万城目学のレビュー一覧
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購入済み
さわやかな読後感
テレビドラマを見た人にも、おすすめします。
逆に、テレビドラマを見た人に、そのイメージを持ってもらった状態で読んだ方が、おもしろいのではないかと思いました。
最後までさわやかな文体が気に入りました。 -
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Posted by ブクログ
面白かった!!最初は「何を言ってるんだろう…?」と戸惑う瞬間もあったのに、読み進めるほどに、いつの間にかこの奇妙で馬鹿馬鹿しくて愛らしい世界に惹き込まれていた。
物語の舞台は京都。大学生になった主人公・安倍が、何となく流されるまま“ホルモー”という謎の競技に関わっていく。
ホルモーそのものは突拍子もないのに、登場人物たちは真剣で、その真剣さが逆に可笑しくて愛おしい。
青春のどうしようもなさ、戸惑い、焦り、悔しさ、そしてほんの少しのときめき。
その全部が主人公の視点からまっすぐに伝わってきて、「ああ、こういうのも青春だよな」と何度も思わされた。
特に、万城目作品らしい“心理描写の正直さ”がた -
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Posted by ブクログ
令和の現代の話なのに「京都」というフィルターが掛かるとノスタルジックな気配が漂ってくるのが万城目さんらしいですね。
「十二月の都大路上下ル」は高校女子駅伝の話。本編では「駅伝」が一選手からの目線で語られる。しかも補欠の1年生が突然アンカーに抜擢されるという展開にハラハラドキドキ。そこに現代には存在しない幕末のあの人々が何故かふっと現れて…。「駅伝」を描いた三浦しをんさんや池井戸潤さんらの作品とはまた一味違った面白さ…。
表題作の「八月の御所グラウンド」は草野球の話。夏の京都はそれこそ殺人的な暑さに目も眩みそうになる。そんな早朝のグラウンドにメンバーなんて集まりそうもないのに、何故かプロ野球 -
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