あらすじ
このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祗園祭の宵山に、浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。四神見える王城の地に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若者たちは恋歌い、魑魅魍魎は天翔る。京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。都大路に鳴り渡る、伝説復古の大号令。変幻自在の第二幕、その名も堂々『ホルモー六景』、ここに推参!
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Posted by ブクログ
続編というかスピンオフなのですね
鴨川ホルモー10年ほど前に読んで、こんなタイトルだったっけ?と思いながら手に取りましたが、本当に面白い
ホルモーは概要しか覚えてませんでしたが、次々出てくる登場人物が繋がってく様子すごく楽しかったです
基の時計のエピソード、よい
Posted by ブクログ
「長持の恋」
立命館大学白虎隊の会長選びは東門の喫茶店「無限洞」で行われる。この無限洞は実在している。
会長選びは足利義教が御神籤によって将軍に選ばれた故事に則りくじ引きで行われるのだか、無限洞は足利家の菩提寺である等寺院のほぼ隣にあるのをご存知だろうか。
万城目学が張り巡らせた伏線恐るべし。
そして無限洞が実在しているのならば、伏見の「狐のは」も三条木屋町の「べろべろばあ」も、そしてホルモーも実在しているのは明らかである^^;
Posted by ブクログ
あまりに面白くて
鴨川ホルモーから一気読みしてしまった。
しょうもなくてふざけ倒してるのに、
何故こうもあたたかく切ないのか…。
どれもしっかりと面白いし
それぞれ色があるのが凄いところ。
街並みや歴史的にも(一部フィクションとはいえ)楽しめるし、いつの間にか「ホルモー」が実際にある気がしてくるから困る。
私ももう齢29で学生時代は遠い記憶だけど、
京都に住むひととサークルの話になったら、
(もしかしてホルモーやってたりして)と
ナチュラルに思ってしまいそうなくらいには
世界観に没入してしまう。
そんなはずは無いんだけど、日常との書き方のバランスが絶妙なせいでそう錯覚するほど。
いいなぁ、私もホルモー、やってみたいな。
Posted by ブクログ
第2弾になるのかな?
スピンオフになるのか、後日譚になるのか。
鴨川ホルモーのメインキャラのその後だったり。
そうか…
もうこの時代は、あの大学の近くの地下鉄…北山の駅があったのか…私の時は、北大路までやったのに…(-。-;
これは、うちの大学も出て来るから、めっちゃ親近感〜!
なんで、京都の有名大学網羅してんのに、私大一強の同志社ないねん!って思ってだけど、遂に!まぁ、埋め合わせかもしれんけど。
昔は、ここも御所の横だけやったけど、一部は、田辺に…
立命館も前は、京都のど真ん中にあったけど、郊外になって、一部は滋賀に…
龍大も前は深草(ごく一部京都駅ら辺にあり)だけやったのに、一部は滋賀に…
京都の高さ制限の影響って聞くしな。
(敷地は、拡大しようにも、もう広げるエリアないから、上に伸ばすしかない…)
京都駅ビルだけ、OKって( *`ω´)
まぁ、うちの大学は、もとからして、京都の上の端っこなんで、まだ、土地はあるから、いた頃より、広げてるわ。
京都で雪降って止んでも、ここは、まだ雪残ってるとかザラにある。
京都よ!ちゃんと学生残すこと考えんとホルモーできなくなるで〜!w 違うか…(^◇^;)
地元ネタありで、楽しめた!
信長の話も出て来たんで、京都で映画行くついでに、本能寺の前だけ通って来ました〜!w
ちなみに、
京産大って言ってなかった気がするけど、確か、産大って言ってた気がする。大阪産業大学と被るから、そうなったんかな?そういう言い方は京都だけ?
「そうそう、今日、大阪で昼メシご馳走してもらったんだけど、お好み焼き定食たのんだら、お好み焼きにごはんがついてきた」
それがどうしたの態度に対して
「何だよ」
「だって、お好み焼きじゃないか。ごはんは変だろ」
「どこも変じゃない」
「炭水化物と炭水化物だぜ。おかしいだろ」
「パスタにパンを合わせるだろう」
「その論法なら、ピザにパンじゃないか?」
「別にお好み焼きの粉の味で、ごはんを食べるんじゃない。ソースと具の風味で食べるんだ」
永遠に分かり合えん…(^◇^;)
****************
土曜日は、
M.ナイト・シャマラン監督ということで
(『シックス・センス』の監督)
「TRAP」
観に行って来た〜
指名手配中の切り裂き魔に、警察がライブにトラップを仕掛け!
あの優しそうなお父ちゃんが!
うわ〜!
めっちゃ面白い!
表は、優しいパパ、裏は、凶悪な殺人鬼!
あるきっかけで、指名手配の殺人鬼が、ライブに行く事が判明し、警察がライブ会場を取り巻く!
ここからの脱出劇が凄い!
プロファイラーとの頭脳戦が見もの!
賢いやん!
殺人鬼!クズやけど!w
応援は、あかんけど!w
最後は、最後で…
賢いヤツ強い…w
「ボルテスVレガシー」の
1000000000000000000倍良かった!w
映画で、お星様1つ追加!(^_^)v
Posted by ブクログ
この物語は「鴨川ホルモー」の"外伝"です。京大青竜会の安倍くんたちの怒涛の活躍を描いた前作が"正伝"。
続編ではなく、『安倍くんたちの見えないところで、こんな事がありました』というお話になっている所がミソ。
第1話「鴨川(小)ホルモー」
主人公は京都産業大学玄武組のエース、『二人静』。その名も"定子"(さだこ)と"彰子"(しょうこ)。式神を呼び出して対戦する『ホルモー』の遣い手は一様にヘンな人ばかり。この二人の美女も御多分に漏れずやっぱりヘンです。何しろ"車懸りの陣"の様に繰り出す攻撃に"夢想花アタッキング"とネーミングするセンスでは、そりゃあ男も引くわ(笑)
第2話「ローマ風の休日」
京大青竜会で安倍くんが思い煩っていた時期に、凡ちゃん(髪型とメガネが大木凡人似)こと楠木ふみが初めてのデートをする物語。
同じレストランでアルバイトをしている少年に一目置かれる存在になった楠木さん。数学の宿題を解く為に少年に同行する。その途中、六道珍皇寺の井戸に少年が腕を挿し入れる場面があって、そこがタイトルの由来です。本の表紙絵もそのパロディ。
(どれだけの人がわかるんだ?)
第3話「もっちゃん」
この話だけちょっとヒネリ方が他と違う。
安倍くんの下宿の隣人が「もっちゃん」。安倍くんは京大青竜会に所属してホルモーをやっている。もっちゃんが恋をした。ラブレターを書く材料を買いに行った本屋で、直前に買ったレモンを棚に置く…辺りで?となった。もっちゃんは英語に堪能で楽譜を読めて…え?どこかで聞いたような…。正伝をきちんと読んでいれば、納得のいくオチがちゃんとついてます。
第4話「同志社大学黄竜陣」
主人公、山吹巴は高校からの恋人と共に同志社大を受験する。だが失敗。その恋人にとって同志社大は滑り止めで、京大に進学する。男は大学サークルで別の娘と付き合い始め、巴は振られた。恋人の名は芦屋満という(京大青竜会のエースにして安倍くんの天敵)そんな巴が同志社大で、廃止されていた"黄竜陣"の遺物を見つけてしまったことから、芦屋くんに天罰が下る事になる。
第5話「丸の内サミット」
この話には青竜会メンバーは一切出てこない。しかし、ホルモーの新たな側面も垣間見える話です。
中心になるのは京都産業大学玄武組OBの榊原くんと龍谷大学OBの井伊さん。二人は東京の同僚主催の合コンで再会する。二人はそれぞれの大学でリーダーだった為に面識があった。その二人が、合コン終了後に丸の内で異様なものを目撃する。二人の同僚は、それぞれ一橋大とお茶の水女子大出身だけど、もしかして…。
第6話「長持の恋」
立命館大学白虎隊リーダーの細川珠実は超貧乏。それなのに運転免許がほしくなって教習所通いを始める。教習所で会ったのが京大青竜会の高村くん。(何とこの男はちょんまげを結っている)バイト代稼ぎで始めたのは料理旅館の仲居。蔵から旅館の物品出しの最中に見つけた長持に、不思議な性質がある事に珠実は気付く…。
どの話もよく出来ていて、前作との整合性もきちんと取れていて心地よい。物語同士の関連性もあって、それに気付いた時はニンマリしてしまいました。ただ、それだけに前作をしっかりと読み込んだ"上級者向け"とも言えるでしょう。
青春グラフィティであり、ちょっとヘンなファンタジーでもある。
若いって、いいなぁ。好き(笑)
Posted by ブクログ
確かにこれは「鴨川ホルモー」のスピンオフで、ホルモー本編を読んだ人ならぜひとも読んでほしい短編集で、ホルモー本編を読んでいない人には少し理解がしづらいものかもしれませんが、それにしたって、素晴らしい短編集ではございませんか。再読ですが、初読みの時よりさらにそう感じます。その壮大な奇想天外さの割には本編では少し物足りなく感じたホルモーを、もっともっと深く感じられます。本編では、主人公安部視点で、安部の身の回りのことがほとんどだったので、安部の知らないところでこんなことがあっていたのね、と、よりホルモーを軸とした背景が過去に現在に広がります。しかししかし、こういう本を読むと自分の歴史の知識のなさに愕然とします。「サツマ」という言葉から「さつま芋」しか連想できず、シンガポールからの留学生に「薩摩藩」のことではないかと指摘された巴を笑うことは、私にはできません。どうにかこうにか目の前のテストを乗り切ることだけを考えて一夜漬けのように勉強し(たつもりになり)、長く知識を保てるようなちゃんとした勉強をしてこなかったことを後悔するのはやはり読書の時ですね。余談は続きますが、大人になってから、「あぁ、今なら、日本史・世界史・地理、いや数学でさえ大変な興味をもって授業を受けられるのに・・・」と思うことはありませんか?(余談終わり)
本書に収められているのは以下の六景。
・鴨川小ホルモー
・ローマ風の休日
・もっちゃん
・同志社大学黄竜陣
・丸の内サミット
・長持の恋
みなさんのレビューにザーと目を通したところ、「ローマ風の休日」と「長持の恋」が人気のようですが、私が好きだったのもやはりその二つでした。あぁ、でもどれも本当にいいのですよ。
本書を読みながら思い起こすと、私も遠い昔、京都の私大に行く可能性があったのですが、結局関東の大学を選んだのは他でもなく自分だったのに、なぜあの時、京都に住むということを選択しなかったのか、と大学に行くという最大にして最優先の目的を忘れて、ほんのちょっと後悔することがたまにあります。あの日あの時あの場所で、京都に住む選択をしていたら私もホルモーをしていたかもしれない。(実際にホルモーをやってみたいかと言われれば、結構過酷そうなので微妙ですが。「ホルモー」と叫びたくないし。)人生に「たられば」がないことはわかっていてもそう考えずにはいられません。と言いつつ、「丸の内サミット」では、関東でもどうやらホルモーが行われているという事実が判明し、私の「もしも京都に住んでいたならば」の考えは、一瞬にして泡のように消え去りました。というか、この短編「丸の内サミット」自体は面白いですが、ホルモーはやっぱ京都でしょ、と思ってしまったりもします。「はいはい、さすが京都ですね」と言われないための作品だったのか、万人に夢(?)を見てもらうための作品だったのか。
ホルモー本編を読んでから本書を読んだ方が良いというのは絶対ですが、「こっちの方が好き!」と言えそうなほどこのスピンオフは良かったです。いやぁ、凡ちゃんの良さがわかる少年、いいなぁ。芦屋、ホントにダメ男だなぁ。ホルモー、めっちゃ歴史あるなぁ。そして、ラストの「長持の恋」はもう全然ホルモー関係なしに、素晴らしかったです。泣きました。(え、なべ丸、実在の人物なんですか。)
ひとつひとつがいとおしい、可愛い作品です。
Posted by ブクログ
鴨川ホルモーの続きかと期待したらスピンオフでがっかり。。
が、それぞれの小話が良すぎる!
けっこう泣いてしまった。。
もっちゃんもヤバかったけど、長持の恋、ヤバすぎる。涙止まらない。。
もともと信長好き。戦国好き。本能寺の変関連好き。明智いまいちだけど気になる。
本能寺に付き従っていたお小姓たちの最後まで殿を守った逸話はよくあるが、なべ丸とのやり取り、せつない。
このせつなさが高村くんのチョンマゲにつながり、頭頂部に印をつけるなんて!しかも琵琶湖!笑いながら泣けた。
私も本能寺に行ったことないから、ぜひ行って石碑を見たい。
丸の内サミットは、ぜひあってほしい^^
ホルモーシリーズはもう書いてくれないのだろうか。
同志社大学の復活、東京バージョン、ぜひ執筆して欲しい〜!
もっちゃん!!
短編の一つに「もっちゃん」というタイトルのものがあります。「安倍」とその友人「もっちゃん」のお話なのですが、読み終えて「もっちゃん」の正体を知ったとき、無知な私は思わずネット検索してしまいました(笑)。史実との見事な融合に感動しました。
Posted by ブクログ
「鴨川ホルモー」からこんな見事なサイドストーリー集ができるなんて。この作家、ますますあなどれない存在である。ホルモーの世界は軽やかに時空を超えて、ますますトンデモなクロニクルになってしまった。それでも、ちょっと地味目な登場人物達が涙と笑いを爽やかに演じるオリジナル作の筆致はそのままに。
こうなった以上は何としてもメインストーリーのその後を読みたい、もっと彼らの青春に寄り添っていたいと願うのは私だけではあるまい。
Posted by ブクログ
謎の競技ホルモーにまつわる短編集。
スピンオフと知らず、本編を読んでいないのに先に読んでしまった。
現実と空想をふわふわと漂っているような、不思議な感覚を感じた。
Posted by ブクログ
謎の競技「ホルモー」に挑んでいた彼らの青春の裏には、こんなドラマが潜んでいたのか!
相変わらず、真面目なのかふざけてるのか分からないテンションで話が進むので困惑することも多かったですし、鴨川ホルモーからだいぶ時間が空いてしまったので話の内容も忘れかけていたんですが、読み始めたらこれが面白い!記憶が蘇って夢中で読み進めてました。特に懐中時計と高村の丁髷の秘密にはホロリときました。
正直、鴨川ホルモー単体だとノリについていけなく困惑する場面が多かったんですが、スピンオフである今作を読んで、はじめて鴨川ホルモーという作品が完成した印象です。一気に大好きな作品になりました。前作を読んで少しでも面白かったと思った方にはぜひ手に取ってほしいですね。
Posted by ブクログ
鴨川ホルモーのスピンオフ作品。
原作では語られなかった他大学のホルモーサークルまわりの物語やホルモーを経験して社会人になったOG・OBがどうやって過ごしているかが知れます。そこ気になってました笑。
京都を飛び出て東京での話、凡ちゃんエピソード、ホルモーの過去やSF的なものまで多種にわたる内容で楽しめて、最後少ししんみりするもので締めくくられます。
与太話でエンタメでこちらも良き。本編の鴨川ホルモーを読み終えてからどうぞ。
Posted by ブクログ
前作よりこちらの方が面白かった
お気に入りは「ローマ風の休日」「丸の内サミット」「長持ちの恋」
前作は私には不思議ワールド感が強すぎて若干疲れたけど
こちらの歴史を絡めてくる作品は良かった
「長持ちの恋」心が暖かくなりました。
Posted by ブクログ
「鴨川ホルモー」をもとにした6編の短編集。
どの話もちょと不思議で、めいいっぱい青春していて面白かった。
「ホルモー」 なんて不思議なものが中心にあるのだもの。他のチームにも、先輩にも、元カノにまで、影響があって然るべきだよね~
そして、「ホルモー」って、何か知らんけど、歴史があって、由緒正しいものなのね~。しかも、思いの外、全国にあるみたいね〜と、謎に納得してしまいました。
特に、お気に入りは「鴨川(小)ホルモー」と「長持の恋」。
「鴨川(小)ホルモー」では、二人静はいたって真面目で真剣なのに、二人の姿を想像すればするほど笑ってしまう。
「長持の恋」はちょっと切ない恋愛物語
Posted by ブクログ
先日「鴨川ホルモー」を読んだので、こちらも読んでみた。サブキャラがメインで、主人公と直接関わらないけどどこかで繋がってる、こういうスピンオフ好き。
Posted by ブクログ
本編である「鴨川ホルモー」の裏側を描いた6つの短編集。本編でのサブキャラの出来事や昔の偉人の物語をオマージュしていたりとバリエーション豊かな短編だった。中でも「もっちゃん」が印象的で梶井基次郎の「檸檬」やその生涯が描かれており、元ネタをたまたま知っていたことから、より面白さが際立った。
Posted by ブクログ
前作の『鴨川ホルモー』は京大青竜会の安倍くんやそのメンバーが中心でしたが、今作は「一方その頃」といった感じで、安倍くんたちが見えていないところの話し
やはり前作は読んでいた方が、楽しめるのは間違いないと思います
どの登場人物もきっと好きになります
さすが万城目ワールドでした
Posted by ブクログ
前作に負けじ劣らじでした。
六話とも一人称は変わりますが、同じ関係者が出てきたり繋がりを感じたこと、ちょっと涙腺に触れる場面もありよかったです。
Posted by ブクログ
『鴨川ホルモー』再読後の『ホルモー六景』
『鴨川ホルモー』の後日譚かと思ってたが、スピンオフ。
京都産業大学玄武組の『二人静』定子と彰子が争う『鴨川(小)ホルモー』。
圧倒的な強さを誇っていた玄武組が、京都大学青龍会に負けた原因がこれだったとは…
デートしている相手が横で、訳の分からない鬼語を突然話し出すと…
去っていくよな…
定子と彰子の恋はどうなったのか…
凡ちゃんこと、楠木ふみに淡い恋心を寄せる『少年』の『ローマ風の休日』。
凡ちゃんの背中を押して、安倍に告白させたのが、『少年』だったとは…
凡ちゃんと安倍の恋はどうなったんだろう。
あの書店に果物を置いてくる短篇の舞台裏『もっちゃん』。安倍は安倍でも… 安倍の友だち『もっちゃん』。何か、違和感が…
時代が違っていたとは…
時代が違っても、安倍は女性の身体の一部に執着するのは変わらないなんて。
安倍の先祖だったんだろうか…
巡り巡って、もっちゃんの懐中時計が現代に…
ホルモーと文明開化期の謎を追う『同志社大学黄竜陣』。
プラス10人はこれか…
薩摩からさつま芋しか…
ISINから明治維新がでてこないとは…
新島襄にクラーク博士もホルモーに絡んでいたなんて。
芦屋の元カノ・巴。なかなかの個性の持ち主。
同志社大学黄竜陣とのホルモー、見てみたい。
『鴨川(小)ホルモー』とニアミス。
東京でも⁇『丸の内サミット』。
京都産業大学玄武組・元会長・榊原康と龍谷大学朱雀団・元会長・井伊直子が、3年半ぶりに丸の内で再会。そこで見たものは…
東京でも『ホルモオオオォォォーッ!!』が響いていたとは。
本能寺の変にまつわる時代を超えた恋愛『長持の恋』。
立命館大学白虎隊・第500代会長となった細川珠実。『孤のは』の蔵の長持を通して、柏原大鍋と時代を超えて…
ここから高原の恋に繋がるのか。
『鴨川ホルモー』のスピンオフ。
にもかかわらず、面白さは『鴨川ホルモー』以上。
『鴨川ホルモー』続編。期待してしまう。
Posted by ブクログ
話題作「鴨川ホルモー」の続編というか外伝。
前作の登場人物たちの面白くもせつない(?)恋愛模様。
僕は大抵、本編よりもスピンオフ作品のほうが好きなので、これはかなり面白かった。
(どの作品も無理に続編を作るよりは、スピンオフとか外伝の方が圧倒的に出来が良いと思うんだけど、みんな新しいものを書きたいのかな)
前作が少しでも楽しめた人にはオススメです。
Posted by ブクログ
鴨川ホルモーの短編集。裏話的な。
二人静。芦屋の元カノはあの時なにをしていたか。同志社大学はなぜホルモー参加してなかったのか(地理的理由ではなかったようだ)。ホルモー後の社会人。長持ちの恋はタイムトラベル。続編ほしいなぁ・・・
Posted by ブクログ
「鴨川ホルモー」に関わった若者たちの後日談を集めたスピンオフ短編集。
鴨川ホルモーのわけのわからない空気をベースにしつつ、爽やかでほろ苦なドストレート青春恋愛風味となっています。
青春だなあ。
Posted by ブクログ
鴨川ホルモーのスピンオフ。
あぁそうゆうことが背景にあったのね、と思わされる作品が6作入っています。
最後の作品には、何だか感動させられちゃったりして。
鴨川ホルモーを読んだ人はぜひ読んで下さい。
Posted by 読むコレ
鴨川ホルモーのスピンオフ。
ホルモーにまつわる6篇の短編からなる一冊でした。
まず全篇恋愛がらみの物語だった事が予想外でしたが、よくよく考えれば本編自体恋愛ものだったと言えなくもないか、と思い出しました。
ホルモーのインパクトが余りにも強烈でしたからね…。
その短編、意外な事実あり、焦れったいものあり、腹の立つもの、果ては叙述トリック的なものまであり中々に楽しませて貰いましたが、中でも「長持の恋」は余りに秀逸。
発想、展開、そして本作らしい癖のあるオチも含めて本当に素晴らしかった。
これだけで本書を買う価値ありかと。
Posted by ブクログ
ホルモーに関する古今東西あれやこれのスピンオフ短編集。
バカバカしく面白い。鴨川ホルモーを読まずにこっちを読んでしまうとより訳が分からないかもしれない。ホルモーとは何ぞやと。
しかし、鴨川ホルモーを呼んでもホルモーとはなんぞやということが書かれている訳でもないし、本書でもホルモーの謎が解き明かされる、ということは別にない。
Posted by ブクログ
続き物、今回は一人一人に焦点が当たりつつも章ごとに微妙に繋がりを持っていく書き方。
一つの物語をこうやってかくののあんまり好きな展開じゃないけど、でもなるほどぉそう繋がる?とおもってにやりともできる。
Posted by ブクログ
鴨川ホルモーの続編、というかスピンオフだ。六景というくらいだから、6つのストーリーがある。前作は京都大学青龍会のメンバーを中心に描かれていたが、今回は相手大学の人々に焦点が当たっている。
万城目学さんらしく、軽快な描写で日常生活の中での不思議な出来事が、さまざまな角度で描かれている。
ホルモーの鬼たちの戦いが街中で繰り広げられたり、一筆書き的な問題を解いていくところなどユニークである。関東の大学にもホルモーがあり、交流のきっかけになるのだろう。そして青春である。
梶井基次郎の件は、檸檬を読んだ時の情景が浮かび、なぜか高校時代を思い出した。同志社大学黄龍陣では山吹巴の広島弁(?)から、なぜか大学時代を思い出した。そして青春である。
海外でさまざまな文化と出会うと、日本と随分と異なる事を実感する。ホルモーもどことなくそういった文化の違いを感じる。しかし、2年に一回新しいメンバーが増えると、長い年月はかかるものの、鬼が見える人がどんどん増えて、そちらがメジャーになるのではと疑問を抱いた。
Posted by ブクログ
『鴨川ホルモー』の続編で、6つの短編集。大学生(1つだけ大学を卒業した社会人)の友情と恋愛がテーマ。
『鴨川ホルモー』を読んでないので「ホルモー」が何なのかよく分からない状態で読み始め、読み終わってもイマイチよく分からないのだけど、ちっちゃいオニたちがわらわら出てきて戦わせる、という話。一部の人には見えるけど一般の人には見えない、ちっちゃいオニがわらわらする、というのはまるで『しゃばけ』の「鳴家(やなり)」みたいだな、しかも「『きゅるる』と鳴く。『きゃあきゃあきゃあ』と囃し立てる。『ぴゅろお』と消える。」(p.28)だそうだから、「きゅわきゅわ」って鳴く鳴家とますますそっくりだな、と思って親近感を持ったけど、どうやら鳴家よりはかわいくない様相じゃないみたいだから、個人的には残念。でもよく分からないけど戦って消えるというのは死ぬ、ということなのか、と思うとかわいいのが死んでいくのはいたたまれないから、別にこれくらいでいいのかな、と思ったり。でも足元で整列したり、映画館のロビーで遊んだりするらしいから、やっぱり仕草はかわいいよな、とか思った。五つ目の「丸の内サミット」で東京のビル街を感情なく浮遊してビルにぶつかったりするオニ、って笑える。けど無感情で浮遊するってどういう存在なんだかますます分からなくなる。
6つのストーリーの中では、やっぱり最後の「長持の恋」が良かった。今度京都に行くのだけど、「信長公廟」(p.281)って本当にあるのだろうか?そして「本能寺ノ変戦死陣歿之諸霊」という立て札の2行目に「柏原大鍋」と「柏原小鍋」(p.282)がある、っていうのは本当なのか確かめてみたいなあと思った。とてつもなく切ない話が良かった。
『鴨川ホルモー』を読んだ後だったら楽しめるのかな?独特な感じ。(23/10/08)
あれ、もしかして本編より良い?
鴨川ホルモーの外伝的短編集なのですが、もしかしたら本編より面白いかも。
意味不明なホルモーという競技を題材にしているのに、意外にも話が広がりを持ってます。
シリーズ化したら結構面白いのではないのでしょうか。