あらすじ
この面白さ、何者? エッセイをこえた超エッセイ本!
『鴨川ホルモー』、『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』の万城目学が綴る、「作家の日常」&「奇想天外な世界」。
「やけどのあと ~2011 東京電力株主総会リポート~」収録! !
ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり…。大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。
地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは…!?
ウルトラ級のエッセイ集、誕生! !
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
子供の頃、青春の真只中、人には言わない、言えない素朴な疑問や、突拍子もない思いのあれこれから、深い洞察、時に妄想が膨らんでいくーーだれにでも結構あるかもしれないな。と思いつつ、万城目さんにかかると、とんでもない方向に膨らみ、暴走していくこともある。
でも、この感性がとても魅力的。ここからあの奇想天外な物語は始まるのだなと思う。
大阪トークは現地の感覚がないので、全くわからず残念。
歴史的な私 のデジタル革命は目から鱗だつた!!
Posted by ブクログ
やっぱりこの人、変だ。
ひょうたん話を延々書き連ねたかと思えば、戦国武将でサッカーの日本代表メンバーを選ぶとしたらと真剣に考える。
そしてそれを読んで私は大笑いだ。
その中で異色なのが、2011年の東京電力株主総会リポートだ。
絶対につぶれない、そして配当金の多さから東京電力の株を買ったのだ。
そして東日本大災害。
一瞬にして価値のない紙切れと化した株券を手に、彼は思った。
“結局は強欲だったがゆえのしっぺ返しだった。なぜ、一度壊れたら誰も手が付けられない、危険の極みにあるものを扱っている東京電力の配当金が三パーセントもあるのか。それは本来は安全のためにかけるべき金を、株主の懐に分配していたからである。会社はこの高配当でもって、結果的に原子力によりかかる経営に株主が文句を言うのを封じていたのだ。”
当日は一体どのような総会が開かれていたのか。
東京電力の幹部役員たちは、株主たちは、何を語ったのか。
そして車谷長吉。
万城目君だけではなく、私も実は、同時代に生きている作家だとは思っていなかった。
不勉強極まりない。
しかも亡くなった時にまだ60代だったことにびっくりしたのさ。
万城目君の車谷長吉評。
“ページの文字を追ううちに、行間に潜む毒が目から侵入して、血液をぐるぐる循環するような気分になる。それが何とも言えず心地よい。まさに文字による中毒である。”
これは、読んでみたくなるではないか!
森見登美彦、綿矢りさとの鼎談も収録。
これはもっと読みたかったなあ。
彼らが読んで、それぞれに解釈した中島敦の「山月記」
たったの4ページしかないんだよ。
ザッケローニ元監督に対する万城目君の洞察に、激しく同意。
あまりにもメンバーを固定し過ぎて、ただただ消耗してしまったね。
愉快だったり真面目だったり、不可思議だったり論理的だったり。
きっと読んでいる私を傍から見たら、百面相をしているみたいに見えたのではないだろうか。
でもまあ、概ね笑っていたかも。