼ばれる人たちとか、女子学生寮の雰囲気が良きでした。
    坊ちゃんの小説に出てくるキヨさんから、キヨと名のつく人に悪い人はいないって思っちゃう感性とか偏愛ぶりにズキッてきてしまう。1000年経っても日本人に忘れられないフレーズを残すなんて、明治の文豪たちもまだまだ足元に及ばないし何故めいたところも良かったです。
    20年前の出来事で娘が駅伝のアンカーって前作繋がりもあったりで・・

    それにしても京都は歴史上の人もいまだに現世を彷徨っているようで魅力的な街でした。

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    2025年08月25日
  • ホルモー六景

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    ホルモーに関する古今東西あれやこれのスピンオフ短編集。
    バカバカしく面白い。鴨川ホルモーを読まずにこっちを読んでしまうとより訳が分からないかもしれない。ホルモーとは何ぞやと。
    しかし、鴨川ホルモーを呼んでもホルモーとはなんぞやということが書かれている訳でもないし、本書でもホルモーの謎が解き明かされる、ということは別にない。

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    2025年08月22日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    17歳の誕生日の儀式まで血を吸わないか監視するために来た謎の存在「Q」と吸血鬼の女の子、弓子の話。

    吸血鬼少女の学園青春ストーリーって感じだが、要素が色々ありすぎて見たい部分が不完全燃焼気味

    物語の大事な謎である
    「命を救うために友人を吸血鬼にしたはずなのに何故なっていないのか」
    「Qの呪いの解き方」の解がちょっと強引な気もした。

    キャラはたっているし、皆好感のもてるので読みやすさはバツグン。

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    2025年08月14日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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    帯通り、女子高生吸血鬼の、“恋アリ、青春アリ、大冒険アリ”な話でした。若さ故の無茶っぷりが良かった。

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    2025年08月10日
  • 鴨川ホルモー

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    ホルモーという茶巾しぼりの妖怪を合戦させる謎競技に、恋心を理由に参加する大学生たちの青春ドラマ。
    ホルモーってなんだろう?という思いで読み始めて、ホルモーってなんだったんだろう?という思いで読み終わりました。
    ホルモーがなんなのかは、この本では重要ではないんですね。

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    2025年08月10日
  • あの子とO

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    2025.8th
    おっ!万城目学の新作が出たのか…と思って購入しましたが、続編だったんですね…ヽ(´o`;
    読みやすいので、前作を読んでなくても問題なく話が分かりますけどね!サラッと読めるしそこそこ面白いですが、万城目学作品に期待するクオリティからすると…うーん…。

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    2025年08月09日
  • あの子とO

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    「あの子とQ」続編。

    前作で主人公嵐野弓子が同級生を救ったバス事故の後日談(兼学校対抗ゲーム)、江戸時代の長崎に遡る日本の吸血鬼の源流、ピッツァ(ピザではない)屋を営む(別の)吸血鬼一家と狼男の登場。

    脈略がないようで関連していて、いかにも次作につながりそう。

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    2025年08月06日