万城目学のレビュー一覧

  • 鴨川ホルモー

    Posted by ブクログ

    京都大学に入学した安倍は、祇園祭のアルバイト帰りに「京大青龍会」のサークルコンパのチラシをもらう。
    コンパで出会った美しい鼻の早良京子に一目惚れして、なんとなく気の合う高村と一緒にサークルに参加することに。
    それは、オニを使って戦いをする「ホルモー」の始まりだった。
    万城目学さんのデビュー作。

    万城目さんらしい、楽しく清々しい青春物語。
    ニヤニヤしながら楽しく読んだ。
    同時に自分の大学時代を思い出して、なんだか甘酸っぱいような気持ちにもなった。
    万城目さん作品の登場人物たちは本当にイキイキしている。
    そして、現実には起こることがないだろう…というより私が見ることのない景色が、字を追うごとに

    0
    2025年11月19日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    『十二月の都大路上下ル』と『八月の御所グラウンド』の中編2作が収録されている。

    直木賞ということで、まさに「大衆文学」だった。
    読みやすさと温かい雰囲気、ファンタジー。
    嫌な人が出てこないのも、いいポイント。

    冬の京都と夏の京都。
    よく聞く京都の「寒さ」と「暑さ」が小説の中でも表現されていた。私は、快適な気候の土地に住んでるから、「ここに住んでてよかったなー」なんて思いながら読んだ。それでも、最近はだんだん寒くなってきてツライ。

    シャオさんみたいに、誘われたら野球やっちゃう女性に憧れる。憧れだけで、私は絶対に早朝野球はしないけど。

    次、京都に行く時は「御所グラウンド」に行ってみよう。不

    0
    2025年11月19日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    草野球が舞台のスケールの小さい「フィールドオブドリームス」です。
    タイトルのより、駅伝女子高生のほうがファンタジー抜きでもストレートな青春もので良かった。

    0
    2025年11月17日
  • あの子とO

    Posted by ブクログ

    短編集だと思っていたらそれぞれの繋がりが三本目で見えて、「わ、わ、わ、、、!万城目学すごーー!」ってなった←語彙力皆無

    0
    2025年11月13日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    万城目学さんの作品を初拝聴。

    短編2話の構成で、1話目は女子高生の駅伝大会、2話目は草野球大会の話。
    どちらも舞台は京都、かつ、歴史的な偉人が現実世界に現れ、それがリアルなのか不思議現象なのかがわからなくなるような展開で、ジャンルとして面白い。
    題名にもなっている2話目の八月のの御所グラウンドはすごく面白いです。
    2作目もあるようなのでこの勢いで読みます。

    0
    2025年11月13日
  • 偉大なる、しゅららぼん

    Posted by ブクログ

    淡十郎は確固たる自分を持っていてすごいな。
    棗くんの決断力もすごい。主人公気質だ。
    自分たちの力で未来を切り開いていく若者たちが頼もしく思えた。
    過去から繋がって今がある。

    物語が終わっても続いていく彼らの青春も見たかった。



    ——
    琵琶湖は、森見登美彦『有頂天家族 二代目』にも出てきた。
    竹生島にはかつて将棋好きの天狗が住んでいたそうな。

    0
    2025年11月13日
  • 鹿男あをによし

    Posted by ブクログ

    表紙の良さに惹かれたのが正直な動機で。
    主人公の人間的な他者との葛藤や、苛立ち、不安は理解できるものでしたが、彼には僕にはない冷静な面もあることにやや嫉妬を覚えました。
    他にも神鹿との掛け合いや誰がどの使いなのかと推理するのも面白かった。
    そんな中でも私が心奪われたのは堀田イトという少女でした。少女は強く美しくあり、どことなく感じる透明感に私は惹かれたと言えます。
    全体を通してもまとまりがあり、オススメできる本だと思います。ぜひ奈良で鹿せんべいを食べたいものです。

    0
    2025年11月13日
  • 鴨川ホルモー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホルモーとは?という疑問がずっと続く物語。
    説明はあるが、大学生の物語と共にだんだんと明らかになってくる。
    半分まで読んでも、まだ謎が多いホルモー。

    ホルモーは大学のサークルで繰り広げられる、小さなオニ(式神?)を戦わせる競技。
    オニは儀式を通して見えるようになる。オニ語を使い、複数のオニをあらゆる戦略で倒していく。
    オニが全滅するか、代表者が降参したら敗者の1人は「ホルモーーーォォォ!!」と大絶叫することになる。本人の意思では止められない。

    すごい競技を考えたなと笑。最後の大絶叫が恥ずかしいから必死に戦うのもあるが、実は奥が深いホルモー。やはり神々の遊びに人間が付き合っているのか?
    残り

    0
    2025年11月12日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    駅伝と草野球の2作の短編
    サラサラと読めるが、過去からのカムバック的な捻りは無いほうが個人的には良かったかな

    0
    2025年11月05日
  • あの子とO

    Posted by ブクログ

    『あの子とQ』の続編でした。今回のお話は軽い感じでサクサク読めました。やっぱり弓子の親友の吉岡優ことヨッちゃんがいい味出してました。ボケているようで何かと勘の鋭いとこなんかいいし、彼氏もできて幸せいっぱい青春してる感じです。
    語り手が違うストーリーが3遍収められていますが、それぞれ繋がってて謎のオランダ人とか続編が出そうな雰囲気でした。

    0
    2025年11月01日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

    Posted by ブクログ

    万城目学の京都ワールド全開の2篇。表題作は本能寺の変と同じ6/2の京都を舞台に、その謎を解き明かす一大歴史スペクタクル(!?)だが、ぶっ飛び過ぎていてイマイチ。しかし、北白川の女子寮に住み、「女御」と古めかしい呼び名で呼ばれる寮生たちの生活と、謎の寮生「セイ」を描いた「三月の局騒ぎ」は傑作。

    0
    2025年10月30日
  • 鴨川ホルモー

    Posted by ブクログ

    ホルモーとは?焼肉?などと思いながら読んだところ、想像とはまったく違う、一度読んだら忘れられないストーリーでした。

    0
    2025年10月28日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    おなじみの近畿が舞台の二作。
    ベタつき感のない青春モノと思わせておいての奇天烈ファンタジーが万城目ワールド。
    でも今回はアッサリしてたような。
    もう少し引っ張るというか掘り下げるというか食い下がるというか。ちょっぴり物足りなさを感じました。
    でも、キュッと胸にくるところもあり。
    ただ、文にもありますが、尋常じゃない暑さの京都で、夜とはいえ、そんなに冷静に喋っていられるものか??と疑問。若さかな。

    0
    2025年10月24日
  • 万感のおもい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。エッセイ。好きな作家さんの日常や非日常や「おもい」に触れられるのが好きで、より小説が楽しくなる。

    0
    2025年10月23日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    京都にゆかりのある亡くなった人達によって、スポーツで実力よりも少し上の力を発揮できた2つのお話。

    方向音痴の女子高生の、憎めない愛されキャラ感が、可愛らしくて好きだった。

    0
    2025年10月22日
  • あの子とO

    Posted by ブクログ

    ヴァンパイアにオオカミ男。話が完結しないままでモヤモヤ。「人間の世界に馴染めない人間以外の種は簡単に殺される。どれだけ理屈に合わない話でも人間の都合で簡単に実行される。ここはずっとクマの居場所だった。そこに勝手に入ってきたのは人間。僕たちが暮らしにくいからといってクマを殺したら…」クマ騒動、感情的にならず、対応考えないと絶滅してしまう…

    0
    2025年10月21日
  • 八月の御所グラウンド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    都大路を走る全国女子高校駅伝中に新鮮組が亡霊として走ったり、京都の御所グラウンドでの草野球に沢村栄治が参加する奇妙な青春物語。
    万城目学氏の本はいくつか読んで、物語のスケールの大きさに感動したけれど、今回の本は短編2作ということもありそういうものではなかった。

    内容で気になったのが、
    「十二月の都大路上下ル」で新鮮組の亡霊が出てくるが、何故ここに新選組が出てくるのかが分からない。例えば、駅伝当日が池田屋事件があった日だとか。。
    「八月の御所グラウンド」で沢村栄治が出てくるが、何故ここに沢村栄治が出てくるのか、沢村栄治でなければならないのか。。

    等々、直木賞受賞作ということで楽しみしていたが

    0
    2025年10月20日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

    Posted by ブクログ

    万城目先生の話を読んでみたくてこちらをチョイス。お話が2つ載ってます。「三月の局騒ぎ」に「六月のぶりぶりぎっちょう」

    六月の方が圧倒的に長い話ですが、わたしは三月の方が好みでした。三月の方が、先日読んだ「八月の御所グラウンド」にテイストが似てるからかな。

    本能寺の変は日本史上、最大のミステリーとも言えますが、この本の中で居酒屋の大将がいってた「誰からも嫌われすぎ」の話がそういう見方もあるのか…と新鮮でした。でも、明らかになっていることと分からないことと共存しているからこそ皆んなが惹きつけられるのかもしれません。

    0
    2025年10月19日
  • ザ・エッセイ万博

    Posted by ブクログ

    何作品か読んでいる著者のエッセイを初めて読んだ お人柄が垣間見れたような… 「才能とは」で人間の自然な変化とその人の資質を分ける話は感じ入った

    0
    2025年10月19日
  • ザ・エッセイ万博

    Posted by ブクログ

    万城目節炸裂、書きたいことをつらつら描いたエッセイ13章、面白い話とそうでないのと…

    一章目の京都ナインはちょっと読むのやめようかな、と思うほど。なんせ野球も歴史にも興味ないとただ字面を追っているだけ、面白いが幅を持たせられない… とりあえず読み進めると「飾りのない歌」をCHAGEに歌詞提供したのは知らなかったー 一ファンとしての万城目氏の一挙手一投足がかわいい。

    「早生まれの甘え」との言葉をもらったところから真意は忘却、わからずしまい…ただ小説家にとって何よりも必要な要素である観察者としての能力を、早生まれであるがゆえに会得した…と勝手な観察論、これぞ万城目学 笑
    もっともらしいところが

    0
    2025年10月18日