万城目学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4人の作者による短編集。
すべて時間・時がメインテーマとなっている。
辻村深月の「タイムカプセルの8年」の登場人物である父親は正直なところ、いい父親では無い。
私が妻であれば今すぐにでも離婚したいと思うような父親である。
何しろ我が子の誕生日やこどもの日のようなイベントから、運動会や授業参観のような学校行事もよく忘れ、挙げ句の果てにクリスマスプレゼントまで買い忘れる有様!
それらを別にたいしたことがない、プレゼントなど実用的ではないと言ってのける。
あんたはそうかもしれないが、と腹立たしい。
心がないのではないかと読んでいて心底嫌になったものだ。
確かに祝い事やプレゼントなど実用的でもないし -
Posted by ブクログ
ネタバレお酒飲みながら読んだらあかんやつ(笑)。酔っぱらうと話についていけなくなります。
読み始めたときは、雑居ビルの各階テナントの話か~、大好きだった三羽省吾の『路地裏ビルジング』と同じ設定だな~と思っていました。カラス女の登場に不穏な空気が漂い、乙一の『シライサン』を思い出して、目ぇ怖いやんかと思いつつ、酒をあおったのがあかんかった。次第に哲学的になってきて、バベルがぐるぐる回れば私の頭もぐるぐる回る。
絶望と失望がバベルの源になっているという。幸せよりも不幸のほうが他人にパワーを与えられるものだとしたら、ちょっと寂しいような、でもわかるような。
自分の夢がすでに叶っている世界と夢に向かって -
Posted by ブクログ
ファンタジーを読む友人に勧められて。
結論から言うと、いまいちだった。
友人が話してくれた「話」の方が面白かった。
話術というか。
そういえば、以前も落語家が勧める本を読んだが、
同じ様な感想を抱いたことがあったっけ。
どうも、登場人物の言動や気持ちに納得いかないというか。
書物や映画やドラマで取り上げられるような
有名な歴史上の人物にはすでに何らかのイメージがあるので、
よほどの腕がないと難しいのかもしれない。
「虞姫寂静」はいわゆる四面楚歌の場面を描いたもので、
亡き妻に似ているので名を与えられ、愛された女という
設定にしていたが、
これが一番面白かった。 -
Posted by ブクログ
例によってなぜ読もうと思ったんだったか・・・。
本が届いた時に、想像もしていなかった大部さ加減に目を剥き、「まきめ」って読むのか!と仰天したくらい、なんの予備知識もなく読み始める。
これと言って取り柄のない忍者「風太郎(ぷうたろう)」が、数奇な運命(というか周囲の思惑)に弄ばれていく物語。
時代は、大坂冬の陣から夏の陣。秀吉が死に、家康が攻め上ってくる。戦が終われば用なし、「忍び」には生きにくい世がやって来ようかという頃合いである。
冒頭部分、
・・・三日月がいよいよくっきりと光を放っていた。腰を屈め、夜に背中をこすりつけるように屋根を走る。
なんとイメージ豊かな筆を揮うのだろう、