あらすじ
パナソニックグループを創りあげた松下幸之助がその私財70億円を投じてはじめられた松下政経塾。この塾はその後政財界に多くのリーダーを輩出してきた。それから30年が経ち、いまの日本は「百年に一度」の危機に瀕している。それは実体経済面だけの話ではない。企業人、政治家・官僚が精神の危機に陥っているという点では、まさしく未曾有の危機なのかもしれない。2008年後半からの景気悪化にともない、給与・賞与削減、人員削減といったリストラ策を決断せざるを得ない状況のなかで「リーダー不在」が叫ばれる日本。リーダーたるものまたリーダーを目指す人は日々なにを心がけておくべきか。本書では、松下が当時の塾生たちにその思いを切々と伝えつづけた未公開テープ約100時間を中心にしつつ、政経塾の人間教育をベースにして構成されたものである。物事の本質を見極め衆知を集めつつ道を切りひらいていく人材となるために大切なことが凝縮された一冊。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
松下政経塾所蔵100時間のテープから抽出した松下幸之助の言葉が口語で収められている。
二部構成、八章、四十八テーマ、百二十八ページ
口語で綴られているので、目の前で語られているかの様に感じられる。
学びとしては
①素直になる
②自修自得する
③必死にやり抜く
④全てに学ぶ
⑤自己観照する
当たり前の事の徹底と継続
Posted by ブクログ
「素直な心」がいかに大切な事であると感じました。今の世の中は疑いと迷いに溢れているのに、素直な心だと騙されてしまうのではと最初は思いました。
その中に書いてあったのですが、「素直な心」の初段になるには30年かかると書いてあったので、物事を達観できる年齢にならないと難しいそうです。自分もまだまだだなと感じました。
Posted by ブクログ
当時の松下政経塾に入って直に話を聞いているような感覚になれる本。リーダーとはというよりも、人格者になるにはこうありなさいと教わっている感覚に近い。
Posted by ブクログ
松下幸之助さんが素晴らしい経営者であることに納得させられる一冊だった。
印象的だったのは、一日の始まりとともにどうか今日も素直でいさせてください。と心から神様に誓うこと。素直でいることがどれだけ難しいことなのか、素直という一言で済ませれないくらい商売人にとって重要なことだと感じた。自分は素直さを毎朝忘れることなく生きていけるだろうか、その度に読み返したいと思った。
取引先で失態を犯して怒られる。この一面ですら、腐らずに素直でいれば怒ってくれたのもご縁だと思える。そうすれば道が開けること
相手をくさすようなことは決してしないこと。相手方のここは素晴らしい。でもうちはそれもありつつ、こちらも用意しています。という戦い方。
それが自然とできるようになるまで心に刻みながらいたいと思った
Posted by ブクログ
① 運・愛嬌・素直さが人を導く力になる
リーダーに必要なのは、賢さや勤勉さといった能力だけではなく、「運」と「愛嬌」、そして一日一日を素直な心で過ごす姿勢である。人間的な魅力と心のあり方が、リーダーとしての基盤になる。
② 謙虚に学び、感謝と使命感を持って生きる
ライバルを貶さず良いところを学ぶ姿勢、自分の境遇を見つめて感謝を育むことが使命感を生む。森羅万象を尊いものとして捉え、長所を見る目を持つことがリーダーの視野を広げる。
③ 志と行動力が道を開く
考えても答えが出ないときは、足を運んで尋ねる。悲観や迷いに直面しても、運命をかけて行動できるかどうかが成功を分ける。志を持ち、方法を探し続ける姿勢が重要。
④ 成功は「続ける力」と「熱意」から生まれる
成功の秘訣は、成功するまでやめないこと。使命感と気力がなければ真の成功はない。強い執念を持ち、熱意を絶やさない人が最後に勝つ。思い描いたことしか実現しない。
⑤ 自己観照なくして、真のリーダーシップはない
人を導くには、まず自分を使いこなせなければならない。自分自身を客観的に見つめ、欠点を認め、修正していく「自己観照」が不可欠。内省を怠らないことがリーダーの成長の源になる。
Posted by ブクログ
リーダーになる技術ではありません。
リーダーとしての心構えが知れる本です。
リーダーというより、よく生きる、成功するための心構えといった方がいいかも。
以下は心に残った言葉を要約してメモ
・社長の仕事は心配すること。
・悩みがあるうちは、上手くいっている。
→悩み=改善の余地=向上心ということかな?
・嫌な事をしない事は、宝物を捨てる事と同じ。
→嫌な事をする事は成長につながる。
・今日の仕事を忘れてはいけない。
・得意先に教えてもらう。
・自分を使いこなす。
→人のココロは伸縮自在。
Posted by ブクログ
個人的な捉え方ですが、答えを探している時ほど難しく感じるのに、ふとした時に読むと得ることが多い1冊。
少しばかりでも、心の余白を準備してから向き合いたい本です。これからも繰り返し読みます。
Posted by ブクログ
2.3年後にまた読み返したくなる本。
秀吉が好きなことがすごく伝わってくる。笑
掃除が基本。簡単なことが意外とむずかしい。
一事が万事。
初志貫徹。
の重要性を具体なエピソードや会話形式から、深く理解でき、じわっと心が温かくなり、背中を押されるような本。
真っ直ぐな素直な人には、とても嬉しい本かも。
Posted by ブクログ
人柄に揺るがない信念があるのを感じました。
それは決して頑固と言うことではなくて、世の中の人のためになるには自分は何ができるだろうか、ということを熱意を持ってひたすら取り組んだ方なのだろうと思います。
そのためには誰かの意見も聞くし、取引先やお客さんの意見も聞くし、より良い物を作るために、自分だけのバイアスで物事を判断せずに独りよがりにならないようにやっていく、ということを貫いたのだろうと思います。
「経営の神様」と言われていますが、自分自身が世間のニーズに合った物を生み出す才能があったというよりは、というかあったのでしょうけれども、世間の意見を聞いてそれに合わせた物を作るといった考え方を大事にした所が神様だったのではないでしょうか。
個人的に、素直に、という部分はとても響きました。
素直に見る。素直にありのままを捉える。
憶測を挟まずに。ただそのままを。
その姿勢に考えさせられるものがありました。
あとは、自分の力だけで物事が動くわけではないこと。必ず第三の力が加わって動くので独断でできることなどはほぼないこと。運命の流れというのがあって、その中で生きていることを知る必要があること。
あとは「熱意」について。何事も熱意で動くこと。寝る間も惜しむほど熱心に取り組む必要があること。切羽詰まらないといけない。そこまで追い詰められて使命感が生まれること。
余裕を持っている状態ではダメだということです。
昭和の時代を生きた大企業家ですが、彼の考え方は細かい企業戦略はわかりませんが
大筋としては時代問わず普遍の後世に継ぐ教えだと思います。特にビジネスだけでなく、生き方そのものにも共通するような話が多いと思います。
でも何しろ「神様」のビビビっとくるような感性的なところが少しあるので、とことん理詰めで考えて動くタイプの人にはもしかしたら所々わからないところがあるかもしれません。
Posted by ブクログ
前々から考え方に触れてみたいと興味を持っていた松下幸之助さん。
経営塾の中で語られたことを抜粋してまとめられた本でした。2000年以前に語られた言葉であるにもかかわらず、古い考え方だなぁとか全く感じず素直になるほどと思うあたりやはり今なおレジェンドとして語り継がれる人なのだなぁと感銘を受けた。
琴線に触れる言葉はメモして振り返ることをオススメします。
Posted by ブクログ
松下幸之助さんの過去の講演メモですが一言一言に深みがあり学びがたくさんありました。
▪️素直な心を持つ
▪️知識より知恵
▪️悩みがある方が人生が彩り豊かになる
▪️人情の機微は難しいが一番大事
▪️部下や後輩に裸の人間として付き合い学び合う
▪️自己観照
Posted by ブクログ
ページ数は多くないがかなりのめり込んで読んでしまう内容だった。
中身は松下幸之助の話口調で記載されている。
その場に自分がいて、直接話を聞いているような感覚。
内容はというと、心に留めておくべき内容がたくさんあった。
中でも印象に残っていることは「苦労と生きがい」について。
何かを成し遂げる時に苦労しないことなんてあり得ない。その苦労という代償を経て、初めて生きがいと感じられるようなものに繋がってくると。
だから、苦労は買ってでもするべきだし、みんなが避けるからこそ価値があるんだと。
本が発売された時代と現代では働き方も仕事に関する価値観も様々な面で異なっていると思う。
けれど共通する部分は多分にあり、身につけるべき心得や姿勢の学びとして大変有意義な本だった。
誰かに強要するとブラックとか時代遅れとも言われかねない内容だが少なくとも自分に課す内容としては大変参考になった。
Posted by ブクログ
強い想いを持って、何事も一生懸命にやる。
充実した毎日を送る。
素直な心でいる。
慈悲の心を持つ。
まずは自分が一生懸命に動く。
おのずと仲間が増える。
何となく思い描いていた事が、言葉で示されていた。
そしてそれが松下幸之助さんの言葉だと思うと、上手く行かない時も、間違っていないと安心して突き進む事が出来ると思えた。
Posted by ブクログ
松下先生は当たり前に言っているが、難しいことが述べられていた。例えば素直になること、何事にも一所懸命に取り組むことなど。定期的に開くべき1冊。
Posted by ブクログ
宣言通り、松下幸之助さんの本。
昔も読んだことあると思うけど、記憶にないな。
松下幸之助さんの語り口調で、リーダーとして大切なことが綴られています。
こういう考えを常時抱くって難しいので、要所要所でちゃんと読み返して、常にそういう気持ちでいられるようにしたいものです。
Posted by ブクログ
素直な心はあなたを強く優しく聡明にします、という言葉が良かった。「聡明な人」の回答をもらえたこと、また自分に足りないものを知れたことが良かった。
松下さんは相当な苦労と覚悟があってあの地位にいる。私も苦労は買ってでもしていきたい。
Posted by ブクログ
色んな人の色んなアイデアがあるけど、どれが間違っているかを指摘するより、まずそのアイデアのいいところを集めよう。
接客の基本は、かゆいところに手が届くような心配りをすること。
覚えておこう。
Posted by ブクログ
昭和を駆け抜けた方々のハングリー精神、そこから生み出されるエネルギーはやっぱりすごいなと思います。それでも、ギラギラして上から目線ではなく、人間味のある人柄に周りの人は惹きつけられていったんだろうなと思います。
信念をもって、謙虚によりよい社会をつくっていこうという思いが文面から伝わってきました。
自分が正しいと思うことを、地道に、熱意をもって続けて行くこと。
うまくいかなくても人のせいにせず、自分が変わること。
大切にしていこうと思いました。
Posted by ブクログ
松下幸之助が話したそのままが載ってるんだけど、
この人がみんなになんとなく好かれて、
みんな何となくついて行きたくなって、
なんとなく人が周りに集まるのが、
わかる。
本からすらわかる。
なんだろね、この関西弁?なのかな?この訛りすらやわらかく、温かく、聞いてて耳心地のよいお話。為になる、前向き、仕事、達成、売上、そんな堅っ苦しい言葉も、この人の口から聞いたら、
そやね、そんなもんかもね。
って、思えちゃう。そんな人だったんだろうなぁ。と。もう会ったこともないし、本でしかお目見えしたことないけど、すでについて行きたくなる。そんな松下幸之助の教え、お言葉。
この人は。
なんかずるいです。笑
Posted by ブクログ
約120ページと短く、サラッと読める。
松下幸之助氏が松下政経塾で教えていた事の抜粋。
どの話もとても心に響く。
80年代前半にお話されていた内容なので、少々現代にそぐわないところはあれど、今でも十分に実践できる内容だ。
自分は少し昭和的な仕事第一のような考えがあるのでより共感できた。
・知識は道具である。知識の奴隷にはなるな
・鳴かずんばそれもなおよしホトトギス
・仕事と賭け事は違う。勝てない勝負をするな。
改めて素直な気持ちで生きていくという気持ちにさせてくれた。
Posted by ブクログ
素直な心、勤勉さ、気付き、和、これらを自然に行うことが肝要。
あとは運…元来備わっているものなのか、引き寄せることができるのか…上記のことをやっていれば、そのタイミングを逃さないようになれるのかなあ。
Posted by ブクログ
松下政経塾での講義の記録を断片的に集めた名言集。
実は松下さんに関する本を読むのは初めて。
やっぱり偉大な人だけあってためになる言葉がたくさんあります。
どうやら松下さんはとにかく「素直な心」を持つことをかなり重要視しているそうで、毎日素直な心を持って行動することを御天と様に約束し続けると、30年で素直な心が自然に身につくようです。長いw
ふんふん頷いてる間にあっという間に読み終わりました。
一度じゃ足りないですね。時間を置いてまた読み直します。
一番心に残っている言葉は、
「悩みがあることはうまくいっている証拠や」です。少し救われます。
Posted by ブクログ
成功の条件は、運と愛嬌、そしてそのうえでの賢さ、勤勉さなどの能力。
ひとつのことを成功するまでやる。
それが出来ないから、こういう本を読んでみて、ヒントにしようと思ったりして手に取るけれど、
やっぱり、自分の中で意思をしっかり持ってなくしては成功できない。
自分のことをもっと客観的に見て、欠点であるところをしっかり治していかなくてはと思いました。
Posted by ブクログ
研修で頂いた本です。
令和の時代からすると正直古いと思う部分もあります。でも、人と人との繋がりは商売をしていると無くならない。何も無いところから全てを経験してきている方のお話なので、結局は説得力がありました。僕は明日からも朝のラジオ体操を極め続けます!
Posted by ブクログ
「苦労は買ってでもするほうがいい」
古いけど今あらためて聞くと新鮮な言葉。同様に以下の言葉も身に染みる。
「いやだな、つらいなと思っても、やらなければならないことがある。その、いわば『修行』を捨ててしまうのは、みずから『宝』を捨てることになる。」
「何事も基本となるのは、熱意である。四六時中、頭の中は仕事のことでいっぱいになる。そうなると不思議なもので、新しいことが浮かんでくるものだ。浮かばないとしたら、それは熱意が足りないことにほかならない。」
これも30代も後半に入り、余計に身に染みる。
Posted by ブクログ
この本、そこそこ売れているようで『普通、ビジネス書は〇万部も売れれば大ヒットというのに、この本は既に△△万部です』とか言いながら、PHPの販促の人が置いていってくれたので、有り難く読ませてもらう。
松下幸之助が残した言葉は自らの著書や研究本にも多く著わされ、既にお馴染みのことも多いのだけど、この本の内容は幸之助が松下政経塾の塾生たちに語った未公開テープ約百時間から抽出されたということで、かなり晩年の思いということになる。
とは言え、ここで述べられているのは、志とか執念とか熱意から花開く“人間の能力への限りない信頼”といったものや、物事にとらわれない“素直な心”といったものに他ならず、一貫した幸之助の哲学というべきものを今更ながらに思い知る。
会社に入った時からずっと学び続け、今や人に語り継ぐ年齢になっている訳だけど、人生いくつになっても感じ入るということが無くなることはない。
政経塾出身の国会議員は34名を数え、現鳩山内閣でも前原国交相をはじめ8人が大臣・副大臣・政務官などで入閣しているという。塾で話を聞いた時のことを思い起こして、もっとちゃんとした政治をして欲しいよね。
塾生に語られるままに綴られているので、私らはそうでもないのだけれど、テープとかでその話し振り、口調や声音を聞いたことがないと、ちょっと読み辛い感じがするところがあるかも。