万城目学のレビュー一覧

  • ザ・万字固め

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    万城目さんのエッセイ、期待通りの面白さ。
    身の回りの些細な事も、東電株主総会や、城崎温泉タオル本、ひょうたん栽培などなど、さすがの作家目線を通して、思わず笑いが溢れる一冊。

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    2016年09月11日
  • ザ・万字固め

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    万城目さんのエッセイの文庫化。
    瓢箪の話・サイン会の話・3.11はどの作家さんにもそれぞれのむかえ方があったのだが万城目さんの3.11はまたちょっと特別、と言った前作に10扁が新たに加えられている。
    加えられた話の中から、城崎裁判を読むために、是非城崎温泉を訪れねば!と思っている。

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    2016年03月13日
  • ザ・万字固め

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    ネタバレ

    やっぱりこの人、変だ。
    ひょうたん話を延々書き連ねたかと思えば、戦国武将でサッカーの日本代表メンバーを選ぶとしたらと真剣に考える。
    そしてそれを読んで私は大笑いだ。

    その中で異色なのが、2011年の東京電力株主総会リポートだ。
    絶対につぶれない、そして配当金の多さから東京電力の株を買ったのだ。
    そして東日本大災害。
    一瞬にして価値のない紙切れと化した株券を手に、彼は思った。

    “結局は強欲だったがゆえのしっぺ返しだった。なぜ、一度壊れたら誰も手が付けられない、危険の極みにあるものを扱っている東京電力の配当金が三パーセントもあるのか。それは本来は安全のためにかけるべき金を、株主の懐に分配してい

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    2016年02月25日
  • ザ・万歩計

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    万城目さんの初エッセイ。独自の視点や深い妄想力(笑)に電車内で笑いを堪えるのに必死、と思えば時にぐっとくるエピソードもあり、様々な表情を見せてくれる一冊でした。

    人の生き方は、偶然の重なりやささいな言葉をきっかけに形作られます。万城目さんが小説家になったきっかけは、振り返ればまさに「風が吹けば桶屋が儲かる」のことわざにあるように、巡り巡って辿り着いた場所でもありました。また、「モンゴル人になりたい」という夢を持って実際に行ったモンゴルで知る過酷な生活―そこで自分のもとに寄ってきたトナカイが、その後の仕事の題材となるという摩訶不思議な縁についても綴っています。

    程良く力が抜けているのに、一歩

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    2016年02月23日
  • ザ・万字固め

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    作品の振れ幅が大きい。僕の心に大ハマりする名作か、全く歯牙にもかからない文字の羅列か。万城目氏はそんな作家さんである、という印象を持っています。

    その万城目氏のエッセイですが、少なくとも、この本の記事というのはバラエティーに富んでいて、また、独創性もあり(戦国武将でサッカーのフォーメーションを組む妄想、大阪市営地下鉄で戦隊を組む妄想とか)、実に面白く、読んでいて飽きがくることがなかった。

    幼い頃、若い頃のみずみずしい感情や無邪気さ、その頃の懐かしさ、というのがちらほらと感じられた気がする。そうした気持ちが、個人的万城目学さん最高傑作、かのこちゃんを生んだのだろうか。

    東電株主総会の話や、

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    2016年02月22日
  • ザ・万歩計

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    万城目さんの若いころからこれまでの日常を切り取ったエッセイ集。この人の和ファンタジーが好きで、どういう日常をお過ごしなのか気になっていたので、面白く読めました。
    もりみーへの憧れには敵わないけど、やはり万城目さんの言葉のチョイスが好きだなぁ。

    ゆるい日常の一面(御器齧り戦記)から、旅の思い出まで、思ったより行動派でいらっしゃるのだな。むむぅ。
    自然界で妖精的なトナカイに出会ってみたい…!といらん欲求が湧く。笑

    そして、「何かゆるそう、楽しそう」という理由だけで来世イルカへの転生を願い続ける私自身も、遊牧民族の暮らしから学ぶことすることは多いのかもしれないとちょっと反省…

    ちょっとだけ、万

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    2015年09月30日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    単に建築を、絶賛するんじゃなくて、チェーンのカフェとかテナントで入っちゃ、みたいな結構辛辣な批判も含んでいる感じが、とても率直でよい。極端に建築を美化していない、まさに散歩気分。

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    2015年06月20日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    万城目学と門井慶喜による近代建築散歩をまとめた本。大阪、京都、神戸、横浜、東京、台湾の近代建築について書いてある。
    建物が建った経緯や設計者の人柄、エピソードがとても面白い。
    ただ、冒頭に書いてあった通り人物に焦点を当てていて、建物の写真が少ないのは物足りない。
    門井氏の薀蓄を読みながら、建物の外観、内観、ディテールをじっくり見たい衝動に駆られた。

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    2015年06月09日
  • ぼくらの近代建築デラックス!

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    ネタバレ

    初読。「機知」担当の万城目さんと「情報」担当の門井さんの絶妙な掛け合いで、建築初心者の私でも、楽しく読めた。帯の「今すぐ見に出掛けたくなる」は嘘じゃない。見たことある建物も、あらためてじっくりと見に行きたいと思ったし、紹介されていない建物にもこれからは気にしてみようと思う。建築家や建築物にまつわるエピソードを紹介してくれる門井さんの圧倒的な知識には驚く。鳩山会館の万城目さんの感想は超辛口なんだけど、建物の批評じゃないところが笑えた。早速今週末、本を片手に見に行くかな。

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    2015年06月02日
  • ザ・万歩計

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    珍しくエッセイを読んでみた。

    「鴨川ホルモー」を読んだ時から思っていたけど、万城目さんのユーモアセンスには脱帽。
    「ねねの話」ではじわっときたり、「遥かなるモンゴル」では自給自足の生活って大変なんだなと思ったり…
    っていうか、いろんな経験しすぎでしょ。おもしろすぎるわ。

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    2015年05月31日
  • 時の罠

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    大好きな作家さんが集まってる短編集。いろんな作家さんが集まっている短編集は苦手なんだけど、この短編集は好き。買ってよかったです。

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    2020年03月26日
  • ザ・万歩計

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    久しぶりに文庫で読み返して、こんなにおもしろかったっけ?と驚きました。

    万城目さんとは話が合いそう。
    「G」の話は背筋を凍らせながら読みました。
    私もドラゴンボール集められたら、きっときっと同じことを願います……!

    タイに行ったときの「鼻シュッシュ」の謎。
    私も短大の海外研修でタイに行ったとき、向こうの女子学生のほとんどがそれを持ってシュッシュとやってるのを見て欲しくなり、自由時間で買い物に行った際に買った覚えがあります。
    私が買ったのはリップクリームのような入れ物に入っていて、シュッシュとするとなんかの匂いがして、鼻がスッキリするというものだった。

    …というようなことを思い出していまし

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    2014年09月14日
  • ザ・万歩計

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    たて続けに読んでしまった、万城目学のエッセイ集。
    ちびちび読むんじゃなかったのか、自分。

    人生の中で、とてつもなく理不尽で素晴らしく愉快な出来事に出合う回数は、人それぞれだとは思う。
    確かに、万城目学はそのような出来事に出合う回数が人より多いように見える。
    事実、「御器齧り」との出会いの頻繁さは想像を絶する。普通新幹線で出会いますか?
    けれども、それより以上に、彼はその出来事たちを捕まえるのが上手いのであろう。

    例えば、家族と一緒に見たでっかい黄色の鳥の話。
    当時5歳の妹の記憶がぼんやりしているのは仕方ないにしても、両親ともにはっきり覚えてはいないその出来事を、彼は明瞭に覚えているのである

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    2014年07月13日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川つばさ文庫)

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    子どもたちがキラキラしていて、なんだかうらやましい感じ。
    人間は出会いと別れを経験して成長していくというのは、こういうことなんだと改めて思った。娘がもう少し大きくなったら読んでほしい。

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    2014年06月10日
  • ザ・万歩計

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    二度読み。冷静なる自分のアホの分析が素晴らしい。
    モンゴルの生活になるほどと膝を打つ。食べるために生きる。生きるために食べる。私にゃ出来ん。

    あをによしまた読みたくなった。

    bookoff ¥310

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    2015年02月24日
  • 偉大なる、しゅららぼん 3

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    カロム、出た!!
    ということで、やっぱりイメージは、彦根っぽい感じです。

    ひろにゃん、出るかな?

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    2014年05月19日
  • ホルモー六景

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    鴨川ホルモーのスピンオフ。
    ホルモーにまつわる6篇の短編からなる一冊でした。
    まず全篇恋愛がらみの物語だった事が予想外でしたが、よくよく考えれば本編自体恋愛ものだったと言えなくもないか、と思い出しました。
    ホルモーのインパクトが余りにも強烈でしたからね…。
    その短編、意外な事実あり、焦れったいものあり、腹の立つもの、果ては叙述トリック的なものまであり中々に楽しませて貰いましたが、中でも「長持の恋」は余りに秀逸。
    発想、展開、そして本作らしい癖のあるオチも含めて本当に素晴らしかった。
    これだけで本書を買う価値ありかと。

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    2014年05月18日
  • 鴨川ホルモー 3巻

    購入済み

    いい

    マキメファン 原作 映画ともに良きできであった。 漫画もよしです。 ただ、奴らのイメージはチョイと・・・ もうちょっと キュートさがあっても良いのでは

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    2014年05月11日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川つばさ文庫)

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    変な響きを持つ言葉が好きな好奇心旺盛の小学一年生・かのこちゃんと、雨の日にやってきた、老犬・玄三郎とは夫婦の猫・マドレーヌ。ある夏の日のこと、昼寝から目覚めると、マドレーヌのしっぽが二股に! しかも、人間の姿に化けてしまい――!? かのこちゃんとすずちゃんの友情、マドレーヌと玄三郎の愛情を描いた、万城目学の贈るくすっと笑えてうるっと泣けて、心がほんわかする、ちょっとおかしな物語。

    およそ一ヶ月くらい本を読んでませんでした……何してたかって言うと自分の小説を読んでました…(校正作業で)もともと読書自体のモチベもちょい下がり気味なので…ええい!なんとかしなきゃ! と言うことで児童書からリハビリを

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    2014年04月25日
  • 鴨川ホルモー

    Posted by 読むコレ

    表題、表紙、同氏の他作品、最近ハマってる森見作品と通じるものがあるという勝手な憶測(京都繋がりで)、あまつさえどこぞで見た本作の映画ポスターまで総動員して頭に描いた予想図を事も無げに雲散霧消させ、とんでもない世界へ連れて行ってくれたものです。

    一体京都って何なの?
    小説読みで行った事の無い奴はモグリなの!?

    予測もつかなかった展開からあれよあれよと読み切らせてくれる筆力には頭が下がりますが、今思えば主人公含め登場人物の個性が弱かったのと、テーマの割に頁数が少なかったのが物足りず。
    しかし作者は気に入りました。

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    2014年04月07日