万城目学のレビュー一覧

  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人

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    小学1年生と猫と犬
    それぞれの視点からの冒険、心情が描かれていて、万城目学さんの書く力をものすごく感じました。
    あの頃は、何を見ても新鮮で驚きの日々だったなと思い出しましたし、夏休み後の登校は嫌なわけではないけれどなんだかそわそわしたよなと思い出しました。
    猫や犬の視点は味わったことがないので、こんな感じなのかしらと面白かったです。

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    2024年11月14日
  • プリンセス・トヨトミ

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    国の収支をチェックする会計検査院。その機関のエリートである松平が旭と鳥居、2人の部下と大阪府にある法人へ検査に向かう。そしてその中のひとつの法人がなんだか怪しいと目にとまるが…。そこが実は35年間検査に入られていない組織で、35年前とは松平が大阪で不思議な体験をした年だった。

    高きにそびえる大阪城とその地下にある『大阪城』。それにまつわる秘密組織と会計検査院との決戦へと大きく物語はうごいてゆくストーリー。

    架空の組織や歴史が地理的リアルとうまく混ざりあって、途中ほんとにあったりしてと思ったり。

    松平の視点のほか、中学生の大輔と茶子視点があり交互に進んでいく。社会人と中学生このふたつが徐々

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    2024年10月29日
  • プリンセス・トヨトミ

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    ネタバレ

    設定はぶっ飛んでいたが中々面白かった。
    舞台は大阪で豊臣家が滅ばず、代々豊臣の末裔を陰ながら支え続けていてその影響が国規模となっているというもの。そこに関わるようになった会計検査員3人が少しづつ全貌を明らかにし最後に大阪国の住民を相手に職務を押し通していく。

    世間には認められていない大阪国と同じく世間から認められていない大輔の男だけど女としてのあり方ここ二つを連動させて、父と子が世の中の常識に強い意志で戦っている所は何よりも爽快だった。
    物語を通じ大きな考えや常識に意思だけで足掻き打ち勝つそんなことを伝えたかったのではと思った小説。

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    2024年10月27日
  • プリンセス・トヨトミ

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    ネタバレ

    よくこんなこと思いつくなぁ。映画予告見てたら旭と鳥居の男女が逆になってて最悪やった。読んでる時は面白かったけど、この本のメッセージや作中の争いの必要性があんまりわからんかった。

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    2024年10月14日
  • 悟浄出立

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    題名作は、西遊記の悟浄を主役に仕立て上げた作品だ。中国史における助演者を主役にしたり、スピンオフであったりの5つのストーリーで構成されており、万城目学さんらしく面白い。

    趙雲西航は三国志の蜀の軍人である趙雲子竜が主役。
    虞姫寂静は秦を滅ぼした項羽の寵姫の虞美人が主役、夏目漱石が思い浮かぶ。
    法家孤憤は秦の始皇帝暗殺未遂事件と法家思想政治の顛末が描かれている。
    父司馬遷は史記の司馬遷について、娘からの視点で描かれている。

    こうした確固たる方向性がある中で、登場人物の人間らしさをクスリと笑顔にさせる表現が、万城目学さんらしさを感じた。
    ただ、私は中国史にはさほど興味がないため、読むのが少し辛か

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    2024年10月04日
  • ホルモー六景

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    続き物、今回は一人一人に焦点が当たりつつも章ごとに微妙に繋がりを持っていく書き方。

    一つの物語をこうやってかくののあんまり好きな展開じゃないけど、でもなるほどぉそう繋がる?とおもってにやりともできる。

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    2024年09月27日
  • ホルモー六景

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    鴨川ホルモーのら世界観での6つの短編集。
    爽やかで不思議な友情と恋の物語。
    鴨川ホルモーを楽しめた人にはぜひ読んでもらいたい。

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    2024年08月25日
  • ザ・万歩計

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    "すごい"面白かった。
    観察力と記憶力、ユーモアを感じる心。魅力的な人なんだなー。
    大好きなジェイムズ・ヘリオット先生を思い出した。

    あとがき、文庫版あとがきも良かった。

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    2024年08月08日
  • プリンセス・トヨトミ

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    今更ながら、読んでみた。

    読んでいてちょっとだれてしまった。
    私にはハマらない作品だったのかも。
    設定は面白いし、ところどころ笑えるんだけどね。

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    2024年08月07日
  • プリンセス・トヨトミ

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    ネタバレ

    大阪城の下に通路があるというスケールの大きいもので読んでいて楽しかった
    綾瀬はるかが美女役だったので、彼女が出るたび綾瀬はるかが頭に浮かんだ

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    2024年07月11日
  • 偉大なる、しゅららぼん

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    ネタバレ

    2012年(第9回)。第9位。
    関西+幻魔大戦+青春。
    琵琶湖から特殊な能力を授かった日出家と棗家。赴任してきた校長と娘。そもそも、校長の祖先が城主だったのだが・・・からが不穏。淡十郎(ぶたん十郎)、清子(清コング)の兄弟、パタ子、棗広海。主人公は涼介なんだが、浩介の弟、としか呼ばれない。アクガ強い登場人物たち。校長が力を見せつけ、琵琶湖を出ていけと宣言する。校長は傀儡だったのだが、、、、秋田の湖かぁ。湖には何かが住まわるのだね(知らんが)。予定調和と奇想天外。関西を舞台にしたこの作家の小説はだいたい楽しい。

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    2024年07月13日
  • ホルモー六景

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    鴨川ホルモーの続編、というかスピンオフだ。六景というくらいだから、6つのストーリーがある。前作は京都大学青龍会のメンバーを中心に描かれていたが、今回は相手大学の人々に焦点が当たっている。

    万城目学さんらしく、軽快な描写で日常生活の中での不思議な出来事が、さまざまな角度で描かれている。
    ホルモーの鬼たちの戦いが街中で繰り広げられたり、一筆書き的な問題を解いていくところなどユニークである。関東の大学にもホルモーがあり、交流のきっかけになるのだろう。そして青春である。

    梶井基次郎の件は、檸檬を読んだ時の情景が浮かび、なぜか高校時代を思い出した。同志社大学黄龍陣では山吹巴の広島弁(?)から、なぜか

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    2024年06月30日
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)

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    神様の話といえば、ガネーシャがインパクトがあるがゆえに、本作はなんとなく物足りなさを感じてしまった。万城目作品が初だっただけに、なかなか作風がつかめなかった…。また少し時間が経った頃にゆっくり再読したい。

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    2024年06月08日
  • 時の罠

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    神様の罠に続いて読んだ4名の作家さんによる時をテーマにしたアンソロジー。
    神様の罠は個人的にいまひとつだったがこちらはどれも面白かった♪
    辻村深月さんは神様の罠も良かったけどこちらも◎
    万城目学さん、米澤穂信さんは"ぶっ飛んだ"お話で面白かった!
    湊かなえさんも読後は暖かい気持ちになる作品。

    ページ数も多くないのであっという間に読み終わりました☆

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    2024年05月21日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川つばさ文庫)

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    ネタバレ

    かのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人のユーモアある日常がたんたんと繰り広げられる物語…と思っていたら、マドレーヌ夫人の口から語られた真実に感動してしまいました。かのこちゃんの成長とマドレーヌ夫人の旅立ちに涙しそうになりました。最近忘れがちですが、ちょっとした思いやりの積み重ねに導かれることもあるんだよなあ…と感じさせられました。

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    2024年05月06日
  • ザ・万歩計

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    盗まれたパスポートの行末、パスポートを無くしたら、どんな事になるのか少し触れられた。気をつけたいけど、功を為せるか分からない…。

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    2024年04月01日
  • ザ・万歩計

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    万城目さんのエッセイを読むのは2冊目。
    前回読んだものがテンポよく、かつ、万城目節が盛り込まれていて「これは私にあうぞ」と思って手に取ったらやっぱりたのしい!
    特に御器齧り戦記はたまらない。別にどうとも思っていないわたしでも、これはなんだか読んでてこいつが嫌いになりそうだった。

    まだ万城目さんのエッセイあるし、続けて読みたくなった、そんな一冊。

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    2024年03月09日
  • バベル九朔

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    不思議…でしたね。
    語弊はあるかもしれませんが、万城目学ワールドが森見登美彦ワールドに取り込まれたような、そんなファンタジー感と怖さも感じる作品でした。

    オチの付け方、伏線回収がどうなるのかを楽しみに読んでましたが、ちょっとフワッとしてましたかね。理屈・論理を求めて読むと理解できねー、ってなるのはうなづけます。この作品はフィーリングだけで読んだ方がいいと思います。

    個人的には、単純明快なハッピーエンドが好きなので、その点が残念ではありました。人それぞれだと思います。

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    2024年03月03日
  • 時の罠

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    「タイムカプセルの八年」辻村深月
    ひるま先生なぁー、、、こんな先生、小学生には人気だけど大人になってから考えるとこんな人無理、、ていうタイプの先生いるよね。熱血、金八先生の真似事、、
    ただそれだけじゃない、これは浮世離れした大学教授の父親と小学校教師を目指す息子の話。

    「トシ&シュン」万城目学
    芥川龍之介の杜子春が関係あるかと思ったらたぶんないのかな?それとももう少し深読みすれば関係してるのかな?と。神様の目線の話は畠中恵さんを思い出した。

    「下津山縁起」米澤穂信
    なんとスケールのでかい!!米澤穂信さんがやってくれたなぁって思った。現実を追い越したタイミングあたりでゾクゾクしてきた。

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    2024年02月04日
  • ザ・万字固め

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    万城目学のエッセイ初読み。
    出身地が同じこともあり、こども時代のエピソードが親近感持って読めて面白い。大阪市営地下鉄をレンジャーに例えるくだりは、いやその線にそのキャラは違うでしょとツッコミ入れつつ読めた。
    東京電力の大損のくだりは、心の動きをリアルに書いてくれているのがよかった。
    瓢箪へののめり込み具合は安住アナを思い出した。安住さんはパンダだけど。頭が良い人は興味を持ったらどこまでも調べ尽くしてしまって、側から見たら面白いことになるんだなと思った。

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    2024年01月14日