松下幸之助のレビュー一覧
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かの有名な松下幸之助がこれから社会に出て行く若者たちに向けて、書いた書籍。
1966年刊行なので、ところどころの描写から当時の時代背景がいかに消費が盛んで、人々が高揚していたかを窺い知ることができる。
松下幸之助自身はその高揚していく様を見ながらも、薄れていく道徳感や己を顧みない人々の姿に少々危機感を持っていたらしい。
当然、現在との環境は大きく異なり、これを読むべき若者の姿も異なる。
私が特に印象的だったのは、
「適性にたて」という言葉である。
自分の適性に合う分野で努力していくことで、
自分も世の中も幸せにできるということであった。
全くもってその通りだと思う。
しかしながら、その適性の見 -
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ネタバレ松下幸之助の仕事観や人生観に関する講和をまとめた本。
以下、個人的に印象に残った内容を箇条書きにする。
・人事を尽くして天命に従え。
・欲望は生きる力であるから、抑える必要はない。
・物質に使われず、物質を使いこなす人になれ。
・大志を抱かずとも1日1日を積み重ねて、大志を抱いているような成果を上げる人もいる。松下もそのタイプだった。
・「今日の自分はよくやった」と毎日言える人が成功者である。
・いやな仕事はしてはならない。面白い、好きと思える仕事に取り組め。
・適切な指導者がいない場であっても、自分で自分を育てよ。
・一人の社員でも、会社全体を改善する気概を持て。(抵抗勢力がない分、社長よ -
Posted by ブクログ
ネタバレ松下幸之助が「実業の日本」に処世雑感という範囲で、その時々の所感を
連載してきたものをまとめた、昭和38年(1963年)の発刊。
序文にある言葉が本書の中身を集約している。
「世の中とは面白いもので、一見マイナスと見えることにも、
それなりのプラスがある。(中略)そのプラスの面に目を向けて、
自らの幸せ、社会の発展につながるよう努めていく。そうすれば、
苦労や悩みが消えて、ことごとく、自分の人生の糧、社会の発展の糧と
なる姿も生まれてこよう。」(P3~4)
日本人の大先輩である松下翁から「物の見方、考え方」のヒントを得られる著書。
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■特に印象に残ったエピソード
P1