万城目学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「三月の局騒ぎ」「六月のぶりぶりぎっちょう」の二篇。
「三月の局騒ぎ」
ちょっと独特な女子寮での暮らしが垣間見えて面白かった。
「にょご」の響きもかわいく聞こえてくる。
仲間内でしか通じない言葉とか、学生の頃が懐かしくなった。
テキストサイトも懐かしい。
個人サイトの読み物は、独特の熱量や面白さがあった。
当時のサイトはほぼ閉鎖され、今はもう読めないのが残念だけど、当時の管理者や、触発された読み手が物書きになってるのかもしれないと思うと心躍る。
読後、「十二月の都大路上下(カケ)ル」を読み返したくなった。
「六月のぶりぶりぎっちょう」
万城目さんが書いた「本能寺ホテル」の小説が読めて嬉 -
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暇な時や寝る前にパラパラ読むのにちょうどいい、軽妙なエッセイ集。
笑いどころを見つけるセンサーの鋭さ、工場萌えや渡辺篤史ごっこなど、(タモリ倶楽部っぽいような)マニアックなものへの熱視線は面白かった。大学時代のモンゴル旅行記とかもよかった。
ただ、どのエッセイも綺麗にまとまりすぎているというか、やけに小説っぽいな……と思った。
あと、根っこの部分の感性が自分とはなんかどうも合わない感じがした。
「いかんせん私はサウナが苦手である。わざわざ息苦しいところで座って、何が楽しいのかわからない。好きなだけ楽しめと言われても、三分もいると飽きてくる。五分頑張ったのち、もういいや、と切り上げて、私は外 -
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三部作が本屋に平積みされていたのを見て一気読み。立命館大学3回生だった頃に読んだ『鴨川ホルモー』以来。ちょっと懐かしい。
万城目作品は、小さな出来事を何気なく積み重ねておいて、あとから気持ちよく回収していくのが本当にうまいと思う。エピソードの規模も自在で、なんか無限に話広げられそうな感じ。
歴史や民俗、京都文化をはじめとした膨大なインプットがあってこその「万城目ワールド」なんだろうな、とも思った。
3篇の中では『ホルモー喫茶去』がよかった。
茶道の描写がとても生き生きとしていて印象的。謝辞によると、実際に高校の茶道部へ取材して書かれたそうで、その熱量が作品にも表れている気がした。
それ -
Posted by ブクログ
前作『鴨川ホルモー』の世界観や人物を別の角度から追う短編集で、あの個性的な競技の裏側やその後を覗き見るようなワクワク感に終始引き込まれた。
モテなど二の次、我が道をいく京都産業大学玄武組のカッコいい女子二人組が対峙するシーンは、真剣なんだけど何ともシュールで笑わずには読めない。
そして何よりワクワクさせられたのは、芦屋の元カノが登場するエピソード。
ホルモーを全く知らない彼女が、無自覚ながらもある大学の競技への復活のために動いていく展開には、もどかしさと大きな高揚感が同居していて、「本当に復活したらどんなストーリーになるのか」という期待を抱かずにはいられない。
「クソっぷり」全開の芦屋の -
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Posted by ブクログ
ネタバレ中盤までのワクワク感は本当にすごく、どんどん読み進めた。
会計検査院の調査官を主人公に据えるという発想に舌を巻いたし、
現代日本の裏に「大阪国」が存在するという設定も面白いと思った。特に大坂国の人々が立ち上がり、松平と対峙する場面は、この先一体どうなるんだろうと熱くなった。
一方で、明かされる「守ってきたもの」については、少し受け止め方に悩んだ。
大阪国の人たちの熱い想いに乗り切れない自分がいた。
読んでいる最中はなぜ大輔の設定をこうしたのかと思っていたが、
大阪国の「わかってもらえなくても貫く意思」と重ねたい意図があったのかなと思った。