万城目学のレビュー一覧

  • ホルモー六景

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    前作『鴨川ホルモー』の世界観や人物を別の角度から追う短編集で、あの個性的な競技の裏側やその後を覗き見るようなワクワク感に終始引き込まれた。

    モテなど二の次、我が道をいく京都産業大学玄武組のカッコいい女子二人組が対峙するシーンは、真剣なんだけど何ともシュールで笑わずには読めない。

    そして何よりワクワクさせられたのは、芦屋の元カノが登場するエピソード。
    ホルモーを全く知らない彼女が、無自覚ながらもある大学の競技への復活のために動いていく展開には、もどかしさと大きな高揚感が同居していて、「本当に復活したらどんなストーリーになるのか」という期待を抱かずにはいられない。

    「クソっぷり」全開の芦屋の姿や、京都だけにとどまらない全国への可能性を感じさせるOBたちのエピソードまで、この短編集のおかげで『鴨川ホルモー』の世界がさらに立体的に広がったように感じる。

    近代文学への愛が感じられたもっちゃんのエピソードや、時代を超えた文通のしんみりとした情緒も含め、この競技に関わる人たちの群像劇として非常に充実した一冊だった。

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    2026年07月03日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    オーディオブックで聴きました。
    「三月の局騒ぎ」と表題の2作品。私は断然三月⋯のほうが良かった。

    14回生との噂のある年齢不詳の謎の女性キヨ。坊っちゃんに登場するキヨではなく、実はあのキヨ?だったのか。。

    やっぱり京都は独特なのだなぁと思う。異世界のストーリーのようだけれど、同じ日本。もし学生時代に京都に閉じ込められていたら、全く違うペルソナに仕上がっていただろう。

    六月⋯のほうは、本能寺の変あたりの歴史モノが好きな人には、たまらなくハマると思います。

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    2026年06月27日
  • ザ・万歩計

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    初めての万城目学の作品。ユーモアに溢れていて面白いという事前情報通りだった。ところどころ笑える箇所があって声が出てしまった。日々の日常をこんなにも面白おかしく書けることが羨ましい。

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    2026年06月26日
  • プリンセス・トヨトミ

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    ネタバレ

    中盤までのワクワク感は本当にすごく、どんどん読み進めた。

    会計検査院の調査官を主人公に据えるという発想に舌を巻いたし、
    現代日本の裏に「大阪国」が存在するという設定も面白いと思った。特に大坂国の人々が立ち上がり、松平と対峙する場面は、この先一体どうなるんだろうと熱くなった。

    一方で、明かされる「守ってきたもの」については、少し受け止め方に悩んだ。
    大阪国の人たちの熱い想いに乗り切れない自分がいた。

    読んでいる最中はなぜ大輔の設定をこうしたのかと思っていたが、
    大阪国の「わかってもらえなくても貫く意思」と重ねたい意図があったのかなと思った。

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    2026年06月24日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    ネタバレ

    「八月の御所グラウンド」よりこちらのほうが好きかな。前作を読んで、歴史と京都の話だという心構えがあり、なおかつ清少納言と信長という分かりやすい題材なのも大きいだろうけど。
    「三月の局騒ぎ」は、壺の例で藤壺などが出ていたから源氏物語?と思ったが、清少納言だった。ほんとにこんな女子寮があったら楽しそう。
    表題作は、まずぶりぶりぎっちょうって何?というところから興味を惹かれる。言葉の響きが我が子たちにウケていた。実際はミステリのような任侠もののような、オカルト?はたまた旅行記?いろいろ入り混じっていて、世界観に入り込むまでに時間がかかるが、このまま進むのか、と見当がつくと読み進めるのが愉快になった。確かに、信長自身なぜ討たれるのかわからないままだったかもしれないと思うと切ないし、後世の私たちがミステリーにするせいで成仏できていたかったら申し訳ないな…。
    密室を破ったワープ?はよくわかんなかった。本能寺と同じ…的なことがあった気がするけど、本能寺の構造とかだろうか?

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    2026年06月08日
  • ザ・エッセイ万博

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    京都や大阪に纏わるエピソードを、万博のように様々な内容を集めたエッセイ集。実際の万博観覧に行った話もちゃんとある。京都にまつわる偉人縛りの野球チームとか、いつもながら着眼点というか、発想が面白い。

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    2026年06月01日
  • 偉大なる、しゅららぼん

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    鴨川ホルモーの時もだが、攻防一転することなく、ゆるーく物語が収束していく感じが、万城目学作品なんだなーと思った。

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    2026年05月26日
  • 鴨川ホルモー

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    友達からの誕生日プレゼント

    今まで読んだことないジャンルの小説だった
    あまり私にはハマらなかった
    この小説の世界観と設定を理解しきれなかった

    本好きの友達と話してると、新しい価値観を得られる本を沢山教えてもらえるから幸せ

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    2026年06月20日
  • あの子とO

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    最近各メディアで吸血鬼ものが多いが、万城目学もジュブナイルものとして書いたのかな?3つの話があったが3つだけではものたりない気がする、また続編もありかな。

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    2026年05月16日
  • プリンセス・トヨトミ

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    は〜面白かった〜万城目ワールド〜
    中盤ちょっと失速したかなと思ったのと壮大なのか地味なのかよくわからん話だったけど…
    3.5かな、4かな…
    そんなわけないやろ!って思ってたけど、最後はなんかすごい納得してしまったのもあるなぁ〜

    私は大阪の人間ではないので逆にロマンがあるというか、大阪の人にこの話をして何のこと?と言われたい!

    大阪の二十代、三十代の人が読んだら残りの人生も楽しい気がする

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    2026年05月14日
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)

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    人間から好き勝手にいろんな願い事が持ち込まれる神様側からの視点での物語という意味では新鮮。ただ、神様のキャラ設定が弱く感じる。超越した存在だからというなら仕方ないが、もっと人間味があったりセリフもコミカルだったりはたまたシニカルだったりした方が面白くなったのではないかと思う。常に人間を見ている存在として神様を描いてるからか、カッコ付きではなく地の文で語りがあるため、全体的に頭に入ってきづらく臨場感に欠ける。

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    2026年05月11日
  • あの子とO

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    シリーズ二作目。
    人間界に潜んで暮らす吸血鬼の話。
    各キャラが粒立っていてサクサクと読める。Oはもしやあれかなと思ってたら当たってた。
    サクのカウンセリングが面白かった。

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    2026年04月21日
  • 時の罠

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    『まあ、いい先生だったんだろうけど。』比留間先生の真実。親父会のその後。
    タイムカプセルの八年 辻村深月

    『縁結び一本、ざっと千年のお勤めを果たしてきたところであります』
    トシ&シュン 万城目学

    『意識らしきものはあった。だがそれは知性ではなかった』
    下津山縁起  米澤穂信

    『研究室からパクってきた』『優介の好きなように使えばいい。』
    長井優介へ  湊かなえ

    最初の比留間先生の衝撃が凄くて(親父会にすくわれましたが、さすが辻村深月さん)、その後の万城目学さんの語り口の神様にほっとしました。
    山との通信の不思議(米澤穂信さんの)におっと思い、最後もタイムカプセルで、湊かなえさん独特の途中の不穏な経過にどきどきしましたが結末に安堵しました

    時をテーマに、四つの上質な短編に浸れました

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    2026年04月19日
  • プリンセス・トヨトミ

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    大阪都構想ももしかして…
    歴史のifと、作者のユーモア、大阪のノリ(関西の人ごめんなさい、イメージです。)があれば、知らないだけでなくはないお話なのかも。

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    2026年04月08日
  • ザ・エッセイ万博

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    基本的には流し読みしたが、何故かちょっと読みにくいという万城目テイストが感じられるエッセイ。

    十分売れっ子作家になった後でもひとりで出版社を立ち上げたり、ピアノを習い始めたり。
    人間、いつからでも新しいことに挑戦できるんだなあ、まだまだ成長ってできるんだなあ…としみじみさせられた。

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    2026年04月05日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人

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    小学1年生のかのこちゃんと
    ノラあがりのアカトラ猫をメインにしたお話

    「鹿男あおによし」「プリンセス・トヨトミ」など個性的な作品が多いが、
    今作は瀬戸まいこさんや原田マハさんが描く女の子の世界観に似ていた。
    ある意味個性的な女の子、
    犬と夫婦の猫、
    そしてそれぞれが経験する世界。

    交錯しているようでしていないようで。
    読み取り方が人によって変わる作品だと思う。

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    2026年04月02日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人

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    かのこちゃんもマドレーヌ夫人もだいすき。玄三郎とマドレーヌ夫人は夫婦なのねってかのこちゃんも担任の先生もすぐに納得するのが素敵

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    2026年03月22日
  • ザ・エッセイ万博

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    万城目学が京都にまつわる偉人縛りの野球チームを想像したり、憧れの人の作詞に挑戦したり、才能の定義を考えたり…。作家の日常&奇想天外な世界を綴る。

    万城目学のエッセイは人となりは良くわかるけれど、奇想天外な小説に比べるとイマイチ魅力に欠けると思うのがこれまでのエッセイを読んだ感想だった。本作もその枠をはみ出すことはなかった。
    (C)

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    2026年03月20日
  • 鹿男あをによし

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    オーディブルにて視聴。
    ひょんなことから奈良の女学校への一時赴任が決まった物理教師が、鹿・鼠・狐にまつわる歴史の運命の輪に巻き込まれていくというお話。
    第2章くらいまではかなり冗長に感じて、残り何分か、どこまでこの調子が続くのか何度も時間を確認してしまうくらいだったが、中盤から展開が大いに盛り上がり、楽しみながら聞き進められた。
    各キャラがしっかり描かれていて、ドラマ化しているということもあり人物像が想像しやすくて聴いていて楽しかった。読後感も爽やかで、心にモヤモヤが残らない感じ。
    ダークで後味悪いストーリーが個人的に好みなのでこの評価になるけれど、ドラマも見てみたいと思った作品。

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    2026年03月18日
  • あの子とO

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    Qの続編?Qのように大きな事件はない。Qの内容をほとんど忘れていたが、読み進めるうちにそんなんだったなぁとうっすら思い出す。主人公の女の子の秘密を探る新聞部の女の子と一緒に出たクイズゲーム大会のエピソード、敵役?側の歴史(なぜQになったか)、ピッツアリアを営む別のQの家族(両親、双子、伯父)、ピッザリアを手伝うカナダのOの登場。これらが次の作品で重なってくるのかな。

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    2026年03月14日