あらすじ
ゼロから世界企業を築きあげた松下幸之助にしても、順風満帆に事業を進めてきたわけではない。むしろ困難の連続だった。大晦日に、支払う金がなくて11時を過ぎても集金にまわる。そんなことも再三だった。しかし、困難に出会うたび、新たな考えを持って進歩向上すれば道が見えてくる、道は無限にあるのだ、という信念と実行力によって乗り越えてきた。経営者は、末座の人の意見まで聞いて判断しなければならない。しかし時には、世論を敵にまわしても、自らの信念を貫かねばならない。人生においては迷うこともある。迷わなければならない。迷うからこそ、道をはずさずに進んでゆける。その他、どのようにして激しく変化する状況に適応しながら、いかに信念を持って仕事にあたるべきかを、自身の経験などをもとに説いたロングセラーを、新たな装いで発刊。
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Posted by ブクログ
【積極的に変化を求めること】
この本もすばらしいと思います。
「困難を乗り越える」「実力を伸ばす」など個人の問題から、会社のこと、また社会全体や国家、教育のことについても書かれています。
中身は多様ですが、一貫して主張されているのは「日々新たに、各自が主体性を持って行動する」ということです。
どんな分野のどんな地位の人も、そのような思いを持てば、社会全体は変わるのではないでしょうか。私は松下氏の考えに共感します。
Posted by ブクログ
何度か、このレビューでも紹介した老子の言葉「道の道とすべきは、常の道にあらず」とは、世の中に不変なものはないということである。この思想により、無為自然という一種のニヒリズムが生まれた(と私は解釈している)。ところが、本書著者の幸之助さんに言わせると「世の中不変なものはないのだから、不断の努力が大切だ」となる。 小学校を中退し、丁稚奉公から身を起こし一代で松下電器(すでにパナソニックとなってしまったが)を作り上げ、名経営者の名をほしいままにした幸之助さんにも、何度も追い詰められたことがあった。それを、天才的経営力と、鉄人的精神力、神のごとき人間力で切り抜けてきた。その幸之助さん曰く「なすべきことをなすことにより、道は無限にある」。 なすべきことをなし、昨日の自分に勝る今日の自分でありたいと思った。
Posted by ブクログ
じんわりと自分を取り戻すことができる本。
とてもとても普通で
誰にでも今からできる、
いややっていることを
松下幸之助さんが
まっすぐな言葉で書いてくださっています。
誤解を恐れずに言えば、
松下幸之助さんのような生き方は
自分の足元にあると気づかせてくれます。
何も難しいことはない、
ただそうだなと素直に言葉がしみる一冊。
じんわりとでもずっと続く力強さがもてます。