松下幸之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■学んだこと
序章
▼「素直な心」の定義
・素直な心とは、寛容にして私心なき心、広く人の教えを受ける心、分を楽しむ心である。また、静にして動、動にして静の働きのある心、真理に通ずる心。
・人間が最も好ましい生き方を実現していくには、それにふさわしい考え方や行動をすることが大切であり、その根底になくてはならないものが「素直な心」である。
第一章 素直な心の内容十か条
▼第一条「私心にとらわれない」
私心は誰にでもあって当然のものである。しかし、私利私欲の奴隷になってはならない。
▼第二条「耳を傾ける」
自分にも至らない点、気付いていないこと、知らないことがある、それは改めなければならないという謙虚な心を持つ。
▼「寛容」
寛容とは、よく人をゆるしいれるということである。よくないことをしたからといって、その人を憎み、その存在を許さない、というようなことはしない。
▼第四条「実相が見える」
物事をありのままの姿で見ることができれば、それに基づいて物事を考え、判断することができる。
▼第五条「道理を知る」
広い視野から見ることによって、その道理を知ることができる。
▼第六条「すべてに学ぶ心」
学ぶ心があれば、世の中の一切の人、あらゆる物事の全てが、自分にとって貴重な教えともなり、勉強ともなってくる。そこから限りない進歩向上が生まれる。
▼第七条「融通無得」
物事に対して、臨機応変、自由自在に取り組むことができる。それによって、必要以上に、驚き慌てることもなく、また窮してゆきずまることもなく、常に正々堂々と物事に対処できる。
▼第八条「平常心」
冷静さを失うと、正常な判断も下しにくくなり、また身体の柔軟性も失ってしまう。それによって、思わぬ失敗をしてしまうことがある。素直な心を持てば、平常心を持って、物事を判断できる。
▼第九条「価値を知る」
素直な心は良いものはよいものと認識させてくれる。それによって、助言をしてくれた好意、新設に対して感謝の心で受け止めることができるようになる。
▼第十条「広い愛の心」
人間の本来備えている慈悲の心を発揮させ、お互いに助け合って生きていこうというような心を高めてくれる。
第二章 素直な心の効用10か条
▼第一条「なすべきことをなす」
自己の利害を超越し、ただひたすらになすべきをなした、私心の離れた行動をとれる。
▼第二条「思い通りになる」
素直な心を持てば、できないと思われるようなことでもよき考えを生み出してやりぬく知恵がわいてくる。
▼第三条「こだわらない」
人からなにをいわれようと、またなにごとがおころうと、自らの心にわだかまりやこだわりが残るということは比較的少なくなる。
▼第四条「日に新た」
現状に囚われるということがなくなって、常に何が正しいか、何が望ましいことかを、おのずと考えられるようになる。
▼第五条「禍を転じて福となす」
難局に直面したとき、それをチャンスと捉え、非常に努力し、よき発展を遂げることができるようになる。
▼第六条「慎む」
自分の立場をわきまえて、個人の感情とか欲望に溺れることなく、いかにあるべきか、というような深い考えに立って事を判断できるようになる。
▼第七条「和やかな姿」
素直な心を持てば、自分の利害に囚われるということがなくなるので、相手の利害も十分考慮でき、対立や争いが起こりにくくなる。
▼第八条「正邪の区別」
何が正しいか正しくないかという区別がはっきりし、共同生活の秩序が高まっていく。
▼第九条「適材適所の実現」
よいものはよいと認識し、価値あるものはその価値を正しく認めることができるようになる。それによって、人の持ち味、能力を十二分に発揮でき、物質面も精神面も豊かにすることができる。
▼第十条「病気が少なくなる」
物事の実相が分かり、いらざることに心を悩ませたり、いたずらに心配したり不安に襲われるということが少なくなるため。
第三章 素直な心の無い場合の弊害10か条
▼第一条「衆知が集まらない」
人の言葉に耳を傾けなくなり、物事に失敗しやすくなる。それによって、周囲にもマイナスをもたらしてしまう。
▼第二条「固定停滞」
よりよい姿を求めて、新しい歩みを進めていく生まれにくく、現状を改めようとしなくなる。それによって、物事の進歩向上が得られなくなる。
▼第三条「目先の利害にとらわれる」
目先の利害得失に心を奪われ、それにとらわれて物事を考え、判断を下し、行動をとってゆくことになりかねない。そこからは物事はスムーズに運ばなくなる。
▼第四条「感情に囚われる」
感情の動きに囚われている状態での物事を判断は、適切な判断ではない場合が多い。従って、思わぬ過ちを引き起こしてしまう。
▼第五条「一面のみを見る」
悩みや絶望は、物事の一面のみを見て囚われてしまうことによって生じる。それによって不幸な姿に陥りかねない。
▼第六条「無理が生じやすい」
結果のマイナスなど考えてみなくなり、無理を承知で無理をしてしまいやすくなる。
▼第七条「治安の悪化」
私利私欲に囚われて、共同生活の秩序が乱れる。
▼第八条「意思疎通が不十分」
色々なことにこだわり、率直にものが言えなくなってしまう。それによってお互いの意思疎通が不十分になり、相手の気持ちを理解しなくなる。
▼第九条「独善に陥りやすい」
自分の考えに囚われ、視野が狭くなり、道を外れ、あやまった姿に陥ってしまう。
▼第十条「生産性が低下する」
無駄や非能率な姿が多くなり、生産性の低下を招く。
【明日から実践できる事】
第四章 素直な心を養うための実践10か条
▼第一条「強く願う」
素直な心になりたいと、絶えず強く願う。
▼第二条「自己観照」
自己観照を心掛け、客観的に観察し、正すべきを正してゆくことが大切である。
▼第三条「日々の反省」
物事がうまくいったら、うまくいった原因を考え、うまくいかなかったら、うまくいかなかった原因を考える。
▼第四条「常に唱えあう」
ひとつの合言葉として、素直な心になるという事を、日常で唱えあうようにしていく。
▼第五条「自然と親しむ」
自然の様々な営み、姿に触れることで、素直な心というものを肌で理解していく。
▼第六条「先人に学ぶ」
過去の偉大な人々の考えや行いを、書物を通して知る。
▼第七条「常識化する」
素直な心を養うということが、お互いの常識の一つになるということが肝要である。
▼第八条「忘れないための工夫」
ある一つの動作を工夫して、素直な心を養っていくという決意を忘れぬように保ち続ける。
▼第九条「体験発表」
日々の生活、活動の中で、自分なりに素直な心で物を見て、考え、行ったと考える内容を発表する。
▼第十条「グル―プとして」
素直な心を養っていこうという意気込みを弱らせないために、グループとして協力していく。 -
Posted by ブクログ
もちろん社長になるつもりは今のところ皆無なんですけれども、上司から「君にはこれを読んで欲しいんだ」と半ば強引に貸された本のひとつです。1時間程で読めました。
今後の人生に参考になるかどうかはわからないけど、ビジネス書としては決めつけ感がなくて楽しいです。
以下好きな部分の引用です。すべてのビジネスに通じる気がします。
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ぼくは、最小の商売からやってきたでしょう。初めは仕入係も、製造係も、販売係も自分一人でやってたわけです。仕入れに行く、当然値切って買うでしょう。
しかし、その時にですな、「きみのところはそれで儲かるのか」と、必ず聞いてみたんです。そうしたら、「多少は儲かっているからご安心下さい」という答えが来た。
「それなら結構や。ぼくは値切ることは値切ったが、きみに損をさせたり、儲からないようにはしたくない。そんなことしたら、長続きせんからな」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ松下幸之助の言葉を収録した第2弾です。
4章に分かれて書かれています。
1.学び方
体験を生かせ
どんなつまらない仕事でもそこから得ることはある。
自分で考える
当たり前のことを当たり前で終わるのではなくよく考える
習うことも教えることもできないもの
実体験から自分でよく考えて判断するのが大事
2.考え方
一旦こうと決めたら迷わない
追いつめられたからこそいい知恵が出てくる
善だけを取って悪を捨てる普通の考え方ではすべての人を救う事はできない。
悪は悪で生かすことを考える。
問題に直面したときには悲観したり楽観したりせず、全面を見て対処する。
3.働き方
ふわふわしていては何もできない。熱意が必要。
何か事をなすにはまず信用が必要。
まずは1つの分野に全精力を注ぐべきである。
規模が大きくても小さくてもそれぞれにそれぞれの役割がある。
経営者は会社の状態を空気でわかるようにならなければならない。
4.生き方
青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ勇気に満ちて日に新たな活動を続 ける限り青春は永遠にその人のものである。
身にしみるような困難や困窮に陥った時こそものの道理がわかる。
豊かな生活をしていても困窮を心で知りたい。
悩みがあるのは当たり前だから悩みを持ちつつ進んでいけばよい。
もっといい道があるのではないか、この道は間違っているのではないかと迷って
いるうちはダメである。騙されてもかまわないというほどの度胸をもって事に
あたりたい。
自分の一生を無事にやっていきたいのなら腹がたっても辛抱強く耐える人で
ありたい
ピックアップして印象に残ることだけをまとめました。
少し難しい部分もありました。また今の時代では少し古い考えかなというところも
ありました。 -
Posted by ブクログ
かの有名な松下幸之助がこれから社会に出て行く若者たちに向けて、書いた書籍。
1966年刊行なので、ところどころの描写から当時の時代背景がいかに消費が盛んで、人々が高揚していたかを窺い知ることができる。
松下幸之助自身はその高揚していく様を見ながらも、薄れていく道徳感や己を顧みない人々の姿に少々危機感を持っていたらしい。
当然、現在との環境は大きく異なり、これを読むべき若者の姿も異なる。
私が特に印象的だったのは、
「適性にたて」という言葉である。
自分の適性に合う分野で努力していくことで、
自分も世の中も幸せにできるということであった。
全くもってその通りだと思う。
しかしながら、その適性の見つけ方に関しては、あまり同意できる内容ではなかった。
自己啓発本に近いので、自分の中で基本や心構えといったものを確認するにはうってつけの書籍である。