万城目学のレビュー一覧

  • バベル九朔

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    ネタバレ

    万城目学のデビュー作『鴨川ホルモー』を読んだとき、その発想の奇抜さとストーリーの愉快な展開に、なんてすごい作家が現れたんだ!とすぐにファンになった。
    ところが『とっぴんぱらりの風太郎』や『悟浄出立』を読んで、あれ?本当に書きたいのはこういう作品なのかな?と思った。

    主人公の俺は、バベル九朔という5階建ての雑居ビルで管理人として働きながら、作家デビューをするために小説を書いては応募する毎日を送っている。
    が、一次予選すら一度も通ることなく、二年の月日が過ぎようとしていた。


    ###以下ちょっとネタバレ###

    どこにでもあるありふれた雑居ビルのはずだったバベル九朔が、人びとの夢や希望を絶望に

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    2019年09月07日
  • バベル九朔

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    嫌いでは無い世界観。
    閉鎖された空間で己の希望が叶う夢の中で生きていく。
    現実世界での夢を積み上げたバベル。
    途中理解が出来なくなって読むのが止まってしまったが、小説家というのは自分のバベルを築いているのかと感じた。

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    2019年08月28日
  • 悟浄出立

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    悟浄は八戒に聞く。英雄を超越して自由。
    趙雲は張飛を見る。豪胆さがうらやましい。
    虞姫は項王を知る。代わりの存在としての己。
    京科は荊軻に再会。運命は分かれて明暗。
    榮は父と話す。書くことこそ父司馬遷の命。
    万城目学の書きたかった短編集。中国が舞台の物語5編。

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    2026年01月12日
  • ザ・万歩計

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    たまに「ふふぇぁっ」って一人で笑ってしまうようなゆるいエッセイなのに、完全に油断しているところ、ふと泣ける話を入れてくるのやめて欲しい。
    両方の理由により、電車内閲覧危険。

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    2019年04月02日
  • 悟浄出立

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    学生時代に中島敦の山月記を読んで鳥肌が立ったことを思い出します。悟浄出立、上手いね。確かに中島さんと同じ匂いがする万城目作品です。大満足です

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    2019年03月24日
  • 悟浄出立

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    悟浄の視点で書かれた西遊記という感じ。なかなか良いと思いました。万城目好きにはたまらないでしょう。あっという間に楽しめた一冊。

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    2019年02月10日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    万城目さんと門井さんの軽妙なトークがにより繰り広げられる近代建築のガイド。
    大阪、京都、神戸、横浜、東京、そして台湾の近代建築を散歩して探訪する企画である。

    行ったことがある物件もあるし、日曜美術館やら、美の巨人たちやらで見たことのあるものもある。
    (もちろん、今回初めて知るものもあるんだけど。)
    それでも、門井さんが言うように、建築家の人となりに注目した紹介は新鮮で、面白い。

    ダンディな渡辺節とか。
    辰野金吾の人生三大万歳のエピソード(東京駅受注、日露戦争勝利、そして臨終の時)も興味深い。
    ヴォーリズのエンドウマメ発芽実験のエピソードは、後の彼のイメージに反するもので、印象的。
    なんでも

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    2018年10月30日
  • ザ・万歩計

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    「チャララリララ~」
    に当てはまる曲をいろいろ探してしまう。

    おもしろい。
    発想や行動力、すごいっす。

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    2018年10月15日
  • 悟浄出立

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    初めて万城目学さんの作品を読んだ。
    どの話もおもしろかった。
    私の好きな「人生訓話」的なものが入っているのと、言葉が重くてよかった。
    特に表題作の『悟浄出立』は悟浄が前に出るのもよかったが、八戒の人生が興味深かった。

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    2018年10月01日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    10年位前に大阪北浜にある新井ビルの1階にある「五感」でお土産買ったことあったけど、こんな歴史ある建物だったなんて。また行ってみよう!建築散歩しよう!

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    2018年04月01日
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)

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    まずね、タイトルと内容が全然合ってない(^ ^;

    何の予備知識も無く、タイトルみた時は
    「落ちこぼれ忍者のおとぼけストーリーかな」
    みたいなことを予想していたのですが...(^ ^;
    内容はもの凄くハードボイルド(^ ^;

    人はバンバン死ぬわ、だまし、だまされ、
    裏切り、裏切られは日常茶飯事(^ ^;
    さらに下層階級に生まれたものの悲哀に満ちてるわ、
    戦で罪の無い幼児を殺める羽目になったり、
    とにかくヘビーな内容(> <

    ...でも、背骨となっている設定はファンタジー(^ ^;
    なんとも分類しがたい、不思議な小説(^ ^;

    主人公は、これは予想通り落ちこぼれ忍者で、
    とにか

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    2018年01月19日
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)

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    突拍子もない話かと思ったけど、至極真面目な時代小説。楽しいのは風太郎と黒弓の軽妙なやりとりだけ。上巻に出てきたおかしな貴族は「あの方」。ひょうたんの精?、因心居士の相方、果心居士が復活し、大団円になるかと思いきや、厳しい現実の中で、風太郎たち忍者は移りゆく時代を乗り越えることができず…。壮絶なクライマックス。

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    2026年01月12日
  • 悟浄出立

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    悟空、超雲、虞姫、荊軻、司馬遷。それぞれ見てきたように創造を逞しくして、「小説」を切り取る。なかなかよろしい。

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    2018年10月14日
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)

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    豊臣末期の時代の伊賀忍者の話。ヘマをやらかして伊賀を追われた風太郎。京でひょんなことから、ひょうたんを育てることに。因心居士という変な爺いが出てきたり、おかしな貴族の警護をしたり、どうなるのかとドキドキしてたら、戦さに駆り出されて下巻に続く。

    もっと奇妙奇天烈な物語かと思ったので、少し拍子抜け。相棒の腐れ縁、黒弓との会話がめちゃ楽しいところは○。それはそうと、主人公の名前は「ふうたろう」ではなく「ぷうたろう」なんですね。

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    2026年01月12日
  • ホルモー六景

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    ネタバレ

    鴨川ホルモーのスピンオフ。

    あぁそうゆうことが背景にあったのね、と思わされる作品が6作入っています。

    最後の作品には、何だか感動させられちゃったりして。

    鴨川ホルモーを読んだ人はぜひ読んで下さい。

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    2023年02月19日
  • ザ・万歩計

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    ネタバレ

    再読。面白い小説を書く人のエッセイはやはり面白かった。大阪弁や静岡弁やトルコの垢すりには笑いがこぼれた。おじいちゃんやねねの死の話には涙がこぼれた。小説の創作秘話は、こんなきっかけでこの話が生まれたのかと、得した気分になった。ただの面白いエッセイではなく、よいお話を聞かせてもらいました、と感じられるところは小説と同じだ。

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    2017年07月20日
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)

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    血なまぐさくて、無情で、儚い。

    これが読み終わって一番に感じている感情だけど、忍びの時代の終わりを鮮やかに描いたとも言えるかもしれない。

    自分が楽しむだけじゃなくて、作者が描きたかったことは何なのか深く考えることになりそうだ。

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    2017年06月25日
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)

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    久しぶりの万城目作品。
    話の筋がしっかりしていて、癖のない文章が読みやすかった。

    印象的だったのは、風太郎の視点で描かれる戦の臨場感。
    忍びなのに、目の前で繰り広げられる惨状に当惑する心情がリアルに伝わってきた。

    分厚いけど、読み応えがあって満足の作品。

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    2017年06月25日
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)

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    忍びの腕は一流というわけでもないが、ダメ忍者というわけでもない。
    無愛想で、人柄も特にすばらしいというわけでもなく、もちろん美貌に恵まれているわけではない。
    それを、本人、風太郎(ぷうたろう)が一番よくわかっている。

    冒頭、伊賀の城に傷をつけ、御殿の機嫌を損ね、いきなり失職。
    まだしく、プータローになってしまう。
    そういう彼だからか、次々に起こる不思議なことに巻き込まれる。
    ひょうたんの精?因心居士やら、ひさご様やら。
    相棒?の、南蛮呂宋出身の黒弓も、いろいろ引っ掻き回す。

    あれよあれよという間に、大坂冬の陣。
    戦の中で殺人を重ねて、彼のナイーブさが失われていくのが痛々しい。
    御殿や采女殿

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    2017年06月18日
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)

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    これまでの著者の作品から比べると、想像を絶するような話ではなく、あまり万城目ワールドを感じさせない内容でした。でも早く続きが読みたくなった。やっぱり面白い。

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    2017年06月15日