あらすじ
全編万城目節炸裂の、エッセイエキスポ開催。京都にまつわる偉人縛りの野球チームを想像してみたり、ひとり出版社を立ち上げてみたり、憧れの人の作詞に挑戦してみたり、才能の定義を考えてみたり。そして完全書き下ろしの、大阪万博ルポも収録! 大人気作家が紡ぐ、百花繚乱の全13編をお楽しみあれ。
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Posted by ブクログ
文学フリマ東京でみをつくし戦隊レンジャー完全版を買ったひとりです。当日は快く一緒にツーショットの写真を撮らせていただきましたが、目標冊数の発売がなされるまでサインはなさらないとのことで、残念ながら退散したのをよく覚えています。その後、ぶりぶりぎつちょうのサイン会で、改めてお願いしたらあっさりサインをしてくださり感謝感激でした。
万博に関する章は、まだ盛り上がる前だったのですね。読みが外れるところが万城目さんぽくて良い締めくくりでした。
2025-044
Posted by ブクログ
著者のエッセイは5冊目。全てに「万」の文字が入っている。雑誌掲載は2024年3月から2025年4月まで。そこに書き下ろしを加えた13篇で構成されている。
著者には馴染みの京都ゆかりの人物で野球チーム編成を妄想する話や、デビュー作舞台化の話、昭和時代の大坂を回想する話、自著を同人誌のように売る話、初めての歌詞創りの話などなど…。どれも面白い。
白眉は、正に会期末を迎えようとしている大坂万博に関する著者の想いだ。開催決定時からのバタバタの顛末や、著者本人による忌憚の無い現地レポート。大坂出身の著者の見方や感じ方が、なんとなく理解できて興味深かった。
万博自体は、特段大きなトラブルも無く無事終了出来そうだけど、関西在住ではない私や私の周辺の人にはまるで他人事だった。そりゃそうだよな…という感じ。
…というわけで、相変わらずバラエティにとんだ内容で楽しめました。内容量は少ないです。私が大坂万博に行く電車で読むとしたら、たぶん新幹線ターミナル駅に行くまでに読み終わる。(どれだけ田舎に住んでるんだか…)
Posted by ブクログ
万城目さんの エッセイの「万」シリーズ。
現在行われている万博へは勿論行かれていて、それについては1番最後に書かれていた。
特に面白かったのは、自費出版しフリマで売ろう!と本を一から作った成り行き。
何部刷ろうかとか、売れ残りを自ら書店営業された話など最高だった!
Posted by ブクログ
WEBでの連載時から楽しみに読んでいました。
一人出版社「万筆舎」の話やChageさんとの交流歴、最後には大阪・関西万博に行った顛末を書き下ろしなど。どれをとっても内容が濃くていつもながら「頭の中どうなってんねん」と感心してしまいます。
ちなみに「万博」というタイトルがついていますが、実際に万博に足を運んだ話は最後の1話だけです。
奈良で行われた講演会でトルクメニスタン館の話を聞いて、それまであんまり興味がなかった万博に足を運びました。開幕間もない5月と大賑わいの9月では世間のノリや会場の状況も全然違っていて、エッセイを思い出しながら2度美味しかったです。
X(Twitter)でもいいから、閉幕後にもう一度感想を聞いてみたいなあと思ったのでした。
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万城目さんのエッセイは初めてだが、なんか高尚な感じがした。最初の京都にまつわる歴史上の偉人で野球チームを作ったら…というのは発想が面白かった。さすがです。
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万城目さんのおもしろエッセイ
大好きなヨーロッパ企画さんとの舞台、その裏話も聞けてよかったです
自費出版の話、チャゲとの合作の話や、
早生まれの甘え?での津村記久子さんとの話、
森見さん、綿矢りささん、京極夏彦さんなど、集まった小説家メンバーがほぼ早生まれ(小川哲氏は12月年末)という不思議法則は面白かった
タイトルにもなってる万博は、トルクメニスタンのモニュメントと俺、犬と俺で、笑ってしまった
Posted by ブクログ
エッセイタイトルには、名前にも因んで歴々「万」が付いていて、今回は絶妙なタイミングでの万博とは流石である。
「少年昭和時代」
年代は違うものの共感できる昭和を見事に笑いに転じている。
万筆舎の2編、Xで少し垣間見ていたが、そんな経緯があったとは・・・リアルタイムで参加したかった。
V3、ネットで購入しようかと思ったけれど、大阪の本屋さんで買います。
しかし、大阪に行く予定が当面ない。けど、無理やりでも行く用事を作ります!
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万博チケットを模した13編のエッセイ収録。万城目氏らしい、おっとりとした素朴で誠実な文章に癒やされる。中でも『万城目学、大阪万博へ行く』が興味深く面白かった。
Posted by ブクログ
僕は1970年の万博も楽しんだし、2025年の万博も始まる前からワクワクしていたので、タイトルを見て期待して読んだ分、開催までのディスり方には残念な気持ちになりました。
万筆舎のことは知らなかったので、大阪に行ったときに本屋さんに寄ってみようと思います。
Posted by ブクログ
何作品か読んでいる著者のエッセイを初めて読んだ お人柄が垣間見れたような… 「才能とは」で人間の自然な変化とその人の資質を分ける話は感じ入った
Posted by ブクログ
万城目節炸裂、書きたいことをつらつら描いたエッセイ13章、面白い話とそうでないのと…
一章目の京都ナインはちょっと読むのやめようかな、と思うほど。なんせ野球も歴史にも興味ないとただ字面を追っているだけ、面白いが幅を持たせられない… とりあえず読み進めると「飾りのない歌」をCHAGEに歌詞提供したのは知らなかったー 一ファンとしての万城目氏の一挙手一投足がかわいい。
「早生まれの甘え」との言葉をもらったところから真意は忘却、わからずしまい…ただ小説家にとって何よりも必要な要素である観察者としての能力を、早生まれであるがゆえに会得した…と勝手な観察論、これぞ万城目学 笑
もっともらしいところがさすが作家
ただ統計的にも直木賞、芥川賞の選考者が6/9 ほどで早生まれだと!笑
2350億賭けた万博、再利用が決まった建物以外は全て取り壊し、右肩上がりの世の中でないとウケないのか?
「あの子とQ」 他の作品に影響を及ぼす出来事に触れているのも読んでいて楽しい
トルクメニスタンは中央アジアの北朝鮮⁈
「玄関入ったらいきなり独裁車の肖像画、そのあとは独裁者が飼う犬の映像…」 笑
ウズベキスタンは人口の60%が30歳以下
観光地の説明は一切なく、その国に必要なもの- 教育の充実、芸術の振興など国の成長に必要なプランを日本語で話す35歳の若者。
Posted by ブクログ
タイトルから全編、大阪・関西万博の話かと思ったら違った。まあ、最後にひとつだけ出てきたがね。ちょっとタイトル詐欺っぽい。内容的にはまあ彼らしいエッセイ。万筆舎の話は面白かった。エッセイより、もっと面白い長編を書いて欲しいなあ。小説の井戸が枯れてないことを祈る
Posted by ブクログ
万城目さんのファンだけど、エッセイ作品は初。
ちょうど時期だし、万博という言葉に惹かれて購入。
作家さんの生活とか、視点が垣間見れて楽しい。他のエッセイもチャレンジしてみようかな。