万城目学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
万城目さんと門井さんの軽妙なトークがにより繰り広げられる近代建築のガイド。
大阪、京都、神戸、横浜、東京、そして台湾の近代建築を散歩して探訪する企画である。
行ったことがある物件もあるし、日曜美術館やら、美の巨人たちやらで見たことのあるものもある。
(もちろん、今回初めて知るものもあるんだけど。)
それでも、門井さんが言うように、建築家の人となりに注目した紹介は新鮮で、面白い。
ダンディな渡辺節とか。
辰野金吾の人生三大万歳のエピソード(東京駅受注、日露戦争勝利、そして臨終の時)も興味深い。
ヴォーリズのエンドウマメ発芽実験のエピソードは、後の彼のイメージに反するもので、印象的。
なんでも、少年時代、脱脂綿の上にエンドウマメを発芽させる実験をしていて、「花も咲くのではないか」と言ったら、教師にそんなバカな、と言われて発奮。
大事に育て花を咲かせたどころか、実を収穫し、翌年発芽までさせたそうだ。
やはり名を残す人は、中途半端なことはしないということか。
近代建築が、今世紀に入ったころから、希少価値が出てきて、社会的な評価が上がってきていると指摘があった。
さらに、そこからかっこよくリノベーションして使うことに複雑な思いがする、という感想も述べられていた。
わかるような気もするし、一方では、きれいになったほうが嬉しい気もするし・・・。
こちらも複雑な思いになった。 -
Posted by ブクログ
まずね、タイトルと内容が全然合ってない(^ ^;
何の予備知識も無く、タイトルみた時は
「落ちこぼれ忍者のおとぼけストーリーかな」
みたいなことを予想していたのですが...(^ ^;
内容はもの凄くハードボイルド(^ ^;
人はバンバン死ぬわ、だまし、だまされ、
裏切り、裏切られは日常茶飯事(^ ^;
さらに下層階級に生まれたものの悲哀に満ちてるわ、
戦で罪の無い幼児を殺める羽目になったり、
とにかくヘビーな内容(> <
...でも、背骨となっている設定はファンタジー(^ ^;
なんとも分類しがたい、不思議な小説(^ ^;
主人公は、これは予想通り落ちこぼれ忍者で、
とにかく「同じ過ちを繰り返してばかり」。
読んでてもの凄く歯がゆい(^ ^;
それでいて、妙なところでプライドが高く、
また情に脆かったりするので、
常に命の危険にさらされている印象(^ ^;
でも、程度の差こそあれ、男ってのは
みんなこんなバカな部分を内包しているような(^ ^;
主人公以外のキャラが、皆 良い(^ ^
忍仲間(?)はもちろん、近所の婆さんも
要所に登場する貴人も、みな人間くさくて魅力的。
不器用すぎる「恋愛の二十歩手前」みたいな
ほのかな感情が読み取れるシーンも良い(^ ^
クライマックスシーンでは、思わずホロリと(^ ^;
いや、でも「ひょうたんに翻弄される」という
おバカなファンタジーなんですけどね、本筋は(^ ^;
アップダウンの激しい大長編なので、
読むのにかなり体力を必要とする感じ(^ ^;
でも、時間を掛けて読む価値がある一冊(^ ^
丸二日くらいかけて一気読みがお勧めかな(^ ^ -
Posted by ブクログ
忍びの腕は一流というわけでもないが、ダメ忍者というわけでもない。
無愛想で、人柄も特にすばらしいというわけでもなく、もちろん美貌に恵まれているわけではない。
それを、本人、風太郎(ぷうたろう)が一番よくわかっている。
冒頭、伊賀の城に傷をつけ、御殿の機嫌を損ね、いきなり失職。
まだしく、プータローになってしまう。
そういう彼だからか、次々に起こる不思議なことに巻き込まれる。
ひょうたんの精?因心居士やら、ひさご様やら。
相棒?の、南蛮呂宋出身の黒弓も、いろいろ引っ掻き回す。
あれよあれよという間に、大坂冬の陣。
戦の中で殺人を重ねて、彼のナイーブさが失われていくのが痛々しい。
御殿や采女殿の真意は何だろう。
忍びの道を一度は逐われ、また呼び戻された真意は?
さて、下巻ではどうなっていくのだろうか。