【感想・ネタバレ】ザ・万字固めのレビュー

あらすじ

この面白さ、何者? エッセイをこえた超エッセイ本!
『鴨川ホルモー』、『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』の万城目学が綴る、「作家の日常」&「奇想天外な世界」。
「やけどのあと ~2011 東京電力株主総会リポート~」収録! !
ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり…。大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。
地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは…!?
ウルトラ級のエッセイ集、誕生! !

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発想が面白い。
著者は同年代なので、昔を振り返った具体的エッセイも懐かしくうなずけるところが多い。「まんが道」とか「ドラクエ」とか。
東京電力の原発事故後の株主総会レポートや宇宙や影への考察など、興味深い報告・考察も満載。

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2017年12月03日

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万城目氏の頭の中がとてもよくわかるエッセイ。彼が育った大阪、京都の街、学校の様子なども良く知っているだけに、特別な感性と表現力を持つ天才と自分との差を改めて認識した。
どの章を読んでも面白かったです。

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2017年08月30日

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エッセイなのに、不思議な雰囲気が漂う。”帯”には「衝撃の結末!」の文字が踊り、森見登美彦、綿矢りさとの鼎談ありと、充実した内容だ。「やけどのあと」で東電役員に向けられる怒りの言葉や、「想い人たち」のW杯ブラジル大会における日本代表の評価には唸らされた。やはり作家の目の付けどころと表現力はすごいのだ。

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2017年08月19日

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講演会でお話をきいてから、すっかりハマってしまい読んでみました。
ただ面白いだけではなく言葉の選び方やペースなど、わたしには好しかったです。

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2017年02月26日

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万城目さんの魅力は突拍子もない設定の小説だが、エッセーも秀逸。今作も、ひょうたん栽培の話から東電の株主総会の話(しかも2011年の)、城崎温泉からエーゲ海まで、幅広い話題をおもしろおかしく書いている。森見さんとはホント仲良しなんだなーお互い認めてないけど(笑)
次のエッセー本も楽しみにしてます。

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2016年10月15日

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「ザ・万歩計」に続く、万城目さんのエッセイ第2弾。
エッセイなので、話題は多岐にわたるうえ、読みやすく面白く巧みな文章と相まって、これっぽっちも飽きさせられることなく読めました。

面白いといっても、クスクス、ゲラゲラだけではなく、2011年の東京株主総会のリポート(万城目さん、あの震災事故の時点で同社の株主だったのだ)などは、震災の記憶と今に至るまでの事故後の処理の様相を思い起こしながら読むと、たいへん興味深く考えさせられることの多い内容だったりもするのです。

森見登美彦さん、綿矢りささんとの三者対談や、ラブクラフトの小説を彷彿とさせるような妄想的!?小説まで掲載されていて、お得もお得、お腹いっぱい大満足の一冊なのでした。

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2016年09月25日

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面白かった! 特に大阪人であるが故の瓢箪愛。先日、行ってきた若冲展で瓢箪の絵を見るたびに、万城目さんだったらこの絵をどう評価するだろうと絵の事よりも万城目さんの抱くであろう感想を思い浮かべた私は悪くない(笑)
作品も好きだけど、こういう彼の日常生活が、少しばかり面白くておかしいので、エッセイもできるだけ書いてくれるとうれしいんですけど(#^^#)

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2016年05月05日

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映画化されたのは全部観たけど、読んだのは、「鴨川ホルモー」だけ。
ちょっと前の万城目さんのエッセイ集!

この人、瓢箪に魅せられてんねんな。
はじめの辺は、瓢箪の話ばっかり!
熱意は充分伝わりました〜

また、台湾で人気なんやな。万城目さん。
サイン会で、100人とか、300人集まるほどの人気。
も、記事は、万城目さんのお母さんが、東日本大震災の寄付のお礼言っとき!がメインになったのに、ほんまやけど、確かに事実やけど、でも寂しい…って気持ちを露呈してるとこに笑ろた。

マキメマナブの関西考では、地下鉄な話で、以下のトラップが笑ける。
(関西以外の方、ごめんなさいm(_ _)m)
・四つ橋線はあれだ。西梅田と東梅田という、ともにお尻に「梅田」がついているのをいいことに、谷町線とグルで、「何かお互い近そう」と錯覚させ、「なんちゃって梅田」トラップを仕掛ける。
→王道の御堂筋線の梅田の周辺に、色んな梅田…混乱の極み…

・本町駅での、四つ橋線と御堂筋線による接続トラップ。(これって接続と言うのかな?というかひと駅分歩いてないかな?)
人呼んで、「どんだけ歩くんじゃい、接続トラップ攻撃」。
→確かに延々と歩かされる。階段登ったり、下ったり…(^◇^;)

マキメマナブの想い人たちでの、車谷長吉の人生相談も面白い。
「私は不運だ」
→「不運な人は、不運なりに生きていけばよい」(もっと、不運な例を挙げながら)
なんやそれ?的なのが、面白い。まぁ、相談した人は、泣きそうになるな。

関西の人なんで、面白おかしく書かれてて、面白いので、スイスイ読める。
ちょっと後半、中二病かいな?みたいになって、最後は、SF的な終焉を迎える…

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2024年06月16日

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ネタバレ

子供の頃、青春の真只中、人には言わない、言えない素朴な疑問や、突拍子もない思いのあれこれから、深い洞察、時に妄想が膨らんでいくーーだれにでも結構あるかもしれないな。と思いつつ、万城目さんにかかると、とんでもない方向に膨らみ、暴走していくこともある。
でも、この感性がとても魅力的。ここからあの奇想天外な物語は始まるのだなと思う。

大阪トークは現地の感覚がないので、全くわからず残念。

歴史的な私 のデジタル革命は目から鱗だつた!!

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2023年03月09日

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万城目さんのエッセイ、期待通りの面白さ。
身の回りの些細な事も、東電株主総会や、城崎温泉タオル本、ひょうたん栽培などなど、さすがの作家目線を通して、思わず笑いが溢れる一冊。

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2016年09月11日

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万城目さんのエッセイの文庫化。
瓢箪の話・サイン会の話・3.11はどの作家さんにもそれぞれのむかえ方があったのだが万城目さんの3.11はまたちょっと特別、と言った前作に10扁が新たに加えられている。
加えられた話の中から、城崎裁判を読むために、是非城崎温泉を訪れねば!と思っている。

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2016年03月13日

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ネタバレ

やっぱりこの人、変だ。
ひょうたん話を延々書き連ねたかと思えば、戦国武将でサッカーの日本代表メンバーを選ぶとしたらと真剣に考える。
そしてそれを読んで私は大笑いだ。

その中で異色なのが、2011年の東京電力株主総会リポートだ。
絶対につぶれない、そして配当金の多さから東京電力の株を買ったのだ。
して東日本大災害。
一瞬にして価値のない紙切れと化した株券を手に、彼は思った。

“結局は強欲だったがゆえのしっぺ返しだった。なぜ、一度壊れたら誰も手が付けられない、危険の極みにあるものを扱っている東京電力の配当金が三パーセントもあるのか。それは本来は安全のためにかけるべき金を、株主の懐に分配していたからである。会社はこの高配当でもって、結果的に原子力によりかかる経営に株主が文句を言うのを封じていたのだ。”

当日は一体どのような総会が開かれていたのか。
東京電力の幹部役員たちは、株主たちは、何を語ったのか。

そして車谷長吉。
万城目君だけではなく、私も実は、同時代に生きている作家だとは思っていなかった。
不勉強極まりない。
しかも亡くなった時にまだ60代だったことにびっくりしたのさ。

万城目君の車谷長吉評。
“ページの文字を追ううちに、行間に潜む毒が目から侵入して、血液をぐるぐる循環するような気分になる。それが何とも言えず心地よい。まさに文字による中毒である。”
これは、読んでみたくなるではないか!

森見登美彦、綿矢りさとの鼎談も収録。
これはもっと読みたかったなあ。
彼らが読んで、それぞれに解釈した中島敦の「山月記」
たったの4ページしかないんだよ。

ザッケローニ元監督に対する万城目君の洞察に、激しく同意。
あまりにもメンバーを固定し過ぎて、ただただ消耗してしまったね。

愉快だったり真面目だったり、不可思議だったり論理的だったり。
きっと読んでいる私を傍から見たら、百面相をしているみたいに見えたのではないだろうか。
でもまあ、概ね笑っていたかも。

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2016年02月25日

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作品の振れ幅が大きい。僕の心に大ハマりする名作か、全く歯牙にもかからない文字の羅列か。万城目氏はそんな作家さんである、という印象を持っています。

その万城目氏のエッセイですが、少なくとも、この本の記事というのはバラエティーに富んでいて、また、独創性もあり(戦国武将でサッカーのフォーメーションを組む妄想、大阪市営地下鉄で戦隊を組む妄想とか)、実に面白く、読んでいて飽きがくることがなかった。

幼い頃、若い頃のみずみずしい感情や無邪気さ、その頃の懐かしさ、というのがちらほらと感じられた気がする。そうした気持ちが、個人的万城目学さん最高傑作、かのこちゃんを生んだのだろうか。

東電株主総会の話や、台湾にて日本語と中国語の大きな違いに触れた話。特に印象に残ったのはこの2つ。それ以外にも興味深い話が多く、オススメの一冊です。

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2016年02月22日

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万城目学のエッセイ初読み。
出身地が同じこともあり、こども時代のエピソードが親近感持って読めて面白い。大阪市営地下鉄をレンジャーに例えるくだりは、いやその線にそのキャラは違うでしょとツッコミ入れつつ読めた。
東京電力の大損のくだりは、心の動きをリアルに書いてくれているのがよかった。
瓢箪へののめり込み具合は安住アナを思い出した。安住さんはパンダだけど。頭が良い人は興味を持ったらどこまでも調べ尽くしてしまって、側から見たら面白いことになるんだなと思った。

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2024年01月14日

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久しぶりのまきめーはのほほんと大損をして、瓢箪を育てて、脳内サッカーチームを戦わせ、もりみーとしゃべる。

つまりわたしは彼が好き。

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2023年06月09日

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「マキメマナブの日常」「旅するマキメ!」「デリシャス七重奏」「やけどのあと」
「マキメマナブの関西考」「ザ・万字固め」

最初の2つは面白かった。他はあんまり。

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2021年09月28日

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万城目氏に限らず、作家先生は各出版社ごとに作品を提供する。だからエッセイの類も出版社の数だけ上梓されることになる。A社に書けばB社のためにも書かないわけにいかないもんね。おかげで読者は何種類かは楽しませてもらえる。さて本作もオモシロい。エッセイは失敗談こそオモシロいと著者が言う通りなのだが、PSPのアップデートの顛末には単に抱腹絶倒以上に、この世の真理を垣間見せてもえらったような気がする。
人のオロカさは永遠だよなぁ。

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2020年09月06日

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「エッセイなのに衝撃の結末」、帯の惹き文句に偽りはないものの、少々読者をナメてます。ふざけとんのか!とツッコミを入れたくはなりましたが、そこに至るまでは楽しいエッセイ。

題材は多岐にわたっていて、「マキメマナブの日常」の章では、ひょうたん栽培にハマってしまった万城目さんの話が可笑しい。「旅するマキメ!」ではギリシャの空に想いを馳せ、「デリシャス七重奏」には美味しそうなものいっぱい。パスタの話には目が潤みました。東京電力の株主だった万城目さんの株主総会リポートという異色の章もあれば、「マキメマナブの関西考」に関西人としては心が躍ります。大阪市営地下鉄各線を戦隊ヒーローに見立ててみるとはどういう思考なのか。そういえば他の章には戦国武将でサッカー日本代表を組んでみるという試みも。「マキメマナブの想い人たち」では、京都に縁のある作家、森見登美彦と綿谷りさとの対談を楽しく読みました。

城崎温泉でしか入手できないという万城目さんの『城崎裁判』、ぜひ赴いて手に入れたいものです。

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2017年05月10日

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本屋で軽くパラパラ見てたらとても面白かったので即購入。
とっぴんぱらりんを読んだ後だったので 瓢箪の話はとても面白かった。

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2016年04月24日

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瓢箪が面白い。
城崎温泉に行ってみたい。
ギリシャの島巡りしてみたい。
とにかく、大学生が見えない鬼を操ったり、顔が鹿になったり、大阪城下に秘密の国があったり…する人のエッセイなので、着目点が面白い。

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2016年03月29日

Posted by ブクログ

サイコパス サロンパス オクトパス 八浪して東大に入った骨好きな彼 瓢箪カルバス 百成 千成 虫媒花 桜庭一樹 拵えた 枯死 発展的自死 蒐集品 まんが道 藤子不二雄A 富山 豊島区 中華料理松葉 目白通り ンマーイ! 藤堂高虎190 津と伊賀を統治 動かざること山の如し 早きこと風の如く棲み分け 才女軍団 異国への憧憬 感歎の声 なるみ あすなろ白書 怪訝な顔 ぼんやりとした持論 自然な若者の会話文 とても大切な感性との決別 想吃シャンツー 森見登美彦 概ね頓珍漢な私の回答 メガネ率が高い てんで出鱈目を書いただけな物語 ギリシャ慕情 エーゲ海 ドラクマ 叡智 島の季節 太陽 グラン・ブルー アモルゴス カブ 盲目の秋 溌剌と 舌鼓 虜 味覚の鰻上り トナカイの放牧を生業とする遊牧民 拉致が明かない 顚末を語り 侮り難き気概を京都の喫茶店は持っている 勘繰ってしまう 無論若輩者であるし 奇矯な 金沢城 櫓 鬱蒼と緑が生い茂る植物園 賞賛 寡黙な主人がそっと出す寿司か奏でる物語に、客は静かに耳を澄ます。 感興を得る 単語を羅列 第一回選択希望選手、タルト。 自ずと 硬いクッキー風の土台に、適度な粘度を持ったカスタードのみをのせ、そこにフルーツを飾る 卓越したバランス 得てして美化される 私の記憶が叫んでいる しんごうきが軋み 水素爆発 成行は指値より優先される 最悪の中の最上 凝視 愕然 考えを翻した 防潮堤を造る為の金 滅びの行進 訝しんだ 茫漠とした感情 オフェンシブな株主総会 ディフェンシブ一辺倒 無為無策 朝令暮改 云々 結果として 頻繁 抑揚 滑稽 馬耳東風ばじとうふう 彼等は言い逃れるノウハウを持たない 谷町線 千日前線 海遊館 中村紀洋のフルスイング弁当 鶴橋駅にて韓国料理 極彩色 諦念にも似た気持ち 太閤贔屓 礎 看過 憧憬の念 城崎きのさき温泉 志賀直哉 逗留 静かな環境の中で生と死を間近に感じる、その際の研ぎ澄まされた精神の揺れを描いた作品だ。 正鵠を得まくっていた 悪知恵が自然と働く 奇特な慣習 限られた探訪の時間 渓流 投擲 今日び、家から一歩も出なくとも、パソコンのクリックひとつで、本が玄関先まで届けられる。その真逆を突いた 銘打っていても 一刀両断 得も言われぬ澱みを纏ってスタート 悩み事という精神の暗き淵から発せられた訴えに対し、さらなる奈落から回答する。まったく新しい悩み相談の形を、車谷長吉さんは作り出したのではなかろうか。 虚実皮膜の間 雲散霧消してしまう 己の悩み事を殺して貰っていた 抜毛ばつもう 心の底で蠢いていた 言及 「奈良盆地を歩くとよい」という精神の回復方法 その成分は主に毒だった 絶対に歩めない生き方の凄み 「畏れる」相手でいて欲しかった 誤嚥ごえん 端境期はざかいき リアリスト ジレンマ 実績よりも概念による自信 多分に計画的ポジティブシンキングの賜物による虚の自信 単に現実を自分に都合の良いように解釈していた道化の夢と同義 徹頭徹尾 なんという芸の細かい男か二十面相 想像力で補塡できる余地 簡明に真理を唱えられる 鼎談ていだん ファンシー気まぐれな 退いて詩作に耽ります 焦燥に駆られ発狂 「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」 遠投げ 躊躇い 歴史的転換点 地団駄踏んで残念がった 血湧き肉躍る激動の時代 たんじた嘆じた 虚偽と欺瞞に満ちたエントリーシート 縦横無尽 ひるがえって翻って 76世代 一切合切を嫌悪 得々と披露 新宿イーグル ダークマター m一次元㎡二次元m3三次元 革命ウルトラCの事象 渇望にも似た感情 本能的憧憬 重力と肉体との相克から生まれた言葉 四次元が時間だろ、最後の五次元は意識ってやつさ

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2016年04月06日

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