万城目学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
組織から追い出された忍者のお話。忍びに戻りたいという気持ちから、忍びの立場、戦国の世の中のやるせなさ、などなど…
風太郎のひねくれた性格による、周りとのコミカルなやり取りとか、キャラクターの個性とか、前編は楽しく読み進められていたけど、後編は辛い描写が多かった。
たぶん、前編を読んでいく間にこの世界に自分も引き込まれているから、それぞれのキャラクターへの愛着も湧いていて、それ故に辛さが倍増するんだと思う。
読みだしたら止まらず、一気に最後まで読みました。
みんなの感想みてたら、これがプリンセストヨトミに繋がると!?
確かに読んでて、プリンセストヨトミ思い出したけど、繋がるのならもう一回読まない -
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Posted by ブクログ
ネタバレ万城目さんとほぼ同い年、同じ時期に京都で過ごした私。
御所より向こうは別世界で、足を踏み入れたのも、ほんの数年前、倍以上生きてからのことだった。
自分の中で、すぐに壁を作ってしまっていたな、あの頃は。
もしあの頃の気持ちのままだったら、この本を手に取らなかっただろう。
読み終えてすぐは、主人公に対して物足りなさを感じてしまっていたけれど、当時の私だったら、まず野球に参加しただろうか? 動いただろうか?
例えば、野球数試合(期間にして半月ほど)で人生なんて変わるはずない。
でも、ラスト、「次もし会えたら、〇〇してみよう」と思った主人公。
そう思えたことが、何より尊いと思った。
我が子と同じくらい -
Posted by ブクログ
借金のカタに、真夏の京都で草野球をすることになったヘタレの大学生。メンバーが揃わず、不戦敗かと思われたその時、現れたのは…直木賞受賞の表題作。
最近、著者の方が亡くなって、ちょっとニュースになった「ガラスのうさぎ」。小学生の頃、夏休みに読書感想文を書かされた記憶があるけど、現代っ子は、こっちの方が読みやすいのでは。「ガラスー」の内容は、ちっとも覚えてないけれど。あ、でも、読書感想文コンクールで入賞しました。
もう一編。絶望的な方向音痴の女子高生がピンチランナーとして駅伝に挑むと、見慣れないコスプレ集団が…という「十二月の都大路上下ル」
著者の本、それほど読んでいる訳ではないけど、女子が主人公っ -
Posted by ブクログ
中編が2作収められた、少し珍しい印象の形式。
表題作ではない『十二月の都大路カケル』から本作は始まります。
こちらは、京都の都大路で行われる女子全国高校駅伝を舞台にした、一年生の補欠選手「サカトゥー」こと坂東が主人公の物語。
急遽出走が決まるも、彼女は自他共に認める絶望的な方向音痴で…。
その『十二月の〜』を読み始めて数ページで感じた「うわ、この人の文章好きだ」という思いだけで、この本が読めて本当に良かった。
物語の状況を説明しつつもすらすらと読める地の文。短いやりとりからたちまちキャラクターの輪郭がはっきりと立ち上がってくる会話文。
「こんな文章が書きたい」の一言に尽きる。
何を隠そ -
Posted by ブクログ
お盆明けのこの時期に読めて、本当に良かったと思える一冊だった。
読む前は、正直「直木賞を狙うために、いつもの不思議なテイストは封印して真っ当な青春小説に徹したのかな?」なんて邪推をしていた。
しかし、それは良い意味で完全に裏切られた。
「万城目節(ファンタジー・日常に潜む奇妙な世界)」を絶対に捨てず、それでいて選考委員ウケの良さそうな「歴史・戦争」という重いテーマを、市井の青年たちの目線から自然に融合させているバランスが絶妙だった。
本書を語る上で、同時収録の『十二月の都大路上下ル』の存在は外せない。
こちらは不思議度が控えめで、自分を鼓舞し、仲間への葛藤を抱えながら一心に都大路を走り抜 -
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Posted by ブクログ
直木賞を受賞した作品だけあって、万城目学さんの文章がリズミカルで小気味良くて素晴らしい。
真夏の朝6時から京都の御所グラウンドで行われる、寄せ合わせチームの野球の試合。
2戦目、人数が足りずに困っているところに居合わせた中国人の女性シャオさんと、たまたま自転車で来ていた青年えーちゃんが助っ人として参戦する。
3戦目は、えーちゃんが近藤くんと山下くんを連れて来て、さらに助っ人が増える。
3人の助っ人の正体、そして野球がやりたかった3人の過去が次第に見えて来て、深い悲しみが胸を打つ。
最後の試合に3人が現れるか現れないか、どちらだったとしても爽やかな終わり方だろうなと想像できる。
解説が陸上選 -