万城目学のレビュー一覧

  • 時の罠
    「時」をテーマにしたアンソロジー。
    作家さんの個性みたいなのが出て面白い。
    タイムカプセルが出てくる作品が2つ。
    あとは神様とか、山をめぐる変わったお話。

    2019.9.16
  • 時の罠
    湊かなえが、やっぱり1番面白かった!!
    文章の構成、語彙のチョイス、ストーリー全てにおいて
    安定のパーフェクト!!

    2番目は万城目さんのトシ&シュン
    初めてこの作家さんの作品を読んだけど、
    ストーリーについては淡々としていて特にという印象。
    ただ、展開する会話や言葉のチョイスがなんとも面白く心地よ...続きを読む
  • バベル九朔
    万城目学のデビュー作『鴨川ホルモー』を読んだとき、その発想の奇抜さとストーリーの愉快な展開に、なんてすごい作家が現れたんだ!とすぐにファンになった。
    ところが『とっぴんぱらりの風太郎』や『悟浄出立』を読んで、あれ?本当に書きたいのはこういう作品なのかな?と思った。

    主人公の俺は、バベル九朔という5...続きを読む
  • バベル九朔
    嫌いでは無い世界観。
    閉鎖された空間で己の希望が叶う夢の中で生きていく。
    現実世界での夢を積み上げたバベル。
    途中理解が出来なくなって読むのが止まってしまったが、小説家というのは自分のバベルを築いているのかと感じた。
  • ザ・万歩計
    たまに「ふふぇぁっ」って一人で笑ってしまうようなゆるいエッセイなのに、完全に油断しているところ、ふと泣ける話を入れてくるのやめて欲しい。
    両方の理由により、電車内閲覧危険。
  • 悟浄出立
    学生時代に中島敦の山月記を読んで鳥肌が立ったことを思い出します。悟浄出立、上手いね。確かに中島さんと同じ匂いがする万城目作品です。大満足です
  • 悟浄出立
    悟浄の視点で書かれた西遊記という感じ。なかなか良いと思いました。万城目好きにはたまらないでしょう。あっという間に楽しめた一冊。
  • ぼくらの近代建築デラックス!
    万城目さんと門井さんの軽妙なトークがにより繰り広げられる近代建築のガイド。
    大阪、京都、神戸、横浜、東京、そして台湾の近代建築を散歩して探訪する企画である。

    行ったことがある物件もあるし、日曜美術館やら、美の巨人たちやらで見たことのあるものもある。
    (もちろん、今回初めて知るものもあるんだけど。)...続きを読む
  • ザ・万歩計
    「チャララリララ~」
    に当てはまる曲をいろいろ探してしまう。

    おもしろい。
    発想や行動力、すごいっす。
  • 悟浄出立
    初めて万城目学さんの作品を読んだ。
    どの話もおもしろかった。
    私の好きな「人生訓話」的なものが入っているのと、言葉が重くてよかった。
    特に表題作の『悟浄出立』は悟浄が前に出るのもよかったが、八戒の人生が興味深かった。
  • 悟浄出立
    中島敦の悟浄出世からインスパイアされた表題作の他に、中国の歴史上の人物や出来事を元にした4作が収録されている短編集。
    悟浄出立は爽やかで面白かったけど、中国史ってのはどうも全体的に血なまぐさくてグロテスクなイメージが伴って、読後感がいまいち。。司馬遷が宮刑というグロい刑を受けていたなんて知らなかった...続きを読む
  • 悟浄出立
    万城目さんて、根っこが物凄く真面目な人なんだろうな。
    些細なこともきちんと考えて、答えを出していくような。

    史記にちょっと興味が湧いた。いい翻訳があるだろうか。
  • ぼくらの近代建築デラックス!
    10年位前に大阪北浜にある新井ビルの1階にある「五感」でお土産買ったことあったけど、こんな歴史ある建物だったなんて。また行ってみよう!建築散歩しよう!
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)
    まずね、タイトルと内容が全然合ってない(^ ^;

    何の予備知識も無く、タイトルみた時は
    「落ちこぼれ忍者のおとぼけストーリーかな」
    みたいなことを予想していたのですが...(^ ^;
    内容はもの凄くハードボイルド(^ ^;

    人はバンバン死ぬわ、だまし、だまされ、
    裏切り、裏切られは日常茶飯事(^...続きを読む
  • 悟浄出立
    悟空、超雲、虞姫、荊軻、司馬遷。それぞれ見てきたように創造を逞しくして、「小説」を切り取る。なかなかよろしい。
  • ホルモー六景
    鴨川ホルモーのスピンオフ。

    あぁそうゆうことが背景にあったのね、と思わされる作品が6作入っています。

    最後の作品には、何だか感動させられちゃったりして。

    鴨川ホルモーを読んだ人はぜひ読んで下さい。
  • ザ・万歩計
    再読。面白い小説を書く人のエッセイはやはり面白かった。大阪弁や静岡弁やトルコの垢すりには笑いがこぼれた。おじいちゃんやねねの死の話には涙がこぼれた。小説の創作秘話は、こんなきっかけでこの話が生まれたのかと、得した気分になった。ただの面白いエッセイではなく、よいお話を聞かせてもらいました、と感じられる...続きを読む
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)
    久しぶりの万城目作品。
    話の筋がしっかりしていて、癖のない文章が読みやすかった。

    印象的だったのは、風太郎の視点で描かれる戦の臨場感。
    忍びなのに、目の前で繰り広げられる惨状に当惑する心情がリアルに伝わってきた。

    分厚いけど、読み応えがあって満足の作品。
  • とっぴんぱらりの風太郎(下)
    血なまぐさくて、無情で、儚い。

    これが読み終わって一番に感じている感情だけど、忍びの時代の終わりを鮮やかに描いたとも言えるかもしれない。

    自分が楽しむだけじゃなくて、作者が描きたかったことは何なのか深く考えることになりそうだ。
  • とっぴんぱらりの風太郎(上)
    忍びの腕は一流というわけでもないが、ダメ忍者というわけでもない。
    無愛想で、人柄も特にすばらしいというわけでもなく、もちろん美貌に恵まれているわけではない。
    それを、本人、風太郎(ぷうたろう)が一番よくわかっている。

    冒頭、伊賀の城に傷をつけ、御殿の機嫌を損ね、いきなり失職。
    まだしく、プータロー...続きを読む