松下幸之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本があらゆる意味で熱かった1960~1970年代の中核にいた人の問題意識。ここに書いているたくさんのことが2011年の今、たくさん実現していることに少し感動。一言で申し上げるとパックスジャポニカな本でした。
個人的には物価の話@第1章でのめりこんだけど、それ以外の部分の印象を雑駁ながらメモにしておこうかと。
①オイルショックのインパクトが社会のあり方を大きく考えるきっかけになったこと
②松下さんとPHPは日本と日本人をその特性故に信じ、慈しみ、愛してること
③官僚機構および官僚への絶対的な信頼
④1970年にして既に、日本が30年以内にはすでに「課題先進国」となるという認識があること
⑤ -
Posted by ブクログ
まず字がでかい。(笑)
非常に読みやすい。
書かれてあることを要訳すると「常に公正であれ」ということと理解しました。
響いた点は、企業は社会の公器であり、赤字を出すことは社会的にも許されない、ということ。
企業は利益を出して社会に還元してなんぼであり、赤字を出すような企業は社会的責任を果たしていない、
と述べられています。
ともすると赤字に対して同情的な視線を向けがち、あるいは自分らが赤字になると
同上してほしいという考えになりがちですが、黒字に比べて社会に何らの還元もなく、
存在悪とする視点は新鮮でした。
逆にいえば、利益は報酬であり、最近の日本における利益を忌み嫌う姿勢について、
や -
Posted by ブクログ
松下幸之助翁の著書。
企業、組織の社員として働く心構えを説いています。
新入社員、中堅社員、幹部社員の章に分けて構成されています。
なぜこの本を読んでみたかというと、事業会社を離れて早数年。
どんな感じだったんだっけかと思う一方、今の仕事にも共通する観点はあるのではと思ったから。
一番同感したのが、「自分の働きと給料」。
案外この考え方ってわかっていない人が多いと感じています。
皆さんの給料が仮に10万円であれば、10万円の仕事をしなかったら、会社には何も残らない。
そうなれば、会社は配当もできないし、税金も納められない。
だから、自分の今月の働きがどれだけであったか -
Posted by ブクログ
(2020/4/23再読)
組織責任者になって、気になるところだけ読もうと思ったら身につまされることばかりで、結局ほとんど読んでしまった。
言われていることはそれはそうなんだが、それがなかなかできなくて困ってるんです…という感じ。
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主に歴史上の指導者たちから、指導者たる者の心構えを述べている。
歴史にめちゃめちゃ詳しい著者に感心してしまう。
内容は人として至極当然と思われるものばかり並んでいる。
ので、正直、読んでいても飽きてくる。
が、当然のことを当然にやること(しかもあらゆること全てにおいて)がいかに難しいのかということだと思う。 -
Posted by ブクログ
この本、そこそこ売れているようで『普通、ビジネス書は〇万部も売れれば大ヒットというのに、この本は既に△△万部です』とか言いながら、PHPの販促の人が置いていってくれたので、有り難く読ませてもらう。
松下幸之助が残した言葉は自らの著書や研究本にも多く著わされ、既にお馴染みのことも多いのだけど、この本の内容は幸之助が松下政経塾の塾生たちに語った未公開テープ約百時間から抽出されたということで、かなり晩年の思いということになる。
とは言え、ここで述べられているのは、志とか執念とか熱意から花開く“人間の能力への限りない信頼”といったものや、物事にとらわれない“素直な心”といったものに他ならず、一貫した幸