万城目学のレビュー一覧

  • 鹿男あをによし

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     『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』『悟浄出立』『プリンセス・トヨトミ』と万城目学作品を読んできて、作風が摑めてきた。

     著者は大阪の出身らしい。関西の歴史や文化を絡めた作品が多く、本作も其の一つである。
     『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』は京都、『プリンセス・トヨトミ』は大阪であったが、此度手に取った本書の舞台は奈良。京都と双ぶ古都である。

     他作品同様、ユーモア全開でありつつも随所に鏤められたウィットが秀逸。『坊っちゃん』のパロディは勿論、"運び番"達が一堂に会した旅館の部屋が"ミサキの間"だったりと、細かいところに奥深い味わいがある。

     基本的には楽しく読めて教養も得られるので、中高生の課題図書なんかに丁度良いかも。

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    2025年07月04日
  • プリンセス・トヨトミ

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    第1章は話の基盤となるところだからあまり展開はなかったけど、
    第二章からはかなり展開あり。

    途中で明かされる主要人物は読んでると「この人かなあ」と検討がつくから微妙。

    ただ面白かったし、濃厚な一冊ではあったのは確か。

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    2025年07月02日
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この本は4つのお話で構成されています。
    その中でも当たり屋の話が私の中で響いたというか何というかです。
    隙あらば大金を手にし、いつでもリタイアする気満々のわたくしには受け入れられない結末でした。

    まあ、当たったはずの3億の権利を放棄して真っ当な人生を歩む、言い換えれば3億で真っ当な人生を買ったととらえる当たり屋。

    うそでしょ、3億の権利を捨てなくてもやり方は色々あるでしょうよ。
    勤務が全てではないですよ。とファンタジー小説にムキになるわたくしでした。

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    2025年06月30日
  • プリンセス・トヨトミ

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     昔から書名だけは知っていたが何となく未読だった作品。歴史小説か何かかと思ったら思いっきり現代が舞台で今更ながら驚いた。ただ登場人物の名前なんかは歴史上の人物から取っているのは直ぐ分かりました。

     多様性が叫ばれて久しい昨今ですが、本作はある意味でそういったテーマを遥か以前に扱っていたという事になるでしょうか。まあこの辺りは個人的に食傷気味で然程しつこく掘り下げる事はここではしませんが。


     兎に角大阪の風俗と気風を全面に押し出した作品。今後自分の人生で"大阪"をテーマに小説作品を挙げる機会が有るならば、間違いなく本作は外せないでしょう。

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    2025年06月13日
  • 偉大なる、しゅららぼん

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    滋賀県の琵琶湖を舞台とした、由緒ある一族の高校生らによる、異能バトルあり、友情ありの少し不思議な物語。

    主人公たちの日常シーンが長めで、設定や目的を理解するのにもやや時間がかかってしまいましたが、前回に読んだ「鹿男あをによし」が後半からどんどん面白くなったこともあり、最後どうなるのかと期待や不安をもって読み進めました。

    濱田岳、岡田将生らによる映画化もされていましたが、序盤から原作とだいぶ印象が違い、一旦観るのをやめてしまいました。いずれまた…。

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    2025年06月01日
  • ヒトコブラクダ層戦争(下)

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    潜る、翻訳る、先読む、特殊能力をもった三兄弟の物語
    確かに梵人の能力があったら無双しちゃうな〜、と思った。

    地下古代遺跡に迷い込んで
    ゾンビミイラ?に追い回されて
    なんとか遺跡の謎を解いて現世地上に戻れました。

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    2025年05月05日
  • ヒトコブラクダ層戦争(上)

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    潜る、翻訳る、先読む、特殊能力をもった三兄弟の物語
    確かに梵人の能力があったら無双しちゃうな〜、と思った。

    泥棒して
    泥棒したことがなぜかバレて自衛隊に入隊して
    イラク派遣される。

    下巻、どうなる?

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    2025年05月05日
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

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    本能寺の変の謎を新しい角度から取り入れたサスペンス  この著者の作品はあまり読んだことはないが、勧められて読んだ。

     話の筋は秀逸でとても面白かった。しかし、登場人物のセリフがコミック調で物語に入り込めなかった。

     他の作品も読んでみるかどうか迷っている。

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    2026年01月18日
  • プリンセス・トヨトミ

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    本当にありそうなお話で面白かった。
    けど最後のエッセイの方が物語より面白かったと感じてしまったのは私だけ?笑

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    2025年04月26日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人

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    長くない物語にも関わらず、キャラクターが良い。

    かのこちゃん、マドレーヌ夫人を始め、全てのキャラクターが素敵だ。

    物語の長さに比べ、満足度は非常に高い。

    星は3.8とする。

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    2025年04月07日
  • プリンセス・トヨトミ

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    来ました!万城目ワールド!
    秀吉の末裔っていうのは、まぁ、わかる。
    でも、大阪国!王女を守る?大阪中の男たちが知ってる!?このハチャメチャさが魅力だよね(笑)筆者あとがきを読んで、大阪で生まれ育った万城目さんの大阪愛を感じた。

    本題に入るまでの前段のお話が若干長かったかなー。でも、難波先生がちょこっと出てきたりしてファンとしてはとても楽しめた。
    映画は原作とシチュエーションがだいぶ違うみたいだから見てみたい。

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    2025年03月17日
  • プリンセス・トヨトミ

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    2025年ようやく1冊目。詳しい設定が張り巡らされていたのだが、入院中の呆けた脳には染み渡らず、読み飛ばしてしまいました。もったいない。丁寧に読んだらもっとおもしろかったろうになあ。史実も交えながらのフィクションで、おもしろかったです。

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    2025年02月07日
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)

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    神様が人間をなんだかんだで幸せにする、よくある設定だなーと思ってたら、最後だけが違った。
    イマイチ時間軸が不明だったけど、最後は人に助けられてて、人も助けられて良かった。
    ラストの章は似たようなものを選んで読んでいるからか、「神様の御用人」とかぶった。そもそも有名なテーマなのかな?

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    2025年01月26日
  • 偉大なる、しゅららぼん

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    しゅららぼん、ってなんだろうと思って読み始め…。なるほど、「力」を持った一族の話ね。オノマトペっていうか、笑える。万城目さんのセンスは本当に驚き。

    主人公や主要メンバーが高校生ということで、少しラノベっぽい印象かな。映画化してるんだー!アニメじゃなくて?びっくり!しゅららぼん、はどんな音になってるの?力を使った時の波動とかはCGなんだろうけど、どんな感じなんだろう?めっちゃ興味ある!

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    2025年01月24日
  • 時の罠

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    1作品目を読みはじめ、なんだか見覚えがあると思ったら「家族シアター」に収録されている作品の1つだった。久々に読み直すことができ、やはり面白いと感じた。
    特に不思議な世界観だったのは3作品目。米澤穂信さんの作品は初めて読んだが、切り口が独特で興味深かった。

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    2024年12月12日
  • 偉大なる、しゅららぼん

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    サイキックな一族が見舞われる大騒動。「神様」を題材としたようなシリアスなストーリーにも関わらず、ちょっとハズレ加減な主人公をしてコメディタッチで描かれています。「鴨川ホルモー」に続く意味不明のタイトルにも、何だかテキトーな意味付けがあって笑えます。
    人は血のつながりをもって様々な境遇のもとで生きており、自身の努力では捨て去るのことのできない何かと共存している。諦めではない方法でうまく折り合いがつけられるのであれば最良だけれど、それがなかなか難しい。安寧を求めて皆もがいているのだよ。などと笑いを誘われながらも時折り真面目なことを考えたり、忙しい読書でした。

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    2024年12月10日
  • ヒトコブラクダ層戦争(下)

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     万城目作品の中では、バベル九朔に続いて2作目の??な作品でした。独特のドボっとはなる感じがなくきちんとハマれないままに上下巻が終わってしまいました。
     後出しジャンケンみたいな納得を強いる展開が多く、ちょっとがっかりな作品でした。

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    2024年12月06日
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人

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    小学1年生と猫と犬
    それぞれの視点からの冒険、心情が描かれていて、万城目学さんの書く力をものすごく感じました。
    あの頃は、何を見ても新鮮で驚きの日々だったなと思い出しましたし、夏休み後の登校は嫌なわけではないけれどなんだかそわそわしたよなと思い出しました。
    猫や犬の視点は味わったことがないので、こんな感じなのかしらと面白かったです。

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    2024年11月14日
  • 悟浄出立

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    題名作は、西遊記の悟浄を主役に仕立て上げた作品だ。中国史における助演者を主役にしたり、スピンオフであったりの5つのストーリーで構成されており、万城目学さんらしく面白い。

    趙雲西航は三国志の蜀の軍人である趙雲子竜が主役。
    虞姫寂静は秦を滅ぼした項羽の寵姫の虞美人が主役、夏目漱石が思い浮かぶ。
    法家孤憤は秦の始皇帝暗殺未遂事件と法家思想政治の顛末が描かれている。
    父司馬遷は史記の司馬遷について、娘からの視点で描かれている。

    こうした確固たる方向性がある中で、登場人物の人間らしさをクスリと笑顔にさせる表現が、万城目学さんらしさを感じた。
    ただ、私は中国史にはさほど興味がないため、読むのが少し辛かった。

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    2024年10月04日
  • ザ・万歩計

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    "すごい"面白かった。
    観察力と記憶力、ユーモアを感じる心。魅力的な人なんだなー。
    大好きなジェイムズ・ヘリオット先生を思い出した。

    あとがき、文庫版あとがきも良かった。

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    2024年08月08日