万城目学のレビュー一覧

  • 鴨川ホルモー
    総評 ラノベとして読めば名作
    京都+大学生の先駆け作品。
    うだつが上がらない大学生男子の青春部活ものでありながら、部活競技が「ホルモー」という妖怪を使役するストラテジーものなのが独自色。
    「青春」部分は恋愛要素あり、友情あり、笑いありでそれなりに面白い。
    しかし、「ホルモー」の描写に関してはあまり面...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    京都だと本当に見えていないものを見ていそうな人がいそうだと感じました。
    また、冬の京都に旅行に行ってみたいです。

    「それは-彼らは信じているからだ。彼らは自分の力を信じている。」
  • 八月の御所グラウンド
    直木賞受賞作であり、万城目さん作品を初拝読。
    京都を舞台にしたちょっと不思議なお話2作を収録。京都らしさ漂うファンタジー要素はあれど、どちらも大きく波風が立たない展開だけに、やや物足りなさも感じてしまった。それで手にとったわけではないが、帯にかかれている「感動&感涙の傑作青春小説」というのも、ちょっ...続きを読む
  • 偉大なる、しゅららぼん
     琵琶湖から授けられた特殊な“力”を持つものの、対立していた「日出家」と「棗家」。その末裔が高校で同じクラスになったことから、再び“力”で“力”を洗う戦いが始まる…?
     意外な人物が強大な“力”を持っていて、物語は思いがけない方向へ進んで行く。命懸けの戦いの後、最終章・『エピローグ』が青春小説っぽく...続きを読む
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川つばさ文庫)
    かのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人のユーモアある日常がたんたんと繰り広げられる物語…と思っていたら、マドレーヌ夫人の口から語られた真実に感動してしまいました。かのこちゃんの成長とマドレーヌ夫人の旅立ちに涙しそうになりました。最近忘れがちですが、ちょっとした思いやりの積み重ねに導かれることもあるんだよな...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    これはホルモーの物語である。
    ある大学生がホルモーにハマり、ホルモーに泣き、ホルモーに笑う…
    いや〜…最後のホルモーは凄かった
    ・・・て、ホルモーて何?????(笑)

    私、こういう現実味がないのは好きではなかったんですが…いつの間にかハマってました。
    次のホルモーは?どうなるの?と…
    いやいや…楽...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    この本を「青春」というカテゴリに分類してもよいものか。舞台は京都。二浪の末の京大一回生が主人公。同じサークルの女子に惚れたり惚れられたり。帰国子女のトンチンカンな同輩を翻弄したり翻弄されたり…。やはり「青春」のエッセンスはすべて含まれています。ただ、余計なエッセンスもふんだんに含まれていますが…。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    長い間本棚で眠っていた本。なんて可愛らしい物語なんだろうと幸せな気持ちになった。
    万城目さんが書く美しい比喩表現と、タイトルからは想像もつかない意外な展開にすぐ本の世界に浸れた。

    かのこちゃんが色んな経験を積みながら日に日に成長していく姿が本当に健やかで、マドレーヌ夫人と玄三郎さんの関係性もとても...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    2007刊行
    大学院の研究室にいた
    「おれ」が奈良の私立女子高校へ
    出向のような形で赴任(2学期のみ)
    そこで鹿から話しかけられる
    (使い番とか運び番とかの話)
    だんだん顔が鹿になっていく
    赴任し最初の授業で
    遅刻してきた女子高生 堀田
    堀田の言動や行動が
    一々よくわからなくて..
    (自分的には結構...続きを読む
  • プリンセス・トヨトミ
    もちろん話はおもしろいし、こんなワールドを書けるなんてすごいなあと思うのだけど、最後の方はひっぱってひっぱって、、の割に解決の仕方がいまいち印象に残らない感じでした。
    歴史好きだったらいろんな言葉がもっと頭に入ってくるのかなー。
  • ザ・万歩計
    盗まれたパスポートの行末、パスポートを無くしたら、どんな事になるのか少し触れられた。気をつけたいけど、功を為せるか分からない…。
  • ホルモー六景
    スピンオフだったから500代目のメンバーがどうなってるのか気になりました。
    でも長持の恋はキュンときたし、そこからの高村なのかな〜と。
    他の作品も繋がるところあって面白かったです。
    二人静は結局何だったんだ?
  • 鴨川ホルモー
    万城目学、祝直木賞。
    読んでいなかった『ホルモー六景』を読む前に再読。意外と覚えていないもんだと…
    『ホルモオオオォォォーッ』って、『オニ』が全滅した時に叫ぶって、ことくらいしか…

    京大総合人間学部1回生・安倍。ひょんなことから、高村とともに謎のサークル『京都大学青龍会』の新歓コンパに参加すること...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    ホルモーって…なんだ?

    怪しげなサークルにビラをもらうところから始まる物語。究極の鼻フェチである主人公は参加した新歓で出会う女性に一目惚れ。そうして大学対抗、10人対10人で競い合うホルモーという競技に参加することになる。変なものが見えるようになるわ、恋敵は現れるわ、友達はチョンマゲになるわ…そし...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    京都の話ということしか前情報がなかったのですが、ストーリーがまさかのファンタジーバトルものでびっくり!独特の世界観でとてもおもしろかったです!
  • ザ・万歩計
    万城目さんのエッセイを読むのは2冊目。
    前回読んだものがテンポよく、かつ、万城目節が盛り込まれていて「これは私にあうぞ」と思って手に取ったらやっぱりたのしい!
    特に御器齧り戦記はたまらない。別にどうとも思っていないわたしでも、これはなんだか読んでてこいつが嫌いになりそうだった。

    まだ万城目さんのエ...続きを読む
  • バベル九朔
    不思議…でしたね。
    語弊はあるかもしれませんが、万城目学ワールドが森見登美彦ワールドに取り込まれたような、そんなファンタジー感と怖さも感じる作品でした。

    オチの付け方、伏線回収がどうなるのかを楽しみに読んでましたが、ちょっとフワッとしてましたかね。理屈・論理を求めて読むと理解できねー、ってなるのは...続きを読む
  • 時の罠
    「タイムカプセルの八年」辻村深月


    「トシ&シュン」万城目学
    芥川龍之介の杜子春が関係あるかと思ったらたぶんないのかな?それとももう少し深読みすれば関係してるのかな?と。神様の目線の話は畠中恵さんを思い出した。

    「下津山縁起」米澤穂信
    なんとスケールのでかい!!米澤穂信さんがやってくれたなぁって...続きを読む
  • ザ・万字固め
    万城目学のエッセイ初読み。
    出身地が同じこともあり、こども時代のエピソードが親近感持って読めて面白い。大阪市営地下鉄をレンジャーに例えるくだりは、いやその線にそのキャラは違うでしょとツッコミ入れつつ読めた。
    東京電力の大損のくだりは、心の動きをリアルに書いてくれているのがよかった。
    瓢箪へののめり込...続きを読む
  • ヒトコブラクダ層戦争(上)
    読んでて、疾走感を感じれなかった。なぜ?と考えると、文中の活字をスラスラ読み込めてなかったから。馴染みのない漢字、語彙を調べながら読んでたから。本の面白さの有無で面白くなかったと言ってる場合、読み手の問題であり、私自身の語彙力の無さが原因である場合が多いのでは?という気づきを得た。下巻に続く。